自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 559話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 話をしようと息子を誘うギルゴール

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559話 議長はギルゴールの息子と共に宮殿に現れました。

◇父親との再会◇

団長が扉の内側に入ると、

すぐに副団長は議長と青年に近づき、

待合室があるので、

座ってゆっくり待つようにと

勧めました。

しかし、議長と青年は、

副団長の勧めを断り、

その場に立って待っていました。

それ以来ずっと、青年と議長は

一言も言葉を交わしませんでした。

 

議長が誰なのかを聞いて、

警備兵たちは、

その2人を無視しながらも、

彼らをチラチラ見ました。

むしろ、中で待っていてくれれば

気が楽なのに、

聖騎士たちの議長という人と

その人が連れてきた神官が

警備兵たちが見ている前で、

あのように立っていると、

皆、気まずさを覚えました。

 

しばらく、その状態が続き、

副団長が彼らに、

再び控え室で待つよう

勧めてみるべきかどうか悩んでいると、

ついに団長が息を切らしながら

慌てて走って来て、

彼らに中へ入るようにと告げました。


団長の言葉に、

副団長と他の警備兵たちは

ようやく安堵しました。

団長に付いて、

議長と一緒に中に入る青年の耳に、

 

気まずくて死ぬかと思った。

 

微動だにせず立っていた。

 

議長の隣にいたのは一体誰?

神官たちは、皆少し弱くない?

 

神官が弱いのではなく、

大神官が強すぎるだけ。

 

と、警備兵たちが、

ひそひそ話す音が聞こえてきました。 


城壁の正門と本宮の正門をつなぐ

広い大通りをまっすぐ歩いた団長は、

本宮の中に入ると、

少しずつ複雑に移動し始めました。

青年は壁にかかった

大きな皇帝の肖像画を見ました。

最初は平常心を保っていましたが、

それは、半分ワクワクした気持ち、

半分恐ろしい気持ちに変わったので

彼は、顎に力を入れました。

 

青年は「お母さん」と呟きました。

彼は、自分を狂った人のように

遠ざけたり、自分から逃げたり、

自分を追い出したり、

命を奪おうとした

母親の転生を思い出すと、

心が重くなりましたが、

すぐにセルを「私の可愛い子」と呼んだ

母親を思い出すと

心臓がドキドキしました。

 

青年は、

母親が自分を覚えていてくれたら、

母親が昔のように

自分に接してくれたらと、

期待しながら歩いていると、

ぞっとするような匂いを感じて

立ち止まりました。

心地よい幻想が、

あっという間に打ち砕かれました。

廊下の先に、

ギルゴールが立っていました。

青年は、かつて父親だった彼を

無心で見つめました。

 

青年と議長を案内していた団長は、

突然、廊下でギルゴールと出会うと、

彼は皇帝の側室で、

対抗者の師匠でもあるギルゴールだと

すぐに議長に紹介しました。

しかし、紹介したにもかかわらず、

ギルゴールと青年、議長は

互いを見つめながら

何も言わなかったため、

団長は何か変だと思い、困惑しました。

 

遅ればせながら団長は、

以前、議長がパーティに出席した時、

すでに彼らは挨拶を終えて、

その時、喧嘩したのかもしれないと

推測しました。

しかし、彼は、これ以上、

どうすることもできませんでした。

紹介を済ませたから、

早く行こうと言うのも、

改めて紹介するのも

どうかと思いました。

 

困った団長を助けてくれたのは

青年をじっと見つめていた

ギルゴールでした。

彼は団長に、

どこへ行くのか。

その青年も連れて行く必要があるのかと

尋ねました。

 

ギルゴールの質問に安堵した団長は、

その青年は、

ただ議長に付いて来ただけの

神官だと思っていたので、

そうではないと、

明るい声で否定しましたが、

それでも念のため、返事をした後、

議長の顔色を窺いました。

幸い議長は、

機嫌を損ねた様子はありませんでした。

ギルゴールは、

青年から目を離すことのないまま、

それでは、団長には

議長だけを連れて行ってもらって、

自分たちは2人で話をしないかと

青年に尋ねました。

 

議長はチラッと青年を見つめました。

「それでもいいか?」と

尋ねる視線でした。

青年が頷くと、ギルゴールと彼は、

どこへ行こうという話をすることもなく

すぐに、ある方向へ歩き始めました。

議長は、その後ろ姿を

じっと見つめました。

 

団長は、

そのような議長を注意深く見ながら、

あの神官を大切にしているようだと

指摘しました。

議長は、

幼い頃から育てたと返事をすると、

団長は、皺一つない議長の美しい顔を

当惑して見つめました。

議長が冗談を言っているのかどうか

悩んでいる様子でした。

 

議長は優しく笑うと、

早く行きましょうと言いました。

団長は慌てて「はい」と返事をすると

再び歩き始めました。

 

そして執務室の近くに到着した頃 、

団長は、

皇帝はロードと戦って怪我をしたので

今は療養中だ。

それなので、今は皇配代理が

議長を迎えてくれると、

そっと知らせました。

そして、

ついに臨時の執務室の前に到着すると、

団長は、直接扉を叩き、

 

議長をお連れしました。

 

と中に向かって叫びました。

入室を許可する合図が

中から聞こえると

団長は扉を開けました。

その開かれる扉を見て、議長は

自分がタリウムへ来たのは、

青年が自分の母親の転生に

会ってみたいと

言ったからであることを

思い出しました。

ところが青年は去ってしまい

自分だけが、ここへやって来ると、

しばらく、議長は、

なぜ、自分がここにいるのかと

混乱しました。

しかし、ここまで来て

帰るのも変なので、ひとまず議長は

執務室の中へ入りました。

そして、議長は、

皇配代理という者を見て

眉をつり上げました。

大きな机の前に

皇配代理として座っている者は

全く意外な人物でした。

◇緊急事態◇

一方、幽霊に遭遇したラティルは、

固まったまま、

口をポカンと開けていました。

怪物は自分を怖がるだろうと、

ランスター伯爵が言ったことを信じて

じっとしていましたが、

しきりに頭の中で

その言葉を疑いました。

 

その時、ドレス姿で

頭が逆さまになった女性が

ゆっくりと手を伸ばすと、

 

しーっ。

 

と、静かにしろという

ジェスチャーをしました。

顔が逆さまなので、

指が口につかないものの、

そのような合図を送っているのは

間違いなさそうでした。

 

私に話しかけているのだろうか?

 

ラティルが慌てて頷くと、

幽霊は付いて来いというように

向きを変えると、

ゆっくり歩き始めました。

 

付いて行っても大丈夫ですよね?

 

ラティルは怖いけれど、

とりあえず、ゆっくり

付いて行ってみました。

 

思いがけず、幽霊が止まったのは

2階の廊下にある部屋の前でした。

幽霊は少し開いた扉を

手を伸ばして指差しました。

 

なぜ、あそこを?と

ラティルは躊躇いましたが、

そちらへ

ゆっくりと歩いて行きました。

この身体はロードの身体なので、

義妹のアニャでなければ

命を奪えないし、

今、彼女は手術を受けて

村に入院しているはずだと、

ラティルは心の中で

何度も繰り返しました。

 

そうしているうちに

部屋の前に立ったラティルは、

扉の隙間から、

ミイラのような執事と

ムカつく家主を見つけました。

 

執事は、

あの顔を隠した女は、

王室で指名手配中の人物に

間違いないと叫びました。

それを聞いたラティルは

目を大きく見開き、

自分の口を塞ぎました。

 

彼は何を言っているんだ?

 

ラティルは幽霊を見ました。

幽霊はラティルを

死体のような顔で見ていました。

しかし、ラティルは、

もう幽霊が怖くなくなったので

彼女に向かって親指を立てました。

幽霊は、

慌てて後ろに下がりましたが、

ラティルは再び中を覗き始めました。

 

家主は、

指名手配中の人物だなんて

それはどういう意味なのか。

自分は食事をしている間、

ずっと、彼らを見ていたけれど、

2人とも、厳格にマナーを学んで

育ったのは確かだ。

あのような粗末な食べ物でも、

できるだけ

食事のマナーを守っている姿を

執事も見るべきだったと反論しました。

しかし、執事は、

貴族から犯罪者は出ないとでも

言いたいのかと言い返しました。

家主は、

そんなことはないけれどと、

言葉を濁すと、執事は、

あの女性が、

顔を徹底的に隠すのは怪しい。

それに、

フードからのぞいていた髪は赤かった。

村に貼られた使命手配書に載っていた

犯人の髪も赤毛だったと主張しました。

 

しかし、家主は、

赤毛の人は1人や2人だけではないと

反論すると、執事は、

1人や2人ではない赤毛の人たちは

あのように、

顔を隠して歩いたりしないと

主張しました。

 

家主は、

警備隊を呼んだのに

手配書に載っていなかったら

どうするのか。

あの金髪の青年は

侯爵の甥だと言っていた。

事がうまくいかなかったら、

せっかく残った家さえ、

どうなるか分からない。

彼らは、じっとしていないだろうと

心配しました。

 

執事は、

詳しく見ていないけれど、

使命手配書に載っている

赤毛の女性は、

ロードと結託した凶悪犯らしいと

話しました。

執事は、あのロードかと尋ねると、

執事は「はい!」と返事をしました。


家主は、

部屋の中をうろつき始めました。

手がブルブル震えているのを見ると、

怖がっているようでした。

 

家主は、

もし、そうだったら危険だ。

自分は、どうすればいいのか。

彼らが早く去るのを、

待った方がいいのかと尋ねると、

執事は、この近くの村に、

聖騎士たちが来たと聞いた。

彼らは探している人がいるようだと

答えました。

 

家主は、

そのロードを探しているのかと

尋ねると、執事は否定しましたが、

自分たちが通報すれば、

その聖騎士たちはこちらに来ると

言いました。

しかし、家主は、

それに関わりたくないと

弱気になりました。


けれども、執事は、

自分たちは対策を立てるべきだ。

もし、あの女性が本当にロードなら

それを聖騎士たちに話して、

自分たちは、

後ろに下がっていればいい。

それでも、すごい褒賞金もらえると

言いました。

 

家主は、ソファに座り込むと、

それではどうすればいいのか。

今すぐ人を送って

通報すればいいのかと尋ねると、

執事は、

先程、食事中に通報して来たと

答えました。

 

ラティルは、

5歩歩くのも大変そうな執事が

思ったより決断力があることと、

人相が悪く、

無愛想に見える家主は、

意外と臆病だということが

分かりました。

 

家主は気が抜けた顔で、

もう通報したのかと尋ねました。

執事は、

もうすぐ聖騎士たちが来ると思うので

家主は、このまま部屋に

閉じこもっているように。

聖騎士たちが入れるように

自分が扉を開けると答えました。

 

ラティルは、これ以上話を

聞いている場合ではないと思い、

踵を返すと、足音を殺して

急いで移動しました。

 

幽霊はラティルが心配なのか、

彼女の後を

チョロチョロついて来ました。

しかし、ラティルは幽霊を放っておき

泊まっていた部屋に行きましたが

ランスター伯爵が見えなかったので、

すぐさま拳を握り締めました。


自分はバカだ。

今頃、ランスター伯爵は、

地下室か1階の廊下を

見回っているはずだと思いました。

 

ラティルは焦りながら、

ここまで来る途中に見た

細長い廊下と数多くの扉を

思い出しました。

ランスター伯爵は、

その多くの部屋と広い敷地を

歩き回っているので、

なかなか彼を見つけられないと

思いました。

 

その時、耳のいいラティルは

馬の鳴き声を聞きました。

執事の言う聖騎士たちが

来ているに違いありませんでした。

 

畜生!もう来たのか!

 

ラティルは悪態をつくと、

幽霊を捕まえて

部屋の中へ連れて行き、

扉を閉めた後に、

自分の言うことを理解できるかと

尋ねました。

幽霊は素早く頷きました。

次に、ラティルは、

自分と一緒に来た

カッコいい男を見たかと尋ねました。


幽霊は、先程よりも速く頷きました。

その様子を見たラティルは、

幽霊はランスター伯爵の外見が

とても気に入っているようだと

思いました。

 

ラティルは、

今すぐランスター伯爵の所へ行って、

先程、自分が聞いた話を伝えた後、

逃げて花畑かどこかへ来るように

言って欲しいと頼みましたが、

幽霊が話すことができるかどうか

聞きました。

幽霊は首を横に振りました。


それでは、どうしたらいいのか。

ラティルは周りを見回すと、

古い紙を見つけましたが、

今度はペンがありませんでした。

 

その間にも、

馬の鳴き声と馬の蹄の音は

さらに近づいて来ました。

ラティルは声を出すことなく

怒りを吐き出した後、

仕方なく親指を噛み、

血で文字を書き始めました。

ラティルは事の要約を書いた後

それを幽霊に渡しました。

 

幽霊は、

すぐに手を伸ばしましたが、

幽霊の手に触れた紙は

幽霊の手を通過して、

ポトンと下に落ちました。 

 

ラティルが再び静かに悲鳴を上げると

幽霊は申し訳なさそうな顔をしました。

そうしている間に、 馬の鳴き声は

ほぼ庭の近くから聞こえて来て、

その後、急に小さくなり始めました。

本当に良くない状況でした。

 

ラティルがジタバタしていた

その時、ラティルの目に

石でできたガーゴイル

目に入りました。

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議長が驚くほど、

意外な皇配代理の正体を

次回まで明かさないなんて

お話を引っ張る力が

強い作者様だと思います。

ギルゴールとシピサが

どんな話をするかも気になります。

 

忠実な執事は、家主よりも

家を守ろうという意識が

強いでしょうし、

世情にも明るいと思うので

ラティルたちが現れた時から

彼らを疑っていたのでしょう。

 

なぜ、幽霊が

ラティルに好意的なのかは

分かりませんが、

すぐさま幽霊を怖がらなくなった

ラティルは、さすが強者。

慌てている中でも、

ガーゴイルを見つけられたのも

観察力が鋭いということなのでしょう。

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