自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 703話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ヘイレンが驚いたタッシールの計画

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703話の要約。ラティルはクラインに正式な側室になって欲しいと頼みましたが・・・

◇騎士というものは◇

クラインの顔が明るくなったので

ラティルは、クラインが

当然そうすると答えるだろうと

思いました。

ところが、クラインは

考えてみると言ったので、

笑っていたラティルは

そのまま固まってしまいました。

 

考えてみるって?

 

と聞き返したラティルの

上がった頬の筋肉が

ゆっくりと元の位置に戻りました。

クラインは、

 

はい、すみません、陛下。

 

とラティルの顔色を窺いながらも、

答えは変えませんでした。

 

ラティルは呆然として

クラインを見つめました。

ラティルは、

なぜ考えてみるのかと尋ねました。

クラインは、

皇帝のことが大好きだと答えました。

ラティルは、

それなら、なぜ?と尋ねました。

クラインは、

自分が正式な側室になった後に、

万が一でも帰りたくなったら

困るからと答えました。

 

ラティルは、

目をパチパチさせました。

もちろん、帰りたくなったら

困るだろうけれど、

ラティルはクラインが

自分を捨てて帰るなんて、

一度も考えたことが

ありませんでした。

それなのに、クラインが

帰りたくなった時に備えると

言い出したので、ラティルは、

 

あなたは私の元を去るの?

 

と目を見開いて尋ねました。

クラインは

目をキョロキョロさせて、

 

それが、陛下・・・

 

と返事に窮していると、

ラティルはクラインに、

自分の元を去るのかどうか

答えてと催促しました。

ラティルが近づくと

クラインの目は、より一層

キョロキョロしました。

 

うーん・・・陛下。

私は・・・

 

クラインの言葉が

しどろもどろになり始めました。

ラティルが沈黙し、

クラインが返事を避けると、

彼の服から、

水がぽたぽたと落ちる音まで

聞こえて来ました。

 

ラティルは

クラインの肩をつかんで

答えを要求しました。

温かいの皮膚の下で

彼の心臓の鼓動が

生々しく感じられました。

 

陛下、私は・・・

 

クラインが気弱になったように

思えた瞬間、

 

恐縮です、陛下。

 

と、後ろから

断固たる声が聞こえて来ました。

ラティルは

クラインの肩から腕を下ろし、

後ろを振り返りました。

クラインの護衛であるアクシアンが

急いで近づいて来ました。

 

アクシアンは、

誠に申し訳ないけれど、

クライン皇子にも、

身を守る安全装置が必要だと言うと

大きなタオルをクラインの肩に

かけました。

クラインはタオルの両端を

引き寄せて、

ラティルの顔色を窺いました。

 

彼女は、安全装置という言葉に

気分を害しました。

自分の正式な側室になることが、

危険な罠だとでも言いたいのかと

思ったラティルは

自分がクラインに

悪い提案をしたかのように

言っていると、

声を低くして非難しました。

クラインは訳もなく

髪をいじりました。

バニルは更衣室の入り口から

こちらを見ていました。

 

アクシアンは、

どうせ皇帝は、今までも

皇子の元をほとんど訪れていないと、

断固として言いました。

 

こいつ何だ?

 

と思いながら

ラティルはアクシアンを見ました。 

彼は、皇帝が気分を悪くしたら

申し訳ない。

しかし、今も皇子を  

ほとんど訪れない皇帝が、

なぜあえて皇子に

正式な側室になることを

提案するのかと尋ねました。

 

ラティルは、

何も言えなくなりました。

ここで、クラインが必要だからと

答えれば、

クラインが傷つくのは

目に見えていたからでした。

 

クラインは

ラティルとアクシアンを

交互に見ました。

アクシアンは目を伏せて

ラティルの視線を避けました。

 

アクシアンがクラインに

そのような考えを

植え付けたのだろうか。

ラティルは

アクシアンの髪の毛を

見ているうちに、

訳もなく腹が立って来ました。

 

サーナット卿にしても、

アクシアンにしても、

騎士いうものは、

どうしてこのように生真面目で

イライラするのだろうか。

なぜ、皆、

こんなに無愛想で頑固なのに、 

自分の意思は

絶対に曲げないのかと思いました。

 

ラティルは、

アクシアンは

そう思っているんだと言って

クラインを見ると、彼も

同じようなことを考えているのかと

尋ねました。

クラインはぐずぐずしていましたが

頷きました。

そしてラティルに

このことで、

怒ったりしないですよねと、

確認しました。

ラティルは、

そんなに心は狭くない。

嫌なら、ならなくてもいい。

少し衝撃を受けたけれど、

怒っていないと

返事をしましたが、

誰が聞いても、

怒っていると思うだろうと

自責しながら、

クラインに背を向けました。

 

クラインはラティルと

一緒に行くことを提案しましたが、

ラティルは断り、

引き続き泳ぐよう促しました。

◇損するのはクライン◇

温泉の外に出て来たクラインは

皇帝が怒ったらどうしようと、

覆っていたタオルを

バニルに渡しながら尋ねました。

そうなったとしても

仕方がないと、

アクシアンは断固とした声で

答えました。

 

バニルはタオルを巻いて

片腕で抱き抱えると、

もう片方の手で

クローゼットの扉を開けました。

 

クラインは、

アクシアンは皇帝と

結婚していないから、

そう簡単に言えると非難すると、

バニルが服を出してくれている間、

長い木製の椅子に座って

手を動かしていました。

 

アクシアンは、

皇子は首に刀が刺さっても、

やりたくないことは

絶対にしない人だ。

そう言いながらも、

自分が話すのを放っておいたのは、

皇子も気になる点が

あったからではないかと

指摘すると、

バニルが取り出した服を

クラインに渡しました。

 

クラインはアクシアンを

睨みましたが、

結局シャツを受け取ると、

袖に腕を入れながら、

今、正式な側室になっても、

自分には長所がない。

ところが、あえてこの時期に

勧めるのを見て、

意図が別にあると思ったと

呟きました。

 

クラインがシャツを着終えると、

ずっと静かだったバニルが、

その通りだ。

永久にそばにいて欲しいと思って

提案したのなら、

むしろ皇配になるよう

提案すべきだったと

話に割り込みました。

アクシアンも頷きました。

 

着飾ったクラインは鏡の前に立ち、

自分の姿をあちこち映すと、

こんなに完璧なのに。

他に側室が100人いたとしても、

全員、自分ほどではないと

呟きました。

 

アクシアンはその言葉には

返事をせず、

最後の切り札は、

しっかり握っていなければならない。

すべてを皇帝に捧げた後、

部屋の隅にいるようでいないように

生きてみても、

皇子が損するだけだと、

再度、忠告しました。

◇忙しくても◇

タッシールの言っていた変化要因が

正式な側室になるのを

拒否しました。

部屋に戻ったラティルは

寝室のソファーを

窓の前に置いて座り、

手をもぞもぞ動かしました。

 

人の心は、どうしてこんなに

把握しにくいのだろうか。

サーナット卿の心が

解けたと思ったのに

体と心を捧げるという

誓いのすぐ後に、

ラティルの夫になることを

拒否しました。

クラインは言葉だけでなく

心の中でも

ラティルのことが好きだと

叫んでいたのに、

正式な側室になれと言うと

尻込みしました。

 

ラティルは、

ソファーの表面を爪で掻きながら、

イライラする気持ちを

抑えようとしました。

そして、いくら忙しくても、

少なくとも二日に一度は

側室に会いに行かなければ

ならないと思いました。 

◇驚くべき計画◇

その時刻。 タッシールも

長椅子の上でぐったりし、

紙を照明に照らしながら、

ほとんど動きませんでした。

 

何か、うまくいかないようだと

ヘイレンは、

ワゴンを引き寄せながら

尋ねました。

タッシールは、

 

そうだね。

 

と、ぼんやりした声で答えると、

ヘイレンは不思議そうに、

しばらく、そちらを見ました。

タッシールが一つの問題について

こんなに長く苦心するのは、

そうあることでは

ありませんでした。

 

ヘイレンは、

皇帝のせいかと尋ねました。

タッシールは否定しました。

ヘイレンはワゴンを

テーブルの前に運んで来ました。

皿の上の蓋を開けると、

中から香ばしい香りが

四方に広がりました。

ヘイレンは、わざと手で扇いで、

タッシールの方へ香りを

送りました。

しかし、タッシールは、

そのまま紙だけを見ていました。

 

ヘイレンは、

それでは何のせいなのか。

お腹は空いていないのか。

とりあえず食べながら

考えてみてはどうか。

カニの身と魚介類で作った

麺料理が出て来たけれど、

とても美味しそうだ。

お腹を満たせば、

もっとよく考えが

出て来るかもしれないと、

提案しました。

 

すると、タッシールは、

計画はもうできていると

返事をし、紙を下ろして

上半身を起こしました。

それでは、なぜ?と

ヘイレンが尋ねると、

タッシールは、

やるかどうか悩んでいると

答えました。

 

お腹が空いているのか、

タッシールは立ち上がると、

テーブルの前に近づきました。

とても道徳的な案ではなく、

とても非道徳的で悪いアイデア

思い浮かべたようだと、

ヘイレンが指摘すると、

タッシールは、静かに頷いて

スプーンを持ち上げました。

 

ヘイレンは、

それを実行するかどうか

悩んでいるのかと尋ねると、

タッシールは、

そんなはずがない。

自分の甘いカレイに

言うかどうか悩んでいる。

自分の愛しいキャンディ皇帝が

怖がったらどうしようと

尋ねると、ヘイレンは、

ロードをやめなければならないと

答えました。

 

タッシールが麺を

フォークに巻いている間、

ヘイレンは

タッシールが散らかした紙を

あちこち歩き回って集めました。

それから、ヘイレンは

長椅子の上で、

タッシールが先ほどまで

見つめていた紙を見つけて

たじろぎました。紙の上には、

 

弟は姉を選ぶか捨てるか。

できれば家族を選ぶ。

アイニの弟が

皇帝と姉の間で選ぶのではなく、

家族と姉の間で

選ぶようにしなければならない。

今、弟は子供なので

彼と近い家族は前公爵夫人だけ

 

と書かれていました。

 

ヘイレンは、

これを自分が見ても

いいんですよねと確認しました。

タッシールは

構わないと答えました。

 

ヘイレンは

次のページをめくりました。

ところが、

 

すでに前公爵夫人は

アイニの肩を持つ人。

さらに公爵夫人の肩を持つなら、

弟は姉の肩を持つ。 再び原点。

それなら弟は。

 

と書かれていました。

そのほとんどが、

タッシールの思いついた考えを

そのまま書いているので、

ヘイレンは2行読んで

再び次のページを開きました。

結論を読んだヘイレンは、

目を大きく見開いて

タッシールを見ました。

驚いた彼は、これは本当なのかと

尋ねました。

◇変化要因◇

ラティルは百花が送って来た

提案書を見ました。

それは、怪物侵入に備えた

聖騎士たちとの合同訓練に関する

内容でした。

ラティルは、

かなり魅力的な提案だと思いましたが

この提案をした聖騎士が

百花でなければ、

こんなに長く苦心しなかったと

思いました。

 

これでいいの?

 

ラティルは顎に手を当て、

あちこちに丸をつけました。

あまりにも長くそうしていたので、

侍従長は、

自分の考えでは大丈夫そうに見えると

こっそり、自分の意見を言いました。

 

ラティルは、

自分の考えでも大丈夫だと

返事をすると、侍従長は、

それなら、どうしてそんなに

長く悩んでいるのかと尋ねました。

ラティルは、

百花が自分の正体について

知っているからだと、

心の中で答えると肩を揉みました。

 

一緒に訓練することになれば、

聖騎士たちと兵士たちが

交流することになる。

そうなると、

後に百花とラティルが仲違いした時、

兵士たちに、

こちらの正体に関する情報が

漏れるかもしれないと

ラティルは考えていました。

そして、ついにラティルが、

 

うん。この件は・・・

 

と答えようとしたところ、

扉の外で、

ラティルを呼ぶ声がしたので、

彼女は口をつぐみました。

 

鐘を押すと扉が開き、

ロルド宰相が

急いで近づいて来ました。

ラティルは、

どうしたのかと尋ねると、

ロルド宰相は、

カリセンのダガ公爵家が、

皇帝に使いを送って来たと

答えました。

 

ダガ公爵家

ラティルに人を遣わしそうな人物は

アイニの弟くらいしか

いませんでした。

一体、あの子は何の用事で

人を送って寄越したのか。

自分がサビだということを知って

送って来たわけではないだろうと

疑問が沸き起こりましたが、

ラティルは

ダガ公爵家の使者の入室を

許可しました。

 

数日前にタッシールが、

アイニをおびき寄せやすくなったと

述べ、変化要因として

アイニの弟を挙げました。 

もしかして、この使いが

タッシールの言っていた変化要因と

関係があるのだろうかと

ラティルは考えました。

 

ロルド宰相が扉の外へ

手招きすると、肩をすくめた人が

廊下を歩いて来ました。

正式に、外交の仕事をする人では

なさそうでした。

 

使いはラティルと侍従長

ロルド宰相を素早く見回した後、

両手を合わせながら、

公爵が、

治療のために、しばらく大神官を

送って欲しがっていることを

伝えました。

 

ラティルは、

誰か怪我をしたのかと尋ねました。

使いは、前公爵夫人が

頭を負傷して、

意識を失っていると答えました。

 

なぜ、突然、怪我をしたのか

ラティルは事情が

気になりましたが、使いは、

それ以上、言いませんでした。

ラティルは、自信満々だった

タッシールを思い出しました。

 

返事を先延ばしにしたラティルは、

その後、すぐに

タッシールを訪ねました。

彼は、びっしり書かれた帳簿を

見ていましたが、

ラティルが入って来ると、

ペンを握ったまま立ち上がり、

自分に会いたくて来たのかと

尋ねました。

ラティルは、

タッシールの言っていた、

その変化要因が作動したようだと

答えました。

 

タッシールは

 

変化要因が?

 

と聞き返すと、ラティルは、

ダガ前公爵夫人が怪我をしたので、

大神官を送って欲しいと

アイニの弟が頼んで来た。

タッシールは

アイニの弟が変化要因だと

言っていたけれど、

本当にそのようだ。

こんなことは、

全然予想できなかった。

どうしたらいいのか。

送るのが、

タッシールの計画に役立つのか、

それとも、送らないのが

役に立つ・・・

と言っている途中で

ラティルは、言葉を止めました。  

タッシールの口角の片方が

上がっていました。

 

まさか、タッシール? あなたが?

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自分のことが好きで好きで

たまらないと思っていたクラインが

まさかの反撃。

そして、アクシアンとバニルの

援護射撃。

他国の皇帝に歯向かうなんて、

本来、やっては

いけないのでしょうけれど、

二人はクラインのことが心配なので、

彼を守るために、

ラティルの処罰も覚悟の上だったのかも

しれません。

ラティルよりも、余程、彼らの方が

クラインの幸せを

考えていると思います。

 

甘いカレイに

愛しいキャンディ。

この言葉を、他の側室たちが言えば

気持ち悪いですが、

タッシールなら

自然な感じがしますし、

ギルゴールが言っても許せます。

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