自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 704話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールの計画が気に入らないラティル

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704話 アイニの母親が怪我をしたのは、タッシールのせいなのでしょうか?

◇戦いたくない◇

タッシールは、すぐには答えず、

ラティルをチラッと見ました。

彼女は、

タッシールがやったんだよねと

もう一度尋ねました。

タッシールは返事の代わりに

微妙な表情で

どう思うかと尋ねました。

ラティルは、

 

何を?

 

と聞き返すとタッシールは

前公爵夫人が大怪我をしたことだと

答えました。

ラティルは、

何も考えていないと

遠回しに返事をしました。

タッシールが、

乱暴な手段を使ったことを、

心配しているかもしれないと

思ったからでした。

 

ラティルは、タッシールが

黒林の頭首であることを指摘しました。

タッシールの口元が

もう少し上に上がりました。

彼は、皇帝も

乱暴な手段を使っているけれど、

弱い者たちが巻き込まれるのは

嫌がっていると答えました。

 

ラティルは、タッシールが

もっと乱暴な手を使っても

自分は何も言えないと言って、

彼の顔色を窺いました。

こんな話をしても大丈夫だろうかと

思ったからでした。

 

タッシールは、

 

そうですね。

 

と明るい声で答え,

太腿を叩きました。そして、

とにかく、こうなったので

変化要因の一つは

少し抑えられると思う。

アイニ元皇后の弟も

皇帝に助けてもらえば、

後でアイニ元皇后が

彼を説得しようとしても、

すぐに向こうに転ぶことは

ないだろうと言いました。

その言葉にラティルは頷きました。

 

アイニの弟は、

姉が父親の命を奪ったことを

知っていました。

ここでラティルが

母親の命を救ってやれば、

アイニに揺さぶられても、

すぐにそちらに付くことは

ないだろうと思いました。

 

アイニの弟が

姉の方へ付いたとしても

死に物狂いで

飛びかかってくることはないだろう。

それでいい。

あの子とは戦いたくないと

ラティルは言いました。

◇二人で旅行◇

その日の夕方、ラティルは

ザイシンとカルレインを呼び、

ザイシンには、公爵家へ行って、

前ダガ公爵夫人を治療することを、

そしてカルレインには、

罠が仕掛けられている場合に備えて

ザイシンと一緒に行って来て欲しいと

指示しました。

 

私たち二人で旅行するなんて、

いいですね!

 

ザイシンはラティルの提案に

満面の笑みを浮かべました。

カルレインは、返事をするまでに、

とても長い時間がかかりましたが、

渋々頷きました。

◇嫌がる計画◇

カルレインとザイシンは

様々な方法を使って、カリセン首都へ

簡単に行くことができました。

しかし、使いの者が

ザイシンを連れて行こうとして

ここで待機していたため、

二人は、仕方なく馬車に乗って

移動しなければなりませんでした。

 

帰る時は適当に言い繕って

二人で帰って来てと言うと、

ラティルは、

カーラインの硬直した口元を

両手で擦り、

緩めてくれと頼みました。

 

カルレインは、

ご主人様の命令でなければ、

大神官と向かい合って

馬車に乗ることはないだろうと

沈んだ声で呟きながら、

ザイシンを横目で見ました。

しかし、ザイシンは

 

私は好きです!

 

と言って、豪快に笑いました。

 

ラティルは、

カルレインとザイシンを乗せた馬車が

城門の外に出るまで見送りました。

 

その後、仕事をしてから

夕食を食べる頃、

ラティルは再びタッシールを訪ね、

ザイシンとカルレインを

送り出したことを伝えました。

 

タッシールは

数字がぎっしり詰まった表を

見ていました。

彼は、

ラティルが早く決断したと言って

ペンを置くと、目尻を押さえました。

ラティルは、

タッシールが、

変化要因が何なのかだけ話してくれて

計画の話は、ずっとしてくれないので

そろそろ話してくれないかと

頼みました。

それから、ラティルは

タッシールの椅子の後ろに立ち、

彼のこめかみと額を

ギュッと押さえました。

タッシールは、

これがロード印の頭蓋骨割りかと

感嘆しました。

ラティルは、

 

痛いの?

 

と尋ねました。

タッシールは、

頭蓋骨が割れたら痛いだろうかと

逆に質問しました。

ラティルは、

痛いのではないかと答えました。

タッシールは、

今の自分の状態だと言うと、

ラティルは、さっと手を引きました。

 

タッシールは、

水で濡れた犬が

体をブルブルするように

頭を振りました。

 

ラティルは恥ずかしそうに

タッシールの椅子を掴むと

ソファーの方へ引きずりました。

そして、

ソファーの前に椅子を置き、

自分は、その向かいに座ると、

タッシールは眉をつり上げました。

彼女は、話してみろと促すと、

タッシールは、

皇帝は、日に日に力を使うのが

上手になると褒めました。

 

ラティルは、タッシールが

ずっと話を逸らしていると言って

足のつま先で、テーブルを

持ち上げては下ろすのを

繰り返しました。

 

タッシールは、

グラグラするテーブルを見下ろし、

腕を擦りながら曖昧に笑い、

 

実は陛下、そうなんですよ。

 

と打ち明けました。

 

ラティルは、

そうだと思った。

最初に話をした時から、

ずっと変化要因の話ばかり

していたからと指摘しました。

タッシールは、静かに微笑みました。

 

ラティルはテーブルから足を離し、

上半身を屈めて、

テーブルの上で顎をつきました。

タッシールの顔が、

先程より近くなりました。

目のクマも、ずっと見ていると

可愛いと思いました。

 

ラティルは、

そろそろ話して欲しい。

タッシールが教えてくれれば

自分も準備ができると言いました。

その言葉にタッシールは

 

う~ん。

 

と考え込みました。

 

ラティルは、

危険だから話してくれないのか。

それとも自信がないのかと

尋ねました。

タッシールは再び

 

う~ん。

 

と考え込んだ後、

皇帝はとても嫌がると思うと答え

ラティルの方へ腰を屈め

頬杖をつきました。

 

ラティルは、

自分が嫌がることなんてないと

反論しましたが、タッシールは

きっと、皇帝は嫌がると思うと

言い返しました。

 

ラティルは、

タッシールの下唇を噛むふりをして

笑うと、

自分は嫌がらない。

アニャドミスを復活させるような

類のことでなければいいと

言うと、タッシールは、

そこまではしないと答えました。

ラティルは、

それならいいと言うと、

彼の下唇を軽く噛んで笑い、

ラティルは話してくれと促しました。

 

タッシールは

対外的にレアン皇子を許す。

心で許さなくてもいいと

告げました。

ラティルは腰を伸ばして

顔を上げると、

 

何か聞き間違えたかな?

 

と尋ねました。

タッシールは、

頬杖をついたまま

大きくため息をつくと、

 

ほら、嫌がるじゃないですか。

 

と不平を漏らしました。

 

その言葉を聞き、ラティルは、

タッシールは、

自分が嫌がらないとでも

思っていたのだろうか。

いや、

嫌がるだろうと警告していたと

ラティルは思いました。

 

彼女は、眉を顰めると、

少し考えてみると言って

立ち上がり、

タッシールが座っている椅子を

再び机の前に引きずって行きました。

 

ラティルが扉の方へ歩いて行くと、

タッシールは彼女の後を

付いて来ながら、

理由を聞かないのかと尋ねました。

ラティルは、

聞きたくない。

聞けば、タッシールが

自分を説得するだろうし、

タッシールの言うことを聞けば、

自分は納得してしまうだろうからと

答えました。

 

タッシールは、

 

実は陛下・・・

 

と言い始めました。ラティルは、

 

聞かない!

 

と拒否しましたが、タッシールは

レアン皇子とアイニ元皇后が

連絡を取り合っているのではないかと

疑っていると話しました。

額を少し扉にぶつけたラティルは

タッシールを振り返りました。

 

タッシールは

ラティルの視線を避けながら

彼女の横に忍び寄りました。

そして、

思っていたより、

尻尾をうまく掴めなかったので

話さなかった。

ところが、アイニ元皇后が消えたので、

レアン皇子を釣り竿にすると

説明しました。

 

ラティルは扉に背中を当てて

立ちました。

タッシールも

ラティルの前に立ちました。

 

彼女は、

その釣り竿が折れるかもしれないと

言いました。

タッシールは、

そういうこともあり得る。

最初はレアン皇子の行跡が

目に見えていたけれど、

時間が経つにつれて、痕跡を

よく隠すようになったからと

返事をしました。

 

ラティルは、

それでもレアンを許せと言うのかと

声を張り上げないようにしながら

尋ねました。

今、タッシールは、最善を尽くして

頭を働かせているところなので

彼に癇癪を起こしてはいけないと

思ったからでした。

 

タッシールは

レアン皇子を

屋敷に閉じ込めていても、

ラティルが

気にしないわけではないと

指摘しました。

 

ラティルは、

痒いからといって

ナイフで掻く必要はないと

言い返しました。

タッシールは

爪かもしれないと反論すると、

ラティルは、包丁だと

言い返しました。


ラティルは扉を開けましたが、

ヘイレンが応接室の隅に

しゃがみこんでいました。

ラティルはヘイレンに

耳から手を離してもいいと

言うや否や、

彼が手を下ろしたので、

防音効果は大きくはないようでした。

 

ラティルが廊下に出ると、

タッシールは彼女に付いて来ながら、

また裏切られたらどうしようと

ずっと注視しながら生きるよりは、

むしろ近くに置いて試してみるのが 

良いのではないかと提案しました。

 

ラティルが足を速めると、

彼も足を速めました。

立ち止まったラティルは、

使用人一人が通り過ぎるまで

口をつぐみました。

そして、使用人がいなくなると、

その計画は百パーセント安全なのか。

試しに、レアンを解放したら

むしろ、こちらがやられる可能性は

全くないのかと静かな口調で尋ね、

もし、ないのであれば

やると言いました。

その言葉にタッシールは

 

う~ん・・・ それがですね。

 

と返事をしました。

◇58%◇

・・・下?

 

ラティルは腕を下ろして

声がした方を向くと、 

すでに交代して退勤したはずの

サーナット卿が、

いつの間にか、そばに立っていました。

ラティルは、サーナット卿に

帰らなかったのかと尋ねると、彼は、

一度、帰ったけれど

皇帝のことが気になって戻って来たと

答えました。

 

皆が退勤した時間なので、

執務室の中には

ラティル一人だけでした。

照明も、ほとんど消していて、

ラティルの机の周りにだけ

丸い光がありました。

サーナット卿は、

その明るさと暗闇の境目に

立っていました。

 

サーナット卿はラティルに

何かあったのかと尋ねました。

ラティルは思わず

打ち明けようとしましたが、

サーナット卿を睨みつけると、

自分でが何とかするので

帰れと言いました。

 

サーナット卿は、

苦しい時は、

頭を突き合わせるのがいいと

勧めました。

ラティルは、

自分の大切な人と

頭を突き合わせる方がいいと

返事をしました。

サーナット卿は、

もし100人の人がいれば、100人全員が

自分は皇帝の大切な人だと

言うだろうと言い返しました。

ラティルは、フンと鼻で笑うと、

皇帝の大切な人とは何なのか。

あんなに甘く振舞って、

ダンスまでしたくせに、

自分のそばにいたくないという人が

自分の大切な人なのかと

抗議しました。

 

サーナット卿は、

そばにいたくないとは

言わなかったと反論しました。

ラティルは、

 

ああ、そうですか、そうですか。

 

と返事をしました。

サーナット卿は、

そうではない、全く違う意味だと

弁解しましたが、ラティルは、

とにかくサーナット卿は、

自分のそばに

いたくないということではないかと

言い返しました。

 

ラティルは、

不満が高まるのを抑えました。

あの時の

サーナット卿の返事を聞いて、

自分がどれほど驚いて、

恥ずかしくて、

どれほど当惑したのかを

さらけ出したくありませんでした。

 

サーナット卿はラティルに

怒っているのかと尋ねました、

ラティルは、自分の方が、

それを聞きたいと思いながら、

自分は怒っていないと答えました。

すると、再びサーナット卿は

怒っているのではないかと

尋ねました。

 

ラティルは、

どうして、このタイミングで

そんなことを言うのかと

当惑していると、

サーナット卿は口角を上げて

寂しかったのかと尋ねました。

ラティルは、

サーナット卿のきれいな額に

「悪い奴」と書きたくなりました。

 

ラティルは、

それではサーナット卿は

あの渦中に

気分が良かったのかと尋ねました。

 

彼は、

皇帝が怒っていたら

申し訳ないけれど、

皇帝のそばにいたくないという

意味ではなく、

ただ側室になりたくないという

意味だったと弁解しました。

 

ラティルは、

どうしてなのかと尋ねましたが、

サーナット卿は、

ただ、そうだからと答えました。

 

ラティル表情を歪めようとして

顔の筋肉に力を入れました。

そして、サーナット卿とは反対方向に

椅子を回しました。

さもなければ、彼の足の甲を

踏んでしまいそうだからでした。

 

その状態でラティルは

タッシールの提案について

話しました。

とにかく、サーナット卿は

ラティルの騎士だったし、

味方だったからでした。

 

ラティルは、

レアンを許せば、

成功率が58%になると、

タッシールが言っていたと

サーナット卿に伝えました。

彼は、

具体的だけれど曖昧な数値だと呟き、

なぜ58%なのかと尋ねました。

 

ラティルは、

それは分からないけれど、

とにかく自分は、

成功率が100%でなければ、

レアンを解放したくないと

答えました。

 

サーナット卿は、

皇帝の寛大さを発揮すると、

どうなるかと尋ねると、

ラティルは、

99%まで下げることはできると

答えました。

続けて、サーナット卿は

皇帝の優しさと慈悲深さを発揮すると

どうなるかと尋ねました。

ラティルは、それぞれ、

98%、97%と答えました。

 

一つ一つ

質問していたサーナット卿は

壁に頭を付けて笑い出しました。

ラティルは、

なぜ、笑うのか。

自分が豆粒ほどの

寛大さと優しさと慈悲深さしか

持っていないと思っているのかと

抗議しました。

 

しかし、サーナット卿は、

豆粒も、それよりは大きいと

言い返しました。

 

ラティルは、

腹が立って死にそうだ。

怒り狂うまで踊らされていると

思いました。

 

ラティルは立ち上がると

執務室の外へ出ました。

サーナット卿は、

そのまま付いて来ました。

ラティルが手を振って、

来るなと合図を送っても

付いて来ました。

 

その後は、

ラティルも知らないふりをして

歩き続けました。

しかし、彼が寝室に行く階段まで

付いて来ると、ラティルは

誰もいない時に、

さっと後ろを振り向き、

自分に対するサーナット卿の気持ちは

何%かと尋ねました。

後を追っていたサーナット卿は、

つられて立ち止まり、

しまったというような

表情をしました。

ラティルには、そう見えました。

 

彼女は、

答えたくないのかと尋ねました。

サーナット卿は躊躇いながら

58%だと答えました。

 

サーナット卿が

返事さえ、きちんとしてくれないので

ラティルは彼を睨みつけました。

愛を確認した途端、

あのように出てくる

サーナット卿が薄情だと思いました。

礼服を見せてくれなければ

良かった。

いや、真夜中にいきなり

礼服を見せると言われた時、

付いて行かなければ良かったと

思いました。

 

怒ったラティルは、

自分の男になるのがだめなら、

自分がきちんと諦められるように、

結婚でもしなさいと、

サーナット卿が

拒否することを願いながら、

奥の手を出しました。

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普段はラティルに

人並み以上の力があることを

忘れていますが、

今回のように、

タッシールを椅子に乗せたまま

引きずったり、

足のつま先で、テーブルを

上げたり下ろしたりするシーンが

出て来ると、ラティルが

ロードの力を持っていることを

再確認できます。

ロード印の骸骨割りという表現、

傑作です。

 

アイニとレアンは共に

ロードを敵視しているので、

二人が協力するようになったのは

自然の流れだったのかもしれません。

レアンは、

ラティルに対する愛情が

僅かに残っているかもしれませんが

ロードを倒そうとする

正義感と執念の方が勝っていて

世界を救うためには、

妹を犠牲にすることを

何とも思わなくなっているように

思います。

 

もしかして、サーナット卿は

二匹目のどじょうを狙って

ラティルの後に

付いて行ったのでしょうか?

ラティルの側室になることを

断っておきながら、

そんなことを考えていたとしたら

それは、虫が良すぎると思います。

 

旅行の間中、

ニコニコしている大神官と

ブスッとしているカルレインを

想像して、笑ってしまいました。

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