自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 700話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルを慰めようとするサーナット卿

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700話 ラナムンの部屋にいるラティルを慌てて訪ねて来た人は?

◇自決?◇

訪ねて来たのは

ラティルの秘書でした。

ラナムンは、

ラティルの手を放すと

ゆりかごに手をつきました。

ラティルはどうしたのかと尋ねると

秘書は慌てて、

アイニ皇后が自決したと叫びました。

 

ラナムンは首を傾げ、

ラティルは、一瞬衝撃を受けて

何も言えなかった後に、

自決したのかと聞き返しました。

 

ラティルは、人魚が住む湖で会った

アイニのことを思い出しました。

彼女はラティルに復讐するため、

積極的に行動し、

護衛を1人だけ連れて

人魚たちを訪ねるほど情熱的でした。

ラティルがロードだと主張して

人々を扇動した姿を見て、ラティルは

アイニが

色々なことを経験しているうちに、

完全に変わったことに気づきました。

人魚の湖で会わなければ、

黒魔術師事件で

ストレスを受けたせいかと

思っただろうけれど、

今はそうではありませんでした。 

 

ラティルは、

なぜ急に自決したのかと尋ねました。

秘書は、

理由は分からないけれど、

情報員が自決の話だけを

急いで伝えて来たと答えました。

 

ラティルはラナムンを見ました。

彼は、ラティルが

シピサの所へ行く時とは違って、

落ち着いた様子で、

行ってみるように。

大神官が戻って来たので、

皇女は大丈夫だろうと言いました。

 

ラティルは、

また何かあれば呼んでと言うと、

ラナムンの腕を叩いて

執務室へ駆け込みました。

しかし、秘書の報告のように、

まだ何も分かっていないので

何の対応もできないラティルは、

とりあえず、事態を注視し続けろと

基本的な指示を出すと

椅子に座って頭を悩ませました。

 

ラティルは、

整然とした引き出しを見下ろしながら

一体、どういうことだろうか。

本当にアイニは自決したのだろうかと

考えましたが、

彼女が自決するはずがないと

思いました。

◇遺言書◇

大臣たちは息を殺して

皇帝を見つめました。

普段、皇帝が会議の時間に

新聞を読むことはありませんでしたが

今日、皇帝は新聞を広げていました。

そのせいで誰も皇帝の表情を

見ることができませんでした。

 

しばらくして、ヒュアツィンテが

新聞をくしゃくしゃに丸め始めると、

隠れていた表情が

明らかになりました。

 

これはどういうことかと

ヒュアツィンテは

抑揚のない声で尋ねました。

誰も答えられませんでした。

 

ヒュアツィンテは、

なぜ元皇后の遺言書が、

特報で、新聞にこんなに大きく

掲載されているのかと皮肉を言うと、

さらに雰囲気が暗くなりました、

新聞を読まずに来た

何人かの大臣だけが、

驚いて口を開けました。

 

ヒュアツィンテは、

非常に愉快だ、非常に楽しい、

全く持って滅茶苦茶だと

皮肉を言いながら

新聞を宰相に渡しました。

 

宰相は刺激的なタイトルの下に

載せられた元皇后の遺言書を見て

眉をひそめました。

 

昨夜、アイニ元皇后の遺体が

発見されました。

アイニは今は皇后ではありませんが、

いずれにせよ元皇后であり、

現在のダガ公爵の実姉であり、

カリセン唯一の対抗者なので、

アイニの死は

国を混乱させるほどの大事件でした。

 

ヒュアツィンテは、

死んだミロの姫とアイニが

手紙をやり取りした件も

闇に葬ったのに、

突然、彼女の遺体が発見され、

しかも、その遺体は

どう見ても自決した遺体でした。

 

ヒュアツィンテは、

まず静かに遺体を回収するよう

指示しました。

ところが、翌朝の新聞に

アイニの遺言状が掲載され、

さらに、そこには、

彼女が自決する原因として

ラトラシル皇帝を名指ししていました。

大臣の一人が、

その遺言書はアイニ元皇后の筆跡かと

慎重に尋ねました。

 

ヒュアツィンテは、

鑑定した。

新聞社の社長を呼んで聞いたところ、

彼も遺言状を載せる前に

何度も確認したそうだと答えました。

 

別の大臣は、

誰がその遺言書を新聞社に送ったのかと

尋ねました。

ヒュアツィンテは、さらに低い声で、

それについても調べる必要があると

答えました。

 

数時間後、ヒュアツィンテは、

遺言書を新聞社に送ったのは

アイニの母親であることが

分かりました。

彼女は、アイニから直接、

その遺言書をもらったこと。

しかし、受け取った当初は、

遺言書であることを知らず、

ただ悔しさを吐露する文程度だと

思っていたと、

あえて隠すこともしませんでした。

 

ヒュアツィンテは額に手をついて

目を閉じました。

ダガ公爵家の人々は、

彼と敵対する運命だったのだろうか。

生前は公爵が自分の足を引っ張り、

公爵が亡くなると

その家族が後を継いでいました。

ヒュアツィンテは、

公爵夫人は、

今どこにいるのかと尋ねました。

◇自分のせい?◇

アイニの弟は苛立たしげに

部屋の中を行き来しながら

爪を噛みました。

弟は恐怖を感じていました。

 

アイニは、

自分が死んだのは

ラトラシル皇帝のせいだという

遺書を残して死にました。

弟は、まだ遺体を

確認したわけではないけれど、

皇室が遺体を回収したというのは

本当だと思いました。

 

弟が一番怖がっているのは、

ラトラシル皇帝のせいで

姉が自決したというのを

聞いたからではなく、

姉が、そのように書いたのは

わざとで、実は自分のせいで

自決したのではないかと

心配したからでした。

 

弟は、姉が書いた手紙を

捜査官に見せられ、

そこに押された印影について

聞かれましたが、

自分は知らないと答えました。

その後、姉に人を送って、

なぜ勝手に

公爵家の印章を使ったのかと

抗議しましたが、姉はただ

「ごめんなさい」と謝るだけでした。

その姉が、急に自決したので、

弟は自分のせいだと思いました。

 

彼は恐怖に苛まれながら

椅子に座ることもできず、

何時間も家の中を歩き回りました。

 

しかし、このような事を

一人で処理するには、

まだ経験が足りなかったので、

結局、アイニの弟は

母親に会いに行きました。

母親は、

アイニの遺体を発見したという話を

皇室から聞いて以来、

呆然としていました。

 

弟が近づくと、母親は

こちらへ来てと言って

手を伸ばしました。

弟はぐずぐしながら

母親に近づきましたが、

彼女に抱かれる代わりに

手を握っただけでした。

自分を抱き締めて欲しいと、

母親が悲しい声で頼むと、

弟は、ようやく母親の胸に

恐る恐る体をもたせかけました。

 

母親に抱かれると、弟は、

自分が父親の幽霊に会ったことと

怪しい人に会ったことを

母親に知らせなければならないという

気がしました。

幼い弟にとって、

その秘密を一人で抱えるのは

負担でした。

 

弟は母親に、

姉が死んだのは、

自分のせいかもしれないと

打ち明けました。

母親は、

なぜ、アイニが弟のせいで死ぬのか。

彼女は弟をとても大事にしていたと

反論すると、弟は、

父親の幽霊を見たことを

打ち明けました。

しかし、母親は

アイニの幽霊が見たいと

力なく呟きました。

弟は、その言葉に首を横に振ると

父親の幽霊は

お姉さんを恨んでいたと話しました。

母親の手がビクッとしました。

 

弟は母の肩に額を当てながら、

自分は聖騎士にも会った。

聖騎士は、姉が死んだミロの姫と

手紙をやり取りしていたことを

話してくれた。

その手紙は本当に姉が書いたもので、

この家の印章が押されていたと

打ち明けました。

 

母親は何も言いませんでしたが

アイニがそのことで

何度か取り調べを受けたことは、

母親も弟もすでに知っていました。

 

弟は、

その手紙に印章を押したのは

自分なのかと聖騎士に聞かれた。

自分が否定したら、

調査を受ける時に、

そのように話してくれと言われた。

そうしなければ、

自分がやったことになってしまうので

聖騎士の言う通りに

話したと打ち明けました。

母親は衝撃を受けて

黙ったままでした。

弟は、

 

そのせいで姉上は

自決したのではないよね?

自分は間違っていないよね?

 

と尋ねましたが、待っていても

返事はありませんでした。 


弟は慎重に頭を上げて、

母の懐から急いで抜け出しました。

母親は幽霊に取りつかれたように、

不気味な目で弟を

見下ろしていました。

 

驚いた弟は、

 

母上・・・

 

と呟くと、彼女は

狂ったように笑い出しました。 

 

母上・・・

 

弟はぼんやりと母親を見つめると、

彼女はソファーをつかんで

立ち上がりました。

そして、涙を流しながら

弟を指差すと、

姉は弟を守るために手を血で染めた。

弟を守るために、

すべての財産地位、爵位を渡して

去ったのに、 弟は姉を

崖っぷちに追い詰めたと叫ぶと、

突然家の外に飛び出しました。

 

驚いた弟は、母親を呼びながら

追いかけましたが、

彼女は止まることなく

走り続けました。

 

母親が裸足で、屋敷の外へ飛び出すと、

弟は、母親を捕まえてと

慌てて叫びました。

使用人たちが急いで駆けつけて、

元公爵夫人を捕まえました。

しかし、母親は、

 

放せ!喉を引き裂け!

 

と叫びながら

全身をバタバタさせると、

弟は怖くなって、後ろに

よろよろと退きました。

 

使用人たちは

弟の指示に従ったものの

このように大奥様を捕まえるのは

やはり恐ろしかったので

どうすればいいのかと

弟に尋ねました。

その間も、元公爵夫人は、

 

放せ!放せ!

娘の所へ行きます!

娘の所へ行くんだってば!

 

と喚いていました。

弟は後ずさりしている途中、

尻もちをついて転びました。

 

弟は、母を放すべきなのかと

考えましたが、母は靴も履かずに

死んだ姉の所へ

行きたがっていました。

 

母親は、どこへ

行こうとしているのだろうか。

母を行かせたせいで、

母にまで何か起こったら

どうしようと思った弟は

ブルブル震えました。

 

彼は、やっとの思いで

使用人たちに、

母を部屋へ連れて行って、

扉を閉めてと指示しました。

◇自信満々のタッシール◇

ラトラシル皇帝は、

対抗者の栄光を独り占めするために

他国の対抗者であるアイニ元皇后を

窮地に追い込み、

そのせいでアイニ元皇后は自決した。

アイニ元皇后が

黒魔術師を匿うという

過ちを犯したのは、

彼女が黒魔術師に

同情し過ぎたためだ。

 

そのようなデマが

カリセンで広まっていると聞き

ラティルは呆れて空笑いをしました。

 

ラティルは、

頭がおかしいのではないかと

呟きました。

その知らせを伝えたタッシールは

ため息をつくと、

おそらくタリウムの人々は

信じないだろう。

皆、皇帝がカリセンの皇帝を

救ったことを覚えているからと

言いました。

 

ラティルは、

カリセンの人々は

どうだろうかと尋ねると

タッシールは、

どうしたってカリセンの人々は

カリセン人の

味方をするのではないかと

答えました。

ラティルは、

レッサーパンダの頭を撫でながら

目を細めました。

 

カリセンの新聞に掲載された

アイニの遺言書と、

それに触発されて広まった 

デマのせいで、

アイニに同情票が集まっていました。

 

ラティルは、

やはりアイニは生きていると呟くと

タッシールを見ました。

彼は目を細めながら

ラティルの意見に同意しました。

 

ラティルは、

どのみちアイニは

ダガ公爵家の権力を

使うことが難しくなったし、

捜査のせいで

アイニ・ダガという身分が

邪魔になったから、

そのまま捨ててしまった。

必要ならば取り戻せば良いからと

言いました。

タッシールは、

どうやったかは分からないけれど、

遺体は黒魔術で何とかしたのだろうと

言いました。

 

ラティルは拳を

固く握りしめました。

しかし、タッシールは

全く苦しそうな顔をしていないし、

むしろ彼は笑い出しました。

 

タッシールはラティルに、

あまり心配する必要はない。

カリセンの人々が、皇帝のことを

少し嫌うようになったけれど、

結局この件でアイニ元皇后は

身動きが取れなくなるし、

むしろ、

もっと事が簡単になったと言うと、

口元に自信満々な笑みを

浮かべました。

ラティルは彼の頭の中に、

どんな地図が浮かんでいるのか

想像もつきませんでした。


ラティルは、

 

どういう風に?

 

と尋ねると、タッシールは

状況を左右する要因が

いくつかあるので、

それを、もっと整理してから話す。

とりあえず話すと

対応しにくくなるからと言いました。

◇期待させてはいけない◇

ラティルは、

ベッドやソファの上に上がるのも

面倒だったので、ぼんやりと

カーペットに横たわっていました。

そして、生きるのは本当に大変だと

考えながら、

天井をぼんやりと見つめていました。  

 

すると、扉を叩く音がし、

サーナット卿が自分を呼ぶ声が

聞こえました。

ラティルは起き上がることなく

 

入りなさい。

 

と返事だけしました。  

中に入ってきたサーナット卿は

扉を閉め、部屋を見回しました。

遅ればせながらサーナット卿は

床に横になったラティルを見つけると

素早く近づき、

どこか具合が悪いのかと尋ねました。

ラティルは否定し、

すべてが面倒になったと

ぼんやり答えました。

 

サーナット卿は、

生気を半分ほど失ったような

ラティルの顔を見ると、

剣の鞘を解き放ち、

ゆっくりと隣に座りました。

彼は躊躇ながら手袋も脱ぎ、

慎重にラティルの髪の毛に

触れてみました。

 

ラティルは目をパチパチさせながら、

サーナット卿の顎と首、

手首を見つめると、

手を伸ばして彼の腕を握りました。

 

ラティルは、サーナット卿が

自分の側室になるつもりがなければ

期待させてはいけない。

自分は、

まだ心の整理ができていない。

こんなことをしたら、

気持ちが揺れると言うと、

サーナット卿は、

口を重ねてもいいかと尋ねました。

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アイニと弟は年が離れているので、

アイニは長い間、

ダガ公爵家の一人娘として、

両親の愛を一身に受け、

しかも、

皇帝の息子ヘウンと仲が良かったので

皇室の血統に、

ダガ公爵家の血統を入れる

チャンスとばかり、

ダガ公爵夫妻のアイニへの期待は

相当なものだったと思います。

 

もちろん、後から生まれた弟も

愛されたけれど、

アイニへの期待が大きい分、

弟は少し軽んじられたことも

あったかもしれません。

 

まだ遊びたい盛りの子供が

公爵家の当主となり、

その全ての責任を担う状況は

かなりの負担なのに、

姉のことで取り乱す母親の姿まで

見させられたアイニの弟が不憫ですが

苦難に負けず、へこたれることなく、

両親や姉とは違う

健全な大人に育って欲しいです。

 

とうとうラティルに

手を出そうとするサーナット卿。

以前のような愛が再び芽生えたのか

それとも、単に男としての

欲望に耐えられなくなったのか、

どちらなのかは分かりませんが、

弱っているラティルに

何となく、付け込んでいるような

気がして、

今回のサーナット卿は

あまり好きになれませんでした。

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