自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 568話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ランブリーから聞いた驚くべき話

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568話 寝ているラティルの元へランブリーがやって来ました。

◇何が起こったのか◇

ランブリーの声は

あまりにも小さかったので、

耳を澄まさなければ、

耳の良いラティルでも、

聞き逃しそうでした。


ラティルはランブリーに、

何を言っているのか。

なぜ、そんなに

顔色を窺っているのかと尋ね、

訝し気にランブリーを見下ろし、

窓とカーテンを閉めました。

すると、ランブリーは

布団の中に隠して欲しいと

訴えました。

 

ラティルはランブリーのことを

かましいと非難しながらも、

布団を洞窟のような形にして、

その中に小さな身体を

入れてやりました。

ランブリーはようやく安堵して

ペタンと座ると、

これから話すことは、

絶対に誰にも言ってはいけない

驚くべきことを言い出しました。

 

ラティルは、

ランブリーの秘密なのか、

それとも、他の人の秘密なのかと

尋ねました。

ランブリーは、

他の人の秘密だと答えると、

ラティルは、

自分にも話さないで欲しい。

あえて、人の秘密を聞きたくないと

言うと、ランブリーは、

自分は話したいと訴えました。

 

ラティルは、

ランブリーの口が軽過ぎると

心の中でため息をつきながらも、

一体、誰の秘密を話そうとして、

このように気を遣っているのか、

好奇心が沸き起こりました。

ランブリーはゲスターを

甘く見ているみたいなので、

彼のことではないと思いました。

 

ラティルはランブリーに

何を話したいのか尋ねました。

ランブリーはラティルに、

議長が来たことを聞いたよね?

と確認しました。

ラティルは、

メラディムが話してくれたではないかと

答えました。


ラティルは、議長と一緒に

1人の青年が来たけれど、

彼はギルゴールのことを、

「お父さん」と呼んだと話しました。

その言葉に、

ラティルは目を丸くしました。

 

続けてランブリーは、

青年は、

なぜ、お父さんは

お母さんを探しているのかと、

素っ気なく聞いていたと

話しました。

 

ラティルは、きょとんとして

レッサーパンダを見つめながら、

アニャドミスの攻撃を受けて

意識を失う前のことを

思い出しました。

ギルゴールによく似ている

その青年は、

確かにラティルのことも

「お母さん」と呼びました。

ラティルは口を開けたまま、

瞬きをしました。

 

もしかしたら、

ギルゴールとアリタルの息子なのか。

どうして、まだ生きているのか。

あの子も人間ではないのかと

考えました。

 

レッサーパンダは、

ラティルが自分の話に驚いたと思い、

 

驚いたでしょう?

 

と、高慢な声で尋ねました。

ラティルは、

ランブリーに頭を突き付けながら、

もしかして、あの青年の名前は

セルというのかと尋ねました。

 

ランブリーは、それを否定し、

あの青年はギルゴールに

自分をセルだと誤解するなと

言っていたと答えました。

 

ラティルは、

それでは、その青年は

双子のもう一方の方かと考えていると

ランブリーは、

その名前をどこで聞いたのか。

そのセルという者は自決したそうだと

話しました。

 

驚いたラティルは、

なぜ、この話を秘密にしないと

いけないのか。

ギルゴールが秘密にしろと言ったのかと

訪ねました。

ランブリーは、

話したら命を奪うと

ギルゴールに脅された。 

性格が汚いからと答えました。

 

ラティルは、

しばらく罪悪感を感じましたが、

すぐに心を落ち着かせました。

自分がアリタルの生まれ変わりで、

青年が自分を

母親だと思っているのなら、

これは自分にも関係していると

思ったからでした。

 

ラティルは、

その後、ギルゴールは

いなくなったと言っていたけれど、

もしかして、その青年と

一緒に行ってしまったのか。

それとも、その青年を見て、

気が狂ったのかと尋ねました。

 

ランブリーは、

自分にはわからない。

自分を脅した後、

さっさと行ってしまったと

答えました。

 

ラティルは、

「そうなんだ」と呟きました。

しかし、ランブリーは、

ギルゴールがショックを受けるのも

当然だ。

もし自分も、自分の子供に

出て行け、死ねと言われたら、

心が引き裂かれるだろうと、

ギルゴールを庇いました。


ラティルは目を丸くし、

ギルゴールの息子が

ギルゴールに出て行け、

死ねと言ったのかと

尋ねました。

ランブリーは、

「そうだ!」と答えました。

 

ランブリーは、大きく瞬きした後、

目を丸くしました。

ラティルは、幻想の中で

子供たちをとても可愛がっていた

ギルゴールを思い出して

舌打ちしました。

何があったかは分からないけれど、

1人は自決して、

もう1人は現れた途端、

人の道に背くようなことを言うなんて

ギルゴールが正気を失っても

おかしくありませんでした。

 

ラティルは、

ギルゴールの息子は、

どうして彼に

そんなことを言ったのかと

尋ねました。

ランブリーは、

自分もそれはわからないと答えた後、

ギルゴールは、

自分の息子を、すぐに

見分けることもできなかった。

彼を育てていなかったようだ。

青年が、なぜ母親を探すという

恥知らずなことをするのかと

怒っていたので、

ギルゴールは彼の妻に

大きな過ちを

犯したのではないかと言いました。

ラティルは頷きました。 

 

ラティルは、

ギルゴールがその息子と妻を

捨てたとか、

そのような過ちを犯したのだろうかと

尋ねました。

 

ランブリーは、

妻は分からないけれど、

息子を捨てたわけではないだろう。

その後で、議長とその青年は

2人で話をしていたけれど、

ギルゴールと青年は、

許すとか許さないとかいう

間柄ではないと、

議長が話していたと答えました。

 

レッサーパンダ

口を閉じているのが大変でしたか、

布団の中を転がり回りながら

ラティルにあらゆる話をして

そのまま眠りにつきました。

 

ラティルは、

眠っているレッサーパンダ

フワフワしたお腹を突いても

起きないので、

やむを得ず布団を半分おろして、

呼吸しやすいようにし、

その隣に横になりました。

しかし、

すっかり眠気は冷めてしまい

意識がはっきりしてしまいました。

 

2人の息子と妻に

一体何が起こったせいで、

息子の1人は自決し、

もう1人はギルゴールを

恨むのだろうか。

 

幻想の中の、仲睦まじく

美しい家庭を思い浮かべると、

ラティルは胸が苦しくなりました。

◇期待したけれど◇

翌日、ラティルは、

ランブリーのいびきで

目が覚めました。

ラティルはレッサーパンダ

丸くて黒い鼻をこすりましたが

寝ているのを邪魔しないで、

先に起き出しました。

 

時計を見ると、

普段起きる時間より

40分くらい早かったので、

ラティルは薄いマントを羽織って

外に出ると、思わず、

ギルゴールが泊まっている温室へ

行ってみました。

もしかしたら、ギルゴールが

戻っているかもしれないと

思いましたが、

温室はがらんとしていました。

その代わりにザイオールが

両手を合わせ、膨れっ面で

出迎えてくれました。

 

ザイオールはラティルに、

いつも申し訳ない。

皇帝が来る度に、

ご主人様はいないと言ってばかりいると

謝りました。

 

ラティルは、

大丈夫。

自分がコントロールできない人を

ザイオールにコントロールしろと

願うのも無理な話だと言いました。

 

ザイオールは、

ラティルの言葉に感謝すると、

彼女は彼に、

やるべきことをするようにと

指示しました。


ラティルは手を振って

ザイオールを送り出すと、

自分はギルゴールと

楽しい時間を過ごした場所を

ゆっくり歩きました。

しかし、ギルゴールが奇跡のように

現れることはありませんでした。

ラティルは、大きくため息をつくと、

期待を捨てて温室の外へ出ました。

◇ラティルの打算◇

その日の午前、

ラティルが執務室にいた時、

クラインがカリセンから

使節を送って来たと秘書が告げに来て

金色とアイボリーで古風に飾った

巨大な封筒を

侍従長に差し出しました。

侍従長は封筒から手紙を取り出して

広げると、

ラティルに差し出しました。

 

そうでなくても、

いつクラインが帰って来るのか

気になっていたラティルは、

すぐに手紙を確認しました。

 

陛下。私を迎えに来てください。

帰りたいのに、兄陛下がいないので

帰ってはいけないと言われ、

捕まえられているので帰れません。

兄陛下の安否が分からないので、

皇族たちを全員捕まえているようです。

 

あらまあ。

 

ラティルは呆れました。

 

アイニ皇后が戻ってくれば、

全て解決される問題のようですが、

兄の部下たちが、

わざと、それを阻んでいるし、

ダガ公爵のクズ野郎は

手紙を送ることができません。

 

ダガ公爵一派は、

アイニ皇后が戻ってきて

勢力を握ってくれることを

願っているけれど、

ヒュアツィンテの部下たちが

それを阻んでいるのだと思い

ラティルは舌打ちをしました。

そして、侍従長に手紙を渡すと、

クラインは自分の側室なので

権力の脅威にはならないけれど、

ヒュアツィンテと親しいので

わざとクラインを

捕まえていると思いました。

手紙を確認した侍従長

似たような考えをしているのか

すぐに舌打ちしました。

 

ラティルは、

早くヒュアツィンテ皇帝が

戻って来なければならない。

今は、彼の側近たちが

うまく阻止しているけれど、

時間が経てば、

どうしても皇后の方に

権力が移ってしまうと言いました。


計略を立ててアイニ皇后と

仲直りはしたけれど、

あくまで、敵ではなくなっただけで

突然、友人になったわけでは

ありませんでした。

ラティルは、

ヒュアツィンテが無事で、

権力もしっかり握っていることを

願いました。

しかし、その過程で

クラインが苦しんでいるかと思うと

ラティルは自然と

クラインを気の毒に思いました。

 

ラティルは、

うちの子が苦労していると嘆くと

侍従長は、

「うちの子」とは誰かと尋ねました。

ラティルは、クラインだと答えると、

侍従長は嫌そうな表情をしましたが、

ラティルは無意識のうちに

自分の言ったことを認知できず、

再びため息をつきました。

 

続けてラティルは、

ザイシンとクラインと

ゲスターの誕生日を、

きちんと祝ってあげられなかったのが

本当に申し訳ないと嘆くと、

侍従長は、

誕生日は毎年やって来る。

それよりも、

皇帝の安危と国の方が重要だと

きっぱり言いました。

しかし、ラティルは、

ラナムンの誕生日に何もしないまま

その日が過ぎてしまったら、

侍従長は、

そんなことは言わないだろうと

確信していました。

 

ラティルは、

次の書類を引っ張り出して

自分の前に置きました。

ところが、

しばらくそのように仕事に

没頭していた時、

秘書が中に入って来て、

聖騎士たちの議長が、連れと一緒に

皇帝に会いたがっている。

以前も会おうとして、やって来て、

そのまま帰ったけれど、

皇帝が目覚めたと聞いて、

再び、やって来たようだと

告げました。

 

議長と聞いて、ラティルは

反射的に、後ろに立っている

サーナット卿を振り返りました。

しかし、この件は、

サーナット卿に意見を求めることでは

ありませんでした。

 

ラティルは身体を元に戻すと、

訳もなく、

ペンをギュッとつかみました。

心臓がドキドキしました。

しかし、それは議長のせいではなく、

昨夜、レッサーパンダ

話してくれたことのせいでした。

議長の連れは、もしかして

ギルゴールに死ねと言った

あの青年で、

アリタルのもう1人の息子なのかと

考えました。

ラティルは、

どうしたらいいのかと悩みました。

 

秘書と侍従長とサーナット卿は

ラティルを見つめましたが

彼女はイライラして

机を叩きました。

 

メラディムに聞いたことによれば、

議長は、その時、

言いたいことは全部言って

帰ったようでした。

大したことではなかったのに、

なぜ、また来たのか。

その青年のせいなのかと考えました。

 

侍従長はラティルの心中を

間違えて理解し、

2人に帰ってもらった方がいいかと

慎重に尋ねました。

 

ラティルは、

しばらく唇を噛み締めていましたが

落ち着いた表情を作り出すと、

彼らと会うので中へ入れるように。

侍従長とサーナット卿は

しばらく席を外して欲しいと

指示しました。

 

侍従長は、

すぐに出て行く準備をしながら

書類を用意しましたが、

サーナット卿は、

自分がいなくても大丈夫かと

慎重に尋ねました。

ラティルは頷きました。

 

議長だけ来るなら構わないけれど、

青年が一緒に来ていて、

彼と遠い過去のことを

話すことになったら、

周りに他の人がいない方が

良いと思ったからでした。

 

ラティルは、

たぶん、大丈夫だと答えました。

サーナット卿は

心配そうにラティルを見つめ、

本当に大丈夫なのかと

尋ねました。

 

侍従長は、

エトサ山で起こったことについて

知りませんでしたが、

サーナット卿は、

議長が現れ、ギルゴールを攻撃し、

アニャドミスを連れて行ったことを

よく知っていました。

彼のせいで、成功を目前にして

失敗してしまいました。

たとえ議長が「もう手を引く!」と

宣言したとしても、

本当に手を引くかどうか、

結局、分からないと思いました。

しかし、ラティルは、

再び大丈夫だと答えました。

 

皆が出て行った後、

ラティルは両手を合わせて

焦りながら、彼らを待ちました。

果たして、なぜ青年は

自分を訪ねて来たのか。

青年が自分を見て、

すぐに「お母さん」と呼んだりしたら

どうしたらいいのかと悩みました。

ラティルの足と腕が震えました。

皇帝の威厳を取り戻すために、

手足の筋肉に力を入れましたが、

簡単に落ち着きませんでした。

 

ついに扉の向こうから

足音が聞こえてきました。

皆、同じ足音なのに、

ラティルは、その足音が

青年と議長の足音だということが

分かりました。

足音の一つが、

特に軽かったからでした。

 

中へ入るようにと、秘書が彼らに

案内する声を聞きながら、

ラティルは深呼吸しました。

落ち着けと自分に言い聞かせました。

それから、

お礼を言う議長の声が聞こえました。

彼らは、もう本当に、あの扉の前に、

すぐ目の前にいました。

ラティルは、

拳を握って広げると

ゆっくりと身体を起こしました。

 

ついに扉が開きました。

予想外にも、

最初に現れたのは議長ではなく

あの青年でした。

今日もマントで身を包んだ青年は

ラティルを見るや否や、

足が震えました。

それを見たラティルは、

あの日、自分を見つめながら

驚いた声で「お母さん?」と

呼んでいた青年の姿が

浮かび上がりました。

そして青年の後から

入ってくる議長を見た瞬間、

ラティルは、まずあの青年に

好かれるべきだと思いました。

 

議長はアニャドミスの

現在の居場所を知っていました。

議長と青年は一緒にいるので、

あの青年も、

アニャドミスの居場所を

知っていると思いました。

あの青年に好かれれば、

アニャドミスの居場所を

聞くことができるかも

しれませんでした。

 

計画を立てたラティルは

青年に近づき悲しい声で、

 

私のかわいい子!

 

と叫びました。

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何千年もの間、

母親に会うことを願っていた

シピサに、

アニャドミスを倒すためとはいえ

打算的な計画を立てたラティルは

少しひどいと思いました。

けれども、ランブリーから

聞いたこと以外、彼のことを

何も知らないので、

現時点で、彼に対して、

疑問に思うことはあっても

何らかの感情を抱けないのは

無理もないと思います。

現在のラティルにとって最優先事項は

アニャドミスを倒すこと。

彼女は、そのためなら、

何でもする覚悟なのでしょうけれど、

アニャドミスを退治し終えたら

シピサと

良い関係を築くことにも

力を入れて欲しいです。

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