自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 531話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルに絶対に恩を返したいアナッチャ

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531話 議長は、召喚した魂に青年の命を奪わせると言いました。

◇気持ち悪いから◇

議長は青年を裏切るつもりなのか。

予想外の議長の指示に、

アニャドミスは、

青年と議長を交互に見つめました。

しかし、青年は議長の話を聞いても

全く驚いた表情をしなかったので、

アニャドミスは、

完全に確信できませんでした。

もちろん、青年は

感情を隠しているのかもしれないし

青年が議長の裏切りを予想して、

彼に振り回されていないだけかも

しれませんでした。

 

クロウはアニャドミスを見つめ、

議長の言葉に従うべきかどうか

返事を求めました。

アニャドミスはしばらく悩んだ末、

頷きました。

議長の魂胆は分かりませんでしたが、

あの青年と彼女は

何の関係もありませんでした。

一方、議長からは、

得るべきものがあるので、

どちらかを選ぶなら、

議長でなければなりませんでした。

 

クロウは、すっきりしない気分で

口をモグモグさせながらも

指示に従いました。

そして、彼は壺の中から、

再び黒い粉を取り出して撒きながら

「召喚された魂よ、あの者の命を奪え」

と呪文を唱えました。

すると、虚空にぼんやりと浮かんでいた

最初の対抗者の魂は、

あっという間に生気を得ると、

虚空から大きな剣を取り出して

青年に飛びかかりました。

 

しかし、自分と似ている白黒の魂が

飛びかかって来ているにもかかわらず、

青年は微動だにせずに立ち、

じっと白黒の魂を見つめていました。

むしろ、剣が青年の首に触れると

怖くてギュッと目を閉じたのは

クロウでした。

 

ところが、

躊躇うことなく進んだ

最初の対抗者の剣は

青年に刺さらなかったので

アニャドミスは目を見開きました。

剣で首が切れてもいませんでした。

かえって最初の対抗者の剣が

青年の首に触れた瞬間、

うっという音と共に

剣がはじかれました。

 

最初の対抗者の魂が

混乱した目で剣と青年を

交互に見つめると、

議長がため息をつきながら。

クロウに止めるよう指示しました。

クロウは顔色を窺いながら、

黒い粉を取り出して吹き付けると、

最初の対抗者の動きが止まりました。

 

アニャドミスは

議長が悲しげな表情を

していることに気づき、

もしかして、

最初の対抗者を利用して

青年の命を奪おうとしたのか、

彼は死ぬことを望んでいるのかと

尋ねました。

 

青年は攻撃を避けなかったし、

議長を恨んでいない。

議長は、

青年が死なないことに悲しむ。

この三つを結び付けると、

そんな結論しか出ませんでした。

 

議長は答える代わりに

最初の対抗者の前に近づき、

魂が握っている剣に

手をかけようとしました。

しかし、

魂が握っている剣であるせいか、

議長の手は

剣を握ることができず、

手が触れるや否や、

黒い霧のように揺れながら

剣は議長の手を通過しました。


それを見たアニャドミスは

無駄なことは止めてと

言おうとした瞬間、

剣を通過した議長の手が、

そのまま最初の大敵者の魂を

掴みました。

 

最初の対抗者は、慌てたように

目を大きく開けて、

身体をよじりましたが、

議長は魂を離しませんでした。

その状態で、議長は

自分が腰に着けていた

大剣を片手で取り出し、

その中に魂を強制的に入れました。

魂が剣の中に吸い込まれると

剣から奇妙な輝きが出始めました。

アニャドミスは驚いて、

何をしているのかと尋ねました。

 

議長は、

自分の行動を説明する代わりに、

最初の対抗者の魂を入れた

剣をアニャドミスに差し出し、

約束したので、これをあげる。

対抗者の剣ほどではないけれど、

それでも、ロードを相手にできると

言いました。

 

アニャドミスは、この剣で

ロードの息の根を止めることが

できるということかと尋ねました。

議長は、ロードだけでなく、

ある程度の存在は、

皆、命を奪うことができると

答えました。

 

アニャドミスは議長と青年と、

そして部屋に掛けられた

ロードの肖像画を交互に見ました。

議長の行動を、

見れば見るほど混乱しました。

 

アニャドミスは、

一体、議長たちは

何をしているのかと尋ねました。

議長は「救いだ」と答えました。

アニャドミスは、

これが救いなのかと聞き返しました。

 

彼女は、一応剣を手に入れたけれど、

議長を全く信じられませんでした。

助けを受けながらも、

彼の手の中にいるようで、

すっきりしませんでした。

クロウも似たような考えなのか

黒い粉の入った壺を

しきりにいじっていました。

 

アニャドミスは、

かすかな熱を発し始めた剣を撫で、

何が欲しいのかと再び尋ねました。

議長は「安息です」と簡単に答えると

アニャドミスとクロウに手を振り、

彼女が欲しがっていた物を渡したので

これからは彼女の出番だ。

武器も手に入れたので、

早く帰るようにと言いました。

 

青年も同じ考えなのか

部屋の中に入ってしまいました。

クロウも、

早くここを離れたかったので

アニャドミスに、

「行きましょう」とそっと言いました。

 

アニャドミスは頷くと、

鞘から剣を取り出し、

すぐに議長の心臓を刺しました。

クロウは驚いて、

「ロード!」と叫びました。

議長も、予想できなかった

アニャドミスの行動に驚いたように

目を大きく見開きました。

 

アニャドミスは、

よろめきながら身を屈めた議長を

見下ろして、にっこりと笑うと、

安息が欲しければ自分があげると

言いました。


そして剣を抜いたアニャドミスは

今度は青年に向かって剣を振り回し、

一気に青年の首を

切ってしまいました。

 

アニャドミスは、

血のついた剣を見回すと、

剣の切れがいいと嬉しそうに笑い、

剣の血も拭かずに鞘に入れました。

クロウはブルブル震えながら、

なぜ、彼らの命を奪ったのかと

尋ねました。

 

アニャドミスは、

気持ちが悪くて、

何を考えているか分からなかったから。

自分を助けてくれるけれど

自分の味方ではないので、

いっそのこと、

息の根を止めた方がましだ。

どうせ彼らも

死にたがっていたからと答えました。

◇扉の鍵◇

アナッチャが、

すっきりしないといった目で

こちらを見つめているうちに、

ラティルは、

クラインとアナッチャを

同じ所に閉じ込めておいた

アニャドミスのことを

心の中で罵りました。

しかし、ラティルは本音を隠し、

アナッチャには、

助ける人を間違えたことについて

話しませんでした。

 

その代わりにラティルは

クリムゾンに、

これで1人を助け出したので

次の監獄に案内するように。

捕まった人が

1人や2人ではないだろうと、

全て意図してきたかのように

振る舞いながら指示しました。

 

クリムゾンは、

「他の人間?」と聞き返すと、

ラティルは、

3、4人はいるのではないかと

答えました。

2人と言えば、

クラインを助けに来たのが

バレてしまうような気がしたので、

ラティルは適当に答えました。

クリムゾンは首を傾げました。


しかし、ラティルが

知らないふりをして、

「早く!」と急かすと、

クリムゾンは、

本当にラティルが、

すぐに内側に移動させられたのなら

おそらく、他の監獄は外側にあると

呟きました。

ラティルは「外側?」と聞き返すと

そこから内側に入る道に、

もっと監獄があると答えました。

 

ラティルは、自分だけ入口から

すぐに奥に移動させられたので、

他の一行は皆、

外側にいるのだろうか。

それなら、ラナムン、ゲスター、

ギルゴールが先に

クラインを発見するだろうと

推測しました。

 

クリムゾンはラティルに、

そこへも行くのかと尋ねました。

ラティルは彼に、

そちらに案内して欲しいと頼みました。

 

もしかしたら、彼らが先に

クラインを救ったかもしれないけれど

ここから出るには、

外に行かなければならないからと

言うと、クリムゾンは、

通過しなければならない扉が

多いはずだと言いました。

 

ラティルは、

大丈夫。鍵があるので、

抜けやすいと思うと返事をすると、

クリムゾンは、

まさか、その鍵とは、

自分のことを言っているのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

クリムゾンを抱きしめながら、

アナッチャに付いて来るよう

目で合図をしました。

◇恩は返す◇

一体、ラトラシルは

何を望んでいるのか。


アナッチャは、

レッサーパンダを抱いた

ラティルの後を付いて歩きながら

目を細めました。

 

ラトラシルに助けられて

救出されたけれど、彼女と自分が

互いに助け合う仲ではないことを

知っているため、アナッチャは

ラトラシルの意図を疑いました。

しかも、彼女に助けられたのは、

これで2回目でした。

ラトラシルは敵なのに、

すでに彼女は2度も自分も

救っていました。

 

アナッチャが拉致される直前、

トゥーラはラトラシルと、

これまでの関係を

整理する取引をしたものの、

それは

「これ以上戦わないようにしよう」に

近い協定で、

「もう私たちは味方です」という

意味ではありませんでした。

 

ところが、ラトラシルは

アナッチャを救うために、

危険を冒して

この地下牢にまで入って来ました。

アナッチャは、

その訳の分からない好意に

耐えられませんでした。

 

アナッチャは、

今はラトラシルに

助けてもらってばかりいるけれど、

次は自分が彼女を助ける。

自分は絶対に受けた恩を、

そのままにしては置かないと

誓いました。

◇猫は誰?◇

恩を返すという考えですら険悪だ。

ラティルは、

アナッチャの本音を聞きながら

舌打ちしました。

アナッチャが、どれほど熱心に

自分に恩返しをすることを

誓っていたか、ラティルは

はっきり聞くことができました。

 

自分に助けてもらったのが

そんなに嫌なのか。

自分だって、助けたくて

助けたわけではないのにと

ラティルは思いました。

 

それでもラティルは、

とにかく彼女を助けたので、

しっかり恩を返せと

言うことにしました

 

ラティルはアナッチャを

どこに使えるか頭を転がしながら

クリムゾンのふわふわした毛を

無意識のうちに撫でました。

 

ところが、

しばらく外側へ向かって歩いて行くと

前方に、短い足を忙しく動かし、

フラフラしながら歩いてくる

レッサーパンダが見えました。

 

しかし、ガーゴイルのほとんどが

レッサーパンダの姿を

していることに気づいたラティルは、

そのレッサーパンダ

ゲスターの友達のガーゴイルだと

すぐに確信できずに、

 

タヌキですか?

 

と呼んでみました。

すると、タヌキと呼ばないでと

返事が返って来たので、

ゲスターの友達のレッサーパンダ

正解でした。

ついに仲間たちと会えたので、

ラティルは明るく笑いました。

 

ところが、ラティルが喜ぶや否や、

 

あのレッサーパンダは、

前にラトラシルを裏切った

レッサーパンダではないか。

 

と、アナッチャの疑惑に満ちた声が

後ろから聞こえて来たので、

喜びが減少しました。

 

しかし、トゥーラとアナッチャは

すでに自分がロードかもしれないと

疑っていたと、

トゥーラが話していたので、

アナッチャの自分への疑いに、

確信が加わるだけだと、

ラティルは前向きに考えました。

そして、レッサーパンダに、

他の人たちはどうしているか

尋ねました。

 

すると、後ろから、

 

ラトラシル自身を裏切った

レッサーパンダとも

仲良くするなんて、

彼女は思ったより後腐れがなくて

おおらかなのか。

 

と、アナッチャの本音が

聞こえて来ました。

そして、

 

あの猫のせいで

バラバラになったのに

なんで顔が真っ赤なんだ?ロード?

 

レッサーパンダが言い、

 

やはり、ラトラシルが

ロードだったのか。

ところでラトラシルは

どうしてあんなにレッサーパンダ

連れて歩いているのですか?

 

と、前後から会話と本音が

聞こえて来るので、

ラティルはガーゴイルの質問に

すぐに答えることができず、

 

私は大胆です。

 

と失言しました。

 

ガーゴイルに、

何を言っているんだと責められると

ラティルは慌てて話題を変え、

猫のせいで散らばったとは

どういうことかと尋ねました。

ガーゴイルは、奴が自分たちを

カワハギの干物にしようとしたせいで

こうなったと答えました。

 

ラティルは、

どういうことなのか。

ギルゴールが何をしたのかと

尋ねると、ガーゴイルは、

自分はゲスターの話をしていたと

答えました。


ラティルは、

レッサーパンダの言葉の意味が

分からなかったので、

きょとんとしましたが、

とりあえず、

クリムゾンを抱き締めました。

レッサーパンダが、

何と言っているかは

分かりませんでしたが、

彼らがバラバラになったということは

分かりました。

 

とにかく重要なのは、

仲間たちの一人を見つけたことでした。

しかもガーゴイルが2人になりました。

そうでなくてもラティルは、

ガーゴイル1人では、

防御に限界を感じていたので、

他のガーゴイル

説得してみるつもりでした。

ところが、

ドミスの味方のような

2番目のガーゴイルが現れたので、

状況が肯定的に思われました。

 

ギルゴールやゲスターは

ガーゴイルを説得できないと

言っていましたが、

必ずしもそうではなく、

思ったより言葉が通じるのではないかと

ラティルは思いました。

 

嬉しくなったラティルは

クリムゾンを大切に抱きました。

クリムゾンも、ラティルが

自分を苦しめないと分かると、

膨れっ面をしながらも、

そっとラティルの肩に

頭を寄せました。ところが、

 

ロード!なんで僕は

抱きしめてくれないんですか!

 

と、それを見たレッサーパンダ

怒って叫びました。

しかしラティルは、釣った魚には

あまり興味がありませんでした。

 

そうしているうちにクリムゾンは

短い腕を上げて、

 

あそこです、あそこ!

あそこへ行けば監獄がある!

 

と叫びました。

互いにギクシャクしながら

移動している間、かなり多く

歩いて来たようでした。

 

クリムゾンが指した所に

曲がった通路が見えると、

ラティルはもう片方の手で

レッサーパンダを抱き、

そこへ向かって急いで走り始めました。

今度こそ、クラインに会えると

思いました。

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ゲスターは猫をかぶっているので

レッサーパンダは彼のことを

猫と呼んだのだと思います。

ギルゴールは猫と言うよりは

狐ではないかと思いますが、

なぜか、ラティルは

悪い事をするのはギルゴールだと

決めつけているような気がします。

彼は頭のおかしな吸血鬼だけれど

元々、騎士なので

意外と正義感に溢れているのかも。

ギルゴールは、

やることが乱暴だけれど、

結構良いことをしているように

思います。

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