自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 715話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ レアンに自由を与えてもいいのか悩むラティル

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715話 アニャとレアンが出くわした時の様子を、グリフィンが見ていました。

◇戦力増強◇

アニャが泊まっている家に

ラティルが到着した時、

彼女は家の中にいませんでした。

ラティルは扉の前にしゃがんで、

アニャが戻ってくるのを待ちました。

幸いにも、

それほど時間が経たないうちに、

茂みの間からアニャが姿を現しました。

ラティルは手を振りながら

アニャに挨拶をすると、

立ち上がりました。アニャは、

中に入って待てば良かったのにと言うと

慌てた様子で、さっと扉を開けました

 

ラティルは、

家主がいないのに、

どうして、そんなことができるのかと

言い返すと、アニャは、

家主は皇帝だと言って、

急いで家の中に入り、

あちこち明かりを点けながら

歩き回りました。

 

ラティルは近くのテーブルの椅子を

引っ張り出して座ると、

ランプに火を点けるアニャの首筋が

赤みを帯びているのを発見しました。

いつもは青白い肌をしているのに、

今日はバラ色になっていました。

 

ラティルはアニャに

何かあったのかと尋ねました。

アニャは大きな声で

何でもないと否定しましたが

ラティルは、

アニャに何かあったと思いました。

しかし、彼女は話したくないように

ラティルの視線を避け、訳もなく

台所へ走って行きました。

ラティルは目を細めて

その後ろ姿を見ましたが、

事情は聞きませんでした。

 

しばらくして、

コーヒーを運んで来たアニャは、

ラティルの沈黙に

安堵した様子でした。

 

アニャはラティルに、

とても忙しいのではないかと

尋ねました。

ラティルは、

忙しいけれど大丈夫だと答えた後、

アニャは、どうなのかと尋ねました。

彼女は、ラティルの向かい側に座り、

手で顔を扇ぎながら、

自分も大丈夫だと答えました。

 

ラティルは、

我慢ができなくなって、

一緒に扇いであげようかとからかうと

アニャは、耳まで赤くなりました。

ラティルが笑い出すと、再びアニャは

手で顔を素早く扇ぎながら

実は少し退屈だと打ち明け、

自分も働きたいけれど、

できることはあるかと尋ねました。

 

ラティルはアニャが

捜査官だったことを指摘しましたが

アニャは、

世の中が大きく変わってしまったからと

躊躇いました。

 

ラティルは、

近衛騎士職のことを思い出しました。

吸血鬼のサーナット卿が

団長を務めているので、

アニャが入れば、

よく面倒を見てくれるのではないかと

思いましたが、その時、

「あっ!」と頭の中に

良い考えが思い浮かびました。

アニャは、

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、先日、百花が提案した

聖騎士と一般兵士の

合同訓練のことを思い出しました。

百花を完全に味方だと

思っていないラティルは

その件を保留しました。

しかし、考えてみると、

怪物たちとうまく戦うのは

百花繚乱だけではありませんでした。

アニャもまた、

怪物部隊を率いた経験が豊富でした。

 

ラティルはアニャに、500年前に彼女が

怪物部隊を率いていたのではないかと

聞きました。

アニャは、怪物部隊というほど

種族は多くなかったと答えました。

ラティルは、

それでも、経験があるのではないかと

尋ねました。

アニャは、

あまりにも長い時間が

経ってしまったからと答えて

肩をすくめました。 

 

ラティルはアニャに、

対怪物部隊を作ることを計画中だと

打ち明けました。

アニャは、

そこに入ってもいいと言うと、

ラティルはアニャに

その部隊を引き受けてみないかと

提案しました。

最初、アニャは頷きましたが、

慌てて椅子から立ち上がりました。

椅子が後ろに倒れ、

バタンという音を立てました。

アニャは、

入るのではなく引き受けるのかと

当惑した声で尋ねました。

ラティルは、

考えてみてくれないかと頼みました。

 

アニャは、

自分はただ、ささやかな仕事を

得られればいいと思っただけだと

遠慮すると、ラティルは、

ささやかな心構えで

やればいいと勧めました。

 

ラティルが平然と言う言葉に、

アニャの顔色が暗くなりました。

ラティルは興奮して彼女を見ました。

今、思いついたことだけれど、

言ってみると、

実にもっともらしく思えました。

 

アニャは

事情を全て知っているので、

百花のように警戒する必要はないし、

怪物のことも、百花と同じくらい

よく知っているはずでした。

 

ラティルが見つめ続けると、

アニャは、大丈夫だと思うと、

かろうじて肯定的に呟きながら

椅子に座りました。

しかし、アニャは、

皇帝が自分に与えた偽の身分は、

病気にかかって、

山へ療養に行った人だけれど、

調査すれば、病弱な人であることが

明らかになると思う。

それでも大丈夫だろうかと

心配しました。

 

ラティルは、

まあ、いいではないか。

皆、しっかり療養したと思うだろうと

返事をしました。

 

ラティルの限りなく肯定的な言葉に

アニャは、口をパクパクさせました。

しかし、しばらく考えていた彼女は、

真剣な表情で頷きました。

ラティルは突然の戦力増強に

浮かれて手を差し出しました。 

◇プロポーズ?◇

対怪物部隊を作って、

むやみにアニャに任せれば

反発が大きくなるだろう。

どうせ、アニャが優勝するので

競争させてみた方がいいだろうか。

 

アニャと別れたラティルは、

あれこれ考えながら、

ゆっくり部屋へ歩いて行くと、

バタバタと

羽ばたく音が聞こえたので

頭を上げました。

近くの木の上でグリフィンが

両翼を広げて

バタバタしていました。

ラティルはグリフィンを呼び、

何をしているのかと尋ねました。

グリフィンは

すぐに木から降りて来ると、

ラティルの顔から

一定の距離を保って飛びながら

嘴を半分ほど開けました。

まるで口を大きく開けて

笑っているようでした。

 

ラティルは

どうしたのかと尋ねると、

グリフィンは、

とても面白いものを見たと答えました。

ラティルが、

 

面白いこと?

 

と聞き返すと、グリフィンは

レアンがアニャにプロポーズしたと

答えました。

ラティルは息が喉に詰まって

咽てしまいました。

それからラティルは胸を叩きながら

グリフィンを眺めると、

鳥は翼で嘴を隠して

くすくす笑いました。

ラティルは、本当なのかと尋ねると、

グリフィンは、

もちろん、 本当だと答えました。

 

ラティルは首筋を赤くして

現れたアニャを思い出しました。

確かに何かあったように

見えましたが、プロポーズは

早過ぎるのではないかと思い、

ラティルはグリフィンに

誇張しないで、真実だけを話せと

命令しました。

 

グリフィンは、

誇張なんていうものは知らないと

瞬きもせずに嘘をつくと、

ラティルは、少し安心しました。

 

レアンは、

プロポーズはしていないだろうけれど

二人は話をしたようだし、

その雰囲気が

少し良かったのかもしれないと

ラティルは思いました。

そして、アニャの

あの赤くなった首筋は

確かに怪しいと思いました。

 

ラティルは、

二人は、お互いが誰なのか

知っているのかと尋ねました。

グリフィンは、

二人とも、互いに知らない様子だったと

答えました。

ラティルは、

やはりプロポーズは

グリフィンが誇張したものだと

思いました。

 

ラティルは、

よくやったとグリフィンを労い、

これからも、よく見ていて欲しいと

頼みました。

グリフィンは、

褒めてくれないのかと尋ねました。

ラティルが頭を撫でると、

グリフィンはキャッキャッと笑って

飛び立ちました。

 

ラティルは、本宮への歩みを

もう少し速くしました。

対怪物部隊を作れば、訓練のため、

アニャは宮殿にいられなくなる。

二人が会えなくなれば、

気持ちが深まることはないだろうと

思いました。

◇なぜ、ゲスターに?◇

対怪物部隊とレアン、

そしてアニャについて、

思いを巡らせていたラティルは、

無意識のうちに部屋に戻る途中、

遅ればせながら、扉の前に立っている

ラナムンとゲスターを発見して、

戸惑いました。

すでに帰ったと思っていた二人は、

まだ扉の前に立っていました。

 

二人も、ラティルを発見したので、

彼女は先ほどのように

彼らを避けることができませんでした。

ラティルは仕方なく、二人を連れて

部屋の中に入りました。

そして、先程、彼らを見つけて

逃げたことなど、なかったかのように

何の用で来たのかと尋ねました。

しかしゲスターとラナムンは

互いに相手をチラチラ見るだけで

答えませんでした。

 

ラティルは、

ただ来ただけなのかと尋ねると、

ラナムンもゲスターも、

皇帝に伝えたいことがあると

答えましたが、二人共、

一方の前で話すのは難しいと主張し、

また喧嘩しそうになりました。

ラティルは、喧嘩が大きくなる前に

 

それでは、順番に話して。

 

と素早く介入しました。 

しかし、二人とも

出て行こうとしなかったので、

また争いが起きそうになりました。

しかし、幸いにもゲスターが

ラティルの顔色を窺い、

ラナムンに順番を譲りました。

 

ゲスターが出て行くと、

ラティルはラナムンに

どうしたのかと尋ねました。

ようやく、ラナムンは口を開き、

ゲスターと喧嘩になったけれど、

レアンが、突然自分の肩を持った。

レアンが自分の肩を持ったのは、

自分が対抗者だからだと思うと

話しました。

 

その後、ゲスターが来て、

ラナムンと同じような話をしました。 

これなら、二人で一緒に話しても

良かったのではないかと

ラティルは思いました。

しかし、ゲスターは、

タッシールから皇帝の計画について

話を聞いたので、

レアンからのプレゼントを受け取った。

このことで皇帝に誤解しないで欲しいと

ラティルの顔色を窺いながら

可憐な声で頼みました。

 

ラティルは、

 

分かりました。

私はあなたを疑いません、ゲスター。

 

と返事をしましたが、

しばらく躊躇った後で、

 

あなたも疑いません、

ランスター伯爵。

 

と付け加えました。

その言葉にゲスターは、

しばらく眉をつり上げ、

意味深長な笑みを浮かべました。

 

ランスター伯爵は、

別に言ってくれなくても

良かったけれどと呟きましたが、

ラティルにお礼を言いました。

 

ラナムンとゲスターが去った後、

ラティルは入浴しながら

彼らの話してくれたことについて

じっくり考えました。

 

レアンがラナムンに味方したのは

ラナムンが対抗者である上に

皇女まで連れていたからだとしても

なぜ、ゲスターに、けちを付けたのか、

それが理解できませんでした。

ロルド宰相は、それを聞いて、

じっとしている人ではないからでした。

◇レアンの意図◇

ラティルの予想通り、

ロルド宰相は話を聞くや否や、

バタンと音がするほど強く

テーブルを叩きつけ、

 

一体、誰が

誰をあざ笑っているんだ!

 

と叫びました。

 

使いの者は、

皇子は皇帝の許しを得て、

ようやく戻って来られたのに

来る早々、ゲスターに手を出した。

彼は、相変わらず自分が

皇太子だと思っているようだと

冷たい声で付け加えました。

 

ロルド宰相は歯ぎしりをし、

ラナムンには皇女がいるから、

皇子は、わざとそうしたのだと

主張しました。

 

使いの者は

どうすればいいかと尋ねました。

ロルド宰相は、

ゲスターの様子を尋ねました。

使いの者は、

あまりにも純真で、

ただ負担に感じていただけで、

侮辱されたとは

思ってもいないようだったと

答えました。

 

ロルド首相は首を横に振り、

ため息をつくと、

自分がゲスターを、

とても純真に育てたと呟きました。

 

使いの者は、

どうするつもりなのかと尋ねました。

ロルド宰相は、

このままじっとしていれば、

あの皇子はゲスターを甘く見て、

自分をラナムンによく見せるために

ずっとゲスターを利用して

食い物にするだろう。

ゲスターは純粋だけれど、

そのバックに付いている者は

甘くないということを

見せなければならないと答えました。

 

そう固く誓ったロルド宰相は

翌日の会議の時、

レアンに関する話題が出て来ると、

元皇太子は、

今は皇帝に許されたけれど、

一時、極悪非道な罪を犯した者だ。

ところが、レアン皇子は

宮殿に戻るや否や、

あちこち歩き回りながら

あらゆることに干渉していたと聞いた。

レアン皇子を、

このまま放っておいてはいけないと

固い表情で皇帝に話しました。

 

ラティルは、

ロルド宰相が文句を言うことを

すでに察していたので、

驚くことなく彼を宥めました。

 

ところが、ラティルが一言二言で

終わらせようとしたところへ、

レアン一派の大臣たちが、

口出しして来ました。

 

皇帝が許すと言ったのに、

なぜ、宰相が口を挟むのか。

宰相は、陛下の意思に

反対しているということなのか。

 

皇帝は兄妹間の友愛を守るために

前皇太子を許したけれど、

宰相が口を挟んで、

その友愛を壊そうとしている。

 

昨日、ゲスター様とラナムン様が

喧嘩しているのを見て、

レアン皇子が

ラナムン様の肩を持ったそうだけれど

ロルド宰相は、そのことで腹を立て

皇帝とレアン様を仲違いさせようと

しているのではないか。

 

レアン皇子の支持者たちが

一つ二つと投げる言葉に、

ロルド宰相の顔が怒りで

赤くなって行きました。

ラティルはその姿をぼんやりと見て、

心の中で悪口を吐きました。

レアンが戻って来るや否や

ゲスターに喧嘩を売った理由に

気づいたからでした。

 

レアン派の多くは、

彼が監禁生活を終えて

自由を取り戻したことで安住しました。

彼らは、

かつて従っていたレアン皇子が、

今や安らかに過ごせるようになると、

そこから手を引くつもりでした。

しかし、彼らが善意から

そのようにしたとしても、

レアンとしては

支持者が消えることになるので

そうなることは望ましくなかった。

だから、レアンは

安住しようとする彼の一派を

ゲスターとロルド宰相を利用して

刺激した。

自分の支持者の中で

最も勢力が強いのは

アトラクシー公爵とロルド宰相。

しかし、アトラクシー公爵には

皇女がいるから、

ロルド宰相を刺激したのだろうと

思いました。

 

敵の一部に

自分を攻撃させるように仕向けて

支持者たちを団結させるなんて。

 

ラティルは、拳をギュッと握りました。

タッシールを信じているけれど、

そろそろ心臓と手のひらが

痒くなってきました。

彼の言葉だけを信じて、

レアンに自由を

与えてもいいのだろうかと

ラティルは悩みました。

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捜査官のアニャは

アニャドミスに命令されて

宮殿にやって来たけれど、

特に何かをするでもなく、

ラティルとアニャドミスとの戦いの時も

蚊帳の外でした。

今まで、アニャが

何をしていたのか分かりませんが

500年間、

棺を見守る生活から解放され、

アニャドミスから、

あれやこれや頼まれることも

なくなったので、

自分の好きなことをして、

久しぶりに気楽な生活を

満喫していたのかもしれません。

けれども、真面目なアニャは、

そろそろ、

その生活も飽きて来て、

何か仕事をしたいと

思ったのではないかと思いました。

 

戻って来た早々、

騒ぎを起こしたレアン。

彼は、常にアンテナを張り巡らせ

自分が有利になるような状況を

探しているのだと思います。

頭の良さでは

レアンとタッシールは

互角かもしれませんが、

経験値はタッシールの方が上。

そのタッシールが

レアンを許せとアドバイスしたので

ラティルは納得がいかなくても

従う方がいいのだろうと思います。

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