自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 114話 ネタバレ 原作 あらすじ 男の心を燃え上がらせるもの

114話 ペンドルトン家の没落を見守るため、イアンはロンドンへ行くことになりました。

翌日、彼らは

ロンドン駅に到着しました。

夜の薄暗い色合いが残っている

肌寒い夜明けでした。

ひとまず彼らは、近くのホテルで

荷を解きました。

 

簡単な朝食の後、イアンは代理人に

昼食後に一緒に

グロヴナー・スクエアへ

向かうことにしよう。

1時までに、旅館の前に

貸切馬車を待機させておくようにと

指示しました。

 

代理人は承知すると、

午前中はどこで過ごすつもりなのかと

尋ねました。

イアンは、

ハロッズで甥っ子たちへのプレゼントを

買うつもりだ。

愛する先生が去って、

失望が並大抵ではないらしいからと

答えました。

 

もちろん自分もそうだけれどという

後に続く言葉を飲み込むと、

イアンは、きちんとアイロンをかけた

スーツを着て、紳士用の帽子をかぶって

ホテルを出ました。

涼しい秋風が、

ロンドンのどんよりとした空気を

爽やかに浄化していました。

彼はポケットに手を入れたまま歩いて

ハロッズへ向かいました。

 

百貨店は、まだ閑散としていました。

彼はガラスケースに陳列されている

銀の食器セットと、その向こうで、

マネキンのように微笑んでいる

店員たち、そして彼らの後ろに

山のように積まれた様々な商品の前を

通り過ぎて階段の方へ

歩いて行きました。

 

彼はハロッズを

訪れたことがありました。

大学時代に誕生日を迎えた

オリビアのために、

ままごとセットを買うためでした。

彼の記憶では、

おもちゃコーナーは3階にありました。

彼は階段を上りながら、

奴らは、海軍になりたいと

言っていたから、

兵隊ごっこセットがいいだろう。

本が好きなら、

全集を買ってやりたいけれど、

彼らに本を読ませることができる

唯一の人が

バースに逃げてしまったから・・・

と考えました。

 

しかし、ちょうど3階へ続く階段を

上ろうとしていたイアンは、

あるカップルと

ばったり出くわしました。

彼らを避けようとしたところ、

女性が彼の腕を掴み、

「まあ、ダルトン様!」

と声を掛けました。

 

イアンは女性を見ましたが、

誰かは分かりませんでした。

濃い茶色の髪に黒い瞳。

そばかす混じりの愛嬌のある顔立ち。

 

イアンは、

自分のことを知っているのかと

尋ねました。

女性はホホホと笑うと、

「私です、アン・スティールです!」

と答えました。

 

アン・スティール・・・

彼は記憶のページをめくりました。

やがてローラの家を訪ねる度に、

お高くとまった雀のような顔で

自分を迎えてくれたメイドの姿が

思い浮かびました。

 

メイドの制服を脱ぐと別人のようだと

イアンが指摘すると、アンは彼に、

なぜ、ロンドンへ来たのかと

尋ねました。

イアンは、

用事があるからと答えると、

なぜ、アンが午前中から

男性と一緒にここへ来ているのかと

尋ねました。

 

アンはニッコリ笑って、

そばに立っている男性の腕を

しっかりつかむと、

この人は自分の婚約者だと

紹介しました。

そして、婚約者には、

自分が世話をした女性の友人だと

イアンを紹介して、

婚約者に挨拶をするよう促しました。

 

婚約者は頷いて帽子を脱ぐと、

頭を下げました。

赤みがかった茶色の髪に青い目を持つ

かなりの美男子でした。

 

アンは、婚約者が

ジェイデン&メズ法律事務所で

働いている弁護士で、

働き始めて間もないのに、

すでに実力が認められている。

自分たちは今年中に結婚する予定で

必要なお金を全て貯めた。

さあ、これを見てくださいと

ペチャクチャお喋りをした後

自分の左手を

イアンの目の前に差し出しました。

彼女の薬指には

銀の指輪がはめられていました。

リングの中央には、

よく見なければ分からない

小さなダイヤモンドが

埋め込まれていました。

 

イアンは苦笑いをしました。

アンの顔いっぱいに広がる

幸福感と誇り。

自分はこの宝石の

10倍以上の大きさのダイヤモンドで

プロポーズしたのに、

このようなローラの表情を

見ることができませんでした。

男性に対する

気持ちの違いだろうと思いました。

 

イアンは、

夫と温かい幸せが築けるよう

幸せを祈っていると告げると

軽く頭を下げて、

足を踏み出しました。

 

しかし、アンは

再びイアンの腕を掴んで

彼を呼び止めると、

伝えたいことがあると訴えました。

イアンは「何を?」と尋ねると

アンは、

短い話ではないので、

急ぎの用事がなければ、

自分と少し歩こうと誘いました。

 

イアンは

ローラの話かと尋ねました。

アンは、

婚約者と結婚に必要な道具を

見に来ているにもかかわらず、

ダルトン様を捕まえた理由が

他にあるというのかと答えました。

 

アンは、

婚約者と組んでいた腕を離した後

彼の頬を両手で包み込み、

くすぐったくなるほど

優しく撫でました。

そして、

自分がこの紳士と話している間、

4階の家具コーナーで

待っていてくれないか。

そこで、帰宅後に座って

パイプを咥えながら休める

ロッキングチェアを選んで欲しい。

自分が、時々

あなたの膝の上に座っても壊れない

丈夫なものをと頼みました。

 

男性はアンの手のひらに

口づけをすると、

あなたが自分たちの子を抱き、

自分の膝に座っても壊れないほど

丈夫でなければならない。

上手く選んでみると返事をすると

2人は、自分たちを見守っている

イアンの存在を忘れたかのように

互いを切なく見つめ合いました。

 

イアンは苛立ちを感じました。

仲の良いスター牧師夫妻を見ても

一度も嫉妬したことが

ありませんでしたが、

ローラに振られた直後だったため、

鳥肌が立つようなイチャイチャぶりが

見るに堪えませんでした。

 

公共の場だというのに

恥じらいというものがないのか。

クソッ。カップルというのは

本当にイライラする生き物たちだと

イアンはわけもなく、心の中で

ぶつぶつ文句を言いました。

すぐにアンの婚約者は

4階の家具コーナーへ向かいました。

アンとイアンは、

2階の婦人服コーナーを

歩き始めました。

 

イアンは、

「それで、話というのは何か」と

尋ねました。

アンは、

少し前、タウンハウスに

1人の紳士が訪れたという話を

お嬢様から聞いているかと尋ねました。

イアンは「全然」と答えました。

 

アンは、

確かに、ダルトン様に

お話しすることではない。

ダルトン様は、お嬢様の悩み事を

全て打ち明けてもらえるほど、

お嬢様の心を得ることが

できていないようだから。

ダルトン様の本拠地にまで

連れ込んでおきながら、

未だに愛を勝ち取れていないなんて。

ダルトン様に自分の婚約者の手腕の

半分でもあれば、今頃、お嬢様は

ウェディングベールに包まれて、

幸せな花嫁になっていただろうと

話しました。

 

イアンは、

自分をからかうために一緒に歩こうと

誘ったのかと抗議しました。

アンはクスクス笑うと、

せっかく手に入れた休暇なのに、

そんな無駄なことで

時間を浪費するわけがないと

返事をしました。

 

イアンは、

タウンハウスに訪れたという紳士は

誰なのかと尋ねました。

 

アンは、

ケンブリッジ州にある

アシュトン法律事務所を知っているか。

そこの主任弁護士で、

名前はジョン・アシュトン。

イギリスで法律家として

定評があるそうだけれど、

聞いたことがあるかと尋ねました。

 

イアンは、

もちろん知っている。

自分の法律の代理人にしようと

思ったけれど、ロンドンの事業に

集中しなければならないと言って

断られた。

それで、その人が来たのかと

尋ねました。

 

アンは「はい!」と答え、

彼がお嬢様の

初恋の相手だったそうだと

教えました。

イアンの足がピタッと止まりました。

 

彼が「・・何だって?」と

聞き返すと、アンは

「初恋です。 初・恋」と答えました。

続けてアンは、

その人がお嬢様の行方を尋ねてきたので

自分はまず、お嬢様に手紙を送った。

お嬢様は、自分の居場所をその人に

教えないで欲しいと言ったので、

自分は、その人が二度目に訪れた時、

とても冷たく追い返そうとした。

ところが、その人は30ポンドを

自分の手に握らせて、

5分だけでいいから

自分の事情を聞いてほしいと

懇願したと話しました。

 

イアンは、

「それで?」と尋ねました。

アンは、

それくらいのポンドがあれば

結婚式場に生花を飾ることが

できそうだったので、

自分はタウンハウスの裏で

その人の話を聞いた。

彼は12年前にお嬢様と出会い、

深く愛していたそうだ。

それで、一緒に

逃げようとまでしたけれど

計画通りにはいかなかった。

しかし、少し前に

その人の妻が病気で亡くなり、

義父から再婚を許された途端、

お嬢様に会いに駆けつけたと

話しました。

 

イアンは、

その男がどんな顔をしているのかと

尋ねました。

アンは、

そんなことを聞かないで欲しい。

あんなに美しい男性は他にいない。

もちろん、

自分の婚約者ほどではないけれど

ダルトン様と比べても

遜色ないほどだった。

何よりも、

その人の純情は素晴らしい。

12年間、1日もお嬢様を

忘れたことがなかったそうだ。

お嬢様が許可してくれさえすれば

すぐにでも結婚したいと

言っていたと話しました。

 

イアンは固い表情で

アンの話を熱心に聞きました。

美男で裕福な法律家であり、

思い出の初恋。

彼女の初めての口づけを奪い、

さらには、一緒に

逃げ出そうしたこともあった。

イアンは拳をギュッと握りました。

 

イアンは、

しかしローラは、

彼に会いたくないと言ったんだよね?

と確認しました。

アンは、

それも当然だ。

一緒に逃げることにした日に

アシュトン氏は何も言わずに

現れなかったそうだ。

その後、言い訳の手紙さえも

送っていなかった。

お嬢様は自分が弄ばれたと

思ったことだろう。

しかし、そうではなかった。

アシュトン氏の支援者が

事前に察知し、

男性の使用人を動員して

彼を監禁したそうだ。

そして持参金の多い法律家の娘を

妻に迎えた。

彼は最後まで結婚を拒んだけれど

彼の両親が、

どうか結婚して欲しいと泣きわめき

懇願したため、結局半ば強制的に

結婚させられたそうだと

話しました。

 

イアンは、

くだらない話だ。

自分なら使用人たちをボコボコにして

彼女の所へ向かったのにと

言いました。

 

アンは、

まあ、人それぞれだから。

とにかくアシュトン氏は、

その事情を全てお嬢様に打ち明けて

償いたいと話していたと言いました。

 

イアンは、

それで、彼女の行方を知らせたのかと

尋ねました。

アンは「いいえ」と答えました。

イアンは、

なぜ?彼が数十ポンドも

上乗せしてくれたはずだろう?

と尋ねました。

アンは

メイドとしてのプライドがある。

どうして自分の仕える主人が

口外してはいけないと言ったことを

伝えることができるだろうか。

フランス製のウェディングドレスを

買うお金をもらっても、

そんなことはしないと、

不快そうに強く言い返しました。

 

イアンは、

ジョン・アシュトンがまた現れても

彼女の行方については

言わないでくれ。

約束だけしてくれれば、

フランス製のウェディングドレスは

自分が買ってやると言いました。

 

アンは、

母から受け継いだ

ウェディングドレスを着るので

結構だと断りました。

 

イアンは、

嫌ならいい。

言いたいことは終わったかと

尋ねました。

アンは「はい」と答えると、

お嬢様は元気か。直接、会えないので

心配でたまらないと言いました。

 

イアンは、

彼女は元気にしていると

答えると、アンは

それなら良かった。

そういえば、冬に備えて

手袋とマフラーを編んだけれど、

代わりに渡してもらえるかと

頼みました。

 

イアンは、

申し訳ないけれど無理だと

答えました。

アンは、その理由を尋ねました。

イアンは顔を顰めて

しばらく考えました。

 

ローラとアンは

定期的に手紙を交わす仲なので

いずれは知ることになるだろうと

思ったイアンは、

ローラが自分のプロポーズを断って

去ったと打ち明けました。

 

アンが「えっ?」と聞き返すと

イアンは、

完全に去ったわけではなく

友人がいる地方へ

少し休みに行ったと話しました。

 

アンは、

イアンに自分の婚約者の腕前の

半分でもあれば・・・と嘆くと、

イアンはアンに

ほどほどにするようにと警告しました。

 

アンは、

分かった。もう言わない。

姉たちにも、もう一度だけ、

自分の婚約者を自慢したら、

ステーキナイフで刺してやると

言われた。

それでは、お嬢様は、

どこへ行ったのかと尋ねました。

 

イアンは「バース」と答えました。

今回はアンが

その場に立ち止まりました。

驚きのあまり、

目と唇が大きく開きました。

 

「なんてことでしょう!」

アンは激しく手を叩きました。

そして、

「これは運命です!」と言いました。

 

イアンは

「何が・・・?」と尋ねると

アンは、

アシュトン氏もバースへ行くと

言っていた。

彼の娘が体調を崩したので、

温泉治療を受けながら

冬を過ごすと話していた。

バースは狭い町だから、

きっと2人は会うだろう。

もしかしたら2人は

結ばれる運命なのかもしれない!

よく考えてみると、お嬢様は、

身分違いの結婚はしない人なので、

中流階級の

ジョン・アシュトン氏の方が

ずっと相応しい相手・・・と

喋っていましたが、

アンが言葉を終える前に、

イアンは振り返り、

素早く階段へ向かいました。

彼の靴音が、

1階へと遠ざかって行きました。

 

アンは急いで、

百貨店の壁一面のガラス窓へ近づき、

通りを見下ろしました。

イアン・ダルトンが入口から飛び出し

急いで貸し切り馬車に乗り込む姿が

見えました。

アンは満足げな笑みを浮かべました。

 

そうですね、ダルトン様。

もっと積極的に行動しましょう。

一瞬たりともお嬢様から

目を離さないでください。

 

アンは口笛を吹きながら、

ゆっくりと婚約者が待っている

4階へと足を運びました。

 

アンが彼に

ジョン・アシュトンの話をしたのには

理由がありました。

三角関係こそが

男の心を燃え上がらせるもの。

アンはイアンを嫉妬させて、

ローラ嬢をより強く

掴ませようとしたのでした。

ローラ嬢がバースに出かけたことは

知らなかったけれど、

かえって良かったと思いました。

イアン・ダルトンは

そこで彼女の心を掴むために、

さらに努力するだろうから。

 

アンは、

肩を落としてバースに向かう

ジョン・アシュトンの後ろ姿を

思い浮かべながら鼻で笑いました。

 

子供のいる弁護士のくせに、

高貴なお嬢様を狙っているって?

とんでもない。

ローラお嬢様に相応しい地位は

ヨークシャー最高の家系の

ダルトン夫人だ!

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ローラがペンドルトン家にいた時も

アンはキューピッド役を

果たしてくれましたが、

今回も、アンの作戦は大成功でした。

アンがイアンを煽らなければ

イアンはバースへ行かなかったか、

もしくは、もう少し遅れて

行ったかもしれません。

奥さんが亡くなったばかりなのに

昔の恋人に会いに来る

とんでもない男に

ローラを奪われないよう

イアンに頑張ってもらいたいです。

ぼこぼこにしてもいいです(笑)

 

次回から3部がスタートし、

舞台はバースへ移ります。