自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 513話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ クラインにしか見えない怪物

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513話 クラインが泊まっている旅館に現れた、あの女とは?

◇見えない怪物◇

アクシアンはクラインに

どうしたのかと、慌てて尋ねました。

クラインは、

先ほど入ってきた赤毛の女性を指差し、

あの女だと答えました。

アクシアンは扉を見つめましたが、

全く驚いた様子もなく、

あの女は、どこにいるのかと

尋ねました。

扉を開けて入ってきた人たちが

むしろクラインの声を聞いて

彼の方を見ました。

 

クラインは、

 

あの女だ!赤毛の女!

 

と叫びましたが、

すぐに口をつぐみました。

考えてみると、

アニャドミスやロードの話を

きちんと知っているのは

側室たちだけで、

赤毛の女」と言っても

部下が知るはずがありませんでした。

アクシアンは、

何を言っているのか分からないと

言いました。

 

クラインは息詰まる思いでしたが、

何も言えず、焦りながら

腰を浮かせました。

それから彼は、

もっと大きな問題に気づきました。

部下たちは、

赤毛の女の正体だけを

知らないだけではなく、

彼女が姿を消している時、

赤毛の女が見えるのは、

クライン自身だけでした。

 

まさか、

今姿を消している状態なのか。

 

遅ればせながら気づいたクラインは

慌ててアクシアンを見て、

再びアニャドミスの方を見ると、

すでに、彼女は悠々と

彼に近づいていました。

 

これをどうしたらいいのか。

クラインは誰にも邪魔されず、

ゆっくりと近づいてくる

アニャドミスを見ながら

あちこち目を動かしました。

そして、テーブルに置かれた

黒いコーヒーを見て、

これをかければ、他の人たちにも

あの女性が見えるのではないかと

思い、すぐにクラインは

カップを持ってコーヒーを

アニャドミスにかけました。

アクシアンがクラインを

捕まえようとしましたが、

クラインの方が一歩早かったので

捕まえられませんでした。

 

アニャドミスは素早く避けたものの

肩にコーヒーが付きました。

どうかあの部位が、

他の人にも見えるようにと願いながら

クラインはその部位を指差して、

 

あそこに何かがある! 捕まえろ!

 

と叫びました。

 

幸い、彼の意図が通じたのか、

アクシアンは素早く剣を抜き、

アニャドミスのいる方向へ

剣を切りました。

少し横にずれていたものの、

見えるようになったのは確かでした。


クラインも自分の剣を抜いて、

アニャドミスが

アクシアンの剣を避ける方向に

剣を突きつけました。

 

クラインは相手が

ロードの身体を持っていることを

知っているので、

容赦なく全力を注ぎ込んで

剣を振り回しました。

 

騒ぎを聞いて見ていた人たちが、

 

本当にあそこに何かが浮かんでいる!

コーヒーが宙に浮いている!

幽霊か!

 

と叫ぶ声が聞こえて来ました。

 

ラティルが付けてくれた

吸血鬼の傭兵たちも、

クラインが作り出した痕跡に向かって

一斉に襲いかかりました。

 

数多くの人が武器を振り回し、

清潔で心温まる旅館の食堂は

あっという間に

めちゃくちゃになって行きました。 


旅館の主人は、助けてと

悲鳴を上げながら2階に逃げ出し、

店員たちもその後を追いました。

行き場を失った店員たちは

隅に駆け寄り、身を屈めました。

 

アクシアンはクラインに

だんだん、コーヒーの跡が

ぼやけて来ていると叫びました。

アニャドミスが動けば動くほど、

肩についたコーヒーが

消えるようでした。

 

クラインは、アクシアンに

アニャドミスの位置を知らせながら

クリームを乗せた

別のコーヒーカップを手にして、

アニャドミスに向かって

かけようとしましたが、

アニャドミスは、

吸血鬼の傭兵を盾にして防ぎました。

そして、クラインが

コーヒーカップを置こうとして、

一瞬、動きが鈍った隙に

アニャドミスは手を伸ばしました。

手はクラインに届きませんでしたが、

そこから出た突風のような力に

クラインは吹き飛ばされ、

壁にぶつかりました。


役に立たないので

隅にしゃがみこんでいたバニルは

クラインを呼びながら、

膝をついて近づいて来ました。

しかし、クラインは

 

避けろ!

 

と叫んで、バニルを押し退け、

壁に手をついて立ち上がると

剣を取り出しました。

その間にアニャドミスは

クラインの前に近づいていました。

 

クラインは自分の前にいると叫んで

剣を振るいましたが、

ほぼ同時に、アニャドミスが

腕を振るいました。

そして、クラインが振り回した剣が

アニャドミスの腕に当たるや否や、

鋭い音を立てて、

剣が真っ二つに折れました。

 

剣が折れた!

 

と2階に避難した人たちが

悲鳴を上げました。

 

アクシアンがテーブルを飛び越えて

クラインの前方に向かって

剣を振り回し、

吸血鬼の1人が短刀を握って

クラインの前方に向かって

振り回しましたが、

アニャドミスがクラインを

盾のように振り回すと、

皆、武器を下ろさなければ

なりませんでした。

 

アニャドミスは

そのままクラインの首を叩きつけ、

気絶させると、

さっと持ち上げました。

クラインの身体が浮き上がると、

人々はさらに悲鳴を上げました。

 

バニルは、

 

ダメ!殿下!

 

と泣きながら、

クラインの足を引っ張りましたが

すぐに見えない足に蹴られ、

後ろに飛ばされました。

床を転げ回ったバニルの口から

真っ赤な血がどっと溢れ出ました。

 

お腹が切れような感覚に、

バニルは泣きながらも、

クラインを呼びながら、

宙に浮いているクラインに向かって

手を伸ばしました。

しかし、足が全く動きませんでした。

 

吸血鬼の傭兵たちとアクシアンは

扉の方に移動するクラインを

捕まえようとしましたが、

 

追いかけて来ない方がいい。

面倒になことになったら、

そのまま首を折ってしまうわよ。

 

と、空中から声が聞こえて来たので

動きを止めざるを得ませんでした。

意外にも、聞こえてきたのが、

澄んだ女の声だったので、

皆、大きな衝撃を受けました。

見えない怪物を想像していた彼らは、

優しくて明るい声に、瞳が揺れました。

 

クラインの身体が

扉の外に消えるや否や、

アクシアンは急いで窓を開け、

窓を飛び越えると、

扉の方へ気配を殺して走り、

もう一方の窓では、

吸血鬼の傭兵3人が

似たような行動をしていました。 

しかし、クラインの姿は

その間に、完全に消えていました。


アクシアンは悪態をつき、

首に青筋を立てて、

壁を拳で叩きつけると、

再び窓を越えて、

旅館の中に入りました。

そして、彼は、

いきなり怪物と共に現れた人々に近づき

一番前に立った人の

胸ぐらをつかんで揺さぶると、

 

何を連れて来たのか?

どんな怪物を連れて来て、

うちの皇子を捕まえたのか?

 

と叫びました。

 

胸ぐらをつかまれた人は

咳をしていて答えられなかったので

代わりに隣にいた他の人が跪き、

血の気の引いた顔で、

アクシアンの足にしがみつきながら、

絶対に自分たちが

連れて来たわけではない。

自分たちは、あの人が皇子であることも

知らなかった。

雪がたくさん降った上、

他の旅館は、

すでに人がいっぱいだったので、

ここに来ただけだと言いました。

 

しかし、アクシアンは

首に青筋を立てて、

そんなはずがない。

皇子は彼らが入って来た時、

その怪物が一緒に現れたと言っていたと

叫びました。

 

けれども、他の一行は、

血の気の引いた顔で、

本当に偶然だと、

泣きながら一緒に跪き訴えました。


その時、扉が開き、

また別の人が入って来ました。

アクシアンが、

さっとそちらを見ると、

入ってきたのはアイニ皇后と

その一行でした。

髪の毛と服が雪まみれのアイニは、

あちこちに転がっている

食卓と椅子を見て、

目を丸くしました。

そして、アクシアンが

狼藉を働いたのだと思い、

これはどういうことなのか、

アクシアンは近衛騎士団副団長なのに

どうしてこんなことをするのかと

責めると、

アクシアンは、胸ぐらをつかんだ人を

投げ捨てるようにし、

上の空でアイニに挨拶した後、

姿が見えない怪物が現れ、

皇子を拉致したと答えました。

アイニは眉をつり上げ、

姿が見えない怪物?と聞き返すと、

アクシアンは「はい」と答えました。

 

アイニはあたりを見回しました。

怯えた人々の表情と血を吐くバニル、

そして、

クラインの姿は見えませんでした。

アイニは、アクシアンの言葉を

信じられませんでしたが、

周りの状態を見ると

信じるしかありませんでした。

 

アイニは、

どこに行ったのかと尋ねると、

アクシアンは、

分からない。

扉の外に出るや否や消えてしまったと

答えました。

そして、口から血を流し続けている

バニルの方へ行って、彼を助けました。

アクシアンは唇を噛み締めました。

 

その光景を眺めていたアイニは、

慌ててクラインが連れていた

吸血鬼の傭兵たちの方を見ながら、

カリセンとタリウム

急いで使者を送り、

このことを伝えろと指示しました。

ラティルがクラインに

吸血鬼の傭兵10人を付けてくれたことを

知っていたので、

わざとそちらへ叫んだのでした。

 

アイニの言葉が終わるや否や、

2人の傭兵は、使節団の代表に、

それぞれ、

カリセンへ行く、タリウムへ行くと

告げると、

すぐに外に出てしまいました。

1人ずつ行くと危険だからと、

代表が止める暇もありませんでした。

代表は地団駄を踏みながら、

他の傭兵たちに、

1人で行くと危ないので、

あと何人か付いて行くよう

指示しました。

その言葉に、2人の吸血鬼が

再び扉の外へ出ました。

 

アイニは、

アクシアンの方へ近づき、

皇子がどの方向へ連れて行かれたのか

見ることはできなかったのかと

尋ねました。

 

アクシアンは、

怪物は皇子を盾にして

付いて行けないようにした。

その後、扉の外に出たので、

すぐに窓から飛び出したけれど、

その間に消えていたと答えました。

 

アイニは、

とりあえず、この周囲を

探さなければならない。

医者を呼んで、

怪我人を診てもらうように。

外へ出られる人は、全員出るようにと

指示しました。

◇怪しい◇

エイレナは唇を噛み締めながら、

迷っていましたが、

ラティルが手を引かなかったので、

結局、ゆっくりと

指輪を外し始めました。

 

ラティルは武器の位置を

確認しながら、緊張しました。

あの指輪を外せば、

エイレナの姿が消えて

敵の姿が現れると思ったからでした。

しかし、指輪を外したエイレナは、

相変わらず、淡い金髪で緑色の目をした

美しい貴族のお嬢さんの姿

そのままでした。

ラティルは首と肩に入った力が

虚しく抜けるのを感じました。

エイレナがラティルに

指輪を差し出すと、彼女は一瞬、

ピクッと唇を動かしましたが、

微笑みながら指輪を受取ると、

大神官の方を向きました。

そして、いざ当ててみたら

今一つだと言って、

エイレナに指輪を返しました。


エイレナは微笑みながら

指輪を再び指にはめると、

ラティルに向かって丁寧に

黙礼しました。

虚しさが押し寄せてきましたが、

ラティルは顔に出さないように

努めながら、

エイレナが手伝ったくれたことに

お礼を言いました。

エイレナは、

ただ指輪を外してみただけだと

言いましたが、ラティルは、

怪物たちを退治してくれたことだと

言いました。

 

エイレナは、

当たり前のことをしただけなので

大丈夫だと言いました、

ラティルは、

怪物たちが大量に襲撃してくれば、

それらと戦える兵力が必要だ。

もしかしたら、

怪物たちを主に相手にする

部隊を作るかもしれないと言うと

エイレナは「え?」と

聞き返しました。

 

ラティルは、

エイレナと彼女の護衛たちは

勇気を出して怪物たちと戦ったので、

家門が反対しなければ、

後でこのことを一緒に話してみようと

言いました。

 

ラティルは悲痛な気持ちを

表に出さないために、

大まかに考えていたことを、

今、計画していることのように

騒ぎ立てると、

エイレナの肩を叩きました。

 

エイレナは、

それでは後ほどと挨拶をすると、

ラティルは、

気をつけて帰るようにと

笑いながら言って、

彼女に背を向けました。

しかし、

マントのフードを目深くかぶると

ラティルの表情は、

あっという間に暗くなりました。

やはりエイレナは怪しい。

一体、どうしたのかと思いました。

◇表向きだけ味方◇

ラティルの後ろ姿を

見つめていたエイレナも、

もう少し周囲の片づけを手伝った後、

自分の護衛たちを連れて

路地の外に出て、

乗ってきた馬車に乗り込みました。

護衛一人が馬車に一緒に乗って

馬車の扉を閉めると、

ゆっくりと馬が前に進み始めました。

護衛は3秒ほど沈黙した後に、

あの方の言う通りになったと

言いました。

 

エイレナは、

カーテンをこっそり開けて外を見ながら

「そうですね。」と答えました。

護衛はエイレナの指で光っている

指輪をじっと見つめながら、

皇帝が、

その指輪に注目しているようだけれど

あの方も、その指輪を

必ずはめて行けと言った。

もしかして、その指輪は

何かの役割をするのかと尋ねました。

エイレナは、

この指輪ではなく、

これとそっくりな違う指輪だと

答えました。

 

護衛は、

少し心配だ。

ロードと手を組んで、

何か問題が起きたらどうするのかと

尋ねました。

エイレナは、

カーテンを掴んでいた手を下ろし

膝の上に置くと、

表向きだけ味方をすればいい。

今日だって、 自分たちは

皇帝を助けて怪物を処理した

英雄にしか見えなかったと

微笑みながら答えました。

それでも、護衛は、

皇帝は、タナサンで、

ある貴族が黒魔術師と結託したことも

明らかにしたと、少し心配しました。


エイレナは、

危険を冒さなければ、

欲しいものを

手に入れることはできない。

皇太子様を救出するためには、

あらゆる試みをしてみるしかないと

返事をしました。

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クラインがアニャドミスに

拉致されてしまいました😢

彼が無事なのは分かっていても

やはり心配です。

せっかくクラインが機転を利かせて

コーヒーをアニャドミスに

かけたのに、残念です。

今回のことで、改めてクラインが

賢いことが証明されましたが、

拉致されことが悲しいです。

 

アニャドミスや怪物や

ザリポルシ姫のことに気を取られ

レアンの存在を

すっかり忘れていました💦

前話で、エイレナが

レアンを追いかけ回していたと

伏線が敷いてあったのに、

ポリス皇子の方に

注目してしまいました。

姿を変えられる指輪について、

それがアニャドミスの手に

渡っていることまで、

レアンが知っているかどうかは

分かりませんが、知識として、

姿が変えられる物品について

知っていたのでしょう。

 

怪物が現れたのは

レアンの仕業ではないと思いますが

国が大変な時に

ラティルをどうにかしようと思うなんて

どうかしていると思います。

しかも、そのために、

自分のことを好きなエイレナを

利用するなんて。

彼女は、これでレアンの役に立てたら

皇后になれるとでも

思っているのでしょうか。

 

レアンはロードが悪だと決めつけて

彼女を攻撃していますが、

国民のために必死で戦おうとしている

ラティルの方が

正しいことを行っていると思います。

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