自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 673話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ゲスターを怪しむラティル

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ラティルは、サーナット卿とゲスターの言い争いを聞いてしまいました。

◇罠◇

ゲスターとサーナット卿が

言い争っている中、ラティルは

自分が目を覚ましていることを

知らせるのは難しい。

このような時に、頭を上げれば

寝たふりをしていたのが

バレてしまうと思いました。

 

同じ姿勢でいると、体が少し痛いし、

鼻と目元が痒くなりましたが、

それでも、ラティルは

必死に耐えていると、

サーナット卿が頭の上で

ため息をつきました。

そして、その後は、

言い争う声も聞こえて来ないし、

緊張感もありませんでした。

どうやら、ゲスターは狐の穴の中に 

消えたようでした。

 

気まずい雰囲気は消えませんでしたが

ラティルは、

思っていたよりもゲスターが

優しくないという疑惑を

払拭できませんでした。

 

次の日、

ラティルは時間の余裕がある時に

仮面で顔を変え、

宮廷人のような服装をしました。

それから、

よくゲスターがやって来る

図書館の近くへ行きました。

そして、

その付近を歩き回っているうちに

ゲスターが近づいて来ると、

ラティルは、

彼の横を素早く通り過ぎながら

わざと彼の肩にぶつかりました。

 

あっ!

 

ゲスターは

横に押し出されました。

 

まっすぐ前を見て歩け!

 

後ろに立っていた

トゥーリが怒鳴りました

 

ごめんなさい、急いでいたので。

 

ラティルは謝りながら

ゲスターの表情を探りました。

ラティルは、ゲスターが

自分のいる所だけで、

いい顔を見せているのかと思い、

わざと強く

ゲスターにぶつかりました。

 

もしもゲスターが、

ラティルがいる時といない時で

見せる姿が違えば、

見知らぬ宮廷人の不愉快な行動に

鋭く反応すると思いました。

しかし、ゲスターは、

 

大丈夫。

私もあなたを

よく見ていませんでした。

 

と言いました。

ラティルは、

いつも通りのゲスターのようだと

思いました。

 

一方、トゥーリは

坊ちゃんはお人好し過ぎる。

坊ちゃんは、

彼女を見ていなかったけれど、

彼女は、

坊ちゃんを見ていたにもかかわらず、

避けなかったと抗議しました。

ゲスターはいつもと変わらないし、

トゥーリも、

いつものようにゲスターを

窮屈なくらい庇っていました。

 

普段もこんな感じなのか。

それならば、なぜサーナットに

あんなことをしたのか。

 

ラティルは悩んだ末、

もっと彼を不愉快にさせようとして

 

これからは、

きちんと見てください、

ゲスター様。

 

と注意しました。

トゥーリがラティルに

飛びかかろうとするのを、

ゲスターは制止しました。

トゥーリは、

放して欲しい。

彼女が今、何て言ったか

聞いたではないかと抗議しました。

しかし、ゲスターは

大丈夫だから、

このまま行こうとトゥーリを

宥めました。

 

しかし、トゥーリは、

彼女の方からぶつかっておきながら

坊ちゃんに喧嘩を売ったと

抗議しました。

それでも、ゲスターは

大丈夫だから行こうと

トゥーリを宥めました。

 

ラティルは、

ゲスターとサーナット卿が

言い争ったのは

他に理由があるのだろうか。

もしかして、以前も2人は

喧嘩をしたことがあり、

それで、ゲスターは

いつもと違う行動をしたのかと

思いました。

 

ゲスターが知らない宮廷人の前でも

普段のように振る舞うと、

ラティルのゲスターへの疑惑が

薄らぎました。

 

ラティルは再び謝罪すると、

その場を後にしました。

 

あのろくでなしめ!

 

とトゥーリは息巻きましたが、

ゲスターは彼をしっかり掴んで

制止しました。

 

その後、図書室に戻ったゲスターは、

本棚の前に立ちながら、

なぜ、皇帝は、

あんなことをしたのかと考えました。

 

ゲスターは、

昼間の女性が自分の肩とぶつかった瞬間

彼女が皇帝であることに

気づきました。

皇帝は普通の人より

力がとても強かったので、

ゲスターは皇帝とぶつかるや否や

壁に飛ばされるところでした。

それに、あの女性は

ゲスターが誰だか知っていながらも

堂々と言い返しました。

何か魂胆がなければ、

むやみに皇帝の側室に

文句をつけることはできませんでした。

この二つの理由から、

ゲスターはあの女性が

皇帝であることを確信しました。

 

私に何か怒っているんですか?

 

ゲスターは

サーナット卿のことを思い出し、

目を細めました。

 

もしかしてラトラシルは

サーナットに関することに

気づいたのですか?

 

◇側室たちの意見◇

ゲスターを挑発するのに

失敗したラティルは、

ハーレムにやって来て、

側室一人一人を訪ねながら

ゲスターについて

探ることにしました。

もう永遠にサーナット卿の心を

取り戻すことができなくなったので

どうにかして、他のことに

没頭したかったからでした。

 

まずラティルはクラインに、

ゲスターはどんな人だと思うかと

尋ねました。

彼は、卑しい奴だと答えました。

 

ラティルは、個人的な悪口ではなく

客観的な性格を聞いていると

言うと、クラインは

切り干し大根だと答えました。

 

ラティルは、

ゲスターの言動が

一致しないことはあるかと尋ねると

クラインは、

あからさまにイライラすると

答えました。

 

ラティルは

クラインの肩を叩きました。

彼は初めて会った時から

全ての側室たちを嫌っていたので

彼の言葉を鵜呑みにするのは

どうかと思いました。

 

次にラティルは

タッシールを訪ねました。

彼は妙な笑みを浮かべながら、

ゲスターのことを、

実に愛らしい黒魔術師だと

表現しました。

 

その変な返事を聞いたラティルは

愛らしい黒魔術師とは何かと

聞き返しました。

タッシールは口角を大きく上げると、

自分はゲスターが好きだと

突拍子もない返事をしました。

 

ラティルは、

それは性格ではないと抗議しましたが

タッシールは、

ゲスターの性格は面白い、

情熱的だと表現しました。

 

首を傾げたラティルは

日傘をさして、お茶を運んで来た

ヘイレンを見ました。 

ラティルはヘイレンを見て

アリタルの記憶を思い出しました。

あまり良い思い出では

ありませんでしたが、

ラティルは人々を吸血鬼にする過程を

自ら経験しました。

 

ヘイレンの命を救うためとはいえ、

彼を吸血鬼にしようとしたのは

ラティルで、彼女はヘイレンに

それなりの責任を感じていたので、

ラティルはヘイレンが

太陽を浴びられるようにすると

提案しました。

 

しかし、ヘイレンは、

申し訳ないけれど、

今、少し忙しいと言って

ラティルの提案を断り、

後ずさりして逃げてしまいました。

以前、ラティルが同じことを提案して

彼を噛んだことを

思い出したようでした。

 

タッシールは、

哀れなヘイレンは、

皇帝を全く信頼していないようだと

嘆くと、ラティルは、

今度は本当に、きちんとできるので

首を拭いて待っているよう

伝えて欲しいと頼みました。

 

タッシールは、

もちろんそうする。

そして、自分は

体を拭いて待っていると言いました。

 

ラティルは眉を顰めて

タッシールを見ると

彼は投げキスをして、

 

いつ来ますか、ハニー?

 

と聞きました。

ラティルは

タッシールの頬を両手で擦ってから

立ち上がりました。

タッシールは一緒に立ち上がって

ラティルの腰を抱きしめると、

皇帝は、自分よりも

ヘイレンの方に興味があるようだと

寂しそうに言いました。

ラティルは、

興味があるのではなく、

治療してあげたいだけだと

言い返しました。

 

タッシールは、

自分の心も傷ついたので、

ここを治療してくれないかと言って

シャツの中央のボタンを

軽く外しました。

乱れたシャツの間から現われた素肌に

通りかかった宮廷人たちは

ポカンと口を開きました。

ラティルは首を振りながら

彼の脇腹をつねりました。

 

すると、タッシールは、

なぜ、ラティルは、

いきなりゲスターのことを

聞いたのかと話題を変えました。

ラティルが返答に戸惑っていると

タッシールは、

ゲスターが少し変に見えるのかと、

意味深長に笑いながら尋ねました。

 

ラティルは、タッシールが、

何か話したいことがあるのかと思い

彼の言葉を待ちましたが、

タッシールは、これ以上

ゲスターについて話しませんでした。

 

次にラティルは、ザイシンを訪ねて

ゲスターについて聞いてみました。

ザイシンは、

ゲスターは照れくさがり屋だと

最も無難な答えを出しました。

ラティルが考えるゲスターと

似ているイメージでもありました。

それから、ザイシンは、

ゲスターは運動すれば

大きな成果を上げられる骨格なのに、

そちらには関心がなさそうで残念だと

心から気の毒そうな声で言いました。

 

ラティルは、

隅々までザイシンを観察しました。

彼は当惑しながら、ラティルに

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは、何でもないと答えました。

 

次にラティルはラナムンを訪ね、

同じ質問をしました。

ラナムンは皇女を抱き締め

背中を撫でながら、

彼は自分の政敵であり恋敵なので、

近寄りがたい関係だと答えました。

 

ラティルは、

客観的にゲスターのことを

どう思うかと尋ねると、ラナムンは

客観的に答えることはできない。

自分の口から出る

彼に対するすべての言葉には、

悪い感情が混ざっているからと

答えました。

ラティルは、

ラナムンが正直だと思いました。

 

それから、ラナムンは、

なぜ、ラティルが

ゲスターのことを聞くのか

分からないと言うと、ラティルは、

ただ、側室たちについて

もっとよく知りたいと思ったからだと

答えました。

 

ラナムンは、自分のことも、

他の人に聞くのかと尋ねました。

ラティルは、

ロードの仲間たちの中では、

自分が一番、ラナムンのことを

よく知っていると思うと答えました。

 

その言葉にラナムンは

返事をしませんでしたが、

彼は目を伏せながら、

皇女を抱いてみないかと

提案しました。

赤ちゃんの小さな手足が

バタバタと動きました。

 

ラティルは手を差し出すかどうか

迷いました。

ラナムンにそっくりな赤ちゃんは

誰が見ても嘆声が出るほど

愛らしい外観でした。

 

しかし、ラティルは

罪悪感が入り混じった

変な感情に襲われ、

 

後で。

 

と返事をしました。

 

ラナムンは、さらに勧める代わりに

赤ちゃんの背中を軽く撫で、

この子は

皇帝にも自分にも似ていなくて

とてもおとなしいと言うと、

ラティルは良かったと

返事をしました。

 

ラナムンは、

皇帝が望んでいる通り、

彼の性格に似ていくようだと話すと

ラティルは、思わず吹き出しました。

彼女は、ザイシンのそばで

皇女が一緒に運動すれば可愛いと

言いました。

ラナムンの口の端も上がりました。

 

ラティルは、ふと悲しくなりました。

ラナムンに似た赤ちゃんが生まれたら

会議室に連れて行き、

人々にこの赤ちゃんを見て欲しいと

自慢したかったし、

赤ちゃんがラナムンのような性格でも

可愛くて死にそうだと

思っていたからでした。

 

ラナムンの部屋を出たラティルは、

当初の計画通りに

カルレインを訪ねることが

できませんでした。

ラティルは執務室に戻り、

翌日になってからカルレインを訪ね、

ようやく、

ゲスターについて聞きました。

 

カルレインは、

とても長い間沈黙していました。

ラティルはコーヒーを

2杯も飲んだ後に、

話すことはないのかと尋ねました。

 

カルレインは以前から

ゲスターと仲間でした。

ゲスターは狐の仮面をかぶって

彼と一緒に行動していたのに、

カルレインは

簡単に口を開きませんでした。

 

ラティルは、

もしかしたら、

何が言えないことがあって

カルレインは黙っているのかと

思いました。

しばらくしてカルレインは、

興味がないので分からないと

無愛想に答えました。

 

その返事を疑わしく思ったラティルは

そんなことを言うために、

こんなに時間がかかったのかと

尋ねましたが、カルレインは、

他に何も思いつかないと答えました。


ラティルは、2人は

長い付き合いではないかと

言ってみましたが、

カルレインは、

仕事の話だけしていたと

返事をしました。

ラティルは、その言葉を

疑わしいと思いましたが、

仕方がありませんでした。

 

次に、ラティルは

ギルゴールを訪ね、

同じ質問をしました。

彼は、あのおぞましい

頭の形の花に水をやりながら、

 

下司ターの性格ですか?

まるで自分の名前みたいです。

ところで、なぜ、

そんなことを聞くのですか?

 

と笑いながら尋ねました。

ラティルが返事に困っていると、

ギルゴールは

下司ターが変に見えるからなのかと

尋ねました。

ラティルは、

そんなことはないと否定しました。

それでも、ラティルは

ゲスターのことを

悪く言いませんでした。

 

ギルゴールは片方の口角だけ上げて、

また花畑に水をやりました。

ラティルはしゃがんで

その姿を見守りました。

 

ラティルは、

自分が考え過ぎたのか。

こうやって話を聞いてみると、

ゲスターに、

あまり変なところがあるようには

思えませんでした。

 

ラティルは悩んだ末、

サーナット卿とゲスターの仲が悪いか、

もしくは、ゲスターは

おとなしい性格だけれど、

ここで生き残るために、

少しだけ牙を剥いたのかも

しれないと思いました。

 

いくら善良な人でも、

一年中、二十四時間

善良であるはずはなく、

誰でも感情が爆発する時がある。

ちょうどゲスターとサーナット卿が

話していた時に、

その瞬間が訪れたのではないかと

思いました。

◇手紙◇

その頃、タッシールは、

奇妙な出来事に関する報告書を

読んでいました。

 

彼は以前、ラティルのために

神殿の近くの土地を

全て購入しました。

ところが、その土地の一つに

奇妙なことが起きていました。

 

ヘイレンは、タッシールの前に

コーヒーを置きながら、

皇帝に、このことを

伝えるべきかと尋ねました。

タッシールは、

とりあえず、もう少し調べてみる。

皇帝は、他のことでも忙しいし、

ミロの怪物の件でも

頭を痛めているからと答えました。

ヘイレンも、

皇帝は国のことだけでも忙しいのに

怪物の件まで重なって、

とても忙しいと同意しました。

 

タッシールは、

だから早く、この体を

皇配として

呼んでくれればいいのにと

ヘイレンに同意を求めました。

 

ヘイレンは、

そうすれば皇帝は

楽になるだろうけれど、

若頭が健康を損ねることになると、

心配しました。

そして、なぜ皇帝に

ゲスターの性格を

正直に話さなかったのかと尋ねました。

 

タッシールは、

皇帝はゲスターを

捨てることができないので、

あえて敵になる必要はないだろうと

答えました。

 

ヘイレンは、

少し残念だ。

皇帝が、彼のことを

優しいと言う度に、

息が詰まっていたとぼやきました。

タッシールは微妙に笑いました。

 

他の側室たちも馬鹿でなければ、

皇帝に対して、大っぴらに

彼のことを罵ることはないだろう。

しかし、皇帝が一度、

ゲスターを疑い始めたので、

彼も気をつけなければならないと

言うと、ヘイレンに

首は洗ったのかと尋ねました。

ヘイレンは、言葉を濁しました。

タッシールは、

そんなに嫌なのかと、

ヘイレンをからかいました。

彼は泣きべそをかきながら、

前にも、治療すると言って、

自分を噛んだけれど、

とても痛かったと嘆きました。

 

タッシールは、

彼女は彼女なりに

ヘイレンのためにそうしたと

庇いました。

ヘイレンも、

それは、わかっている。

しかし、皇帝は噛むだけでいいけれど

自分は噛まれる方だからと

嘆きました。

 

タッシールは、

ずっとヘイレンを

からかおうとしましたが、

窓から何か落ちる音が聞こえました。

窓を見ると、外側の窓枠に

小さな巻物が転がっていました 。

ヘイレンが、

すぐにそれを持って来て

差し出しすと、

タッシールの瞳が素速く動きました。

 

ヘイレンはタッシールの口元が

上がるのを見て、

何て書いてあるのかと尋ねました。

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ゲスターなら、ラティルのことを

陛下と呼ぶはずなので、

ラトラシルと呼んだのは

ランスター伯爵でしょうか?

 

ラナムンに似た可愛い女の子が

大神官と一緒に

演武場を走る姿を想像して

ほっこりしました。

 

出産直前まで

気を失っていたラティルは、

自分のお腹が

少しずつ膨らんで行く様子を見たり

胎動を感じることなく、

出産を迎えたため、

自分のお腹の中で子供が育っていると

感じることもないし、

母親になる心構えが

全くできていなかったと思います。

もしも、ラティルが

そのようなことを経験していたら

子供がアニャドミスの

生まれ変わりであっても、

少しくらい愛情を持てたかも

しれません。

母親に抱いてももらえない子供が

本当に可哀そうだと思います。

 

クラインとザイシンと

ゲスターへの評価はいつも通り。

ギルゴールは、

ようやくラティルが

ゲスターのことを

怪しむようになったことを

面白がっている?

カルレインは、

ゲスターの本性をばらすことで

復讐されることを

恐れているかもしれません。

客観的な意見を言えないと

正直に打ち明けたラナムンは、

他の人が思っているほど、

性格が悪くないと思います。

そして、ゲスターの悪口を

いわないこともさることながら

ラティルの知らないところで、

彼女を助けているタッシールは

素敵だと思いました。

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