自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 690話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ メラディムが誕生日に欲しいもの

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690話 ラティルとタッシールが、良い雰囲気になっています。

◇手に余る人◇

ラティルは、

タッシールのボタンを

一つ一つ外しながら、

何かを聞きに来たのにと考えましたが

彼女は手を止めませんでした。

 

タッシールは、

ラティルの背中を掴み、

彼女を引き寄せながら、

良いことを教える、

自分は30分前にお風呂に入ったと

言いました。

ラティルは

タッシールの懐に入り

彼に抱き締められると、

タッシールは、

ラティルの耳元を噛みながら、

チェリーの香りでと囁きました。

 

ラティルは、

ため息をつきながら、

タッシールの服の裾を掴みました。

そして、彼の肌に

鼻をこすりつけましたが

何の香りもしないと告げました。

 

タッシールが、

背中のどこかに触れたかと思うと

肌に空気が触れて、

少し肌寒くなりましたが、

タッシールが大きな手で

彼女の背中を覆うと、

寒くはありませんでした。

 

ラティルはタッシールの体を

歯で噛み、

 

痛かったら言ってね。

 

と囁きました。

 

タッシールは、笑い混じりの声で

手荒なのが好きになったようだと

呟くと、ラティルは

そうではないと抗議し、

再びタッシールの体を噛みました。

彼は、くすぐったいのか、

笑いながら、身体を捻りました。

 

ラティルは、

こんなことをするために

来たのではないと呟くと、

タッシールは一瞬で

彼女の体をひっくり返しました。

ラティルは仰向けになりましたが

タッシールが目の前にいるので

天井は見えず、

ラティルの目に入ったのは、

タッシールの瞳でした。

ラティルはタッシールの両頬を

包み込みながら、

 

あなたは本当に・・・

 

と呟くと、首を反らしました。

タッシールが

ラティルの真似をするかのように

彼女を噛んだからでした。

ラティルは、

 

いいね。

 

と呟くと、タッシールは、

自分がいいのか、それとも

皇帝の気分がいいのかと

からかうように尋ねました。

 

ラティルは答える代わりに、

タッシールを

自分の方へ引き寄せました。

彼は片腕をラティルの方へ伸ばすと

彼女はタッシールの腕を抱き締め、

さらに顎を上げました。

 

ラティルが足を揃えると、

硬い彼の腕が、

彼女の膝の間に挟まりました。

ラティルは、

タッシールの名前を囁きました。

 

長い間、時間をかけても、

彼と一体になるのは

簡単なことではありませんでした。

彼は手に余る人でした。

 

ラティルは、

タッシールをギュッと抱き締め

できる限り、彼にしがみつきました。

◇タッシールは宝物◇

余韻に浸って、ぐったりしていると

タッシールが後ろから

ラティルの心臓付近を包み込み、

さらに自分の方へ

彼女を引き寄せました。

 

ソファーは

十分な広さがありましたが、

二人が並んで

ゆったりと横になれるほどの

広さではありませんでした。

ラティルは

ソファーから落ちないように

さらに、自分の背中を

タッシールに押しつけましたが

少し動いた途端、彼女は、

ただならぬ反応を感じました。

ラティルは静止した状態で

しばらく息も止まりました。

 

ラティルはタッシールに

興奮しないでと頼みました。

タッシールは、聞く耳を持たず、

ラティルは

必ず自分の懐に入って来ると言うと

ラティルの肩と耳を交互に噛みました。

 

タッシールは、

自分たちは、夫婦になるために

生まれてきたようだと言いました。

ラティルは、

全身に力が入りませんでしたが

タッシールの顎にキスするために

頭を上げました。

それから、ラティルは、

なぜ、クッキーを食べている最中に

こんなことになったのか

分からないとぼやきました。

タッシールは、

皇帝が自分の唇を噛んだからだと

嬉しそうに笑いました。

 

ラティルは目を細めて、

タッシールがお風呂に入った理由を

尋ねました。

先程は、雰囲気に酔っていたので

考えることができなかったけれど

改めて考えると、

タイミングが良すぎると思いました。

彼は、

知っているくせにと答えて、

微笑みました。

 

ラティルは首を傾げて

彼の顎を見つめた後、

しぶしぶ起き上がりました。

タッシールと二人で

ぐったりしているのはいいけれど、

まだ解決していないことが

山ほどありました。

 

タッシールは起き上がることなく

もう少し一緒にいられないかと

尋ねました。

彼は、ソファーに横になったまま

ラティルの方へ手を伸ばしました。

 

ラティルは手を組んで

じっとしていましたが、

手を緩めて立ち上がると、

仕事をしなければならないと

告げました。

 

タッシールは、

昔、仕事をし過ぎている自分に

もし、結婚して、

妻から一緒にいて欲しいと言われても

仕事だけするつもりなのかと

叔父から小言を言われたことがあると

話しました。

 

ラティルは、

ソファーの端に掛けてある

シャツに腕を通し、

ボタンをかけました。

タッシールは微妙な笑みを浮かべ、

ラティルの背中をくすぐると、

自分の奥さんになる人は、

自分が忙しくても、

理解してくれるだろうと答えたと

話しました。

 

ラティルは

タッシールの方を向くと、

彼の足首を軽く叩き、

くすぐったいと言いました。

 

タッシールは、自分よりも

皇帝の方が忙しいことが

心配だと言いました。

そして、そう言いながらも、

彼は立ち上がると、

ラティルの肩を揉みながら

少し横にならないかと勧めました。

しかし、ラティルは、

横になったら寝てしまいそうだと

首を横に振りました。

体が重いので、

ぐっすり寝たい気持ちは

山々でしたが、

1時間後に会議があるので、

急いで部屋に戻って、体を洗い、

服を着替えなければ

なりませんでした。

 

帰る前にラティルはタッシールに

手紙の件について、

何か思いつくことがあれば

訪ねて来てと頼むと、

タッシールの頬にキスをし、

扉の方へ歩いて行きました。

 

タッシールは、

ラティルのスピードに合わせて歩き

扉を開けながら、

とりあえず待ってみたらどうかと

提案しました。

ラティルは横を向き、

 

待つって?

 

と聞き返しました。

扉の向こうの応接室の扉の前に

ぼんやりと立っていたヘイレンは

そっと扉を押し戻しました。

 

タッシールは、

黒魔術師の話によれば、

ダークリーチャーを作って

タリウムを襲撃しようとした件について

ミロの王と王妃が

関係しているのではないかと

尋ねました。

ラティルは、そうだと答えました。

すると、タッシールは、

その黒魔術師が、

その情報を手に入れるまで待とうと

提案しました。

ラティルは、

それで大丈夫なのかと心配しました。

 

タッシールは、

皇帝の言う通り、

兄龍に送るのも、カリセンに送るのも

微妙だけれど、

絶対にミロへ送ってはいけない。

ミロは大国であるカリセンの元皇后に

手を出すのは難しいから。

しかし、カリセンは

ミロに手を出すことができると

説明しました。

 

ラティルは、

タッシールの説明が理解できず、

拳で頭を軽く叩きました。

そして、なぜ待つのかと尋ねました。

 

タッシールは、

カリセンは強国なので、

ミロ王と王妃が

ダークリーチャー部隊を作って、

どこかを攻撃しようとしたという

証拠を入手すれば、

きっと本格的に

捜査しようとするだろう。

そうして、後日、

彼らが手を引けなくなった時に、

ザリポルシ姫とアイニ皇后が

やり取りした手紙を発見させればいい。

そうすれば、カリセンは

残念に思うかもしれないけれど、

遅ればせながら、

事態を完全に葬ることは

難しいだろうと答えました。

 

ラティルはタッシールを

ギュッと抱きしめて、

一体、どこで、

こんな宝物が生まれたのかと

感嘆しました。

タッシールは目が細くなるほど

笑いました。

 

タッシールは、

自分のことが好きかと尋ねました。

ラティルは、もちろんだと答えると

一度、タッシールの腕を強く握り、

扉を開けました。

会話を聞きたくなかったのか、

ヘイレンは応接室の角に

張り付いていました。

 

ラティルはヘイレンに

自分は帰ると告げると、

ヘイレンに手を振りながら

出て行きました。

タッシールは扉の端に立ち、

廊下の扉が閉まるのを見ていました。

 

扉が完全に閉まると、

ヘイレンは、

さっとタッシールに近づき、

皇帝は、とても爽やかな顔で、

帰ったけれど、

あの話をしていないのかと尋ねました。

◇黒魔術師の報告◇

数日後、ミロの王と王妃が

ダークリーチャーを

密かに作っていたという証拠を

黒魔術師が持って来ました。

 

彼女は、ラティルの前に

紙の束を種類別に置くと、

それらは、怪しい手紙と

ダークリーチャーを作っていた土地に

人々の出入りを禁ずるという指示書。

近くにいた神殿の神官たちを

色々な理由を挙げて、

全て遠い所へ移したという記録だと

説明しました。

ラティルは一つ一つ確認して

満足しました。

そして、

よくやった。

思ったより能力があると

黒魔術師を労いました。

彼女は、お礼を言いました。

 

しかし、ラティルは

たった一つ変なことがあると言って

一通の手紙を黒魔術師に

見せながら、

この手紙は誰とやり取りしたのかと

尋ねました。

他の手紙は、受け取り人と差出人が

比較的、明確でしたが、

その一通の手紙だけは、

そうではありませんでした。

手紙を書いたのはミロの王であると、

文脈から推測できましたが、

手紙の相手が誰なのか、

分かりませんでした。

手紙に「殿下」と書いてあるものの

その他の手がかりは

全くありませんでした。

 

ラティルは、

どの殿下とやり取りしていたのかと

尋ねましたが、黒魔術師は、

自分も分からない。

秘密裏に保管していた手紙を

全て、かき集めて来ただけだからと

答えました。

 

それでも、これだけで、

成果を出すには十分だったので、

ラティルは、誰に宛てて書いたのか

曖昧な手紙一通を除き、残りは全て、

カリセンに送ったスパイに

渡すことにしました。

そして、侍従に、

カリセンの大臣たちに、

さりげなく、

これを発見させるよう

スパイに伝えろと指示しました。

 

侍従が退くと、

ラティルは拳を握って

玉座の肘掛けを叩きました。

後は、結果だけ待てばいい。

結果が出る頃には、

ミロの王と王妃、

ザリポルシ姫の件で

煩わされることはないだろう。

もしかして、この件で、

アイニも完全に

落ちぶれるかもしれないと

思いました。

 

敵が少なくなるのはいいことだと

思いながら、

ラティルは一段と楽になった気分で

椅子にもたれかかりました。

◇二人以上はダメ◇

ラティルは結果を待ちながら、

何日も平和に過ごしていた時、

明日が、

メラディムの誕生日であることを

知っているかと、

侍従長が心配そうに尋ねました。

鼻歌を歌いながら

書類にサインしていたラティルは、

その状態で固まってしまいました。

 

誕生日?

 

と聞き返したラティルは

カレンダーを取り出し

日付を確認しました。

明日の日付に、ラティルが

「大切なフナの誕生日」と

書いたのが見えました。

 

ラティルは両手で頭を抱えて

嘆きました。

メラディムのことを、

いつもフナと言って、

からかっていたのに、

一年に一度主人公になれる

誕生日のような重要な日を

忘れてしまっていたからでした。

 

侍従長は、

小さなプレゼントでも

渡すべきではないかと

心配そうに言いました。

ラティルは、

渡さなければならないと返事をすると

まっすぐハーレムの湖に向かい、

湖畔に駆け寄ると、

湖水をかき回しながら、

メラディムの名前を呼びました。

すると横に

渦巻きのようなものができ、

その中から、メラディムが

飛び出して来ました。

 

お呼びですか?

 

とメラディムは豪快に尋ねました。

幸いなことに、彼は誕生日の件で、

少しも心を痛めていないように

見えました。

ラティルは、本人も

誕生日を忘れているみたいで良かった。

それならば、

自分が誕生日を忘れていたという話も

自然にできるだろうと

ほっとしていると、メラディムは、

自分の誕生日のことかと

尋ねました。

 

彼が忘れていなかったことに

驚いたラティルは

口をポカンと開けて頷きました。

しかし、彼女は機転を利かせ、

メラディムが欲しい物を

あげようと思って聞きに来たと

にっこり笑いながら答えました。

ところが、メラディムは、

ギルゴールの首が欲しいと

要求してきたので、

ラティルは真顔で、

他の人の命とは関係ないものでと

返事をしました。

 

すると、メラディムは

ギルゴールの腕が欲しいと

言いました。

ラティルがじっと見つめると、

メラディムは渋々、

皇配の席はどうかと提案しました。

 

再びラティルがじっと見つめると、

メラディムは、

これも嫌だ、あれも嫌だと言うなら、

一体どうして、

プレゼントをくれると言ったのかと

ぶつぶつ不平を漏らしました。

 

ラティルは眉を顰めながら、

プレゼントも、

ある程度のラインを引いて

言ってくれると思ったと

返事をしました。

メラディムは、

 

ある程度のライン?

 

と聞き返すと、

ラティルは、

メラディムが言ったことだと

答えました。

メラディムの眉が下がりました。

 

それを見たラティルは

申し訳ない気持ちになりましたが

普通、絶対プレゼントとして

要求しないものを、

メラディムが真剣に要求してきたので

困惑していました。

 

メラディムは、しばらく悩んだ末、

これならどうかと前置きをした後、

自分は人魚と決着をつけに

行くことにしたので、

皇帝に一緒に行って欲しいと

頼みました。

 

ラティルは、

無条件に頷きましたが、

遅ればせながら驚くと、

目を大きく見開き、

人魚と戦いに行くのかと尋ねました。

 

メラディムは、

人魚の王が

なぜ自分が彼を詐称するのかと

侮辱する手紙を送って来た。

どうやら、彼は雑誌を買って、

そこに自分が人魚の王と

紹介されているのを見たようだ。

自分はこの無礼を

決して見過ごすつもりはない。

今度こそ、直接攻撃すると

意気込みました。


ラティルは当惑しましたが、

いつもメラディムに助けられたことを

思い出し、結局、頷きました。

 

ラティルは、

一日か二日くらいなら

時間が取れるはずだけれど

これで大丈夫かと尋ねました。

メラディムは笑いながら

お礼の言葉を大声で叫びました。

 

ラティルは血人魚と人魚が

一体どのように戦うのか

人魚の状態で戦うのか、

それとも人間の姿で戦うのか、

少し気になってきました。

 

ところが、メラディムは、

人魚たちが住んでいるのは

役に立たない場所だけれど、

風光明媚だ。

もし、皇帝が希望するなら、

一緒に行くついでに、

側室を一人くらいなら、

連れて行ってもいいと言いました。

 

ラティルは、

 

一人だけ?

 

と聞き返すと、メラディムは、

二人以上はダメだと答えました。

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さりげなく愛のシーンを描写する

作者様。

タッシールが手に余るという言葉で

ラティルが初めて

彼の大事なものを見た時に、

大きい、

絵は誇張されていなかったという

感想を抱いたことを

思い出すことができました。

また、露骨な表現でなくても、

彼と一体になるのは

簡単ではないという言葉だけで

ドキドキしてしまいました。

作者様の表現描写、さすがです。

 

「殿下」って、

レアンでしょうか?

それ以外、考えられないのですが、

ラティルは、

「殿下」がレアンではないかと

微塵も疑っていないとしたら

少し、油断しているかもと

思いました。

 

メラディムとギルゴールは

本当に仲が悪そうですが、

今、近くに住みながらも、

戦わないのは、

勝負がつかない戦いをしても

無駄だと分かっているからなのかも

しれません。

自分が戦わずして、

ギルゴールの首を取れたら

嬉しいというのが

メラディムの本音なのかもと

思いました。

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