123話 麗奈と智彦は山の頂上に到着しました。
自分たちはやり遂げたと、
智彦は叫び、万歳をすると、麗奈も、
自分たちはやり遂げたと
喜びました。
智彦は、
これから子供たちに
ビデオ通話をしようかと提案すると
麗奈も賛成しました。
彼らから
ビデオ通話がかかって来ると
子供たちは画面を見ながら
嬉しそうに、
「パパ、ママ」と呼びかけました。
智彦は、
パパに会いたくなかったか？
パパとママは、
とても会いたかったと言いました。
麗奈は子供たちに山を見せながら、
ママとパパは山の頂上にいると
話をしました。
子供たちは
不思議そうにスマホを覗き込んだり
スマホをトントン叩いたりするので
麗奈は笑うと、
次は家族全員で来ようと言いました。
山を下りた２人は
サムギョプサルを食べに行きました。
この店は美味しいので有名だと
麗奈が言うと、智彦は
本当に美味しそうだと言いました。
麗奈は、
他の人が作った料理が
こんなに美味しいなんて
知るのが遅すぎた。
これまで食べられなかったのが
もったいないと嘆きました。
智彦は笑いながら、
麗奈が良く食べられるようになって
良かった。
この前の旅行の時は、
コンビニの食べ物しか
食べられなかったと言いました。
麗奈は、全て智彦のおかげだ。
別の世界が開かれたようだと
言いました。
智彦は、
たくさん食べるように。
今日は自分のおごりだと言うと
麗奈は嬉しそうに
そうすると返事をしました。
そして、肉を口に入れると
これは本当に美味しい。
今日の疲れが取れる気分だと
涙を流して喜び、
智彦も早く食べるようにと勧め、
「あ～んして」と言って、
彼の口の中に
料理を入れてあげました。
智彦は嬉しそうに
口をモグモグさせました。
次に２人は手を繋いで
浜辺を散歩しました。
麗奈は智彦に
海は大丈夫なのかと尋ねました。
智彦は、
麗奈が、こうやって
手を握ってくれているし、
彼女のおかげで、
本当に海が好きになった。
よく眠れるし、もう悪夢も見ないと
言いました。
麗奈は、本当なのかと尋ねました。
智彦は、
確認させてあげると言うと、
サンダルを脱ぎ、
海の中へ入って行きました。
驚く麗奈に、智彦は、
「大丈夫でしょう？」と
言いました。
麗奈は涙を浮かべながら
本当に良かったと喜びました。
そして、麗奈はサンダルを履いたまま
海の中に入り、智彦に抱き着くと
２人は海の中に倒れて
ずぶぬれになりましたが
笑顔でした。
夜、ガウン姿の麗奈と智彦は
お酒を手にしながら
ソファーに座っていました。
麗奈は智彦の肩に頭をもたれながら、
新婚旅行の時は
本当に忙しかったけれど、
今回の旅行はとても楽しかったと
言いました。
智彦も笑顔で同意し、
誰かさんは結婚式の後に、
消えてしまったからと
からかいました。
そして、山に登って
美味しい物を食べて
こんなに気楽に旅行するのは
本当に久しぶりだと言いました。
麗奈は、自分もそうだと返事をし、
これからも、たまには
こうやって旅行をしようと
提案しました。
智彦も賛成しましたが、
子供たちも連れて来たい。
正直なところ、
子供たちに会いたくて
我慢できないと言いました。
麗奈は、
実は自分もそうだったと
打ち明けました。
智彦は、
今、子供たちは寝ている時間だから
写真でも見ようかと提案しました。
麗奈も、見ようと賛成しました。
２人は、
生まれた時からの子供たちの
写真を見ると、麗奈は
とても可愛いと褒めちぎり、
今よりも小さい子供たちの写真を見て
うちの子たちは
早く大きくなる気がすると
言いました。
智彦は、
自分が写真と動画をたくさん撮るので
子供たちが大きくなったら、
見せてあげようと言いました。
麗奈も賛成し、
とても面白そうだと言いました。
そして、智彦は麗奈を抱き上げ、
ベッドへ連れて行って寝かせると
双子たちをお兄さんにしてあげようと
言いました。
麗奈は頬を染めながら、
何を言っているのと返事をしました。
麗奈が許可したので、
智彦はガウンを脱ぐと、
麗奈のガウンを脱がせました。
２人は互いに愛していると
囁きました。
最終回まで、
あと２回を残すところとなりました。
最終回のサムネイルが
智彦が子供を抱いている姿なので
３人目の子が生まれ、
ハッピーエンドで終わるのでしょう。
もう波乱はなさそうですが、
母親と決別した璃香が、
自分の力で生きて行く姿を
見たい気もします。
