2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧
581話 ギルゴールは、まだ意識を取り戻していません。 ◇なぜ、彼が?◇ 一体、なぜ目を覚まさないのか。 ラティルは、 意識のないギルゴールを じっと見つめました。 すでに、ギルゴールの外傷は 消えましたが、 彼は目を覚ましませんでした。 しかし、ラティ…
126話 1話 プルトゥに平和な日々が訪れましたが・・・ クロイセンの皇后の名前が イボンヌ・デルアから リリアン・クロイタンに 変わってから、 いつの間にか、半年が過ぎました。 皇后についての黒い噂が消えるまで かなりの時間を要しましたが、 いずにせ…
580話 ラティルは、ヒュアツィンテにアイニと離婚するのかと尋ねました。 ◇アイニの希望◇ ヒュアツィンテは、 返事をすべきかどうか 分からないといった顔で ラティルを見つめました。 ラティルはヒュアツィンテに、 アイニが彼を救おうとしたという話を 今…
579話 ラティルたちは、とうとうアニャドミスを制圧することができ、ヒュアツィンテも見つけることができました。 ◇偉大な皇帝◇ ゲスターは、 しばらく、ここで待っていて欲しい。 ラティルをヒュアツィンテの所へ 連れていくので、 タッシールに人を集める…
578話 ラティルの異変に気づいた狐の仮面は「結局、今回も」と呟きました。 ◇10個の指輪◇ ラティルが座っている方の 床に転がっている瓦礫が 少しずつ、ゆっくりと 上に上がって行きました。 ゆっくりと進んでいた ラティルの覚醒は、 ギルゴールの死に ショ…
577話 ギルゴールは対抗者の剣に貫かれましたが、ラティルは、針を刺した所にギルゴールの親指が貫通しているのを見ました。 ◇死なないで◇ ラティルは ギルゴールに駆け寄り、 彼の肩をつかんで立ち止まりました。 彼女は何度もギルゴールの名前を 叫びまし…
576話 窮地に陥ったラティルを助けてくれたのはギルゴールでした。 ◇様子がおかしい◇ ラティルは、 ギルゴールの白髪の後頭部を ぼんやりと見つめました。 そして、遅ればせながら、 自分がかぶっているコートが、 ギルゴールがよく着ている 白いコートだと…
575話 私が騙すのが上手なのか、あなたが騙されやすいのかと、笑いながらアニャドミスに言ったラティルでしたが・・・ ◇ラティル1人だけ◇ 笑顔とは裏腹に、 ラティルも、この状況が 決して楽とは言えませんでした。 ラティルが立てた 三重トリックの目標は…
574話 クロウは、今度は騙されないと叫んで、別のグループの方へ行きました。 ◇本物はどっち?◇ 厚い地下室の扉を開けたクロウは、 手に光を浮かべながら、 急いで、急な階段を 下りて行きました。 足元から聞こえて来る、 ガタガタという音が、 まるで誰か…
573話 アイニが母親を説得できるのではないかと、ラティルは考えました。 ◇敵ではないけれど◇ ラティルの表情が コロコロ変わっていくので、 アイニは戸惑いながら、 どうしたのかと尋ねました。 ラティルは、 そのアイデアを思いついたことが とても嬉しか…
本編最終話 ルーはプルトゥに戻ることになりました。 カルロイは書類を見ながら、 自分は心配だと呟きました。 ティニャは、 何が心配なのかと尋ねました。 カルロイは、 ルーにとって、 ここは良い思い出が一つもない。 ソルタがそんなに好きなら、 自分が…
572話 青年の方が年上だとラティルから聞かされたカルレインはショックを受けました。 ◇名案が浮かばない◇ 考えてみれば、 ラティルの前世の子供が カルレインより年上なのは 当然のことでした。 カルレインと同年代のドミスに 子供はいなかったのだろうか。…
571話 ダガ公爵夫人がアニャドミスを匿っていることがわかりました。 ◇向こう見ずな皇帝◇ アニャドミスは鏡で傷を確認すると 眉をひそめました。 対抗者の剣に心臓を刺されても びくともしませんでしたが、 傷が治る速度は 確実に遅くなりました。 皇帝も目…
570話 青年はラティルに、母親の前世の身体がある場所を教えてあげようかと提案しました。 ◇親孝行な息子◇ 的を得た言葉に ラティルは何も言えず、 青年を見つめました。 急にどうしたのかと思い、 ラティルは慌てて、 青年の顔色を窺いました。 もしかして…
569話 ラティルは、やって来た青年に「私の可愛い子」と叫びました。 実は、議長と現れた青年は 「私の可愛い子」と呼ぶには、 大き過ぎました。 ラティルの発言を他の人が聞いていたら とんでもないと思うに 違いありませんでした。 しかし、ここにいるのは…
568話 寝ているラティルの元へランブリーがやって来ました。 ◇何が起こったのか◇ ランブリーの声は あまりにも小さかったので、 耳を澄まさなければ、 耳の良いラティルでも、 聞き逃しそうでした。 ラティルはランブリーに、 何を言っているのか。 なぜ、そ…
567話 ラティルは、自分がロードであろうとなかろうとアイニは気にしないと言っていたけれど、それは本気だったのかと尋ねました。 ◇良い人◇ いくら本当のことを言っても この皇帝は私の言うことを 信じてくれないのですね。 確かに、簡単に信じるのも それ…
124話 ルーはカルロイに自分の名前を呼んでと言いました。 カルロイは、 ルーの言葉を不思議に思い、 名前を呼んでいるでしょう? と聞きました。 ルーは、 その名前ではない。 知っているでしょう?と 答えました。 カルロイの目に涙が浮かびました。 夕陽…
566話 アイニはアニャドミスの手紙を読んでしまいました。 ◇対抗者の正義◇ アイニは呆然とした顔で 手紙を見つめ続けていましたが、 外から音がすると、 手紙を引き出しの中に入れて 元の場所に戻りました。 しかし、血の気が引いた顔は 簡単に元に戻りませ…
565話 ラティルはギルゴールの行方について尋ねました。 ◇堂々巡りの話し合い◇ メラディムは、 先程から、話したくて ムズムズしていたけれど、 最近のギルゴールは、 さらに自分勝手に振舞うようになった。 ロードが大怪我をしたのに、 きちんと看護もしな…
564話 ラティルは意識を取り戻しました。 ◇帰って来た◇ ゲスター? ラティルは、 信じられないといった声で 呟きました。 先ほどまでランスター伯爵と 一緒にいたのに、なぜ急に ゲスターが目の前にいるのか、 洞窟ではなく、寝室が見えるのか 理解できませ…
563話 クリーミーが地下牢の場所が分かるかもしれないと言ったので、ラティルは喜びましたが・・・ ◇順調すぎて不安◇ クリーミーからの予想外の情報に ラティルは、そこはどこなのかと 慌てて尋ねました。しかし、ラティルは質問しながらも、 クリーミーが …
562話 レッサーパンダはギルゴールと青年の話を聞いてしまいました。 ◇秘密を聞いてしまった◇ レッサーパンダは 足をバタバタさせ、 あらら、 これはどういうことですか! どうしよう、どうしよう。 と慌てました。 それから、レッサーパンダは 素早く外へ出…
561話 ラティルはクリーミーと一緒に、無事にラウサ邸を抜け出しました。 ◇鋭い視線◇ ラティルはクリーミーを連れて、 ガーゴイル一族が 数か月前まで滞在したという 白い花の平原に到着しました。 ラティルは ランスター伯爵に残してきたメモに ここの名前…
560話 ラティルとランスター伯爵に危機が迫る中、ラティルはガーゴイルを発見しました。 ◇君は特別◇ 本物の彫刻かもしれませんでしたが 最初にランスター伯爵と この部屋に来た時、 ラティルはあのような物を 見た覚えがありませんでした。 もし見ていたとし…
123話 時々、オリビアとマドリンが言い争うので、ルーは困っています。 プルトゥとソルタの両方を 見ているルーは、 どちらが美しいと思うかと マドリンに聞かれました。 実はルーはプルトゥにいた時、 あまり、注意して 見ていなかったので よく分かりませ…
559話 議長はギルゴールの息子と共に宮殿に現れました。 ◇父親との再会◇ 団長が扉の内側に入ると、 すぐに副団長は議長と青年に近づき、 待合室があるので、 座ってゆっくり待つようにと 勧めました。 しかし、議長と青年は、 副団長の勧めを断り、 その場に…
558話 ラティルとランスター伯爵はラウサ邸の埃だらけの部屋にいます。 ◇可愛いラティル◇ いきなり500年前の 没落貴族の屋敷の客室を 掃除することになりましたが、 ラティルはランスター伯爵と ふざけながら、 あちこち走り回っていたので 掃除さえ楽しく感…
557話 ラティルは剣で斬られた義妹のアニャを見つけました。 ◇敵を助ける◇ ラティルは、まさかこんなところで 義妹のアニャに会うとは 思わなかったので 本当に当惑しました。 それに、彼女の怪我は かなりひどいように見えました。 おとなしく馬車の中にい…
556話 突然タッシールの目の前に現れたギルゴールは、それは自分が持って行くと主張しました。 ◇正気に戻っている◇ タッシールは困ってしまいました。 ギルゴールがどちらを望んだとしても 彼に渡すのは難しいと思いました。 自分たちは、この剣が何であるか…