自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 662話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 赤ちゃんの養育者

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662話 ラティルは、どの側室を子供の養育者に決めたのでしょうか?

◇もう1人の養育者◇

しばらく

ラティルの顔色を窺っていた侍従長

子供を育てるのはラナムンだけだと

表面上、明るく陽気に叫びました。

 

ラティルは目を細めて

本気なのかと尋ねると、

侍従長は肩を落とし、

彼女に謝りました。

しかし、侍従長は、

ラナムンは子供の父親なので、

いくら彼の性格が酷くても、

子供は実の父と

一緒に暮らした方がいいと

言い訳しました。

 

その言葉にラティルは、

自分はラナムンの性格が酷いとは

言っていないと抗議すると、

侍従長はどうすることもできず

途方に暮れました。

 

ラティルはザイシンの名前を指差すと

ラナムンは実父だから、

赤ちゃんを育てないといけない。

赤ちゃんは

ラナムンとザイシンと共同で

養育するように言うつもりだと

話しました。

侍従長も、

大神官は良い人だからと

賛成してくれました。

◇嘘で説得◇

しかし、その日の夕方、

ラティルは側室たちを集め、

皆で食事をしながら

その決定を伝えると、

候補にも入れなかったクラインが

大神官が赤ちゃんを育てれば、

赤ちゃんが

筋肉と運動だけに神経を使う

運動狂に育ってしまう。

宮中の礼法なども

学ばなければならないのに、

毎日、演武場だけ

走り回ることになったら

どうするつもりなのかと反発しました。

 

ラティルは、

それなら、もっといいと

淡々と答えると、クラインは

口をパクパクさせました。

しかし、ラティルは本気でした。

赤ちゃんが他のことを全く気にせず、

運動だけ好きになるなら

本当にいいと思いました。

 

一方、当の本人である大神官は

赤ちゃんを育てることに

全く自信がないと途方に暮れました。

ラティルは、

赤ちゃんを育てるのは

そんなに難しくない。

泣いた時に宥めるだけで、

勝手に大きくなると、

詐欺師のような表情で説得しました。

 

ラナムンとギルゴールは

同時にラティルを

細い目で見つめました。

育児経験のあるギルゴールは

ラティルの言葉が戯言であることを

知っていたし、ラナムンは

ラティルが自分を説得する時に

赤ちゃんは1人では育てられないと

言っていたのを

覚えていたからでした。

 

大神官は、

 

そうなのですか?

 

と聞き返すと笑い流しました。

ラティルは、ザイシン1人で

育てるわけではなく、

ラナムンが一緒に育てるし、

実際、ザイシンとラナムンよりも

乳母が赤ちゃんと一緒に

過ごす時間の方が多いだろうと

再び、詐欺を働きました。

 

そうなんですね。

 

ラティルの嘘に騙された

哀れなザイシンは、

皇女が泣いたら、

宥めるだけでいいのですねと

確認しました。

ラティルが、そうだと答えると、

ザイシンは、

どう宥めればいいのか分からないと

困惑しました。


ラティルは、

ガラガラを振ればいい。

赤ちゃんは、

ガラガラという音を聞くだけで喜ぶ。

赤ちゃんは本能的に

ガラガラいう音が好きだからと

返事をしました。


ギルゴールは、

弟子が、どこまで詐欺を働くか

見てみようと思い、

頬杖をつきながら

ラティルを見物しました。

 

そうなんですね。

 

ザイシンは手帳を取り出して

ラティルの言葉を書き留めました。

タッシールは唇を噛み締めて

お茶をすすりました。

 

ラナムンはため息をつきましたが

大神官が育児の専門家になって

自分より赤ちゃんと

親しくなるのは嫌だったので、

皇帝が彼を騙していることは

知らせませんでした。

しかし、なぜ皇帝が大神官に

赤ちゃんを一緒に育てるように

言ったのかは分かりました。

しかし、その理由を知ることとは別に

自分の子供を、

他人と一緒に育てることは

それほど嬉しくありませんでした。

けれども、仕方がないので

従うことにしました。


ラティルは、

 

よし、決まった!

 

と言って拍手し、

満面の笑みを浮かべました。

それからラティルは、

赤ちゃんの顔は

ラナムンに似ているけれど、

中身はザイシンに

似なければならないと言うと

ラナムンは気分を害して、

窓を睨みつけました。


その時、

じっと話を聞いていたゲスターは

慎重に手を上げ、

皇女の名前は何かと尋ねました。

◇他のことで忙しい◇

早朝。

タッシールが優雅に

モーニングコーヒーを飲みながら

窓の外を眺めている時、

廊下から、自分を呼ぶ

大きな声が聞こえて来ました。

そして、扉ではなく窓から

突然、ザイシンの顔が現れました。

タッシールは、

熱いコーヒーを一気に

飲み込んでしまいました。

彼は微妙な表情で窓を開け、

どうしたのかと尋ねました。

ザイシンは

泣きべそをかいていました。

 

タッシールは

壁にかかっている時計を見つめました。

いつもなら、この時間、ザイシンは

上着を脱いで、聖騎士たちと列をなして

遊歩道を走っているはずでした。

 

ザイシンは、

正午に、赤ちゃんを預けに来ると

ラナムンに言われたけれど、

本当に赤ちゃんに

ガラガラを振るだけで

いいのですよねと

タッシールに確認しました。

彼はコーヒーをすすりながら

ザイシンのしわくちゃになった顔を

見物しました。

ザイシンはタッシールに、

自分を少し助けてくれないかと

哀れな声で頼みました。

 

タッシールは、

再び、コーヒーをすすりながら、

ザイシンを見つめましたが、

すぐに目を細め、嫌だと断りました。

その言葉にザイシンは

ショックを受けました。

タッシールは、

善良な大神官を助けたい気持ちは

山々だけれど、

自分は他のことで忙しいと

説明しました。

ザイシンは、

 

他のこと?

 

と呆然として尋ねると、

タッシールの口角が

狐のように上がりました。

◇睨む人◇

赤ちゃんの問題を

ザイシンに押し付けた後、

すっきりした気分で

執務室に入ったラティルは、

タッシールが

怪しい笑みを浮かべながら

訪ねて来たので、

なぜ、そんなに陰険に笑いながら

やって来たのかと

渋い顔で尋ねました。

 

タッシールは、

皇帝とデートをしに来たと

ニヤニヤしながら答え、

椅子を持って来ると、

ラティルの隣の席に置いて座りました。

 

デート?

 

ラティルが目を丸くして尋ねると、

タッシールは

彼女の手の甲を軽く突ついた後、

皇帝は何ヶ月も眠っていて、

それから、目が覚めた後は

1人で部屋に閉じこもり、

その後は、子供にだけ

会いに行っていて、

自分ときちんと話もしていないと

責めました。

ラティルはタッシールに謝りました。

 

続けてタッシールは、

昨日、皇帝を見たら、

少し気が楽になった様子だったので

訪ねて来たと話すと

彼女の手の甲に

自分の名前を書きました。

ラティルは、

本当に申し訳ない気持ちが

突然、湧き起こりました。

意識を失ったのは

自分の意志ではなかったけれど、

それ以後、

赤ちゃんの問題で側室を放置したのは

ラティルの意志でした。

側室たちは、自分に期待しながら

この宮殿にいました。

 

ラティルは感動し、タッシールを

抱きしめようとしましたが、

サーナット卿と目が合ったので、

再び彼を放しました。

その代わりにラティルは

タッシールの手の甲に

自分の名前を書きました。

 

タッシールは微笑むと、

今でも皇帝は、

こんなに純真だと言い、

それから、手の甲を見ながら

ここにキスでもしてくれると

思っていたのに、同じように

名前を書いてくれるなんてと

嘆きました。

 

ラティルは躊躇いながらも

彼の手の甲にキスをしましたが

ラティルが腰を下げるや否や

額にタッシールの唇が触れて

離れました。

 

ラティルは、

びっくりして見上げると、

タッシールは狐のように笑いました。

それから、後ろに立っている

サーナット卿を指差しながら、

あそこで睨んでいる人がいるので

とてもウキウキすると言いました。


ラティルは、サーナット卿が

拳をギュッと握り締めるのを

見ました。

少しでも油断すると、

サーナット卿がタッシールの頭を

拳で叩きつけるような気がしましたが

まさか、そんなことは

しないだろうと思いました。

◇怪物ではない◇

その時刻、

ゲスターとカルレインは

ラナムンの馬車を襲撃したという

怪物の死体を見るために

一緒に移動していました。

 

2人が、

使われていない建物の中に入ると、

家具一つない、がらんとした空間に

怪物の死体がひっくり返ったまま

並んでいました。

ゲスターは、

最も近い怪物の死体の前に近づき、

 

これみたいですね。

 

と呟きました。

吸血鬼の傭兵は、

ゲスターの隣にいるカルレインに

怪物は、木の上から降りて来たと

教えました。

 

木の上から?


カルレインは、

耳に矢が刺さった怪物の頭を見て

問い返しました

傭兵は、そうだと答えると

怪物は、とても速く動いた。

対抗者が始末した怪物は

煙のように消えてしまい、

ここにある死体は、

自分たちとロードが始末した死体だと

説明すると、

矢が刺さった怪物の死体を

見ながら、

これはロードが射た矢だと

付け加えました。

 

ゲスターは怪物の毛を抜いて、

匂いを嗅ぎました。

傭兵たちは眉をひそめて

顎に力を入れました。

カルレインは、

微動だにせず立ちながら、

それが何だか分かるかと尋ねました。

ゲスターは首を横に振り、

怪物ではないと答えました。

 

カルレインは、

違うのかと聞き返すと、

ゲスターは、

これはダークリーチャーだ。

誰かが、わざと送って来たと

答えました。

カルレインは眉を顰めながら、

この辺りに

他の黒魔術師がいるということか。

ゲスターではないと思うし、

アナッチャも静かに過ごしているし、

クロウもここにいないし、

皇帝が懐柔した黒魔術師も

タナサンの方にいると

聞いていると言いました。

ゲスターは

カルレインの言葉に同意し、

誰の仕業なのだろうかと呟きました。

 

黒魔術師が攻撃したのは

ロードではなくラナムンなので

もしかして対抗者を狙ったのかと

傭兵は尋ねました。

 

ゲスターは首を傾げると

怪物の死体の胸の真ん中を

手で突き刺しました。

彼は怪物の死体から何かを取り出すと

一瞬にして怪物の体が

崩れるように消えました。

ゲスターは、

そうかも知れないと答えました。

◇手作りの人形◇

一体、大神官の性格のどこが良いのかと

クラインは冷たい声で

ぶつくさ文句を言いましたが、

彼自身も大神官の性格が良いことは

知っていました。

それにクラインは、子供を育てる気が

全くありませんでした。

特にあの子が

アニャドミスの生まれ変わりなら

なおさら育てたくありませんでした。

彼はアニャドミスに拉致され

地下牢に閉じ込められたことが

あったからでした。

しかし、それとは裏腹に、

ラナムンと大神官が

子供の養育を引き受けたことを

腹立たしく思いました。

 

この相反する感情のせいで、

クラインは、ザイシンが

赤ちゃんの面倒を

よく見ているのかどうかが

気になり、午後2時頃、

彼の部屋を訪ねてみました。

すると、運動器具でいっぱいだった

ザイシンの部屋の真ん中に

大きなゆりかごがあり、

そこに赤ちゃんがいました。

ザイシンはゆりかごの持ち手を握って

赤ちゃんを見下ろしていました。

そして、意外なことに、その横に

ギルゴールが一緒にいました。

 

クラインは、

この不釣り合いな組み合わせが

並んで赤ちゃんを見ているのが

気になり、素早く彼らに近づくと、

何をしているのかと尋ねました。

それからクラインは

興味のないふりをして

赤ちゃんを見下ろしたところ、

びっくりして顔を上げ、

 

この粗悪な人形は何なんだ?

 

と尋ねました。

ザイシンはギルゴールを見ながら

彼が人形を直接作って

持って来てくれたと答えました。

 

何だって?

 

クラインがびっくりして

ギルゴールを見ると、彼は、

自分の時代は、

皆、家で人形を作ったと、

肩をすくめて説明しました。

しかし、クラインは、

今は人形が売られているので、

あえて、こんなに粗悪な人形を

赤ちゃんの横に置く必要があるのかと

抗議しました。

クラインは

育児に干渉したくなかったけれど

人形が滅茶苦茶過ぎたので、

つい口を出してしまいました。

 

ギルゴールは、

育児は真心でするものだと

落ち着いた様子で返事をしました。

ラティルがザイシンに

赤ちゃんを預けたことは

全く考えていないようでした。

 

クラインはザイシンを見ました。

彼も人形が今一つだと思ったのか、

ぎこちなく笑っていました。

見るに見かねたクラインは

ザイシンに、

この人形は呪いの人形のようで

変だから、

こんな物は子供のそばに置くなと

ギルゴールに言えと指示しましたが、

ザイシンは

そうすることができませんでした。

その代わり、赤ちゃんに

ミルクを飲ませに来た乳母が

人形を見るや否や驚き、

 

誰がこんなゴミを持って来たの!

 

と叫びました。

クラインとザイシンは

ギルゴールの表情を見て、

すぐにその場を抜け出しました。

 

廊下の突き当たりまで逃げた

ザイシンは、

乳母を連れて来るべきだったのではと

遅ればせながら心配しました。

しかし、クラインは、

自分は知らない。

ザイシンの部屋で起きたことだから

自分は何も知らないと言い逃れをして

すぐに逃げ出しました。

 

ザイシンは、

その恥知らずな後頭部を見つめた後、

そっと自分の部屋に戻ってみました。

乳母は赤ちゃんを抱いて

ミルクを飲ませていて、

ギルゴールは、深刻な表情で

人形をあちこちひっくり返して

見ていました。

 

ふと、ザイシンは、

安堵のため息を漏らしました。

乳母が生きているからではなく、

どうにか、きちんと子供を

育てられそうだったからでした。

 

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ラナムン推しの侍従長でも

彼の性格が酷いと

思っていたのですね。

侍従長がラナムンを推していたのは

家柄が良く、功臣の息子だという

理由だけで、

彼の皇配としての資質の有無を

考えていないのだと思いました。

 

ラティルの嘘に騙された

純粋な大神官。

けれども、こんな彼に

育てられれば、

子供も純真無垢になると

ラティルは考えているのかも

しれません。

育児に長けているギルゴールが

ラティルを見て

ニヤニヤしているかと思うと

楽しいです。

 

側室たちの中で

一番頼れそうなのはタッシールだと

ザイシンも考えているのですね。

タッシールは、また何かを

計画しているのでしょうか?

ラティルの額に

フェイントでキスをする

タッシールが好きです。

 

どんなにサーナット卿が

タッシールに嫉妬しても、

サーナット卿は、側室ではないので

我慢するしかないと思います。

 

ギルゴールは

料理は得意そうだけれど

人形作りは下手なのですね。

彼が一生懸命作った人形を

ゴミ扱いされて可哀そうです。

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