自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 322話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 悲しむタッシール

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322話 カリセンから使節団が来たという知らせにラティルは喜びました。

◇友達だから◇

当時、ダガ公爵は精神的な余裕がなく

すべての人を、

疑わなければならなかったため、

タリウムにも、

助けを求めることができなかった。

しかし、すでにあまりにも

時間が長く経ちすぎて、

ヒュアツィンテ皇帝を

このままにしておくのは困難である上、

タリウムに、

別段異常も見られないことから、

大神官を招いて、

ヒュアツィンテ皇帝を

治療したいと思うと、

カリセンの使節団は伝えました。

 

数ヵ月で態度が一変したので、

使節団の言葉を聞いた

タリウムの大臣たちは

微妙な表情をし、役人たちは

互いに顔を見合わせました。

 

ラティルは、

使節団の話の内容を予測していましたが

それを悟られないよう、

わざと少し驚いた顔をし、

使節団を見つめながら、

ダガ公爵に、

そのような事情があったのかと

気の毒そうに話すと、

サーナット卿は、とても小さな声で

あまりにも芝居がかっていると

指摘しました。

 

ラティルは、

その言葉を無視しましたが、

カリセン使節団は、

ラティルとサーナット卿の姿を見て

緊張しました。

皇帝が最側近と小声で対話する姿が

彼らの目には、

「本気だろうか?」

「何か企んでいるようだ」と

やりとりしているように見えました。

 

事実、カリセンの立場でも、

突然、タリウム使節団が

自分たちのように出てくれば

怪しむだろうし、

自分たちも、ダガ公爵が

突然、態度を変えて

タリウムに接したことを

不思議に思いました。

このため、カリセン使節団は、

タリウム皇帝が彼らの提案について

侮辱するのではないかと考えると

訳もなく胸がどきどきしました。

 

しかし、意外にもラティルは、

ヒュアツィンテ皇帝は

タリウムで留学生活を送り

一時、自分と友達のように

過ごしたので、

当然、病気の友達は助けたい。

だから大神官を送ると告げました。

 

彼女の言葉に、

カリセンの使節団は驚き、

顔を見合わせた後、

慌てて頭を下げました。

◇タッシールの衝撃◇

その時刻、

上機嫌のタッシールは、

ヘイレンと踊っていました。

ヘイレンは、青ざめた顔で、

なるようになれと思いながら

一緒に踊っていましたが、

よりによって、その時、誰かが

扉を叩きました。

 

ヘイレンは、

もう踊りたくありませんでしたが、

タッシールは、

ヘイレンとぐるぐる回りながら

扉の前まで行き、

誰が来たのか尋ねました。

 

商団から来たという人が、

タッシールに会いたがっているという

返事を聞くと、

ようやくタッシールは踊るのを止め

ヘイレンを放すと、

自ら扉を開きました。

 

意外にも、そこに立っていたのは

パフュームローズ商団の人でした。

なぜ来たのか不思議に思いながらも

タッシールは、それを顔に出さず、

笑いながら、中へ入るよう勧め、

ヘイレンに、

お茶を持って来るよう指示しました。

 

ヘイレンとすれ違うように

入ってきた商人は、

ひどく疲れているように見えました。

タッシールは商人に

ソファーに座るよう勧めましたが

彼が先に歩いて行くと、

後ろから、どかっという音が

聞こえてきました。

タッシールが振り向くと、

商人は座り込んで涙を流していました。

タッシールは、

何かあったのかと尋ねました。

 

商人は、

ピンクの髪の女性が、

商団の人々を拉致して、

タッシールと他の2人が誰なのかを

突き止めようとしたと叫びました。

 

タッシールは眉をひそめて、

全員が公爵邸から出た後に、

拉致されたのかと尋ねました。


商人は、

公爵邸を出た直後ではなく、

少し時間が経ってから拉致された。

3人の正体を言えと脅されたけれど

頭は、ずっと黙っていた。

すると、彼らは

頭を亡き者にしたと言って、

言葉に詰まりました。

 

タッシールは目を大きく見開き、

頭が亡くなったのかと

聞き返しました。

商人は、それを見て怯えた何人かが

タッシールの名前を話してしまった。

他の2人については、

誰も知らなかったので話さなかったと

言って、泣き続けました。

 

タッシールの表情が

凍り付きました。

実の親とまではいかなくても、

幼い頃から、

叔父や甥のような関係だった人が

このように虚しく亡くなったことが

ショックでした。

 

商人はタッシールに

気をつけなければいけないと

忠告した後、帰りました。

 

ヘイレンが

お茶とお菓子を運んで来ると、

タッシール1人が

同じ場所でぽつんと立っていました。

 

すでに客がいないので、

ヘイレンは戸惑い、

周りをきょろきょろ見ていると

タッシールが唇を噛み締めて

できた傷を見て、さらに驚き、

どうしたのかと尋ねました。

◇タッシールの悲しみ◇

ラティルは、カリセン使節団に

ひとまず1日か2日滞在するよう

指示した後、

ハーレムへ向かいながら考えました。

 

大神官だけを送るのは安心できない。

しかし、

吸血鬼たちを行かせて問題が起きれば、

むしろ内紛が起きそうなので、

彼らを護衛として送ることはできない。

カルレインも大臣館といると

具合が悪くなる。

 

とりあえず、ラティルは

百花繚乱に話をし、

百花に大神官を連れて行ってくれと

頼むことにしました。


ラティルは大神官に話す内容を

考えながら歩き続けると、

ヘイレンが、泣きながら

走って来るのが見えました。

どうしたのかと思っていると、

ヘイレンは

ラティルの目の前まで近づき、

立ち止まると、

タッシールを助けて欲しいと

泣き叫びました。

 

ラティルは、

タッシールの部屋へ向かって

走って行きました。

ラティルは、

「タッシール、私だ!」と叫びながら

閉まっている扉を叩くと、

扉が開きましたが、

すぐに酒の匂いが漂ってきたため

眉をひそめました。

 

タッシールは、

ラティルを迎えながら

笑いましたが、

彼女は、すぐに、

お酒を飲んだのかと尋ねました。

タッシールは否定しました。

けれども、お酒の匂いがしたので

ラティルがその理由を尋ねると

タッシールは、

酔ってはいけないから、

頭を使わないといけないから

精神が乱れてはいけないから、

酔った気分を出すために、

カーペットの上にお酒を注いだと

答えました。

 

ラティルが部屋の中に入ると、

タッシールは扉を閉めて

彼女の方を振り向きました。

しかし

彼は酔っていないと言いながら、

身体がよろめきました。

 

ラティルは慌てて彼を支えると、

タッシールは、

そのままラティルにもたれかかり

彼女の額に自分の額を当てました。

熱はなさそうでした。


ラティルは、タッシールが

いたずらをしていると思って

笑いながら、

具合が悪いのではないかと

尋ねましたが、

彼は目を閉じて、

額をしかめているので、

冗談ではないことに

気づいたラティルは、

一体、どういうことなのか

教えて欲しいと頼みました。

 

するとタッシールは、

対抗者を、

そのまま亡き者にした方が

いいのではないかと言いました。

 

タッシールは、いきなり

対抗者の話を切り出しながら

笑っていましたが、

彼の瞳はいつもより鋭く、

ラティルは心臓がドキドキしました。

一体どういうことなのか。

ラティルがもう一度、

タッシールの名前を呼ぶと、

彼は目を閉じてため息をつき、

ラティルから額を離すと、

少し興奮していることを

謝りました。

 

ラティルは、

自分が問題を解決するので

話をして欲しい。

そのための権力者だと告げ、

彼の手を握ると力を入れました。

それから、

じっとタッシールを見つめると

ようやく彼は、アナッチャが、

自分を助けてくれた

パヒュームローズ商団の頭を

亡き者にしたと打ち明けました。

ラティルは、

あの時、無事に屋敷から出られたのに

なぜ、急にそんなことになったのかと

尋ねました。

 

タッシールは、

数日後に亡き者にしたことから、

ダガ公爵が、

操り人形になったことを

調べたようだと答えました。


ラティルは唇を噛みました。

アナッチャは、

黒魔術を習ったばかりなので、

当然、気づかないとばかり

思っていました。

 

続けてタッシールは、

ダガ公爵は操り人形になっているので

そのような命令はできない。

今、アナッチャを使えるのは

アイニ皇后だと言いました。

 

ラティルは、それでタッシールが

対抗者を片付けて欲しいと

言ったのだと思いました。


しかし、アイニは、

クラインが死なないよう、

最後まで防ごうとしたので、

今回のことは、

アナッチャの独断的な行動である確率が

高いと、ラティルは考えました。

けれども、アナッチャが

そのような独断を下すことができるのは、

きっとアイニが彼女に

手を貸しているからだと思いました。

 

ラティルが深刻な表情で立っていると

タッシールは顔を洗いに行き、

いつもの顔に戻ると、

自分を大神官と一緒に

行かせて欲しいと頼みました。

 

ラティルは、

行って何をするつもりなのかと

尋ねると、タッシールは

久しぶりに本業をすると答えたので、

ラティルは、宮殿に、

何人、人がいると思っているのか。

死ぬ覚悟で、

簡単なことを言ってはいけない

そんなことをしなくても復讐できる。

タッシールの妻は皇帝だし、

このことには自分にも関係があると

苦言を呈しました。

 

タッシールは、

その言葉にため息をつきました。

そして、ラティルも、

自分が絡まなければ、商団の頭も、

このような目に遭わなかったかと思うと

ため息をつきました。

 

ラティルは、

タッシールが直接カリセンへ行き、

手を出すことに反対しました。

そして、アイニは、ダガ公爵が

操り人形になったことを知りながらも

使節を送って来ました。

大神官を送ることも

考え直さなければならない状況なので、

なおさらタッシールを

行かせるわけにはいきませんでした。


タッシールは渋々頷きました。

腹立ちまぎれに

言い出したことでしたが、

彼自身も、

実現する可能性が低いことを

分かっているようでした。

 

ラティルは、

タッシールをソファーに座らせ、

彼の背中を軽く叩きながら、

このようなことになり、

計画をどう変えるべきか、

長い間悩みました。

そしてラティルはついに、

ヒュアツィンテの所へ

大神官を送らずに

治療する方法を探すと

決断を下しました。

 

タッシールは、

それが可能なのか。

前は、できなかったから、

危険を冒して、

カリセンに行ったのではないかと

尋ねると、ラティルは、

確かな事ではないけれど、

今なら、できるかもしれない。 

前にゲスターが、狐の穴を通って、

ダガ公爵のところに行ってきたと

話したけれど、

もしかしたら、その方法を

また使えるかもしれない。

とにかく、

ヒュアツィンテが目を覚ましたら、

ダガ公爵は排除する。

彼が食屍鬼であることを、

世間に明らかにしなければならないと

言いました。

 

ラティルは、

なるべく対抗者と戦わずに

進めようとしましたが、

こうなったからには

仕方がありませんでした。

 

アイニはタッシールを

黒魔術師だと誤解した。

少なくとも黒魔術師と

関連していると思っているので、

何としてでも タッシールを

攻撃しようとするだろうから

先手を打つと言いました。

◇狐の穴◇

タッシールの部屋を出たラティルは、

すぐにゲスターを訪れ、

大神官を連れて、

ヒュアツィンテの所へ

行って来ることができるかどうか

尋ねました。

 

ゲスターは驚きましたが、

ラティルは、

彼がダガ公爵を組み直すために、

彼自身の部屋から、

ダガ公爵の部屋へ行ったことを

指摘しました。


ゲスターは、一度、

そこに行ったことがあるからだと

説明すると、ラティルは、

グリフィンとカルレインに

協力させるので、

一度、ヒュアツィンテの部屋に

忍び込んで来た後、道を作って

大臣館を連れて行くよう頼みました。

 

ゲスターは、

理論上は可能だけれど、

大神官が狐の穴を通るだろうかと

戸惑っているような表情で、

尋ねました。

ラティルは、

ゲスターは黒魔術師だけれど、

大神官の治療を受けられる。

狐の穴を通る時に、

闇の力を感じるのかと尋ねると

ゲスターは否定しました。

 

ラティルは、

それなら大丈夫。

移動魔法だと言えばいいと

話しました。


その後ラティルは執務室に行き、

侍従長を呼んで何かを指示しました。

◇邪悪な存在◇

タリウムに送った使節団が

戻って来ました。

アイニは、使節団が連れてきたはずの

大神官を迎えるために

執務室を出てホールへ向かいました。

ところが、使節団の代表は、

アイニの顔色を伺いながら、

タリウムの皇帝は

ヒュアツィンテ皇帝の治療に

当然協力したいけれど、

カリセンの宮殿のあちこちに、

邪悪な存在たちが歩き回っているので

大神官を行かせるのが

怖いと言っていると報告しました。

 

アイニはこぶしを握り締め、

邪悪な存在がどこにいるのかと

尋ねると、使節は躊躇いながら

ダガ公爵の側近の

ミシャル侯爵だと言いました。

 

アイニは、

父親を操り人形にしておきながら

公に侮辱しようとしているのかと

思いましたが、

続いて使節は、

アイニ自身も邪悪な存在だと

ラティルに名指しされたことを

伝えられて驚きました。


ミシャル侯爵は、

呆れた顔で笑っていましたが、

アイニは笑えませんでした。

彼女は、ラトラシルが

ダガ公爵の周りを攻撃した後、

彼女自身の手で、

父を片付けるつもりなのかと

思いました。

 

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ダガ公爵が操り人形になったことと

ゲスターが狐の穴を通って、

ダガ公爵を組み直しに行ったことを

ラティルがタッシールに話したシーンは

出て来なかったと思うので、

(記憶違いだったらすみません)

今回のお話は、

すでに、それについて

タッシールに話してあるという前提で

進んでいるのだと思います。

ラティルは、

カリセンから帰って来る時に、

タッシールに、

後で全てを話すと言っていたので、

彼女がロードであること以外は、

先に話をしていたと

いうことなのでしょう。

 

常に冷静なタッシールが

よく考えれば不可能だと

分かることをやろうとしていた。

そのくらい、

パヒュームローズ商団の頭の死は

彼に衝撃的だったのでしょうけれど、

そのタッシールを見たラティルは、

彼のことが放って置けず、

何とか彼の恨みを晴らしたいと思い

絶対に自分が何とかすると

決意したのだと思います。

 

ラティルは、

自分の好きな人が困っていたり

悩んでいたり、苦しんでいたり

悲しんでいたりすると、

放って置けなくて、

何とかして助けたい、

できる限りのことをしてあげたいと

思うのでしょう。

そのためには、

使えるものは何でも使う。

その結果、特異な力を持つ

黒魔術師であるゲスターに

頼ることが

多くなっていくのでしょうけれど、

ラティルからの愛が得られない

ゲスターは、

不満が募っていくのだと思います。

けれども、

クラインとゲスターが衝突した時、

ラティルはゲスターを庇っていましたし

彼が困ることがあれば、

ラティルはゲスターを

助けると思います。

他の側室たちより愛されていなくても

自分も大事にされていることに

ゲスターが気づけるほど、

彼の心が成長すれば、

彼も心穏やかに

暮らせるかもしれません。

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