自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 672話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 目を覚ましていたラティル

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

672話 ラティルは、サーナット卿が退治した怪物が、人を心変わりさせることを知らなかったのかとゲスターに尋ねました。

◇愛を取り戻したい◇

心変わりさせるって、

どういうことなのかと、

ゲスターは、

目を丸くして尋ねました

 

ラティルは、

愛を失わせるらしいけれど、

今まで聞いたことがないのか。

カルレインは、

ゲスターとギルゴールが、

その怪物についてよく知っていると

言っていたと話しました。

ゲスターは、

初めて聞いたと答えました。

 

ラティルは

 

そうなの?

 

と聞き返しましたが、ゲスターは

そんな話を知っていたら、

サーナット卿に教えていたと

返事をした後、

彼が心変わりしたのは確かなのかと

尋ねました。

ラティルは、

サーナット卿の態度がおかしくなったと

答えました。

 

ゲスターは、

ラティルがサーナット卿と

喧嘩をしたのではないかと尋ねました。

ラティルは、

喧嘩はしたけれど、

たった一日の間に、

こんなに変わるはずがないと

答えました。

 

ただでさえ優しそうなゲスターの目が

ノロジカの目のように変わると、彼は、

自分は怪物について、

全てを知っているわけではない。

だから毎日勉強している。

怪物の種類は、

植物や動物と同じくらい多い上、

姿を消した怪物の方が多いと、

しょんぼりしながら呟きました。

 

罪悪感を感じたラティルは、

ゲスターに、

気を悪くしないで欲しい、

自分が怪物について、

よく知らないので聞いてみただけだと

すぐに言いました。

ゲスターは、

もちろん、気を悪くしていないと

返事をしました。

 

ラティルは、

その怪物の命を奪った後、

一ヶ月以内に、

再び心を拾えるということも

知らないよね?と聞きました。

 

ゲスターは、

初めて聞いたと答えた後、

その話も、

ギルゴールがしたのかと尋ねました。

 

ラティルは「そうです」と答えた後、

サーナット卿が、

その怪物を捕まえた所まで、

彼と一緒に、

連れて行ってもらえないかと、

頼みました。

そして、サーナット卿には、

怪物のせいで、彼の愛が消えたとは

言わないで欲しいと、

躊躇いながら、付け加えました。

 

ゲスターは、

「当然です。」と返事をしました。

ラティルは、

疲れているはずなのに申し訳ないと

謝りました。

◇廃墟へ◇

一眠りして来ると、

侍従長に言い訳をして、

ラティルは自分の部屋に戻りました。

その後、ラティルと

サーナット卿とゲスターの3人で、

狐の穴を通って、

薄暗い廃墟の中に移動しました。

 

うっ、臭い!

 

ラティルは、

辺りを見回しました。

あちこちに穴が開いていて、

そこから、

風が入って来ていましたが、

それでも、

ひどい匂いが抜けない所でした。

 

天井は非常に高く、

壁と柱の両方共、古くて

ほこりに覆われていましたが、

こうなる前は、きれいで古風な

邸宅だったと思いました。

 

ラティルは、

 

ここですか?

 

と尋ねると、

 

はい。こちらです。

 

とサーナット卿は

穏やかに答えました。

 

ラティルは、

その怪物はどこにいるのかと

尋ねました。

 

サーナット卿は

廊下の突き当たりにある

排水溝に屈みこみ、奥の方を指差すと

あの方向にいた。

すぐには出て来なかったけれど

巨大な蛆とハエのような怪物を

やり過ごした後に出くわしたと

答えました。

 

蛆?ハエ?しかも巨大?

 

ラティルの顔色が青白くなりました。

彼女は、

毛むくじゃらが好きでしたが、

いくら毛が多くても、

昆虫や虫は例外でした。

 

ゲスターはラティルを心配し、

自分とサーナット卿だけで

行って来ることを提案しました。

 

その言葉を聞いたラティルは、

その二人だけで十分ではないかと

心が揺れました。

ゲスターは怪物について

よく知らなかったと言っていましたが

ラティルは依然として

彼のことを疑っていました。

それで、わざわざ彼と一緒に

来たのでした。

 

しかし、

巨大なハエと蛆を前にして、

ラティルの決心は揺れました。

ところが、意外にもサーナット卿が

ラティルと一緒に行きたいと

申し出ました。

 

えっ?

 

ゲスターは眉をつり上げて

サーナット卿を見つめました。

それでも、サーナット卿は屈せず

正面を見て、その視線に耐えました。

 

そうしよう、みんなで一緒に行こう。

危ないかもしれませんから。

 

ラティルは喜んで答えました。

ゲスターは、

何も言いませんでした。

 

3人は、サーナット卿が示す方向へ

一緒に移動しました。

移動中、

雰囲気は重く沈んでいましたが

愛を失ったサーナット卿は

無愛想な騎士の姿に戻りました。

ラティルは、

どこから蛆が出てくるか

分からないので、

話をする気になりませんでした。

 

そうするうちにラティルは、

ゲスターの態度が

おかしいということに気づきました。

いつもなら、怖いと言って

ラティルにしがみつくのに、

相変わらず、怖そうに身をすくめて

周りを見ているものの、

今は一人で、よく歩いていました。

 

ラティルは不思議に思い、

ゲスターに、虫が怖くないのかと、

尋ねました。

ゲスターは体を震わせながら

怖いと答えました。

 

ラティルは、

自分が一緒に歩かなくても

大丈夫かと尋ねました。

ゲスターは、

怖いけれど、皇帝のそばで

そんなことをしては、

いけないだろうと答えました。

 

ラティルはゲスターの返事に

目を丸くしました。

以前なら、間違いなく

抱き着いて来たはずなのに、

どうしてなのか。

ゲスターは中空の天使について

知らないと言っていた。

そして、数日間、黒魔術師を探しに

一人でミロへ行って来た。

その間に、もしかしてゲスターも、

その怪物を退治したのではないか。

そういえば、いつもより言葉遣いも

きちんとしているような気がする。

もしかしたら、ゲスターも、

その怪物を退治して、

愛を失ったのではないか。

ラティルは、そう考えました。

 

彼女は、そんなことも知らずに、

もしかしてゲスターが、

故意にサーナット卿を、

その怪物の所へ

送ったのではないかと

疑ってしまったことを

申し訳ないと思いました。

 

陛下?

 

ラティルを呼ぶゲスターに

彼女は、

早く行こうと言いました。

 

しかし、10分ぐらい経っても、

蛆やハエどころか

他の怪物も見当たりませんでした。

足は痛くないけれど、

こんなに臭いが充満した場所は、

いくら体力があっても、

長く歩き回ることが

難しいと思いました。

 

ラティルは鼻をつまみながら、

どうして何もないのかと尋ねると

ゲスターは、数日前に一度、

ここへ来たことがあるからと

答えました。

 

ラティルは、

「ここに来たの?」と聞き返すと、

ゲスターは、ここも、

ミロの国境内にあると答えました。

ラティルは、やはりゲスターも、

その怪物にやられたんだと

思いました。

 

その時、サーナット卿が

 

何かいる!

 

と低い声で、

二人の話に割り込んで来ました。

ラティルは話すのを止めて、

前を見たところ、

白っぽいものが廊下を塞いでいました。

何だと思って近づいてみると、

それは巨大なクモの巣でした。

普通のクモの巣とは異なり、

毛糸よりも厚い糸で作った

クモの巣が通路を遮り

壁のように立ちはだかっていました。

 

ラティルが、

元々、ああだったのかと尋ねると、

サーナット卿とゲスターは

自分が来た時はなかったと答え、

ゲスターは、

既存の怪物がいなくなったので

新たにやって来た怪物が

定着したようだと説明しました。

 

ラティルはゲスターの肩を軽く叩き、

クモの巣の除去を頼みました。

ゲスターは、

前に出ようとしましたが、

サーナット卿が先に、

クモの巣に近づき、

自分が片付けると言いました。

それから、彼は、いきなり手で

クモの巣を取り除こうとしました。

それを見たゲスターは、

 

少し待ってください。

 

と、サーナット卿を呼び止めました。

サーナット卿が振り向くと、

ゲスターは骨片一つを

床から拾いながら、

普通のクモではないので、

そのまま手を出すと危ないと

警告しました。

 

そして、ゲスターが

骨片をクモの巣の真ん中に投げると、

驚くべきことに、

巨大なクモが瞬く間に現れました。 

ラティルは、

自分の背丈ほどの大きさのクモを見て

気絶しそうになりました。

ラティルは急いで、

サーナット卿の背後へ走りました。

クモは骨片を簡単に飲み込むと、

再び姿を消しました。

 

ラティルは、

ずっとクモは隠れていたのだろうかと

尋ねました。

ゲスターは、

姿を見せれば、

餌がかからないからと答えました。

 

ラティルは、

どうやって、あそこを通ればいいのか。

クモを駆除しなければならないのかと

尋ねました。

 

ゲスターは、

怪物クモは、

他の怪物を捕食してくれるので、

実は人には有益だ。

怪物クモの巣は見た目も危険なので、

自分で避ければいい。

クモの命を奪う必要はないと

答えました。

 

ラティルは、

それなら、どうすればいいのかと

尋ねました。

ゲスターは、

クモの巣に少し穴を開ければいい。

獲物がクモの巣に引っかからないと

クモは現れないと答えました。

 

ゲスターがクモの巣に近づくと

ラティルは鳥肌が立ったので、

彼を止めたいと思いました。

しかし、ゲスターは

少しもためらわずに、

ポケットから何かを取り出して

クモの巣に注ぎました。

すると、しばらくして、

ラティルの腰まで届くほどの穴が

できました。

 

ラティルは、

何をしたのかと尋ねると、

ゲスターは、

クモの巣を溶かしたので、

ここを通ればいい。

けれども、クモが定期的に

クモの巣の状態を点検するので

急ぐ必要があると答えました。

その直後、ゲスターは

これ見よがしに腰を下げて、

そこを通り過ぎ、

ラティルも来るようにと

声をかけました。

 

ラティルがサーナット卿を見ると、

彼は、ラティルが真ん中で行くのが

一番いいので、先に行くようにと

勧めました。

 

サーナット卿は、

ラティルに対する愛は

消えたかもしれませんが、

依然として、ラティルを

護ろうとする気持ちはありました。

ラティルは、遠慮なく腰を下げました。

 

クモの巣を通り過ぎる時、

ラティルの髪の毛が、

わずかにクモの巣をかすめると、

一瞬、横にクモの姿が

蜃気楼のように現れたり

消えたりしました。

ラティルは仰天しましたが、

そこで立ち止まることなく、

素早く通過しました。

次はサーナット卿の番でした。

 

ラティルは、

気をつけて来るように。

髪の毛に気をつけてと注意しました。

 

サーナット卿は体を屈めて、

移動しましたが、

彼が腰につけた剣の鞘が、

腰を曲げた時に横に傾き、

クモの巣に触れました。

その瞬間、

クモがサーナット卿の方に

糸を放ちました。

 

サーナット卿!

 

あっという間に、彼の体が

クモの糸に覆われて

見えなくなりましたが、

先に巣から抜け出した顔だけは

無事でした。

 

ラティルは急いで、クモの糸を

手で取り外し始めました。

クモが来るとは

思いもしませんでした。

クモの糸をつかむと、

毒でも触ったように

手のひらが熱くなり痛かったけれども

ラティルは続けて、

クモの糸を取り除きました。

 

サーナット卿の瞳が揺れました。

ラティルがクモの糸を握る度に

手のひらから

血がにじみ出ていました。

クモとクモの巣が怖いといって、

自分の背後に

身を隠していた皇帝が、

いきなりクモの糸を

手で取り外していると、

気が重くなりました。

 

終わった。

 

ラティルはクモの糸を全て取り外すと

サーナット卿の肩を抱いて

引き寄せました。

サーナット卿はクモの糸のせいか、

体がぐったりしていて、

力が出ませんでした。

 

どうしたの?

 

ラティルが驚いて尋ねると、

ゲスターは、

糸に麻酔成分があるからで、

時間が経てば動けるようになると

答えました。

 

ラティルは、

長く続くのかと尋ねると、

ゲスターは、

怪物クモの麻酔成分は強くないので、

そんなに長くは続かない。

皇帝はクモの糸を

ずっと触っていたのに

大丈夫ではないかと答えました。

 

ラティルは遅ればせながら、

サーナット卿を救い出している間、

怪物クモが現れなかったことを

思い出し、クモはどうしたのかと

尋ねながら顔を上げると、

クモの巣の片隅に、

孤立したクモが見えました。

クモとサーナット卿の間の

クモの巣が切れていました。

 

あなたがやってくれたの?

 

ラティルがゲスターに尋ねると、

彼は少し意気消沈した表情で

頷きました。

 

ラティルは「よくやった」と

ゲスターを褒めましたが、彼は、

サーナット卿の服を

脱がせなければならないと思う。

麻酔成分は弱いけれど、

溶かす成分は強い。

陛下の手も・・・と言いました。

 

ラティルは、自分の手が

血まみれになっているのを見て

驚きましたが、まずは

サーナット卿の服を脱がせました。

幸いにも、上半身だけが

クモの糸に捕まっていたので、

上着とシャツを脱がすだけで

十分でした。

 

ゲスターは薬瓶を取り出すと、

先にラティルの手に注ぎ、

その後、サーナット卿の傷口に、

少しずつ分けて注ぎました。

ラティルはハンカチを取り出して

サーナット卿の最も大きな傷口に当て

自分の上着を長く引きちぎって、

包帯のように巻きました。

 

ラティルが集中するために

瞼を下げると、

長いまつげが現れました。

サーナット卿は、

ラティルに身を委ねたまま、

彼女が自分の手当に集中するため、

その整った額にしわを寄せているのを

じっと見つめました。

憤慨したゲスターは、

サーナット卿の頭の上に

薬を注いでしまいました。

 

けれども、これだけ苦労して

廃墟を探し回ったのに、

サーナット卿の態度は

少しも変わりませんでした。

 

陛下、大変ではありませんか?

 

ラティルは、ゲスターが、

元に戻ったような気がしたので、

効果がないわけではないと

思いました。

しかし、サーナット卿だけは、

依然として無愛想なままでした。

 

なぜ効果がないのですか?

 

ラティルは、床に落ちた羽毛を

見下ろしながら呟きました。

中空の天使が死んだのは、

確かにここで、

1ヶ月以内にやって来たのに、

なぜ、サーナット卿は、

元通りにならないのだろうかと

思いました。

 

ゲスターは、

そんなラティルを見つめながら、

そもそも、元に戻すには、

一週間以内に来なければならない。

サーナット卿が愛を取り戻せる期限は

昨日までだったと思いました。

 

ゲスターはラティルにこの話をして、

ギルゴールがクソ野郎であることを

告げたいと思いましたが、

ゲスターは、この怪物について

詳しく知らないふりを

しなければならなかったので、

その話をすることができませんでした。

◇意外なゲスター◇

ラティルは落ち込んでいましたが、

今はどうしようもありませんでした。

一行は宮殿に戻ると、ラティルは

擦り切れた手のひらが

正常になったことを確認し、

きれいに洗いました。

 

その後、仕事をするために

机に座りましたが、

全ての気力が抜けてしまったので

ラティルは机に突っ伏して、

寝てしまいました。

 

サーナット卿は

彼女の後頭部を見下ろし、

乱れた髪の毛を、そっと撫でました。

ラティルが、手から血を流しながら

クモの糸を取り外し、彼女の服で、

包帯を作ってくれたことを思い出すと、

変な気分になりました。

 

それからサーナット卿は、

誰かの気配を感じて頭を上げました。

ゲスターが腕を組み、

柱に寄りかかって立っていました。

ゲスターと目が合うと、彼は、

何をしているのか。

怪我をしたのだから、

早く帰って休むようにと、

心配そうに勧めました。

 

サーナット卿は、

我慢できると、

断固として言いました。

しかし、ゲスターは彼に近づくと、

サーナット卿は、皇帝ほど強くない。

皇帝はすぐに回復したけれど、

サーナット卿は、

まだ回復していない。

大神官に

治療してもらうこともできないので、

帰って休んだ方がいいと勧めました。

 

サーナット卿は、

大丈夫だと返事をしましたが、

ゲスターは、

皇帝に迷惑がかかる。

サーナット卿は弱いからと言うと、

彼はゲスターに

やめて欲しいと頼みました。

 

ゲスターは、

たかが怪物クモにやられたのは

サーナット卿のせいなのに、

なぜ、自分に怒るのかと

抗議しました。

 

また文句を言いに来たのですか?

もう、いい加減にしろと

言ったはずです。

 

陛下が心配で来たんです。

 

それなら、静かに陛下をご覧になり、

私に文句を言わないでください。

 

サーナット卿のことが

心配だからです。

サーナット卿は騎士なのに弱いから。

 

ゲスターとサーナット卿の間で

会話が途切れました。

二人は、

互いに睨み合っているようで、

ラティルは頭を下げていても、

その雰囲気を感じることができました。

 

実はラティルは、

サーナット卿が髪に触れた時から、

目を覚ましていました。


ゲスターは思ったより喧嘩腰?

 

ラティルは目をパチパチさせました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

サーナット卿は

ラティルへの愛を失ったけれど

彼がロードの騎士で、

皇帝の騎士であることは

変わりないし、彼の性格そのものが

変わったわけではないので、

ラティルを再び愛するようになるのも

時間の問題だと思います。

 

今までゾンビやダークリーチャーと

自ら前に出て戦って来たラティルが、

巨大なクモが怖くて、

サーナット卿の背後に隠れるなんて

可愛い一面があると思いました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain