2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧
147話 ラティルは、クラインに続いてゲスターにも、側室の中で誰が一番好きか聞かれてしまいました。 ◇愛の告白◇ ラティルは、 数日前、クラインが 同じ質問をしたことが思い浮かんで ぱっと目が覚めました。 恥ずかしがりやのゲスターは 普段、このような質…
146話 アイニはどこへ行ったのでしょうか? ◇大騒ぎ◇ 別宮の中へ入った馬車が 完全に止まる前に、 ダガ公爵は扉を開けて 馬車から降りたので、 御者は危ないと叫びましたが、 彼は別宮の中へ走って行きました。 建物の中では大騒ぎになっていて 使用人たちは…
145話 サーナット卿に愛の告白?をされたラティルでしたが・・・ ◇好奇心◇ サーナット卿と2人だけの時なら ラティルは驚いたふりをして 彼をからかっていました。 しかし、いくら親しい間柄でも 彼の家族の前で、 そうすることはできませんでした。 だからと…
144話 ダガ公爵はアイニを皇帝代理にしようと企んでいます。 ◇不気味な力◇ いくら幽霊を怖がる人でも、 今、ヘウンの声を聞いたら 哀れむに違いないのに、 ダガ公爵は、 一抹の同情心すら示しませんでした。 彼は、 とんでもない話ではなく、 少し劇的な演出…
143話 ラティルはゲスターと共にメロシーを訪れました。 ◇息子の顔◇ メロシーの領主は、 久しぶりに会う息子を出迎えるため 城の外へ出て、 しばらく、うろうろしていました。 気持ちとしては、 領地を取り囲んでいる城壁の正門まで 出ていたかったけれど、 …
142話 久しぶりにタッシールの登場です。 ◇間に入る?◇ 1人は、陛下に 一番愛していると言われました。 もう1人は、陛下が 歴訪に連れて行かれます。 それでは、一体、 若頭は何なのでしょうか? ヘイレンは力なく吐き出しましたが タッシールは 不機嫌そう…
141話 ヒュアツィンテはアイニを別宮へ送ると言いましたが・・・ ◇ヘウンへの手紙◇ アイニ皇后は、 首都から一番近い別宮で 過ごすことになり、 ダガ公爵は、 皇宮への立ち入り禁止命令を 受けました。 容疑が晴れるまでの臨時措置とはいえ 皇宮に自ら入れな…
140話 ギルゴールに滝の中へ引きずり込まれた従業員の運命は? ◇ギルゴールの目的◇ 白い髪の客は 雨でびしょ濡れになって 1人で帰って来ました。 驚いた旅館の主人は、 従業員に傘を持って行かせたけれど 会わなかったかと 慌てて尋ねました。 白髪の客は、 …
139話 ギルゴールが、トゥーラのいる地下城にやって来ました。 ◇嘘だらけの男◇ ギルゴールは、 トゥーラが今まで見た全ての人と 人以外の全ての存在の中で 一番頭がおかしいと思いました。 切なくて胸が痛くなるように 謝り続け、すすり泣いていたのに 今は…
138話 ラティルに抱いてくださいと言ったクラインでしたが・・・ ◇誰が一番?◇ しばらく、ラティルは 黙ってクラインの瞳を見ました。 彼は、ラティルの頬のあたりまで ゆっくりと手を上げました。 まだ手は触れていないけれども、 そこから出る温もりは感じ…
137話 クラインを襲撃した者はどうなったでしょうか。 ◇2人に近い人◇ ラティルが別に送って来た、 クラインを襲撃した犯人を 引き渡されたヒュアツィンテは、 ダガ公爵が ヒュアツィンテを殺すために、 まずクラインを 殺害するように指示をして、 その過程…
136話 クラインはサーナット卿に帰れと言われました。 ◇言ってはいけないこと◇ 一足飛びで 自分の部屋へ戻ったクラインは タンスの奥にしまっていた 大きなスーツケースを 全部取り出して床に並べ、 服や靴や、よく使っていた物まで 全て投げ込みました。 部…
135話 クラインはラティルの方へ歩いて行きました。 ◇全てが誤解◇ ラティルは、 ちょうどクラインの所へ 向っていたので、 彼を見つけると立ち止まりました。 手には、クラインに渡すつもりの ラベンダーの花束を持っていました。 彼女は笑いながら クライン…
134話 クラインは、ヒュアツィンテの初恋の相手がラティルだと気づきました。 ◇身代わり◇ ヒュアツィンテの秘書は 彼の元へ駆けつけ、 クラインを襲った襲撃者が タリウムからの移送中に、 突然、強盗に遭って死んだと、 報告しました。 ヒュアツィンテの顔…
133話 ラティルは「恋愛の始まり」を買って来るようにサーナット卿に指示しました。 ◇争奪戦◇ 仕事を終えたサーナット卿は、 すぐに宮殿を出て ラティルに頼まれた本を探すために 書店を回りました。 2か所の書店で本を見つけられず、 3か所目の書店に入ろう…
132話 トゥーラは狐の仮面に仮面を脱げと命令しました。 ◇仮面の下の顔◇ トゥーラの命令に、 狐の仮面は微動だにせず、 彼をじっと見つめました。 最初は、狐の仮面と 目を合わせていたトゥーラでしたが 彼の態度に、やたらと緊張しました。 狐の仮面は、 ゆ…
131話 唾を飲み込むことができないラティルでしたが・・・ ◇良い試み◇ 唾を飲み込まないのも変なので ラティルは、躊躇いながら ラナムンの目元に手を当てて、 彼が目を閉じた隙に 唾を静かに飲み込みましたが、 何を間違えたのか、 その音が大きすぎました…
130話 カルレインのドミスに向けられた笑顔にラティルは心が痛みました。 ◇不可解な事◇ ラティルはため息をつくと 訳もなく腹が立ち、 万年筆を手に取り、 紙にカルレインの名前を 続けざまに力を入れて書きました。 ペン先が、ぽきっと折れると、 驚いて手…
129話 気味の悪い怪物がラナムンに襲いかかりました。 ◇瞬きもしない◇ ラナムンは、 湖をじっと眺めていましたが、 頭の中では、 プライドを捨てて、 ラティルを訪ねることで 寵愛を受けた方がいいか、 プライドはそのままで、 ラティルから寵愛を受けること…
128話 ラティルはクラインに酒を飲もうと誘われました。 ◇新郎に振られた人◇ ラティルは アイニ皇后と初めて会った日、 彼女が、自分のお気に入りだと言って 渡してくれた酒のことを 思い出しました。 その日、酒に酔ったラティルは クラインに会いましたが…
127話 クラインはヒュアツィンテの初恋の相手を知りたがっています。 ◇宮殿に戻る◇ ラティルが短い休暇を終えて 宮殿に戻って来ると ちょうどヒュアツィンテからの急報も 届いていました。 ラティルは、部屋に立ち寄る暇もなく 執務室へ向かいながら、 侍従…
126話 ラティルはゲスターが自分自身に宛てた手紙を読みました。 ◇騙し打ちをする人◇ ラティルは、 アトラクシー公爵が 自分を訪ねて来て ゲスターが偽皇帝に 良く従っていたと告げ口したことを 思い出し、呆れて爆笑しました。 アトラクシー公爵とロルド宰…
125話 ドミスの記憶の中に、ギルゴールという名の男性が現れました。 ◇夢の名残◇ ラティルが瞬きすると、 カーテンの隙間から入って来た 明かりや窓枠の影、 薄い緑色の蒲団が目に入りました。 ラティルは 慌てて上半身を起こしました。 いつの間にか目が覚…
124話 ラティルはクラインに、ヒュアツィンテと付き合っていた女性のことを聞かれましたが・・・ ◇真実は話せない◇ かつて恋人だった人の弟で、 今は自分の恋人になった人に、 「あなたのお兄さんと 付き合っていた人は私」と言うのは 簡単な事ではありませ…
123話 ラティルは側室たちと共に離宮で過ごしています。 ◇温室で◇ ラティルが外へ出ると、 サーナット卿が後を付いて来ました。 彼女が知らんぷりをして 歩いていても、 サーナット卿は気にすることなく、 ラティルの後を、 ずっと付いて行きました。 彼女は…
122話 離宮には、ヒュアツィンテに料理を教えた料理人がいました。 ◇思い出したくない◇ 馬車から降りると 淡い緑と金色の大きな建物が 現れました。 この離宮は、 ラティルが子供の頃から 一番好きな建物でした。 兄は、ここに来ていつも勉強し、 ラティルは…
121話 ラティルの恐ろしい尋問が始まりました。 ◇真相◇ 真犯人が臆病だというのは本当で 口では嘘を言いながらも、 本音はすべて吐き出していました。 物怖じしているのに、 口が重いことに ラティルは感嘆しました。 真犯人の本音によれば、 最初からダガ公…
120話 クラインに片思いをしていると告白した司書でしたが・・・ ◇心の中の罵声◇ クライン様に片思いをしている? 片思いという理由だけで 宮殿の木に登ったのはおかしい。 言い逃れではないのか? その話が本当なら、 本当に片思いなのか? 司書の言葉に驚…
119話 キツネの仮面の下から出てきたのは、ラナムンの肖像画でした。 ◇なぜここに◇ なぜ、キツネの仮面が ラナムンの肖像画を持っているのか。 トゥーラは片手で肖像画を持ち 部屋の中を歩き回りました。 キツネの仮面が帰って来る前に 立ち去らなければいけ…
118話 カリセンの代理公使の手の中にクラインのマントのポンポンが・・・ ◇人の気配と顔の傷◇ なぜ、死んだ代理公使が クラインのマントのポンポンを 握っていたのか。 しかし、 同じようなマントを持っている人は 他にもいるかもしれないので、 必ずしも、 …