自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 558話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルにも怖いものがある

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558話 ラティルとランスター伯爵はラウサ邸の埃だらけの部屋にいます。

◇可愛いラティル◇

いきなり500年前の

没落貴族の屋敷の客室を

掃除することになりましたが、

ラティルはランスター伯爵と

ふざけながら、

あちこち走り回っていたので

掃除さえ楽しく感じられました。

 

ランスター伯爵は、

あらゆる不思議な方法で、

最大限、自分の手を使わずに

掃除しながらも、

ラティルが見つめると、

大変そうなふりをしました。

そして、いくつかのことについては

2人は直接袖をまくって

一緒に仕事をしました。


すでに、布団の埃は

なくなりましたが、ラティルは

日に当てなければいけないと言って

布団を窓の外に出して叩き、

枕も、顔を当てて寝る所なので

日に当てなければならないと言って

枕カバーを外すと、

2人で並んで立ちながら、

窓際で叩きました。

 

枕は何とかうまくいったけれど、

残念ながら布団は、

2人が力を入れて叩くや否や

破裂して羽毛の半分が

下に落ちてしまいました。

それを見たラティルは驚き、

早く拾って来てと

ランスター伯爵に指示しました。

 

ラティルに部屋の外へ押し出された

ランスター伯爵は、

新しい布団をもらって

帰って来ました。

照れくさそうに笑いながら

入ってくる

ランスター伯爵の後ろには、

サンドイッチを持った執事が

立っていて、彼の目は、

2人は客として来たのに、

とても真面目そうだと

言いたげでした。

 

執事は、

2人はとても仲がいいと

称賛なのか皮肉なのか分からない

曖昧な言葉を口にすると、

サンドイッチの皿を下ろして

ため息をつきました。

そして、

この家の主人と夫人も

最初はとても仲が良かったと

言いましたが、ラティルは、

その話は、

きっと聞き苦しい話だと思い、

執事を問い詰めずに

静かにしていました。

 

執事が出て行った後、

ランスター伯爵とラティルは

ベッドを背にして並んで座り、

サンドイッチを食べました。

 

ラティルは

パサついたパンをかじりながら

この時代は、お客さんに

サンドイッチを振舞うのかと

ランスター伯爵に尋ねました。

 

ラティルの時代の貴族たちは

近くに住んでいる者同士、

交流しながら過ごしていました。

仲が悪ければ悪いまま、

敵同士のように交流しました。

また、客をもてなすことを

自分の体面のように考えていたので

突然の訪問に抗議したとしても、

とにかく、客を、

きちんと、もてなさなければ

なりませんでした。

もちろん、客の方でも、去る時には

手厚くお返しをするという

暗黙の了解がありました。

それなのに、執事は、

パンがパサパサしている

サンドイッチを

2切れしか、くれませんでした。

 

ランスター伯爵は

しばらく考えてから、

600年前のことは分からないけれど、

今の時代はそうではないと

答えました。

 

ラティルは、

それでは、この家の暮らし向きが

随分、傾いているということなのかと

尋ねると、ランスター伯爵は

そうではないかと答えました。

 

ラティルは、

まずいサンドイッチを食べながら、

500年後の世の中について

ランスター伯爵に話しましたが、

お腹がいっぱいになると、

しばらく、うとうとしました。

 

そして、ランスター伯爵が

「花嫁。花嫁。」と呼びながら

ラティルを揺すると

彼女は目を覚ましました。

ラティルは

ランスター伯爵の肩にもたれかかって

眠っていたようでした。

 

ラティルは、

周りをキョロキョロしながら、

「何?」と尋ねると、

ランスター伯爵は、

先程、執事がやって来て、

この邸宅の主人が帰ってきたので

挨拶しろと言っていたと答えました。

 

ラティルは話を聞きながら

欠伸をすると、

ラティルをじっと見つめていた

ランスター伯爵は、

何がそんなに楽しいのか

明るく笑いました。

 

ラティルは、

ランスター伯爵が

本当によく笑うと思いながら、

彼の濃い金髪が

改めて不思議だと感じ、

髪を引っ張ってもいいかと

尋ねました。

ランスター伯爵は、

ラティルが思いきり触れるように

頭を突き出すと、

ラティルは、くせのある金髪を

あちこち触りました。

 

金髪を初めて見るわけではないけれど

同じ狐の仮面をかぶって歩く

ゲスターとランスター伯爵の

外観上最も違う点が髪の毛なので、

訳もなく不思議に思われました。

ただし、体型と目の色は、

2人共、似ていました。


ラティルは思う存分髪を触った後で

手を下ろしました。

ランスター伯爵は

先に立ち上がった後、

ラティルを捕まえて

立ち上がらせると、

ここの主人に

挨拶をしなければならない。

そうすれば、あと2、3日

滞在できると言いました。


ラティルは、2、3日も

滞在するつもりなのかと聞き返すと、

ランスター伯爵は、

異常現象が本当に起きているのか、

それがガーゴイル

関連があるのか調べる必要がある。

調べたとしても、ガーゴイル

呼んだからといって

そのまま出てくるわけではないと

答えました。


ラティルは頷くと、

すぐに身なりを整え、

ランスター伯爵に、

自分の姿は大丈夫かと確認しました。

彼は、赤ちゃんみたいだと

答えました。

ラティルは、

ランスター伯爵の返事を聞くと

口をへの字に曲げました。

すると、ランスター伯爵は

ラティルの両頬をギュッと押さえ、

ハチワレ猫のように笑うと、

どうしよう。

花嫁は自分より500歳も年下なのにと

嘆きました。

 

ラティルは、

自分は500年後の人であって、

500歳若いわけではないと

抗議したかったものの、

先程、突然彼の背中を叩いた時、

ランスター伯爵は、

素直にラティルの謝罪を

受け入れてくれたことを思い出して

何も言わないことにしました。

 

しかし、魂は500年後の人でも、

同年代のドミスの皮をかぶっている

自分のことを、ランスター伯爵が

「可愛い」と言って、

小さなひよこを見るように

見つめていると、ラティルは

訳もなく冷や汗が出ました。

 

皇后から生まれた娘は

ラティル1人だけなので、

彼女は、他の皇女の中でも

特に尊いと称えられて

生きて来ました。

誰もラティルの前で、

あのような態度を取ることは

できませんでした。

まして皇帝になった今は猶更でした。

 

ラティルが何か一言言うと、

皆、言葉を深読みしてでも、

そこから威厳を見出して、

称えたものでした。

ところが、ランスター伯爵は

ラティルが何をしても

可愛いと言うので、

彼女は本当に呆れました。

 

ラティルは、

聞いていられくなり、

可愛いのはランスター伯爵の子孫だ。

弟子なのか子孫なのかは

分からないけれどと言うと、

ランスター伯爵は、再び笑い出して

「そう?」と聞き返しました。

ラティルは、

彼の全身から可愛さが滲み出ていて

恥ずかしがる姿が

どれほど愛らしいか分からないと

言うと、微笑んだまま

ラティルの自慢話を聞いていた

ランスター伯爵は、

扉を指差しました。

 

彼は、

分かったから、

もう行かないといけない。

この家の主人が待ちくたびれてしまう。

照れ臭くて、これ以上話を聞くのは

大変だと告げると、

ラティルは、

なぜ、ランスター伯爵が

そうなるのか不思議に思いました。

◇詐欺師再び◇

小さな村である上、

人々とほとんど交流がなさそうな

没落貴族の家ではあるけれど、

それでも念のためラティルは、

顔が2/3ほど隠れる帽子をかぶって

廊下に出ました。

そこから、執事と同じくらい

痩せた下女に案内されて

2人が食堂に入ると、

やせ細っている男が

テーブルの前に座っていて、

ゆっくりと立ち上がりました。

 

ラティルは、

彼に挨拶しようとしましたが、

男は帽子をかぶったラティルの方は

見て見ぬふりをし、

ランスター伯爵だけを

注意深く観察すると、

ギレッド侯爵の甥なのかと

尋ねました。

ランスター伯爵は

「はい」と返事をしました。

そして、彼は、

歓待と言うには不十分なのに、

少しもそのような顔をせずに

親切な歓待に感謝すると

笑いながら言いました。

 

しかし、家主のナムジは、

ランスター伯爵が

礼儀正しいことを言ったのに、

口元に冷たい笑みを浮かべながら、

ギレッド侯爵の邸宅は

ここから、それ程遠くない所にあるし

こんなにすらりとして

優しい甥っ子なら、いくらでも、

もてなしてくれるはずなのに、

なぜ、没落して倒れそうなこの家に

来たのか気になると言いました。

 

ラティルは、

自分が無視されていることに

心の中で、

ブツブツ不平を漏らすと共に、

自分たちが詐欺師であることを

気づかれたのかと思い、

心臓がドキドキしました。

 

しかし、ランスター伯爵は、

少しも驚くことなく、

伯父は自分の剣術の実力に不満で

こんな腕前では騎士にはなれないと

毎回小言を言っている。

自分が王室の騎士になると言って

妻まで連れて

首都へ行くことを知ったら、

おそらく馬車の車輪を壊してでも

行かせないと言い繕いました。

 

ラティルは、ランスター伯爵が

本当にすごい詐欺師だと感嘆し、

彼の嘘の腕前に舌を巻きました。

家主も、ランスター伯爵が

巧みにでっちあげた

家庭の事情を聞くと納得したようで、

用意したものはあまりないけれど、

座って、お腹いっぱい食べるようにと

勧めました。

執事は、どこで仕事をしているのか

見当たらず、下女2人が

熱心に行き来しながら

食べ物を運んで来ました。


サンドイッチを2つ出された時から

察してはいましたが、

家主と一緒に取る食事でも

出てくる料理は、焼いた芋や

ソースが一種類だけの

パサパサしたサラダ、

正体不明の硬い肉料理など、

一様に今一つな食べ物でした。

しかし、食事の間中ずっと

ランスター伯爵は、

驚くほど気難しい家主の機嫌を

よく取っていたので、

ラティルは再び驚きました。

ゲスターは社交性がないのに、

ランスター伯爵は

話が上手だと思いました。

 

そのおかげで、

最初はぶっきらぼうだった家主も、

時間が経つにつれて、

だんだん心を開いていくのが

目に見えました。

 

そうしているうちに食事が終わり、

一緒にコーヒーを飲む頃、

家主は、ずっと無視していた

ラティルの方を

初めてチラッと見たかと思ったら、

素早くコーヒーカップの下に

視線を落としながら、

もし夜、眠れなくても、

廊下を歩き回ったり、

庭を散歩したりしないことを

願っている。

噂を聞いたかもしれないけれど、

古い家のせいか、

たまに不気味なことがあったりすると

警告しました。

ラティルは、

確かに、何かがこの家にいると思い、

喜びました。

ガーゴイルではない◇

夜遅くなるまで、

ラティルとランスター伯爵は

カード遊びをしていて、

時計が12回鳴るのを聞くと、

ベッドから降りました。

 

ラティルは昼間着ていた物より

厚いマントを羽織りながら

どこをどう探せばいいのかと

尋ねました。

なぜ、こんなにひどい噂のある家に

来たのか、今は理解できましたが、

どうすれば凶暴な噂の実体を

つかむことができるかは、

よく分からなかったので、

ランスター伯爵の助言が、

もっと必要でした。

 

彼は、

歩き回っていて、

少し変だと思うことがあれば、

一応捕まえてみてと言いました。

ラティルは、

危険ではないかと心配しましたが、

ランスター伯爵は、

もちろん、

その可哀相な怪物たちにとって

ロードは危険だと、

からかうように話しながら

手袋をはめました。 

 

ラティルはランスター伯爵に

自分と一緒に行かないのかと

尋ねました。

彼は、

ガーゴイルがこの家の中に

隠れているなら、

2人が離れている時を狙って

いたずらをしようとする。

だから別々に行動した方がいい。

大まかに見て、ここは

地下室、1階、2階、3階に

分かれているので、

1人が地下室と1階を、

もう1人が上の階を

担当すればいいと思うと答えました。

 

ラティルは悩んだ末、

2階と3階を担当することにしました。

地下室で、

クロウとアニャドミスと

よく戦ったせいかもしれませんが、

ラティルは上層階を回って、

緊急時に窓の外に飛び降りた方が

はるかに良いと思いました。

ランスター伯爵は同意しました。

 

そして、彼は、しばらく扉に

耳を当てていたかと思うと、

扉を開けて出て行きました。

ラティルは、マントの中に隠せる

小さな携帯用の灯りを持って

その後をついて行きました。

 

ランスター伯爵は、

もし他の人に出くわしたら

変な人の気配を感じて

付いて来たと言えばいい。

怖がって、

それ以上追及しないからと言うと、

ラティルを階段まで連れて行きました。

彼女は彼に手を振って

2階へ続く階段を上りました。

 
ここでクリーミーに会えるだろうかと

ラティルはため息をつきながら

階段を上っていた時、階段の端に、

優雅なドレスの裾が見えました。

 

ラティルは、他にも誰かいたのかと

不思議に思いながら、立ち止まって

ドレスに沿って頭を上げると

驚愕しました。

階段の端に立っている女性は

顔が上下に

ひっくり返っていたからでした。


顎は額があるべき位置にあり、

目は口があるべき位置にありました。

髪の毛は、顎髭のように

下を向いていました。

その状態で女性の瞳がゴロゴロ転がり

ラティルの方へ向かう瞬間、彼女は

クリーミーの問題ではないと

心の中で悲鳴を上げました。

この家にいるのは

ガーゴイルではなく幽霊でした。

◇幽霊のような存在◇

ラティルが、

可愛いレッサーパンダの形の

ガーゴイルを探そうとしたところ、

幽霊を見つけて

悲鳴を上げているその時刻、

ギルゴールにとって

幽霊のような存在が

タリウムの宮殿の門の前に

立っていました。


門の前を警備していた

第2警備団団長は議長の顔に気付き

なぜ、ここへ来たのかと

驚きながら尋ねました。

議長は、

皇帝がロードと戦って倒れたと聞いた。

自分に手伝えることが

あるかもしれないと思い、

やって来たと答えました。

 

警備兵の目は、

議長の横で顔を隠して立っている

青年の方へ注がれました。

神官服姿の青年は

顔を隠しているのに、

端正で高貴な雰囲気が流れていました。

 

議長は青年を神官だと紹介すると、

団長は躊躇した後、

報告をして来るので、

少し待っていて欲しいと、

頭を下げて了解を求めました。

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これまでラティルは

怪物やダークリーチャーを

恐れることなく、

果敢に戦って来たのに、

幽霊を怖がるなんて、

新たな発見でした。

 

ラティルが布団や枕を

日に当てて叩いたのは、

偽皇帝事件の時に

下女のふりをしていた経験から

そうした方がいいと

思ったのかもしれません。

 

ラティルがランスター伯爵に

色々と指示するのは、

常に彼女が皇帝として

誰かに指示しているからなのかも

しれませんが、

今まで、ランスター伯爵に

そのように

指示した人がいなかったので、

彼にはラティルが新鮮に

映っているのかもしれません。

 

ゲスターが大人になっても

大人しくて、か弱い様子を

しているのは、

嘘をつくのが上手なランスター伯爵が

そのように

させているのかもしれないと

思いました。

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