2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
114話 何だったら思い通りにできるのかと、ルーはカルロイに言い返しました。 ルーは、 自分たちの関係は終わったのに、 自分たちの間に残っているのは 憎しみと後悔と 罪悪感だけでないといけないのに カルロイを 生ける屍のようにしているのが、 愛のため…
488話 急遽、タナサンの使節団がやって来たので、侍従はタッシールの部屋にいたラティルを呼びに来ました。 ◇吸血蝶◇ 侍従は、 タナサンから使者がやって来た。 どうしても皇帝に会いたいと 言っていると告げました。 通常、外国の使節は、 真夜中に皇帝に …
487話 ラティルは、タッシールに下品なことをやって見るかと聞かれましたが・・・ ◇愛を交わす◇ ラティルは唾を飲み込み、 タッシールを見つめました。 「そうする」という言葉が 喉元まで上ってきましたが、 そうしてもいいのだろうかという 迷いも、少し残…
117話 璃香は仁志に、碧人の引っ越し先を調べて欲しいと頼みましたが・・・ 智彦はソファーに座り、 麗奈は、彼に膝枕をしてもらい 横になっていました。 退院して家に戻って来た智彦は 家は最高だと言いました。 麗奈は、自分も智彦と こうやって一緒にいら…
486話 ラティルはタッシールにヘイレンのことを話そうとしています。 ◇警戒するように◇ ラティルは、 タッシールの手を握りしめて 歩きながら、 頻繁に彼を振り返りました。 その度にタッシールは 問題なさそうに微笑みました。 しかし、ラティルは 大丈夫な…
485話 その問題はタッシールが解決すると声がしました。 ◇豊かさの香り◇ 皆、驚いて一箇所を見ました。 入口の扉の枠に タッシールがもたれかかって 立っていました。 ラティルの口元が自然に上がりました。 数多くの大臣たちの視線が殺到しても、 タッシー…
484話 ラティルはギルゴールに、自分に触りたいのかと聞かれましたが・・・ ◇誘惑に勝つ◇ ラティルは、 ギルゴールに触ろうとしたのではなく 彼がカルレインをアニャの所へ送れと 憎まれ口を叩いたので 腹を立てただけでした。 しかし、ギルゴールが優しく囁…
483話 側室たちの反対意見に沈黙を守っていたラナムンが、とうとう口を開きましたが・・・ ◇側室たちの望む答え◇ ラナムンは、 それでは、 運命が定めた自分の道に従い、 自分はあなたたちの敵だと 宣言しました。 驚いたラティルは、ラナムンを見て 本気な…
482話 グリフィンが「大変だ!」と叫んだ理由は何なのでしょうか? ◇不穏な動き◇ グリフィンは、 アニャドミスがいる洞窟の中に 何かがうじゃうじゃしていると 言いました。 ラティルは 何がうじゃうじゃしているのか。 その何かが一番重要だと思うと 混乱し…
113話 ルーとアセルとジェインはマヒト展望台にいます。 マヒト展望台のすぐ下は海。 ルーは空が赤く染まる中、 じっと青い海を見つめました。 ジェインは、 マハにも一つくらい 見る価値のあるものがあったと 言いました。 ルーは頷き、 来て良かったと思い…
481話 とうとうラティルはラナムンに真実を打ち明けました。 ◇気になること◇ ラナムンの不器用なキスは、 ギルゴールやカルレインとは 異なる点で、 ラティルを興奮させましたが、 彼が不器用に唇を擦る度に、 ラティルは信じられないほど 彼を愛しく思いま…
480話 ラティルは、このままラナムンと曖昧な関係のままでいたくないと思いました。 ◇知っていたアイニ◇ ラナムンは対抗者なので、 絶対に仲良くしなければならないし 感情的に言い争ったまま 帰らせることはできないと 考えたラティルは、 厚いマントを取り…
116話 麗奈と智彦を心配する九条家の人々の前に現れたのは・・・ 智彦が意識を取り戻したのかと 尋ねる咲恵に、麻里子は もう大丈夫だと答えました。 栄治は、 雅紀の育て方を間違えたと 謝りました。 栄治の手の上に 自分の手を重ねた咲恵は、 栄治のせいで…
479話 ラティルはラナムンの疑いを晴らすことができるのでしょうか。 ◇ラナムンの逆襲◇ ラティルは悩んだ末、 自分は対抗者ではないと答えました。 ラナムンは緊張した目で ラティルを見つめました。 彼自身、あれこれ推測し、 下した結論でありながらも、 …
478話 サーナット卿たちが持ち出したアニャドミスの骨の中に、頭蓋骨がありませんでした。 ◇絶望◇ 魂を召喚する時に、 頭骸骨を利用したせいか、 感覚的に、 頭蓋骨が最も重要だと感じた ラティルは、 頭蓋骨がないことに気づくと、 非常に当惑しました。 サ…
477話 頭蓋骨を並べる作業をしているところへ、ラナムンが現われました。 ◇動き出す骸骨◇ ラティルが倉庫の床を見下ろすと、 そこは、一定間隔で置かれた頭骸骨で いっぱいでした。 5歳の子供が見ても 怪しいと思うような光景に ラティルはひどく困惑しまし…
476話 カルレインはゲスターに、自分をアニャドミスの所へ送れと頼みましたが・・・ ◇居場所を知っている?◇ ゲスターは口元を上げ、 それは本当に魅力的な提案だ。 カルレインがいなくなければ ライバルが減っていいと 返事をしました。 彼は、心の中で 悪…
475話 ヘイレンは吸血鬼になってしまいました。 ◇ヘイレンの話◇ ラティルは 熱いコーヒーを飲みながら ぼんやりと座っていましたが 小さなうめき声を聞きました。 声がした方を見ると、 ヘイレンが眉をひそめて 額を押さえていました。 ヘイレンはラティルを…
112話 ルーは滞在している宮殿の庭がプルトゥに似ていると言いました。 カルロイは、 ここはプルトゥの庭を真似て 作ったから。 たぶん、この宮殿で 見るに値する唯一の場所だと思う。 宮殿ではなく、マハ全体でと 言ってもいいと思うと 返事をしました。 ル…
474話 アニャドミスは、目の下が窪んでいる側室を狙っています。 ◇お前は誰?◇ ヘイレンは、おやつを持って 部屋の中へ入って来ながら、 少し雰囲気が慌ただしいと話すと、 机に顔を埋めていたタッシールは 頭を上げ、 「慌ただしい?」と聞き返しました。 …
473話 姿を消しているアニャドミスがラティルに近づいています。 ◇なぜ抜けるの?◇ そういえばあの皇帝。 以前にも自分に対して 変な反応をしたことがあった。 アニャドミスは、 クラインを攻撃しようとしたところ ラティルが彼女を 足で蹴った時のことを 思…
111話 嫌いなことを、いつまでも嫌い続けるわけにはいかないとアセルは言いました。 ルーは、 アセルの言葉の意味が 分かりませんでしたが、 クッキーを食べている アセルの身体から、 皇后も自分と 遊んでくれないのかという オーラが発せられていたので、 …
115話 智彦が雅紀を車から連れ出した直後、車が爆発しました。 智彦は霧がかかっている草むらの中を 歩いていて、 ここはどこだろうと思いました。 そこへ、猫のクルミが現われました。 智彦は、この前も来たけれど また自分に会いに来たのかと クルミに尋ね…
472話 誰かが結界を破って、宮殿に侵入してきました。 ◇ロードが来た◇ ラティルは、 ラナムンの名前を呼びながら、 急いで彼の部屋に入りました。 ソファーに半分寝そべったまま 本を読んでいたラナムンは、 すぐに起き上がり、 どうしたのかと尋ねましたが…
471話 議長に正体を見破られ、アニャドミスは驚きました。 ◇理解できない話◇ アニャドミスは目を細め、 ハニーブロンドの男性を 注意深く観察しました。 彼女の正体について知っている人は ごく少数で、 アニャもアニャドミスが 本物なのか偽物なのか 疑って…
470話 使節団と共に、ミロから棺が到着しましたが・・・ ◇棺の中身◇ 使節団は、 宮殿を建てる時に発見した棺は しばらく神殿に預け、 その後、地下墓地に戻した。 その棺がこれだと説明しました。 ラティルは安堵して 棺を覗き込みました。 口元が自然に上が…
469話 ラティルとカルレインは、ラティルが用意した洞窟にいます。 ◇洞窟の中の愛◇ 口の中に 唾が溜まっていたラティルは それを飲み込むと、 カルレインの緑色の目の中に広がる 赤みを帯びた部分を覗き込みました。 500歳の吸血鬼が、 一度、口を合わせただ…
468話 トゥーラがヘウンの頭をベッドに乗せているところを下女に見つかってしまいました。 ◇罠◇ トゥーラは、 しまったと思いましたが すでに下女は大声で叫んでいました。 彼はすぐにヘウンの頭を抱えて 下女を気絶させると、 急いで外に出て暗闇の中に隠れ…
114話 智彦は、麗奈が乗せられている車を発見しました。 そこへ、浅井の車も現れました。 彼は雅紀の車の横に、 自分の車をぶつけました。 智彦も、後ろからぶつけました。 麗奈は悲鳴を上げました。 雅紀はアクセルを踏み、 車を発進させましたが 木に衝突…
110話 カルロイはルーを庇って、ケガをしてしまいました。 マハの宮医は、 数週間ほど治療を受ければ 良くなる。 ベルアマルの尻尾に毒があるけれど 治療法があるので安心するようにと 告げました。 そこへ、皇帝が怪我をしたと聞いた エイモスが、 一体、ど…