自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 105話 ネタバレ 原作 あらすじ とんでもない決定

105話 ダルトン氏はローラを失ってしまうかもしれないと考えています。

深夜、ラムズウィックが

主人の寝室に入った時、

イアン・ダルトンは

手の甲で目を押さえながら、

ベッドの上に横たわっていました。

 

彼はタキシードを半分脱いでいました。

無造作に解かれたリネンのネクタイと

ボタンを4、5個ほど外して

開けたシャツの間から、

彼の隆起した鎖骨と割れた胸板が

ちらりと見えました。

丁寧に梳かしつけていたはずの

髪の毛は無残に乱れ、

ジャケットとベストは

投げやりな様子で、

床に転がっていました。

仕事を行う時でさえ、

きちんとしたスーツ姿を貫いていた

普段の姿とは非常に対照的でした。

 

しかし、

ラムズウィックは驚きませんでした。

シェルダン嬢は過去3日間、

主人を避けていました。

それまでは、

まるで仲の良い夫と妻のように

互いを求め合っていた二人でした。

息の合った幼なじみのように

囁きながら笑っていた二人が、

まるで他人のように

変わってしまいました。

彼女は、

主人に話しかけようともさせず、

彼が近づくと、

猟師の足音を聞いた鹿のように

素早く場所を移動しました。

 

集まりの最終日を控えた今日まで、

遠くから全ての状況を観察していた

ラムズウィックは、

主人の傷ついた顔を見守りながら

非常に胸が痛みました。

シェルダン嬢は、

主人を全く相手にせず、執事を通じて

ようやく彼女の心情を

窺い知ることができる状況でした。

 

ラムズウィックが

「ご主人様、報告いたします」と

告げると、主人は顔を向けました。

眠れなくて、疲れた顔が

小さな老執事をじっと見つめました。

彼はゆっくりと上半身を起こし、

ベッドの端に腰掛けました。

 

ラムズウィックは、

フィリップ氏からだと言って、

コーヒーケーキとシャーベットを

持って行った。

半分ほど食べて、後は残した。

気分は良さそうで、

早く集まりが終わって

ダンビルパークに戻ることを

願っているようだと伝えました。

 

ダルトン氏は、

自分が聞いてみろと言ったことは?

と尋ねました。

 

ラムズウィックは

ゴクリと唾を飲み込みました。

彼が間を置くと、

主人の顔が固まりました。

ダルトン氏は、

「答えてください」と催促しました。

 

ラムズウィックは、

最初は分からないとだけ

話していたけれど、

繰り返し尋ねると、もしかしたら

卒業した寄宿学校へ行って、

教師の仕事をすることに

なるかもしれないと話していた。

その席があるか、

すてに手紙まで送ったそうだと

答えました。

 

ダルトン氏の顔がひどく歪みました、

彼はうつむき、

両手で強く顔を擦りました。

 

ラムズウィックは、

心配で胸が張り裂けそうでした。

シェルダン嬢は本当に、主人から

離れようとしているのだろうか。

もし、そうなら、果たして主人は

その現実を、

受け入れられるのだろうか。

 

主人はシェルダン嬢に

冷たくされるようになってから、

一睡もできませんでした。

タバコを次々と吸い続け、

食事も拒否しました。

何を言っても上の空で、

使用人や客たちを

不審がらせることもありました。

魂が抜けてしまったかのようでした。

 

気が狂ってしまったらどうしよう。

主人の平安と幸福だけが

唯一の関心事である

この誠実な老執事は、

心配でしわが深くなっていました。

 

ラムズウィックは、

明日行われる舞踏会で、

最後のコティヨン直後に

花火を打ち上げるそうだ。

最終日なので、締めくくりを飾る

イベントが必要だと思い、

追加で注文したということを

主人に伝えて欲しいと話していたと

報告しました。

 

そんなこと知るかとばかりに

彼はシガレットケースから

タバコを取り出して咥えました。

ラムズウィックは軽く会釈して

部屋を出ました。

 

ドアが閉まる音がしました。

彼は薄暗い部屋の中で

タバコを吸いました。

一本吸い終わると、

次々と口に咥え、吸い終わると、

また別のタバコを咥えました。

しかし、彼が期待していた安定感は

得られませんでした。

彼の胸は、

ますます苦しくなっていきました。

 

彼女がダンビルパークを

離れるかもしれないって?

恐れていた悪夢が

現実になってしまいました。

 

一体どこから間違ったのか、

分かりませんでした。

彼は準備の過程で、

彼女がホワイトフィールドホールに

慣れることを願っていました。

この邸宅の隅々を知り、

使用人たちとも親しくなり、

プロポーズを受けても

女主人になる負担を

軽く受け止められるように。

 

また、彼女を無視していた貴族たちに

彼女が、

どれほど頼もしい保護者を得たか、

彼女の父親が、

どれほど立派な画家であったかも

思い知らせたかったのでした。

しかし、この計画は、かえって

彼女を遠ざけてしまいました。

 

彼女が自分の愛人だなんて。

そんな汚い言葉を吐いた奴を見つけ出し

口を引き裂いてやることができれば、

それ以上の望みはない。

 

しかし、八つ当たりなどに

時間を無駄にすることは

できませんでした。

ローラが去ろうとしている。

彼女は永遠に

飛び去ろうとしていました。

 

彼女が去ったら

生きていけないだろう。

彼女に無視されただけで、

この3日間は地獄のようでした。

頭の中に何も入って来ませんでした。

目の前を行き来する人間たちが全て

猿に見えました。

ウィリアムが

何度も目の前で指を振りながら、

何本に見えるかと尋ねても、

何も答えられませんでした。

 

去らせてはいけない。

どうにかして、自分のそばに

残らなければならない。

 

彼は頭を絞りました。

しかし、彼は正気の状態でも

ローラの問題に関しては

理性的でないので、

3日間1分も眠れなかった脳は、

ローラが去る前に、

彼女にプロポーズをするという

とんでもない答えを出しました。

 

彼は歯でタバコを噛みました。

 

明日の舞踏会で、

彼女を静かにテラスへ呼ぶ。

そして彼女に、今までずっと

彼女を愛していたと伝えよう・・・

しかし、彼女は

受け入れてくれないだろう。

 

彼はタバコを揉み消すと、

爪をガリガリと噛みました。

すぐに、頭の中に、

言語道断な着想が浮かびました。

 

断ったら、

テラスから飛び降りると言おう。

 

興奮で、全身から

アドレナリンが噴き出しました。

彼は飛び起きて、ベッドの周りを

行ったり来たりしました。

 

そうすれば、きっと受け入れてくれる。

彼女は情に厚くて優しい人だから。

まずは結婚から始めよう。

彼女が自分を愛するようになるまで

別々の部屋を使い、

兄弟のように過ごす。

彼女が自分を心から愛してくれるまで

何年も待ち続ける。

彼女の気持ちが自分と同じになったら

その時から、自分たちの結婚生活は

本格的に始まる。

 

睡眠不足のせいで

判断力が麻痺していたのか。

彼はローラをそばに縛り付ける

可能性に囚われ、

ローラの信仰心が強いという事実を

覚えていませんでした。

自ら命を絶つことを

最も恐ろしい罪悪と考える

キリスト教徒のローラが

その計画を知ったら、

どれほど軽蔑するかは

容易に想像できるはずなのに。

 

彼は翌朝、日が昇るとすぐに

使用人の1人に

銀行の金庫に保管されている

ダイヤモンドの指輪を

取りに行くように命じました。

ダルトン家に代々伝わる貴重品で、

父が結婚式の日に母の指に直接はめた

結婚指輪でした。

 

晩餐の頃、足の速い侍従が

指輪を主人の前に差し出しました。

ダルトン氏は、

ケースの中に入っている

親指の爪ほどの大きさの

ダイヤモンドの指輪を

タキシードの胸ポケットに入れました。

そして、輝く靴を履いた足を動かして

下の階の舞踏会場へ向かいました。

会場内は、オーケストラの音楽と

人々の雑談が混ざり合い、

耳が痛くなるほどの騒がしさでした。

フェアファクス氏は

妹と楽しくカドリーユを踊った後

別れて、

それぞれの友人を探しに行きました。

 

彼は次の曲であるコティヨンを

ペンドルトン嬢と踊ることに

決めていました。

ここ数日間、

彼女とまともに話をすることが

できませんでした。

積もる話がたくさんありました。

ペンドルトン嬢は、彼が

ハイド嬢と同じくらい大切にしている

友人であり、

人間的にも尊敬している人物でした。

 

フェアファクス氏は

飲み物のテーブルのそばで

彼女を見つけました。

彼女は白いレースが飾られた

濃い紫色のベルベットのドレスを着て

純金のアクセサリーを身に着けながら

ラムズウィックに、

女性用ラウンジへ、

メイドをさらに送るよう

指示していました。

 

彼女はフェアファクス氏を見て、

膝を軽く曲げながら挨拶をしました。

フェアファクス氏は

ローラをペンドルトン嬢と呼んで

挨拶をした後、

ペンドルトンは、

忘れ去った過去の名前に

なったのですよねと尋ねました。

 

ローラは、

どう呼ばれるかにはこだわらないので

気楽に呼んで欲しいと答えました。

 

フェアファクス氏は

シェルダン嬢と呼ぶことにする。

あれほど素晴らしい父親がいるのに

長い年月、

名前を失って過ごして来たので

これからは、誇りある名前で

呼ばれ続けなければならないと

答えました。

 

ローラはにっこりと笑いました。

フェアファクス氏は、

ローラの微笑んだ顔に、

微かな陰りを感じることができました。

 

何か、心配事があるのかという質問を

彼は一旦、保留しました。

顔色が悪いことを指摘するのは

淑女に対する礼儀では

なかったからでした。

 

フェアファクス氏はローラに

次のコティヨンを

誰かと約束しているかと尋ねました。

ローラが「いいえ」と答えると

フェアファクス氏は、

それなら自分と踊ってくれないかと

誘いました。

 

ローラは「はい」と返事をし

久しぶりにフェアファクス氏と

踊ることができて嬉しい。

フェアファクス氏は、

社交ダンスの達人だからと

褒めました。

 

フェアファクス氏は、

シェルダン嬢の前で

恥ずかしくないレベルには

なっている。

シェルダン嬢のステップは

羽よりも軽いからと返事をしました。

 

ローラはふふふと笑いました。

しかし一瞬、彼女の笑いが

ピタリと止まりました。

ローラの視線は

フェアファクス氏の肩越しに

向けられていました。

 

フェアファクス氏が振り返ると

イアンが舞踏会場の中を

大股で歩き回りながら、

あちこちを見回していました。

フェアファクス氏は手を挙げて

「おい、イ・・!」と

声を掛けようとしましたが、

ローラが彼を呼びました。

フェアファクス氏は

ローラを振り返りました。

 

ローラは、

次のコティヨンは無理だと

フェアファクス氏に許しを求めました。

彼は、

もしかして、どこか具合が悪いのかと

尋ねました。

ローラは、それを否定し、

指示できなかったことを思い出したと

苦し紛れに答えました。

 

フェアファクス氏は、

シェルダン嬢自身が楽しむこともできず

とても苦労しているようで心配だと

気遣ってくれました。

ローラは、

自分の代わりに十分楽しんで欲しい。

そしてダルトン氏には、

自分が消えた方向を言わないで欲しいと

頼みました。

ファクス氏は、

「ああ・・・はい」と答えました。

 

ローラは慌てて

その場を離れました。

彼女がいなくなると、

すぐにイアンが彼に近づき、

ペンドルトン嬢を見かけなかったかと

尋ねました。

 

フェアファクス氏は

「えっ?」と驚くと、

彼は目をキョロキョロ動かし、

「見・・・見かけなかった」と

答えました。

 

イアンは、

きれいに梳かした髪をかき上げ、

「くそっ、どこへ行ったんだ」と

ぼやきました。

 

フェアファクス氏は

イアンの顔をじっと見つめました。

日を追うごとに

やつれていくイアンでしたが、

今日はなぜか興奮していて

顔が紅潮していました。

 

フェアファクス氏は、

何かあったのかと尋ねました。

イアンは

ない。ペンドルトン嬢を見つけたら

教えろと頼みました。

 

フェアファクス氏が

「うーん・・・」と答えると、

続けてイアンは、

ランス嬢が自分を探しに来たら

会っていないと言うように。

ここ数日、ヒルのように

しつこく付きまとわれ、

うっとおしくて気が狂いそうだと

不平を漏らしました。

 

フェアファクス氏は、

なぜ、淑女に対して、

そんな風に・・・と

非難しようとしましたが、イアンは

彼の話を最後まで聞かずに

人混みの中へ消えてしまいました。

 

何事か、さっぱり分からない。

鬼ごっこでもしているのか?

 

彼は肩をすくめ、別の友人を探しながら

会場内を歩き回りました。

その時、遠くに

妹の後ろ姿が見えました。

彼女はランス嬢と、

彼女の友人たちのグループに

混ざっていました。

 

フェアファクス氏は

女性たちに挨拶をするために

そちらへ近づきました。

女性たちは膝を曲げて

挨拶をしました

 

フェアファクス氏は、

楽しい時間を過ごしているかと

尋ねました。

ランス嬢は

「もちろんです」と答えると

ホホホと笑い声を上げました。

彼女は列車の中で見た時よりも

さらに生き生きとした顔を

していました。

髪型とドレスも素晴らしく、

会場の中にいる女性たちの中で、

ひときわ目立つ装いでした。


ジャネット嬢は、

ランス嬢のドレスが、

フランスから来た仕立て屋が

手作業したものだそうだと話しました。

ランス嬢は恥ずかしそうに

顔を赤らめました。

 

フェアファクス氏は

調子を合わせるために拍手をし、

どおりで遠くからでも

眩しいほど輝いていたわけだ。

間違いなく今日のスターだと

褒めました。

ランス嬢の友人たちは

楽しそうに笑いました。

ランス嬢は頬を赤く染めて

お礼を言いました。

 

フェアファクス氏は、

もう今日のダンスの相手は、

全て予約が埋まっていますよねと

尋ねました。

ランス嬢は、

そんなはずはない。

当然、一曲はフェアファクス氏と

踊らなければならないと答えました。

 

フェアファクス氏は、

「光栄だ」と答えましたが、

その時、そばにいたウィルクス嬢が

扇子を広げて口元を隠しながら

ワルツはダメと、

ランス嬢に耳打ちしました。

彼女は「黙って!」と囁きましたが

フェアファクス氏の耳には

全て聞こえていました。

 

ワルツは恋人と踊るつもりらしい。

彼は心の中で笑いました。

 

ランス嬢は、

コティヨンはすでに始まっているので

次のカントリーダンスを

予約できるかと尋ねました。

フェアファクス氏が

「いいですね」と答えると、

ランス嬢の隣にいたオーソン嬢が、

ところで、ダルトン氏を

見かけていないかと尋ねました。

 

フェアファクス氏は

友人の頼みと女性に対する礼儀の間で

葛藤しました。

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今回の社交の集まりを開いたおかげで

ローラの気持ちは、

以前よりもイアンに傾いたのに、

彼がローラとの仲を復活させるために

利用したランス嬢が

ローラをイアンから遠ざけている。

イアンは焦るあまり、

プロポーズを強行しようと

思っているけれど

こんなことをしたら、

ますますローラはイアンから

離れて行きそうです。

 

ローラの真価を分かっている

フェアファクス氏は、

素敵な人だと思います。

彼は、とても優しいので、

誰かを傷つけたくないと思うあまり

調子の良いことを

言ったりするのではないかと

思いました。

それに比べて

ランス嬢のことをヒルに喩えるイアンは

関心のない人間に対して、

徹底邸に冷たい人なのだと感じました。