自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

バスティアン 167話 ネタバレ ノベル 原作 あらすじ 夫が現れた

167話 バスティアンはオデットに会いに、ロスバインへ向かいました。

オデットは、

ロスバイン駅から、もう一度、

列車を乗り換えなければならない

場所に滞在していました。

 

ラッツを出発した夜行列車を

降りたバスティアンは、

始発の運行時間が来るまで

駅のベンチに座って少し眠りました。

そして再び鈍行列車に乗り、

終着駅に到着したのは

夜明けが近づき始めた頃でした。

 

バスティアンは、

駅前の広場にあるホテルへ行きました。

オデットが住んでいる村は、

ここから、さらに徒歩で1時間ほど

行かなければならない辺鄙な村でした。

適当な宿泊先を見つけるのが

難しいかもしれないので、

とりあえず、ここに

荷物を置くことにしました。

 

宿帳に

必要事項を記入している彼を

注意深く見守っていたホテルの主人が

見たところ、

身分の高い将校のようだ。

なぜ、この田舎を訪問したのかと

好奇心に満ちた質問を投げかけました。

 

バスティアンは、

その時になって初めて

自分が制服を着ていることに

気づきました。

海軍省から直接駅へ移動したため、

着替えができませんでした。

 

バスティアンは、

親戚に会いに来たと、

適当な返事で言い逃れました。

宿泊者の氏名欄には

知人の名前を組み合わせて作った

偽名を記入しました。

 

依然として、

気になるところがたくさんあるような

顔をしていましたが

幸いにもホテルの主人は

節度をわきまえる美徳を備えた

人でした。

 

割り当てられた部屋に上がった

バスティアンは、

まずシャワーを浴びました。

髭を剃り終えて外へ出ると、

周囲は明るくなっていました。

手入れを終えた制服を

クローゼットに掛けたバスティアンは

夏用のリネンのスーツを用意して

身に着けました。

 

まだ傷が完全に癒えていない手首は

ガーゼの包帯と時計で隠した後

カフスを整えました。

最後に、形を整えた

中折れ帽を手にとって振り返ると、

朝食の時間を知らせに来た給仕の

ノックの音が聞こえてきました。

 

朝食は辞退すると伝えた

バスティアンは、

そのままホテルを出発しました。

まだ早朝でしたが、

農繁期の田舎の村は、すでに

昼間のような活気に満ちていました。

 

地図で把握しておいた道と方向を

思い返したバスティアンは、

手に持った帽子をかぶりながら

日差しの中へ足を踏み入れました。

 

広場を出て住宅街を通り過ぎると、

澄んだ水が流れる

浅い小川が現れました。

オデットのいる村へ流れる小川でした。

 

バスティアンは、

その小川に沿って歩きました。

夏の太陽が空高く昇る頃になると、

隣の村の入口に

差し掛かることができました。

 

ジャケットのポケットから取り出した

メモを確認したバスティアンは、

飛び石を渡って

小川の左岸へ向かいました。

道沿いに並ぶ家の住所を

慎重に確認していたため、

歩く速度が遅くなりました。

 

オデットの居場所を教えることにした

トリエ伯爵夫人は、

オデットの意思を尊重すること、

そして傷つけないことという

2つの条件を付け加えました。

 

そんな簡単なことをするのが、

あれほど困難だった過去を

改めて思い起こさせるような

お願いでした。

バスティアンは、よくよく考えた後

謙虚に受け入れました。

 

このように時間を無駄にできないと

判断したバスティアンは、

向かい側から歩いて来た通行人に

この住所がどこなのか、

知っているかと、丁重に尋ねました。

メモを確認した老婦人は

明るい笑顔を浮かべながら頷き、

「知っています、 あそこです」と

答えると、手を上げて、

それほど遠くない場所に建つ

こぢんまりとした石造りの家を

指しました。

そして、マリー・ベラー嬢を

訪ねて来たお客様ですねと

確認しました。

 

マリー・ベラー。

老婦人の口から漏れた

馴染みのない名前を繰り返した

バスティアンは、

思わず笑ってしまいました。

バスティアンは、

「はい、その通りです。

マリー・ベラー嬢の親戚です」

と答えると、

老婦人が助けてくれたことに

丁重にお礼を言いました。

 

バスティアンは、目的地に向かって

ゆっくりと近づきました。

ちょうど

その家の角に差し掛かった時、

2階の窓が開きました。

無意識に顔を上げたバスティアンは、

思わず息を殺して足を止めました。

つるバラに囲まれた窓の向こうに

オデットが立っていました。

 

今日の天気を確かめるかのように

遠い空を見つめる視線には、

これまでにない平安が

宿っていました。

苦痛と悲しみの痕跡が消えた顔は、

まるで咲きたての花のように

瑞々しかったです。

 

バスティアンは一歩下がった場所で、

見慣れたようで、

どこか見知らぬオデットを

見つめました。

美しいものを壊したくなかった

あの頃の心で。

もう少しだけと愚かな願いを込めて。

 

カーテンを閉めたオデットが去った後も

バスティアンの視線は

長くそこに留まっていました。

オデットは、白いモスリンのドレスを

着ていました。

隣に住む老婦人が貸してくれた

型紙で作った新しい服でした。

最近の流行から

かなり、かけ離れていましたが、

スカートの長さを短くし、

プリーツをたっぷり取るだけで

十分満足のいく仕上がりになりました。

 

オデットは、

余った布で作った水色のベルトを

ドレスの上に巻きました。

背中で結んだリボンの形を

鏡に映して確認し、

手編みのレースの手袋をはめました。

 

今日は、隣の村に住む農場主の家を

訪問する日でした。

この近辺で、

最も大きなブドウ畑を所有する家の

女主人は、

見た目を非常に重視していました。

それを知ってからは、

その家を訪れる際、

服装に気を遣うようになりました。

好ましい効果を生んでいることは、

明らかに変わった女主人の態度で

証明されました。

 

外出の準備を終えたオデットは、

教科書を入れたバッグを持って

家を出ました。

隣の村との間を行き来する駅馬車は

あるけれど

運行間隔が非常に長かったため、

歩く方が早かったです。


オデットは、水の上をゆったりと漂う

白鳥のような速度で

川辺を歩きました。

小川のほとりの大きな柳の間から

水遊びをする子供たちの笑い声を

乗せた風が吹いて来る美しい日でした。

咲き乱れる野ばらとマートルの香りが

夏の趣を一層引き立てていました。

 

ふと足を止めたのは、

小川に架かる石橋を

渡っていた時でした。

日傘を広げようとして、手を止めた

オデットは、振り返って

通ってきた道を見渡しました。

小川の土手のベンチに座って

のんびりと雑談をしているお年寄りと

水遊びを楽しむ子供たち。

煌めく水面と泳ぐ白鳥、

風に揺れる柳の枝まで。

ごく普通の夏の午前の風景でした。

 

奇妙な気分を振り払ったオデットは

日傘を広げて、先を急ぎました。

その後も、

時々、そのような瞬間がありました。

隣の村の入口へと続く道で。

生徒が待っている家に

入ろうとした時。

ピアノのレッスンをしている時、

ふと窓の外を見た瞬間。

 

しかし、オデットは

雑念に惑わされることなく

レッスンを終えました。

子供の母親は、とても満足そうな顔で

庭まで見送りに出てくれました。

 

いつの間にか、夏の太陽が

頭上を照らす時間になっていました。

オデットはレースの日傘を差し

村の中心部へ続く道を歩きました。

広場が見え始める頃になると、

どうやら、

集まりの準備に気を遣いすぎて

神経過敏に

なってしまったのだろうという

結論に至りました。

 

今回の集まりは、

オデットが主催することになりました。

客の人数に合わせて

ティーカップや皿を用意し、

お茶に合わせる料理を準備し、

夏用のカーテンを新しく取り付けるまで

ここ数日、

ずっと忙しく過ごしていました。

昨日は、集まりのメンバーと共有する

レースの図案を準備していたため、

夜遅くに、ようやく寝床につきました。

無事に集まりを終えて、緊張が解ければ

大丈夫になるだろうと思っていました。

 

広場の時計塔の下を通りかかった時

「こんにちは、ベラー先生」と

少し前にレッスンをした子供の兄が

声を掛けて来ました。

近隣の都市で勉強している大学生で

休暇に入り、

故郷に戻って来ているようでした。

 

彼は、わけもなく、

妹のピアノのレッスンについて

延々と語った後、ついに、

「昼食はお済みですか?」と

本題を切り出しました。

オデットは、

形式的な笑みを浮かべながら

首を振ると、

「まだです。 ご存知のように、

レッスンが少し前に終わったので」

と答えました。

 

彼は顔を赤く染めながら、

「ああ・・・ はい。そうですね。

自分がレッスンの時間を

勘違いしていました」と

返事をしました。

 

オデットは、

昼食の約束があるので、

これで失礼すると、

平然と嘘をつきました。

優しい表情とは裏腹に

厳格な口調でした。

 

それでは、また来週。

良い一日を過ごしてと、

丁重に別れを告げたオデットは、

時計塔の前にあるカフェのテラスに

座りました。

まずコーヒーを1杯注文し、

まるで同行者を待つかのように

広場を見渡しました。

まだ周囲をうろついている男の存在は

意識して無視しました。

この種の窮地から抜け出す

最良の方法でした。

ただし、相手が

しつこくしないという前提のもとで。

 

嘘の待ち時間の間に

コーヒーが出て来ました。

こうなった以上、

ティータイムを楽しむことにした

オデットは、

バッグから取り出した本を読みながら

コーヒーを飲みました。

トントンと、

テーブルを叩く音が聞こえたのは、

読書に没頭し始めた頃でした。

 

「こんにちは、美しいお嬢様」

目的が明らかな人物が

その後に続きました。

今日は何かと運が悪い日のように

感じられました。

 

オデットは、

何も聞いていないかのように

本を読み進めることで

代わりに答えました。

しかし、男は、

なかなか引き下がる気配を

見せませんでした。

 

やむを得ず、オデットは、

申し訳ないけれど連れがいると

明確な拒否の意思を示しました。

 

男は、

「ご主人の席ですか?」と尋ねました。

オデットは、

「はい、その通りです」と、

とどめを刺すような返事をしながら

ページをめくりました。

あまりにも聞き覚えのある声だと

ふと気づいたのは、その時でした。

 

オデットは、

とんでもない考えを必死に否定しながら

視線を落としました。

演奏者のように

長くまっすぐな指とは不釣り合いな

硬いタコのある印象的な大きな手が

テーブルの上に置かれていました。

おそらく結婚の証と思われる

指輪の輝きが、

鋭く目を突き刺しました。

 

まさか。

オデットは、

気が遠くなるような混乱に

包まれながら、顔を上げました。

目が合うと、男は

ゆっくりと帽子を脱ぎ、

「それなら、間違いなく、

辿り着いたというわけですね」

と告げました。

 

日よけの下から差し込む日の光が、

ニッコリ笑う男の顔を照らしました。

オデットが、

ぼんやりと瞬きをしている間に、

夫の席が埋まりました。

 

「お久しぶりです、奥様」

黙って見つめていたバスティアンが

挨拶をしました。

怒りも恨みもない青い瞳は

6月の空のように澄み渡って

穏やかでした。

「いえ、今は、

マリー・ベラー嬢と呼んだ方が

良いでしょうか?」と尋ねる唇は

斜めに傾き、

意地悪な笑みを浮かべていました。

 

かろうじて我に返ったオデットは、

今にも崩れそうな体を

まっすぐに立てました。

無力に震えている両手は

膝の上に下ろし、きちんと組みました。

夢ではないという事実を、もう

認めなければならないと

思いました。

どんな夢の中の再会も

今のようではなかったのだから。

 

「あなたが・・・なぜあなたが・・・」

オデットは、

何度も唇をピクピク動かした末に

ようやく声を出しました。

「会いたかった」と告げる

ため息が混じりの柔らかい声が

テーブル越しに聞こえて来ました。

 

バスティアンは、

あなたを見ていた時の苦しみよりも

あなたを見られなかった苦しみの方が

ずっと大きいことを、

今になって理解できたからだと

答えると、

羽のような雲が漂う空と

時計塔をかすめて通り過ぎた

バスティアンの視線が

再びオデットへ向かいました。

 

「だから来たんだ、オデット。

あなたに会いたくて」

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いきなりオデットの前に

姿を現したら、

拒絶されそうなので、バスティアンは

すぐにでもオデットに

声を掛けたい気持ちを抑えながら

彼女に気づかれないように

ずっと、後を付けて、

彼女に話しかける機会を

窺っていたのだと思います。

そうしているうちに以前と同じ

シチュエーションが訪れた。

バスティアンは

これ以上のチャンスはないと思い

以前と同じ行動を取る。

オデットにとっては、

驚きでしかないでしょうけれど、

私なら、最後の一言で

全てを許してあげるかも(笑)

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