59話 ペンドルトン嬢は、祖母に自由に生きろと言われました。 翌日、 アビゲイル・ペンドルトン夫人は 亡くなりました。 彼女の最後は涙ぐましいものでした。 孫娘に言いたいことを 全て伝えたアビゲイル夫人は意識を失い その後、意識が戻ったり失ったりを …
58話 ローラをプライス氏と結婚させようとしているジェラルドにアビゲイル夫人は怒っています。 アビゲイル夫人は 息子をじっと見つめました。 狭い鍵穴からは、 はっきりと見えませんでしたが、 渋い表情をしているのは 明らかでした。 アビゲイル夫人は、 …
116話 オデットはハンガーストライキをしています。 真夜中に食卓が用意されました。 オデットは天蓋の柱にもたれかかり そのとんでもない光景を見ました。 侍従が暖炉の前にテーブルを移すと 待機中のメイドが テーブルクロスを敷きました。 カートで運ばれ…
57話 ペンドルトン嬢はランス嬢との会話を最後に、すぐに家に帰って来ました。 彼女は、家に帰る間ずっと、 ランス嬢とダルトン氏の問題で そわそわしていましたが、 馬車がグロヴナー通りに入ると すぐにその問題を忘れました。 今、自分の目の前には、 も…
56話 ダルトン氏とランス嬢の噂が広まることをペンドルトン嬢は懸念しています。 彼女たちがバラバラになって 場所を移動する頃、 音楽が終わりに近づいていました。 広い舞踏会場の中央で踊っていた ランス嬢とフェアファクス氏が 手をつないで戻って来る途…
115話 その後、テオドラは・・・ 「確かなの?」 テオドラ・クラウヴィッツは 呆れたように笑いながら 聞き返しました。 モリーが、おばを通じて伝えた バスティアンの近況は 予想をはるかに超えていました。 帰国したら真っ先に オデットを片づけると 思っ…
55話 ペンドルトン嬢はダルトン氏と最後まで踊ることを願っています。 ひょっとしてペンドルトン嬢は 自分のことを少しは、ほんの少しは 好きになったのではないだろうか。 そう思うと、イアンの心臓は、 さらに激しく鼓動し始めました。 彼は、どうかペンド…
54話 ペンドルトン嬢とダルトン氏はワルツを踊っています。 ペンドルトン嬢は、 ダルトン氏のダンスには 何の問題もないので 今は、あなたがどれだけ女性を 楽しませることができるかが問題だ。 ダルトン氏はマナーよりも 率直さを好む人なので その点を、う…
114話 オデットはサンルームでピアノを弾いています。 最後の音の残響が サンルームを満たした日差しの中に 消えて行きました。 オデットは、ほっと一息ついて 鍵盤から手を離しました。 一生懸命練習していた頃には 及ばないけれど、 それでも、この程度な…
53話 プライス氏はペンドルトン嬢から真実を聞きたがっています。 ペンドルトン嬢は 彼の方へ顔を向けると、 プライス氏が、直接伯父と話す方が はるかに簡単なことだったということを 知っている。 伯父を通して、いくらでも自分に 圧力をかけることもでき…
52話 ダルトン氏とペンドルトン嬢の間に愛情があるのではないかと、ランス嬢は疑いました。 ランス嬢は、そのことを考えると ドキドキする心臓を 落ち着かせられませんでした。 もしかして2人は 愛し合う仲だったのだろうか。 そうしているうちに、 関係が拗…
113話 オデットはバスティアンから逃げたがっています。 スピードを上げて走っている馬車が ラッツの中心部に差し掛かりました。 窓の外を通り過ぎる フレベ大通りの風景を見たオデットは 安堵の笑みを浮かべた顔で トリエ伯爵夫人に向き合って お礼を言いま…
51話 ペンドルトン嬢に褒められて、ランス嬢は喜んでいます。 ペンドルトン嬢は、 そんなランス嬢が可愛いと思いました。 いつも称賛に囲まれて暮らしながらも 毎回、褒められる度に 子供のように喜ぶ彼女でした。 社交界では、 自分の感情を半分に抑えて 表…
50話 ジェラルドは力ずくでペンドルトン嬢に言うことを聞かせようとしています。 早く言え! プロポーズを受け入れると。早く! 彼女の心の中で 炎のように燃え上った怒りが 恐怖の前で、無力に 消え去って行きました。 このまま、手が使えなくなったら これ…
112話 オデットは浴室で、冷たいシャワーの水を浴びていました。 くわえていたタバコを 指の間にはさんだバスティアンは、 不幸を楽しむ趣味は 相変わらずのようだと、 先に口を開きました。 オデットは赤く充血した目で じっと彼を睨みつけました。 夜が更…
49話 ペンドルトン嬢は伯父と話をするために書斎へ行きました。 伯父は、 ドアの真向かいにある椅子に座り オーク材の机の上に足を乗せて のんびりと葉巻を吸っていました。 彼は突然現れた姪に 冷たい眼差しを向けました。 伯父は、 ノックの仕方を習わなか…
111話 オデットはバスティアンの思い通りにさせないつもりでいます。 オデットは途方に暮れて テーブルを見下ろしました。 小切手と紙幣、硬貨。 そして自分の分の貴重品まで 持っている全てを集めましたが、 その金額は みすぼらしいものでした。 この2年間…
48話 ペンドルトン嬢はジェンセン嬢と一緒に馬車に乗っています。 馬車が出発すると、ジェンセン嬢は まず、自分が名付け親と ペンドルトン嬢との関係について 干渉したり 説得したりする気がないということを 分かって欲しい。 自分はペンドルトン嬢に 負担…
110話 バスティアンはオデットを放って、皇帝の所へ行ってしまいました。 オデットは消え行く夕方の光の中で 目を覚ましました。 窓の向こうの空と海は、いつのまにか 夕日に染まっていました。 もうすぐ夕食の準備について メイド長が聞きに来る時間でした…
47話 ペンドルトン嬢はジェンセン嬢のドレスをリフォームしました。 もう大丈夫。 このまま舞踏会へ行けばいいと ペンドルトン嬢は告げました。 ジェンセン嬢は、 急いでドレスルームへ行って 鏡を見ました。 今まで見たことのない 淑女が立っていました。 …
109話 バスティアンはオデットに公平な取引を要求しました。 オデットが茫然としている間に、 手を打つ暇もなくドレスが剥がされ 下着が露わになりました。 コルセットの肩紐を引きずり下ろす 彼の手からは、 手袋さえも隠しきれない熱感が 鮮明に滲み出てい…
46話 伯父はペンドルトン嬢に、プライス氏のプロポーズを断ったのかと尋ねました。 ペンドルトン嬢は頷きました。 伯父は「ふーむ」と返事をすると ペンドルトン嬢を見下ろしながら 断った理由を尋ねました。 ペンドルトン嬢は、 彼の妻にはなりたくないと答…
108話 バスティアンが皇帝に呼び出されました。 オデットは、 どうやってここまで来たのか よく覚えていませんでした。 義務的に両足を動かしていたら いつの間にか、 夫婦の寝室がある廊下に 立っていました。 オデットは、 固くなった両手を組みながら 遅…
45話 ダルトン氏は、自分が妻を持つのを手伝って欲しいとペンドルトン嬢に頼みました。 ペンドルトン嬢は驚いて 彼を見つめました。 ダルトン氏は、 自分の性格が変わっていて 無愛想だということを 知っていると思うけれど、 しかし、自分はこれから淑女た…
107話 ティラは新大陸に行くのを嫌がっていましたが・・・ 本当に申し訳ないと、 ニック・ベッカーは、 すでに何度も同じ言葉を 繰り返していました。 握りしめていたティーカップを 下ろしたオデットは、 穏やかな笑みを浮かべながら 首を横に振ると、 大丈…
44話 ローラはダルトン氏とランス嬢が話しているのを見て、随分親しそうに見えると思いました。 すぐに二人は腕を組んだまま 彼らの方へ近づいて来ました。 淑女たちは一斉に立ち上がり、 膝を曲げてお辞儀をしました。 帽子を脱いで礼儀正しく頭を下げた イ…
106話 サンドリンはバスティアンに迫りましたが・・・ しがみつくように抱きついた サンドリンを押し退けたバスティアンは 思ったより頭が悪いと 低い声で囁きました。 乱れた呼吸とは裏腹に冷たい声でした。 半分ほど脱げたガウンを 整えたバスティアンは、…
43話 ジェンセン嬢は、ペンドルトン嬢が、これほど良い人だとは思わなかったと言いました。 ジェンセン嬢は、 あなたと長く付き合ってはいないけれど やはり自分の望みを叶える 手助けをしてくれるのに、 あなたほどの適任者はいないと思うと 言って、姿勢を…
105話 サンドリンがアルデンに泊まりに来ています。 自分はそろそろ失礼すると言う 抑揚のない、淡々とした声が カードテーブルの向こうから 聞こえて来ました。 バスティアンは、 深く吸い込んだ葉巻の煙を 吐き出しながら視線を上げました。 次のゲームの…
42話 ペンドルトン嬢は階段の途中で、伯父と出くわしてしまいました。 伯父は、ペンドルトン嬢が12年間 この邸宅の全ての大小事を管理しながら 祖母のそばで、女主人の役割を 務めていたのかと尋ねました。 ペンドルトン嬢は、 「はい、そうです」と答えまし…