自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 691話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 1人だけ無事なラティル

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691話 ラティルは人魚と戦いに行くメラディムに同行しましたが・・・

◇粉を浴びたら◇

ラティルは、

目の前に広がる青い水を眺めながら

普通の川のように見えると

言いました。

 

メラディムは、

ここに来れば、

人魚を見ることができると

言いましたが、 ラティルは、

海に行かなければ、

人魚は見られないのではないかと

少し疑問に思いました。

 

ラティルは、

本当に、ここに人魚が住んでいるのか。

ずっとここにいたのか。

タリウムには、

人魚がいないと思っていたと尋ねると

メラディムは、

人間の国境は、

人間ではない人々には無意味だ。

人魚もずっと行ったり来たりして

あちこち移動すると答えました。

 

それからメラディムは石を拾うと

荒々しく、湖に投げつけました。

ラティルは人魚が

ぎゃあぎゃあ騒ぎ立てながら

飛び出してくると思いましたが、

そうではありませんでした。

 

続けて、メラディムは

石を拾っては投げました。

自分も、真似すべきなのかと

考えたラティルは、

腰を屈めて石を拾いましたが、

ラティルが石を投げる前に

数多くの泡が湖の表面に

ブクブクと現れ始めました。

そして、泡は一瞬にして爆発し、

湖の表面に湖の下に続く水の階段を

作り出しました。

 

メラディムは、

本当に他の側室を

連れて行かなくていいのかと

ティトゥに目配せしながら

尋ねました。

一方、ティトゥは

他の数人の血人魚と共に、

警戒しながら階段の方へと

歩いて行きました。

 

ラティルは、

自分たちは本当の恋人ではないけれど

メラディムは、自分の側室だ。

名目上とはいえ、メラディムは

自分が責任を負うべき人なのに、

どうしてメラディムの誕生日に、

他の側室を

気にかけることができるのかと

言いました。

しかし、メラディムは、

大きな目をあちこち動かしているので

ラティルは、

どうして、そうしているのかと

尋ねました。

 

メラディムは、

ラティルの話をよく理解できないと

答えました。

ラティルは、

「そうなの?」と聞き返しましたが

メラディムは、

でも気分は悪くはないと呟きました。

 

そうしているうちに

ティトゥがメラディムを呼びながら

駆けつけて来ました。

メラディムは

湖の中が安全かどうか確認しました。

ティトゥは、

とりあえず階段の下までは

大丈夫なので、

扉が閉まる前に早く行こうと

促しました。

メラディムは頷くと、

自分の後に付いて来るよう

ラティルに頼みました。


ラティルは、

自分を捨てて逃げてはいけないと

頼みました。

メラディムは、

そうするつもりだと答えました。

 

ラティルは、

自分が後ろにいることを

忘れてもいけないと頼むと、

メラディムは、

自分を何だと思っているのかと

抗議し、眉を顰めました。

 

ラティルが謝ると、彼は、

プライドを傷つけられたかのように

鼻を鳴らしながら、

先を進みました。

ラティルは、その後ろを、

急いで付いて行きました。

 

水で作られた階段を踏むと、

変な感じがしました。

大きくて柔らかいプリンに

足を乗せると、

まさにこんな感覚のようでした。

それが不思議で面白くて、

訳もなくグッと力を入れて

階段を踏みしめて降りていくと、

今度は水でできた廊下が現れました。

 

ラティルは、

ここを通る時に、

急に水の壁が崩れたらどうしようと

心配すると、メラディムは、

何が問題なのか、 泳げばいいと

一笑に付しました。

しかし、ラティルは、

自分は泳げないと訴えると、

メラディムは、

自分がいるから、

心配しなくても大丈夫だと

頼もしい笑顔を見せました。

水の中にいる時の彼は、

陸にいる時よりも

頼りがいがあるように見えました。

 

ところが、30秒も経たないうちに、

他の側室を連れて来なくても

大丈夫なのかと、

メラディムが聞いて来たので、

彼への信頼はすぐに消えました。

 

ラティルは、

本当に自分のことを忘れてはいけないと

もう一度頼むと、

メラディムの腰を掴みました。

すると、ティトゥは、

自分が忘れないようにすると

後ろで囁きました。

メラディムの百倍は頼もしい言葉に、

ラティルは素早く頷きました。

 

ラティルがティトゥだけを信じると

言うと、メラディムは

ひどいと不平を漏らしましたが、

ラティルは気にしませんでした。

おそらく、しばらくすれば、

彼は、今の悔しい気持ちも

忘れることを知っているからでした。

 

その後、ラティルは話題を変え

人魚と戦う時、

自分も参加するのかと尋ねました。

メラディムは、

その必要はない。

自分たちだけで十分だと答えました。

ラティルは、

見物だけすればいいのか。

それは、少し変ではないかと

異議を唱えると、

メラディムは、

大丈夫。

ロードは、ただ自分たちの後ろに立ち

世界で一番強くて一番すごい、

世界最強の絶対者のような

雰囲気を出していればいいと

頼みました。

ラティルは、

水の壁にそっと手を当てると

堂々と肩と胸を張り、

自分はそういうのが得意だと

言いました。

 

メラディムは、

それは良いポーズだと呟くと、

ラティルと同じように

ポーズを取りました。

他の血人魚たちも同時に

ラティルと同じように胸を張ったので

ラティルは、

タツノオトシゴ部隊みたいだから

止めて欲しいと頼みました。


このようにして、

皆で水の通路を歩いていると、

ついに通路の材質が

石に変わりました。

ラティルは「石だ」と呟きながら

石に触れようとすると、

ティトゥは

 

ちょっと待って!

 

と言って、後ろから

ラティルの腕をつかみました。

ラティルの手は、

石の壁のぎりぎり前で止まりました。

 

ラティルは当惑し、

なぜ止めるのか。

自分が何かミスをしたのかと

目を丸くして尋ねました。

 

ティトゥは、

そうではないけれど、

念のため触らない方がいい。 

周りが水ならば、何が起こっても

支配者様が、

水を調節することができるので大丈夫。

しかし、水ではない時は・・

と説明していたティトゥは

 

ああっ!

 

と大声を上げました。

ラティルも顎を落としました。

なんと、その石の壁に

メラディム自身が腕をついていました

 

ティトゥの叫び声を聞いた

メラディムは、首を傾げながら

 

どうしたの?

 

と尋ねた瞬間、

壁から真っ白な粉が

同時に噴き出しました。

 

かび臭い小麦粉で

全身、覆われる感じがしたので、

ラティルは目をぎゅっと閉じて

前に走り続けていると、

その奇妙な粉が消えました。

 

ラティルは手で目元をこすり、

ハンカチを取り出し、

瞼を拭きました。

そして、ようやく

うっすらと目を開けると

そこは通路ではなく、

広くて丸い空洞でした。

あの場所から、

きちんと抜け出せたようでした。

しかし、問題なのは

周りに誰もいないことでした。

 

ラティルは

メラディムとティトゥを呼びながら

丸い空間を一周しましたが、

彼らどころか、

血人魚が一匹も見えませんでした。

 

ラティルは呆然として、

自分が出てきたと思われる通路へ

歩いて行きました。

床は白い粉で覆われていました。

分かれ道はありませんでした。

 

ラティルは大声で、

メラディムの名を叫びました。

前に白粉を顔に塗って、

メラディムが悲鳴を上げたことを

思い出したラティルは。

 

もしかして?

 

と心配しました。

そして、そんなことはないと

思いながら、ラティルは、

再び通路の中を走りました。

その時、足元で

 

痛い!

 

と悲鳴が聞こえたので、

ラティルは足を止めました。

すると、

 

重い!

 

と、下から再び悲鳴が聞こえました。

ラティルは、下を見下ろすと、

白い粉で床が覆われているのは

同じでしたが、その床が、

先程の空洞の周りの床より

少しでこぼこしていました。

 

まさか!

 

ラティルは、

表面に飛び出ているものを拾うと

手で粉を掃いました。

一人の血人魚が、口の中に入った粉を

ペッと素早く吐き出しました。

なんてことだと、

ラティルは呟きました。

血人魚が中指ほどの大きさに

縮んでいたからでした。

 

ラティルは、

その血人魚を降ろすと、

飛び出ているものを全て広い、

粉を払い落としました。

ついにラティルは、

メラディムまで発見しました。

 

ラティルが呆然として、

彼を見つめていると、

メラディムは、

こんなことになってしまって

本当に面目ないと、

片腕を上げて謝りました。

ラティルは言葉を失いました。

 

それから、ラティルは

自分だけを信じろ、

立っているだけでいいと

メラディムは言ったのに。

無事だったのは自分だけだと、

彼を非難しました。

メラディムは目を伏せて

手足を、だらんと垂らしました。

そのかわいそうな姿に、ラティルは

頭がズキズキしました。

 

彼女は、

あまり申し訳ないと思わなくていい。

怒ったのではないからと告げました。

ところがメラディムは、

申し訳ないと思っているのではなく

うるさいから、こうしている。

体が小さくなったせいで、

ロードの声が雷のようだと

反論しました。

 

それは申し訳ないと、

ラティルが大声を上げると、

あちこちで血人魚たちが

耳を塞ぎました。

 

ラティルは、

その場にしゃがみこみ、

どうすればいいのか。

ずっと、この状態のままで

いるわけではないよねと尋ねると、

メラディムは、水の中に入れば、

また元に戻ると答えました。

思ったより簡単な解決策に

ラティルは安堵しました。

 

ラティルは、カバンから

果物を入れてきた袋を取り出した後、

果物を中から出して、

袋の中に血人魚を入れました。

血人魚たちは悲鳴を上げましたが

こんなに多くの血人魚たちを

ポケットに入れて歩けば、

明らかに、何人かを

落としてしまうと思ったので、

そうしたのでした。

ラティルはメラディムとティトゥを

両方のポケットに一人ずつ入れました。

◇ロードと呼ばない◇

ラティルは、

最初に来た所へ行けばいいのかと

尋ねました。

ティトゥはポケットから

上半身だけを出して、

そうではないかと答えました。

 

ラティルは元来た道を戻りました。

ところが、

石の通路はそのままだけれど、

その先を水が塞いでいて、

通路は消えていました。

 

ラティルは、

水の壁を突破しようとしましたが

それは、ぐにゃぐにゃしていて、

拳で殴ったり足で蹴っても

へこむだけで、手や足を離すと

また元に戻りました。

 

なんてこった!どうしよう。

 

ラティルはポケットに入っている

ティトゥとメラディムを

交互に見ましたが、

彼らは黙ったままでした。

 

ラティルは、

どうして二人とも無口なのかと尋ねて

体を揺らすと、あちこちから

小さな悲鳴が上がりました。

 

ついにティトゥは、

ラティルのポケットに

しがみつきながら、

仕方がない。

人魚の洞窟に入って、そこから

こっそり脱出しなければ

ならないようだと言いました。

 

ラティルは、

 

こっそり?脱出?

 

と聞き返しました。

 

ティトゥは、

人魚はロードの味方ではないので

自分たちがいない状況で、

ロードがロードであることを

明らかにすれば・・・

と言ったところで、

言葉を濁しました。

 

すると、メラディムは

念のため、逃げ出すまでは

ロードと呼ばないと言いました。

その言葉に、

ラティルの顔が青ざめました。

 

彼女は、メラディムが、

風光明媚でいい所だと言ったのに。

遊びに行くつもりで来てと

言ったのにと抗議しました。

血人魚たちは、

同時に静かになりました。

メラディムは、ポケットの中に

潜ってしまいました。

 

ティトゥは、

反対側のポケットを睨みながら、

ラティルのことを隊長と呼ぶと

提案しました。

ラティルは、自分が

血人魚たちの隊長みたいで嫌だ。

人魚たちが、自分が本当に

血人魚たちの隊長だと思ったら

どうするのかと猛反対しました。

ラティルは血人魚の隊長の座が

嫌なわけではありませんでしたが

敵陣で隊長の役割は

したくありませんでした。

すると、ティトウは、

部隊長ではどうかと提案しました。

 

ラティルは、

隊長と部隊長と何が違うのかと

水壁に額をドンドンと打ちつけながら

抗議しました。

この壁は、こんなことをしても

痛くないという長所がありました。

ラティルは、

ぐったりしていましたが、

何とか元気を出すと、

こっそり脱出することはできるのか。

ここは出入口ではないのかと

尋ねました。

ティトウは、

出入口が一つだけのはずがないので

心配しないで、部隊長と

答えました。

ラティルは、

 

やめて!

 

と叫びました。

ティトウは謝りました。

ラティルは、

こっそり脱出することができるのかと

尋ねると、

 

ティトウは、

 

もちろんです。

部隊長、部、部は

とても強いので。

 

と答えました。

 

ラティルは、考えてから頷きました。

そういえば、時々

こっそり歩き回る時、

毎回ではないけれど、

吸血鬼でさえ気づかない時が

ありました。

ラティルは、

分かった、やってみると

返事をしました。

 

ティトウは、

出口はいくつかある。

滑り台の入り口のような

形をしているので、

簡単に見つけることができると

教えました。

 

ラティルは、

分かったと返事をすると、

ない元気を振り絞り、

袋をしっかり持って

通路を歩いて行きました。

 

ティトウは

応援歌を歌おうかと提案しましたが

ラティルは、

誰の応援歌なのかバレるような

応援歌かと尋ねました。

ティトウは、

静かにすると言いました。

 

ラティルは、

ゆっくり通路を歩きながら、

もしかして、

拾えなかった血人魚が

いるかもしれないので、

白い粉が撒かれている場所では、

より慎重に歩きました。

 

そのように、

少しゆっくり通路を抜け出した

ラティルは、

心の中で悪口を吐きました。

先ほど、誰もいなかった空洞に、

耳が特異な人々が、

ぎっしりいたからでした。

 

彼らの耳は、

血人魚の細長い美しい耳に

似ていました。

見た目は人のようでしたが、

皮膚は、大理石のような艶が

ありました。

彼らの美しい外見よりも気になるのは

彼らが手に持っている

細長い槍でした。

ラティルは唾を飲み込みました。

 

ラティルは、

あの人たちが人魚なのかと尋ねると、

髪飾りが一番華やかな人魚が

仲間の間から前に出て来て、

お前は人魚ではないと呟きました。

そして、ラティルに近づいた人魚は

彼女の周りをグルグル回りながら、

 

お前は誰だ?

吸血鬼ではないけれど、

では、人間か?

 

と尋ねました。

そして、その人魚は、

ラティルの匂いを嗅ぐように

鼻先を動かし続けると、

ついに人魚は立ち止まりました。

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バカンス気分で

人魚との戦いに出かけた

メラディムたち。

もしかして、今までの戦いは、

血人魚たちが常に勝っていて

今回も勝てると

自信満々だったのでしょうか。

ところが、敵の策略に

まんまと引っかかって

大変なことに。

 

それでも、危機感や緊迫感がなく、

何となく、可笑しく思えるのは、

メラディムとティトウが、

あまり焦った様子がなく、

呑気に構えているからなのかも

しれません。

隊長がダメながら部隊長って

笑えました。

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