自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 671話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ゲスターは知らなかったの?

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671話 大神官はレアンを治療しに行きました。

◇ラティルへの伝言◇

ザイシンが、

レアンの屋敷の玄関に入ると、

レアンは、ラティルが

大神官を寄こしてくれるという話を

聞いていたと言いました。

そして、ザイシンが来てくれたことに

お礼を言い、大神官には、

いつも世話になっていると

親しそうに話しかけながら、

彼を出迎えました。

 

ザイシンはレアンに

「久しぶりです」と挨拶をしました。

ザイシンは以前にも、ラティルの命令で

レアンを治療したことがありました。

その時、レアンはザイシンに

ラチルはロードと書かれたメモを

そっと手渡したので、

ザイシンはレアンと会うことに

気が進みませんでした。

それでも、ザイシンは

素知らぬ振りをして、レアンに

体の調子が悪いのかと尋ねました。

 

レアンは優しく笑いながら

首を横に振ると、

そうでもない。

医者が訳もなく過剰反応していると

答えました。

 

ザイシンは、

それならいいけれど、宮中でも

レアンの体調が良くないと

噂されていたと話しました。

 

レアンは、

自分の妹は幼い頃から活発で

運動もたくさんしていたけれど、

自分は正反対で、

部屋に閉じこもっているのが

好きだった。

だから、自分はいつもこんな状態だと

説明しました。

 

ザイシンは、レアンが皇帝と、

とても仲の良い兄妹のように

話すので、変な気分でした。

実際、子供の頃は、

仲が良かったかもしれませんが、

偽皇帝事件以降、二人は完全に

仲違いしたのではないかと

思いました。

 

ザイシンはレアンに、

庭までなら出られるのではないか。

ここの庭はとても広いので、

外に出て、日差しを浴びて

運動したらどうかと勧めました。

しかし、レアンは、

大丈夫。

たとえ、このまま死んでも構わない。

一生、このように生きてみても

仕方がないと言いました。

 

それでも、ザイシンは、

皇帝が、たくさんの本を

持って来てくれるのではないかと

言いました。


しかし、レアンは

その言葉には答えず、

自分の部屋に入ると、

ソファーにもたれかかりながら、

自分に姪が生まれたことを

確認しました。

ザイシンは、ラナムンに似ていて、

とても可愛いと返事をしました。


レアンは、

姪に会えるといいけれど

その子に会える日が来るだろうかと

呟きました。

しかし、ザイシンは返事をせず、

黙ってレアンの肩に手を当てて

彼に神聖力を注ぎました。

青ざめていた

レアンの顔色が明るくなり、

乾いた唇に、

徐々に生気が戻ってきました。

 

治療が終わったと言って

大神官が手を離すと、

レアンは両手を動かしてみました。

満足したのか、

レアンはにっこり笑うと、

先程より、

ずっと体調が良くなったとお礼を言い、

ザイシンに感謝しました。

 

ザイシンは、

「いえいえ、とんでもない」と

返事をすると、

あまり長くここにいたくなかったので

すぐに立ち上がり、

頭をぺこりと下げて挨拶し、

速足で玄関に向かいました。

 

そして、ザイシンが玄関を出る直前、

もし、自分が死んだら、

ラティルに本当に申し訳なかったと

伝えて欲しいと、後ろから、

レアンの沈んだ声が聞こえてきました。

◇陛下が好き◇

ザイシンから、

レアンのことを聞いたラティルは、

彼は頭がおかしくなったようだと

心から呟きました。

ザイシンは、

本気のようだったと言いましたが、

ラティルは、

二言三言、言葉を交わしただけで

彼に騙されたわけではないよねと

尋ねました。

ザイシンは、

自分は運動をたくさんするから、

そんなはずがない。

筋肉と骨格が丈夫なら、

誘惑に負けないと答えました。

 

ラティルは、

そんなことが関係あるのかと

聞きましたが、ザイシンは、

騙されていないと、

断固として答えました。

ラティルは安堵して笑い、

ザイシンにお礼を言いました。

そして、

ザイシンを疑っているわけでは

ないけれど、

レアンはとても人気があるし、

人々はレアンのことが好きだからと

付け加えました。

 

その言葉にザイシンは、

自分は皇帝のことが好きだと

言いました。

ラティルは、

自分もザイシンのことが好きだと

言いました。

 

ザイシンは恥ずかしがって

ラティルの肩を押すと、

彼女は椅子の横に押し出されました。

ラティルは足で床を蹴って

元の場所に戻ると、

すぐにザイシンは、

カルレインと約束があるので、

自分はこれで失礼すると、

恥ずかしそうに告げました。

 

ラティルは、

 

カルレインと?

 

と聞き返すと、ザイシンは、

カルレインが430年前の

剣術の教本を持っていると

自慢したので、

それを見に行こうと思うと答えました。

ラティルは、

カルレインが吸血鬼であることを、

ザイシンは、

もうあまり気にしていないのかと

思いました。

 

ラティルはザイシンを

見送ろうとしましたが、

思い浮かんだことがありました。

彼女は、

カルレインに聞きたいことがあるので

一緒に行くと言って

立ち上がりました。

◇中空の天使◇

ラティルはカルレインに

中空の天使について

聞いたことがあるかと尋ねました。

 

考えてみると、

サーナット卿の態度が一変した

一日の間に起こった

普段と違ったことは、

彼が怪物を退治しに

行って来たことだけでした。

一日の間に、

人の心が完全に変わったので、

ラティルは怪物を疑っていました。

 

ところが、カルレインより一足早く

 

私が知っています、陛下!

 

とザイシンが叫びました。

 

あなたが?

 

ラティルは驚いて

ザイシンを見ました。

彼はラティルと同時代の人で、

以前はカジノで働いていたのに、

そんなザイシンが

有名でない怪物について

知っているなんて、

信じられませんでした。

しかし、ザイシンは、

天使を装う怪物については

かなり知っていると

満足げに答えました。

 

ラティルは、

 

専門分野ですね。

 

と納得すると、ザイシンは

 

そうです!

 

と叫びました。

 

その様子を、

じっと見つめていたカルレインは、

自分も知っていると

低い声で話に割り込みました。

 

ザイシンは、

ところで、なぜ、それを聞くのかと

尋ねました。

ラティルは、

そうでない場合に備えて、

サーナット卿の話はせずに

もしかして、その怪物に

人を心変わりさせるなど、

変わった点があるかと尋ねました。

 

カルレインは、

 

あります

 

と淡々と答えました。

 

あるって?心変わりさせるの?

 

ラティルは目を丸くして、 

カルレインに一歩近づきました。

 

カルレインは、

その怪物は怪物の中でも、

それほど強い方ではない。

だからといって一般の人が

相手にするレベルではない。

しかし、どんなに強い人でも

その怪物に詳しい人なら、

その怪物と対決しようとはしないと

話しました。

 

ラティルは、その理由を尋ねました。

カルレインは、

死ぬ時に変わった呪いをかける。

それを呪いと言うべきかどうかは

分からないけれどと答えました。

 

ラティルが、

心変わりをさせる呪いなのかと

尋ねると、

ザイシンは二人の間に割り込み、

溌剌とした声で、

 

愛をなくすのです、陛下。

 

と答えました。

ラティルは、

 

愛をなくすの?

 

と聞き返しました。

ザイシンは、

まさに神と敵対する怪物だと

答えました。

 

ラティルは、

どうすれば呪いが解けるのかと

尋ねました。

すると、ザイシンは

 

運動です!

 

と答えたので、ラティルは思わず、

 

本当?!

 

と聞き返しました。

あまりにも健全な呪いの

解き方に驚いたからでした。

それなら、サーナット卿に

演武場を百周するよう

頼めばいいのかと考えていると、

カルレインが断固たる態度で

 

違います。

 

と否定したので、

その希望は長くは続きませんでした。

カルレインは、

知らないくせに声だけ大きい

ザイシンをちらりと見ました。

 

ラティルは、

それなら、どうすればいいのかと

尋ねると、カルレインは、

ギルゴールから、その怪物の話を

聞いたので、彼が知っていると思う。

また、怪物に関しては

ゲスターが博識なので、

彼に聞いてもいいと答えました。

 

ザイシンは、

間違った答えを言ったのに

全く恥ずかしくないのか、

 

そうですね!

 

とラティルと一緒に答えました。

カルレインが古くてボロボロの本を

持ってきて、

ザイシンの頭の上に乗せても、

彼は笑ってばかりいました。  

ラティルは仲が良いのか悪いのか

分からない2人を見つめながら

首を傾けました。

 

ゲスターはその怪物の名前が

「中空の天使」だと言いました。

そして、サーナット卿は、

その怪物を捕まえて来たと言いました。

やはりサーナット卿の態度が

急におかしくなったのは、

その怪物を退治したせいなのかと

思いました。

◇奇妙な花◇

ゲスターが留守だったので、

ラティルはすぐに、

ギルゴールの温室を訪れました。

広い温室は、頭上より高い花々が

ぎっしりと植えられていて、

視界が開けていませんでした。

ラティルは、

ギルゴールを呼びながら、

あちこち歩き回って、

彼を探さなければなりませんでした。

 

ここにいるよ、お嬢さん。

 

幸い、ギルゴールは温室にいて、

遠くない所から

彼の声が聞こえて来ました。

 

ラティルは、

声がした方へ歩いて行くと

短い3列の畑に埋められた

頭を見つけ、

 

新しい・・・頭じゃない?

 

と尋ねました。

 

ギルゴールは、

 

どう?

 

と、じょうろを下ろして

微笑ましい声で返事をしました。

 

ラティルは、

なぜ頭がここにあるのか。

なぜ、ギルゴールの花園に

頭が咲いたのかと抗議しました。

 

しかし、ギルゴールは

慌てることなく、

頭ではなく、頭の形をした花だと

平然と答えました。

 

そしてギルゴールが

髪の毛を引っ張ると、

その部分が、ぽとっと落ちました。

落ちたものは、

確かに葉っぱの形に見えました。

それにしても、ひどいのは同じでした。

 

ギルゴールは、

 

そうでしょう?

 

と同意を求めましたが、ラティルは、

本当に見苦しい。

なぜ、ギルゴールは、

こんなものを育てるのかと尋ねると、

彼は、お嬢さんは審美眼がないと

非難しました。

 

その言葉に呆れたラティルは、

 

あなたが変なの!

 

と抗議しましたが、

ギルゴールに聞きたいことがあって

訪ねて来たということを思い出し、

素早く落ち着きを取り戻すと、

ギルゴールが、中空の天使について

よく知っているということを、

カルレインに聞いたと話しました。

 

ギルゴールは、

何度も見ているうちに分かったと

返事をすると、ラティルは、

その怪物を退治した人が

本来の心を取り戻すためには

どうすればいいのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

また拾えばいいと答えました。

ラティルが「拾う」という言葉に

戸惑っていると、ギルゴールは、

なくした人が落とした場所に行って、

また拾ってくればいいと答えました。

 

ラティルは、

地面に落ちた、

人間の心臓を思い浮かべながら

ハートの形をして、

床に落ちているのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

いや、目に見えない。

その近くに行くと、

自然に戻って来ると答えました。

 

ラティルは、

ギルゴールも試したことが

あるのかと尋ねましたが、

ギルゴールは、

自分には通じないと答えました。

 

どうして、通じないことを

知っているのか。

もしかして、その怪物を利用して

アリタルを

忘れようとしてみたのだろうかと

ラティルは、ふと悲しい考えが

思い浮かびました。

 

ギルゴールは、

ラティルが何を考えているのか分かる。

自分は聖騎士出身だから

そう思うだけだと、

お腹を抱えて話すと、ラティルは

ようやく安心しました。

 

ギルゴールは、

剥がした葉を頭に付けてやりながら

なぜ、そんなことを聞くのか。

誰かが、その怪物にやられたのかと

尋ねました。

ラティルは、

サーナット卿だと答えました。

 

ギルゴールは、

 

ああ、お花畑。あの騎士は

本当にかわいいでしょう?

 

と言いました。

 

ラティルは、

可愛かったと答えると、

ギルゴールは、

愛を取り戻すつもりなら

早く行った方がいい。

一ヶ月経つと、散らばってしまうと、

意味深長に笑いながら忠告しました。

◇疑問◇

ラティルは、

ギルゴールの助言通り、

執務室に戻るや否や、

交代して来たサーナット卿に、

数日前、ゲスターに頼まれて

怪物を捕まえて来たと

言っていたけれど、

どこで捕まえたのかと尋ねました。

彼が怪物のせいで

心変わりしたかもしれないという話は

しませんでした。

今、サーナット卿は、

完全にラティルとの愛に興味がなく、

彼にこの話をすれば、

 

では、それがないまま

生きていきます。

 

と答えるかもしれませんでした。

 

サーナット卿は、

自分も場所は分からない。

ゲスターが、狐の穴から

連れて行ってくれたと答えました。

 

今、ゲスターは

ミロに行っていないので、

ラティルはその答えに困惑しました。

だからといって、狐の穴を

直接調べることもできませんでした。

ミロが広い国ではないとはいえ、

1カ月以内に、全て探せる広さでも

ありませんでした。

 

カルレインに

吸血鬼たちを解放してもらい、

グリフィンにも頼んで

ゲスターを探してみようか。

いや、期限が一ヶ月あるし、

ゲスターも、そんなに長くは

出かけていないと思ったラティルは

まず、ゲスターが戻ってくるのを

待つことにしました。

 

しかし、ふと、ラティルは、

黒魔術に精通しているゲスターが

その怪物のことを、

よく知らなかったのだろうか。

サーナット卿に、注意事項を

知らせなかったのだろうかと

変な考えが思い浮かびました。

◇知らなかったの?◇

幸い、ゲスターは

4日後に戻って来ました。

彼は、疲れた顔をしているけれど、

怪我はなさそうでした。

ラティルはゲスターに

労いの言葉をかけると、

机から立ち上がり、

彼を抱きしめました。

 

ゲスターは、

皇帝の役に立てるだけで嬉しいと

消え入りそうな声で呟きましたが、

ラティルの抱擁から逃れませんでした。

 

ラティルはゲスターの背中を

何度か撫でた後、

再び元の場所に戻り、

黒魔術師を見つけたかと尋ねました。

 

ゲスターは、

自分の黒魔術を気づかれるように使って

相手の黒魔術師を

誘導しようとしたけれど、

誰も来なかったと答えました。

 

ラティルは、

黒魔術師がいないのかと尋ねると、 

ゲスターは、

しばらく留守をしているかもしれないし

行動に気をつけているかもしれないと

答えました。

 

ラティルは、

全くいないのかと尋ねると、

ゲスターは、

そうかもしれない。

ミロの方には助っ人だけいて、

黒魔術師は、

国境の外にいるかもしれないと

答えました。

 

ラティルは、

ゲスターが話していたように、

ミロの特産物が

ダークリーチャーを作るのに

使われていたのかと尋ねました。

ゲスターは「はい」と答えました。

 

ラティルは、

その特産物の流通経路を

調べたらどうかと提案しました。

ゲスターは頷き、

それも良い方法だと思うと答えた後、

ラティルの机に躊躇することなく

近づきました。

彼の目は水滴を落としたように

しっとりと揺れていました。

 

ラティルは、彼が、

約束したデートについて

聞こうとするのを知っていましたが

それよりも先に、

聞きたいことがあると言いました。

 

はい、陛下・・・

 

と答えるゲスターに、ラティルは

サーナット卿が捕まえて来た

中空の天使のことだけれど、

その後、

彼の態度がおかしくなったので

調べてみたところ、

そのモンスターの命を奪った人は

心変わりをするらしいことが

分かった。

ゲスターは、それについて

知らなかったのかと尋ねました。

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意外にも

中空の天使のことを知っていた

大神官のことを、

尊敬の眼差しで見たくなりましたが、

運動で呪いが解けると、

堂々とホラを吹く彼に呆れました。

でも、彼は、嘘をつくつもりは全くなく

運動することで、 

本当に呪いが解けると

信じていたのかもしれません。

そんな大神官と張り合って、

彼の頭の上に

ボロボロの本を置くカルレインに

笑ってしまいました。

 

以前は、

大神官を亡き者にしようとしていた

カルレインが、

大神官を仲間と思うようになったのが

嬉しいです。

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