自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ミス・ペンドルトンの恋 121話 ネタバレ 原作 あらすじ 怪我をした元恋人

121話 昔の恋人のジョン・アシュトンに助けてもらったローラは・・・

2日後、ローラは、

借りた衣類をきれいに洗濯し

贈り物用の箱に入れて

チェルシー夫人の家へ向かいました。

夫人に直接会って、

正式に感謝の意を伝え、

ついでにジョンが住んでいる場所を

尋ねるつもりでした。

 

記憶を辿りながら、ようやく

チェルシー夫人の家を見つけた

ローラは、赤い玄関ドアの前に立ち

ドアノッカーに手を伸ばしました。

その時、ドアが急に開き、

家主のチェルシー夫人が現れました。

古風な外出着を着て、手には

古い革のバッグを持っていました。

 

ローラを見たチェルシー夫人は

非常に驚いた様子で、

少し前に来た、あの女性ではないかと

言いました。

ローラは、

まず彼女に借りた服を返して

お礼を言いました。

彼女はハハハと笑うと、

このぼろぼろの服を

手作り菓子店で売っている

ギフトセットの箱のようなものに

入れて持ってくるなんて、

本当に親切なお嬢さんだ。

普段なら、すぐに中へ入ってもらって

手作りのクルミパイを

ご馳走するのだけれど、ちょうど、

出かけようとしていたところなのでと

残念がりました。

 

ローラは、

世話をしに行かなければならない

患者さんがいるようですねと

尋ねました。

チェルシー夫人は、

そうです。アシュトン氏に

会いに行かなければならないと

答えました。

 

ローラは、

そういえば、アシュトン氏が

チェルシー夫人に世話になっていると

話していた。

普段から、よく彼の元を訪れるのかと

尋ねました。

チェルシー夫人は「はい」と答えると

彼の娘のセシリア・アシュトン嬢が

頻繁に咳を伴う風邪を引くと

説明しました。

 

彼の娘?

ローラは驚きましたが、すぐに、

いつだったか、

彼に娘ができたという知らせを

聞いた記憶が蘇りました。

 

チェルシー夫人は、

心臓が弱く虚弱体質な子なので、

夏が終わると、春が来るまで

ここで温泉療養をしながら

健康を整えている。

そうしても、

治る病気ではないようだけれど、

とにかく、とても気の毒だ。

母親が亡くなり、最近では、

あのような、

大きな衝撃を受けたので・・・と

話しました。

 

ローラは、

「・・・大きな衝撃って?」と

聞き返しました。

チェルシー夫人は、

お嬢さんがアシュトン氏の友人なら

知っていると思ったと驚くと、

お嬢さんをこの家に連れて来たその晩に

大怪我をして

病床に伏せっていると答えました。

ローラは両手で口を覆いました。

 

彼女は、

そんなことがあったなんて、

なんということだろう。

事故に遭ったのかと尋ねました。

チェルシー夫人は、

正確な事情は分からない。

口を固く閉ざして何も言わないから。

ただ、メイドは、

アシュトン氏の姿を見て、

喧嘩をしたようだと話していた。

でも、そんなこと想像できるだろうか。

アシュトン氏を、あんな風にするには

少なくとも、屈強な男が5人がかりで

襲い掛かる必要があるだろう。

路地でチンピラたちに

出くわしたのだろうかと

不思議がりました。

 

ローラはアシュトン氏のことを

とても心配しました。

彼に対する恨みは依然としてあるけれど

暴力によって苦しめられるのは

別の問題でした。

 

ローラは、

どの程度の怪我なのか。

生きているのですよねと尋ねました。

チェルシー夫人は、

生きているので、葬儀屋ではなく

自分を呼んだ。

しかし、肋骨が2本も折れて、

顔は腫れ上がり、血の塊と痣だらけ。

奥歯は3本も折れていたので、

死にたくなるほど痛いのではないかと

答えました。

ローラは小さく悲鳴を上げました。

 

チェルシー夫人は、

とにかく、自分は

これ以上遅れることはできない。

バースの医者たちは

患者の体を適当に弄り回し、

処方箋だけを投げつけて

立ち去るような連中だ。

アシュトン氏の世話は

完全に自分の仕事だ。

今度、是非、遊びに来てくださいと

告げると、玄関前の階段を降りました。

 

ローラは、

去って行く夫人の後を追いかけながら

アシュトン氏は、

客に会える状態なのかと尋ねました。

チェルシー夫人は、

お見舞いに行くのかと尋ねました。

ローラは、

無理でなければと答えました。

 

チェルシー夫人は、

特に問題はない。

横になったまま話もするし、

スープも飲む。

ただ、顔がひどく腫れているので

他人に見られることを

嫌がるかもしれないと答えました。

ローラは頷いて

チェルシー夫人と同行しました。

 

チェルシー夫人に同行しながら、

ローラは、はたして、今、

ジョン・アシュトンに会いに行くことが

正しいことなのか

疑問に思うことがありました。

彼に感謝の言葉を

伝えなければならないとしても、

彼が怪我をしたと知った途端、

訪ねるのは、

ひどく浮き足立った振る舞いのように

感じられたからでした。

 

しかし、少し前に助けてくれた人が

大きな試練に直面したのに、

このまま無視するのは

彼女の性格上不可能なことでした。

 

ローラは、

病床のジョン・アシュトンを訪ねて

少しでも慰めの言葉をかけなければ

しばらく後ろめたい気分に

囚われ続けるだろうと

はっきり予想できました。

2人は、バースの中心街に位置する

ファニーズホテルの前に

到着しました。

彼女がバースに来た直後、

滞在先を探していた時に

立ち寄ったことのある

高級ホテルでした。

 

ジョン・アシュトンは

スイートルームのすぐ下のクラスの

客室に滞在していました。

客室に入ると、

女の子のすすり泣く声が聞こえました。

 

チェルシー夫人が、

先に部屋の中に入りました。

すぐに中から、力なく話す

低い声が聞こえて来ました。

 

アシュトン氏は

チェルシー夫人に挨拶すると

自分を診る前に、

セシリアを見てもらえないか。

朝食も食べないで、

自分のそばで泣いているだけだと

話しました。

 

チェルシー夫人は、

もう、泣かないで。あなたが倒れれば

お父さんも倒れてしまうと、しばらく 

セシリアをなだめ続けました。

まるで泣いている孫娘をなだめる

祖母のように、

愛情のこもった声でした。

すぐに子どもの泣き声が収まりました。

 

チェルシー夫人は、

外に客が来ているけれど、

中に入れても構わないかと

アシュトン氏に尋ねました。

彼は疲れたため息をつくと、

誰が来たのか。

今は誰かと面会する状況ではないと

返事をしました。

しかし、チェルシー夫人が

先日、アシュトン氏と自分の家を訪れた

女性のことだ。

ならず者に追われていたという・・・

と答えると、アシュトン氏は、

「何だって?ローラが・・・?」

と聞き返して、

起き上がろうとしました。

しかし、痛みのせいで

呻き声を上げました。

 

チェルシー夫人は、

骨を継ぎ合わせてから

まだ、いくらも経っていないのに

起き上がろうとするなんてと

小言を言いました。

しかし、アシュトン氏は、

大丈夫。

早く彼女をここへ連れて来て欲しい。

本当に、顔が

とても見苦しいだろうけれど・・・

それでも、早く・・・!

と訴えました。

 

チェルシー夫人の足音が

ドアの近くに近づきました。

すぐにドアが開き、チェルシー夫人が

ローラを中へ入れました。

 

アシュトン氏は、自分の体格に合った

巨大なキングサイズのベッドに

横たわっていました。

ローラは彼の姿を見て

言葉を失いました。

2日前に会った魅力的な若い紳士は

どこにもいませんでした。

顔の半分は青痣で覆われ、

残りの半分は、血の塊がべっとりと

こびり付いていました。

 

彼は腰に腹帯を巻いて

まっすぐに横たわり、

顔をローラの方へ向けました。

チェルシー夫人は

急いで枕を一つ折りたたみ、 

頭の後ろに押し込みました。

アシュトン氏はローラに

「どうして、ここへ・・・」と

尋ねました。

 

ローラは、

まず膝を軽く曲げて

お辞儀をした後、

前回の件でお礼を言おうと思って

チェルシー夫人の家を訪ねたところ

あなたの怪我の知らせを聞いた。

気の毒に思う。

体調はあまり良くないのかと

尋ねました。

 

彼はぎこちなく笑うと、

あなたは盲目ではないのだから、

大丈夫だと言えば嘘になる。

良くない。

昨日まで、鎮痛剤なしでは

起きていることすらできなかったと

答えました。

ローラは、

思わず同情してしまいました。

 

ローラはアシュトン氏に、

ひどい怪我をした理由を尋ねました。

彼は、後で話すと答えると、

ローラが初めて会うことになる

セシリアを紹介すると言って、

ベッドのそばのスツールに座っている

少女に顔を向けました。

そして、セシリアに、

自分の古い友人として

ローラを紹介しました。

 

子供は立ち上がると

ローラに向かって

膝を軽く曲げて挨拶をしました。

ローラは、

子供をじっと見つめました。

豊かな赤い巻き毛と青い瞳を持つ

美しい子でした。

どれほど泣いたのか、

顔が髪の毛のように 

赤くなっていました。

 

彼の子供が生まれたという知らせを

ローラが聞いたのは、

確か20歳になる前のことでした。

そうであれば、少なくとも子供は

10歳を超えているはずなのに

体格は7歳にも満たないように

見えました。

 

ローラは子供に優しく微笑みかけて

会えて嬉しいと挨拶しました。

子供は、おずおずしながら

ローラを見つめるだけでした。

ローラは、

その姿があまりにも不憫で

心が痛みました。

 

ジョン・アシュトンの怪我は

大人が見てもひどいものなのに、

この幼い子供は

どれほどショックを受けたことか。

しかも、母親がおらず、

父親だけに頼っている身の上でした。

 

ジョン・アシュトンは

セシリアを手招きました。

セシリアは父親に近づきました。

彼は、裂けたり、えぐられている

傷だらけの手で

子供の頭を撫でました。

そして、

お父様は昨日よりずっと良くなった。

これからも、

ずっと良くなっていくだろう。

昨夜あなたが見た夢は

全て本当ではない。

だから悲しまないように。

あなたが悲しむほど、

お父様は胸が痛んで回復が遅くなる。

分かったか?と優しい声で

子供を慰めました。

セシリアは頷きました。

 

アシュトン氏はセシリアに

自分の部屋へ行って、

今年の夏に習ったモーツァルトを

チェルシー夫人に

演奏してあげるようにと言いました。

セシリアは

「はい」と返事をしました。

 

彼は唇に自分の指先を当て、

その指を、セシリアの小さな額に

強く押し当てました。

セシリアは父親の大きな手を握り

その手の甲に

しっかりとキスをしました。

そしてローラに

礼儀正しく挨拶をした後

チェルシー夫人と部屋を出ました。


バタンとドアが閉まる音と共に

部屋の中には2人だけが残りました。

アシュトン氏は、

昨夜、セシリアが

天使になった母親が現れて

自分を連れて行く夢を見た。

そのせいで、あの子は、

午前中ずっと泣いてばかりいた。

チェルシー夫人が来るのが

遅れていたら、

今ごろ倒れていただろうと話すと

眉を顰めてため息をつきました。

 

ローラは、

チェルシー夫人が

良い看護師だと思うと言いました

アシュトン氏は同意し、

自分たち親子にとって

本当に大切な人だと話しました。

 

彼はローラに

セシリアが座っていた椅子を

勧めました。

ローラは椅子に近づいて座りました。

アシュトン氏は、

ローラが来てくれたことにお礼を言い

あなたを見ると、

すっかり元気になった気がすると

言いました。

 

ローラを見つめる彼の顔に

明るい喜びの色が

浮かんでいました。 

ローラは彼の気持ちが

まだ自分にあることを

実感できました。

 

どうして、

そんなことができるのだろう?

 

ローラは、彼が自分のことを

すっかり忘れてしまったのだと

思っていました。

だから12年間、言い訳の手紙の一通も

送って来なかったのだろうと。

しかし、今の彼の表情は、

昨夜の舞踏会で惜しみながら別れ、

翌日ハイドパークで偶然出会った

あの頃のように輝いていました。

 

ローラは、

自分がこうして来たことが

少しでも役に立てたと聞いて

安心した。

前回あなたから受けた助けを

少しでも返すことがてきたからと

話しました。

アシュトン氏は、

そう思わないで欲しい。

自分の好意が借りになることを

望んでいないと訴えました。

ローラは頷きました。

しばらく、気まずい沈黙が流れました。


元々ローラは、沈黙が訪れると、

何でもいいから話題を出して

気まずい雰囲気を壊す人でした。

しかし、今この瞬間は、

特に思い浮かぶ言葉が

ありませんでした。

そして正直に言うと、

あまり話したくもありませんでした。

 

ローラは、頭の中を

無理やりかき回しながら、

どうか1日も早く回復することを

願っている。

バースで娘さんと

素敵な思い出を作れるように。

あなたは気にしないでと言ったけれど

自分は恩を受けたら

無関心でいることはできない人間だ。

改めて、先日の厚意に感謝すると

適切な言葉を組み立てました。

 

彼はローラをじっと見つめました。

彼女の声に本心がこもっていないのを

察したからでした。

 

ローラは、

これ以上ここに座っている理由を

見つけることができませんでした。 

彼女はゆっくりと席を立ちました。

 

アシュトン氏は

「帰るの?」と尋ねました。

ローラは「はい」と答えました。

アシュトン氏は、

こんなに早く帰るなんて、

お茶でも1杯飲んでいかないかと

誘いました。

 

ローラはため息をつきました。

今、自分とお茶を飲もうって?

結婚の約束を破り、

何も言わずに姿を消した後、

12年ぶりに会った女性に?

 

ローラは、

それは良い考えではないと思う。

あなたは、お茶を飲む状況ではないと

答えました。

アシュトン氏は、

あなたが飲むだけでいい。

もう少しだけいて欲しいと

頼みました。

しかし、ローラは

あなたと長く向かい合って

座りたくない。

向かい合って座ると、

昔話をするしかない。

昔話の中には、

騙されて裏切られた

1人の女性が存在する。

自分は、それを蒸し返したくない。

あなたに怒りたくもない。

だから、失礼すると、

素っ気ない声で告げると、

彼に対して膝を軽く曲げて

後ろを向き、

ドアに向かって歩きました。

 

アシュトン氏が 

ローラを呼びました。

ローラは歩みを止めませんでした。

アシュトン氏は、

イアン・ダルトンという者が

あなたを追っていることを

知っているかと尋ねました。

 

イアン・ダルトン。

ローラは、心臓が

床にポトンと落ちていくような

気分になりました。

彼女は振り向いて彼を見ると、

なぜ彼を知っているのかと

尋ねました。

アシュトン氏は、

自分をこんな風にしたのは

イアン・ダルトンだからだと

答えました。

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ローラを追いかけて

彼女を怖がらせただけではなく

アシュトン氏まで怪我をさせたなんて

イアンは何をやっているの!

下手をするとローラの気持ちが

離れてしまうかもしれないのに・・・

ローラとアシュトン氏が

腕を組んで歩いているのを見て

嫉妬の炎がメラメラと

燃えたのでしょうけれど、

それにしても、やり過ぎです。

恋に不器用過ぎるイアンが、

今後、どうなるのか。

不安でいっぱいです。

その一方で、イアンは

滅茶苦茶、喧嘩に強い人なのだと

感心もしているのですが、

やはり暴力はダメです。