自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 537話 ネタバレ 先読み 現作 あらすじ 父親を憎む息子

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537話 ようやくラティルは、ゲスターの不審な点について真剣に考え始めました。

◇二重人格?◇

確かにゲスターは、

臆病で気弱な性格でした。

幼い頃からずっと見てきたので、

それは明らかでした。

しかも、ゲスターは

ラティルが何か言う度に

顔はもちろんのこと、

首まで赤くなりました。

猫をかぶる人でも、

顔が赤くなることまでは

調節することはできませんでした。

もしかしたら、

二重人格のようなものではないかと

ラティルは考えました。


ラティルは、

狐の仮面を受け継ぐ時に、

先代の記憶も受け継ぐという

ゲスターの言葉を思い出しました。

もしかして、

その記憶を受け継ぐ時に、

副作用として

人格が二つになる可能性が

あるかもしれないと考えました。

 

たまに、

話し方が変わるのもそうだし・・・

 

ゲスターは善良で優しいけれど、

変なことに巻き込まれることも、

機能しているかもしれないと

考えました。

 

ラティルの様子を見ていた

サーナット卿は、口角を上げ、

気になるなら、直接、

ゲスターに聞いてみたらどうかと

提案しました。

彼はなぜかこの状況を

かなり面白がっているようでした。

 

ラティルはむっつりして、

なぜ、そんなに喜んでいるのかと

尋ねると、サーナット卿は、

味方だけれど、皆恋敵だからと、

当然といった口調で答えました。

 

恋敵という言葉に

ラティルが驚いていると、

サーナット卿は、

ラティルも知っているように、

自分は彼女を愛しているからと

言いました。

その堂々とした言葉に、

ラティルはギクッとすると、

以前、グリフィンが、

サーナット卿が自分の愛を

もらいたいと言いながら、

一人でブランコに乗って

泣いていたと言っていたけれど

本当なのかと尋ねました。

 

ラティルは、当然、グリフィンが

誇張して言ったと思っていましたが

サーナット卿の態度を見ると、

もしかしたら、

事実のような気もしました。

 

サーナット卿は、

少し、そうだったと答えました。

ラティルが目を丸くして、

本当なのかと尋ねると、

サーナット卿の口元が

いたずらっぽく上がりました。

 

ラティルは、

やはりサーナット卿は

泣いたわけではないと思い

安心しました。

彼が一人で泣いたと思うと

気分が良くありませんでした。

 

安堵したラティルは、

露骨にゲスターに、

クラインの事件と関連があるのかと

聞くのも気が進まない。

そうでなくても、

彼の心は弱いので、

もし、事件と関係がなければ、

自分がしばらく

こんなことを考えただけでも

寂しがるだろうと言いました。


しかし、サーナット卿は

どちらでもいいという態度で、

再び食事を始めました。

ラティルは、

ぼんやりとその様子を見て

ある計画を立てました。

◇いつ出会ったの?◇

ラティルが立てた計画とは、

今回のことと関係のない質問を通じて

遠回しに調べることでした。

 

彼女はゲスターに、

タナサンで彼が仮面を脱いだ時、

仮面の中の顔が違ったのは、

どういうことなのか。

あの時も気になっていたけれど

急な事件が起こり聞けなかったと

尋ねました。


ゲスターは慌てたように

大きなコーヒーカップをつかむと、

ラティルのように

固定的に顔を変えることは

できないけれど、先代たちの顔なら、

少しずつ真似できると答えました。


ラティルは、

あの時、現れた顔が先代の顔なのかと

尋ねました。

ゲスターは、そうだと答え、

自分は長くは変えられないと

説明しました。


彼はコーヒーカップを両手でつかみ、

ラティルを怯えた目で

ちらっと見ました。

コーヒーカップで顔がほとんど隠れ、

丸い目だけ見えると、

彼はまるでリスのように見えました。

その姿は可愛いけれど、

ゲスターの言葉を聞いたラティルは、

もしかして、クラインが会ったという

あの幼い侍従は

ゲスターが姿を変えたのではないか。

一言、伝えればいいだけなので、

長く変身する必要はなさそうだと

考えました。


ラティルは

ゲスターをチラッと見ました。

彼は、いつものように怯えた顔で

ラティルを横目で見ていました。

 

結局、ラティルは

ゲスターに質問しても、

適切な答えを得ることが

難しいと思ったので、

彼が出て行く途中、

トゥーリをこっそり呼ぶと、

ネイトンが事故に遭った時に、

トゥーリはゲスターと

ずっと一緒にいたのか。

それとも少しでも、

席を外したのかと尋ねました。

 

トゥーリは、

ネイトンが落ちた具体的な時間は

分からないけれど、自分は

仕事をしなければならないので、

ずっと行ったり来たりしていた。

けれども、ラナムンが

一緒に部屋にいたと

当惑しながら答えました。

 

ラティルは、

トゥーリが席を外している間に、

もしかするとゲスターが

狐の穴を使って移動し、

侍従の真似をしたのではないかと

疑っていましたが、

トゥーリの答えを聞いて

恥ずかしくなりました。

ラナムンが一緒にいたのなら、

やはりゲスターは違いました。

 

トゥーリは

なぜ、ラティルが

そんなことを聞くのかと

尋ねましたが、ラティルは、

ハーレムの中は

安全でなければならないので

色々と気を遣っていると

誤魔化しました。

 

ラティルに挨拶をして

退いたトゥーリは、

首を傾げながら、部屋に戻りました。

そして、ゲスターを見ると

すぐに皇帝の質問について話し、

ゲスターがネイトンに

お使いをさせた時に

事件が起こったので、

もしかしたら皇帝は

ゲスターを疑っているのではないかと

心配しました。

 

トゥーリの言葉に

すぐにゲスターの目尻が下がりました。

その姿にトゥーリは

胸が張り裂けそうになり、

虫一匹も退治できないゲスターを

皇帝は疑うなんて酷いと嘆きました。

 

ゲスターは、

皇帝の周りには敵が多いので、

そうするしかないと言いました。

トゥーリは、

ゲスターは敵ではないし、

彼ほど、

世の中に信じられる人はいないと

主張すると、

 

えっ⁈

 

あいつは頭に、

ランプの笠をかぶった方が

もっと目が冴えそうだ。

 

それでも、あの子は、

牛乳は、きちんと飲ませてくれる。

 

と、ストーブのそばに座っている

グリフィンとレッサーパンダ

クリムゾンの声が聞こえました。

ゲスターは、一瞬、演技が

崩れそうになりましたが、

最後まで完璧に表情を維持して話し、

トゥーリにお礼を言うと、

咲いたばかりのカスミソウのように

笑いました。


トゥーリは目頭が熱くなり、

感情を抑えきれずに

外へ飛び出しました。

 

扉が閉まる音とともに、

レッサーパンダ2匹と

グリフィンは姿を現し、

 

馬鹿でも本人が幸せならいい。

 

幸せだなんて!

 

泣きながら

出て行ったじゃないですか!

 

泣いていても幸せなんだ!

 

愚かなレッサーパンダたちに

人間について説明していた

グリフィンは、ゲスターが1人で

ソファーへ歩いて行き、

長い足を優雅に組んで

座っているのを見ました。

 

人間の侍従が言った言葉は

彼にとって

それほど有利ではないはずなのに

ゲスターの唇の端は

気持ちよさそうに上がっていました。

 

グリフィンは

ゲスターを目で差しながら、

 

ほら、あの変態。

また1人で笑っている。

あいつはたまにそうする。

 

と言いました。

 

普段もそうなのか?

 

いつも、あのようなんですか?

 

彼らは集まって、

ゲスターの姿を観察している中、

レッサーパンダは、

ふと思いついたことがあり、

クリムゾンを

しっぽでポンと叩くと、

クリムゾンは、一体、いつ

ロードと知り合ったのか。

自分は前世のロードと一緒にいた時、

クリムゾンを見たことがないと

言いました。

 

クリムゾンは、

レッサーパンダのしっぽを

自分のしっぽだと思って抱きしめ、

毛繕いしながら、

分からない。

ただ、ロードがやって来て

 

見つけた!クリムゾン。

 

と言われただけと答えました。

 

物思いに耽っていたゲスターは

クリムゾンの方へ首を向けると、

今、何て言ったのかと尋ねました。

◇自分には冷たい◇

その頃、

初代対抗者の魂を入れて作った

剣を持って、

地下牢に戻って来たアニャドミスは

普段と違って

クリムゾンが出迎えに来ないので

眉をひそめました。

 

アニャドミスは、

クリムゾンを呼びながら、

彼の好きな隠れ場所まで

確認しましたが、

クリムゾンはいませんでした。

 

アニャドミスが

不機嫌そうな顔をすると、クロウは

お風呂かどこかに、

少し出かけているのではないかと

言いました。

 

しかし、アニャドミスは

石の扉のそばのボタンを見つめながら

「そうだろうか?」と呟きました。

ボタンの下では、

彼女がわざと置いていた小さな砂利が

広がっていました。

誰かが、そこに

立ったということでした。

クロウもそれを見て、

誰かが侵入したと叫びました。

 

アニャドミスは無言で、

捕まえた人たちを入れていた

監獄へ歩いて行きました。

そして、監獄の扉を開けて中へ入り、

ゆっくりと中を見回した後、

クロウの方を向き、固い表情で

「いない」と言いました。

クロウは、侵入者が、

あの銀髪を連れて行ったのかと

疑いました。

 

彼女は、

他の監獄も確認しましたが。

そこも空っぽでした。

侵入者が、

監獄に閉じ込められた2人と

レッサーパンダ

連れて行ったようでした。

 

クロウは、

あの皇帝の仕業だろうかと

尋ねました。

アニャドミスは肯定し、

だからレッサーパンダ

自ら侵入者に付いて行ったのだろうと

答えました。

 

クロウは、

捕まったのかもしれないと

反論しましたが、アニャドミスは

あのレッサーパンダは、

この地下牢の守護者で、

隠れる場所もたくさんあるのに

死体も残さず消えたということは

自ら付いて行ったのだと

返事をしました。

 

自分の主人を見分けたのか・・・

 

アニャドミスの目が細くなりました。

本来なら、この時代は、

彼女の時代ではないからなのか。

500年前と同様の努力をしているのに、

状況は、彼女が有利になるよう

簡単には働かないようでした。

 

アニャドミスは、

アイニ皇后を自分に渡せば、

皇帝と対立することはないという

自分の提案を、皇帝が

断ろうとしているようだと

言いました。

 

アニャドミスは

自分が泊まる部屋へ入って

コートを脱ぎ、

鏡に映ったドミスの姿を見て

立ち止まりました。


鏡の前にゆっくりと歩いた彼女は、

赤毛の下の青白い顔を見ながら、

 

お姉さんは昔からそうだった。

 

と呟きました。

そして、鏡に手を当てて

唇を歪めながら、

他人には優しくしていたのに、

自分にはそうではなかった。

全ての人を許す時も、

自分は完全に排斥した。

ましてや、今は完全に他人だと

呟きました。


クロウは、アニャドミスが

何を言っているのかと思い、

彼女を見つめました。

彼女の言葉は、現在の状況と

合っていませんでした。

 

しかし、アニャドミスが

陰鬱な様子を見せたのもつかの間。

彼女はすぐに表情を整え、剣を持ち、

この地下牢は敵の手に渡ったので

捨てると言いました。

 

クロウは、

これからどうするのかと尋ねると、

アニャドミスは、

作っておいたダークリーチャーを

解き放つと答えました。

◇父親に頼みたいくらい◇

真っ白な神殿の屋根の上に

陰鬱な暗雲が垂れ始めました。

外は依然として青空なのに、

天井に流れるように

黒い雲が浮かんでいく様子は

奇妙でした。

しかし、神殿の中には

これを不思議に思う人は

いませんでした。

 

青年は天井に現れた黒い雲を見上げ、

ため息をつくと、

今回は対抗者も数人いて、

ロードも2人なので、

少し違うと思っていたけれど、

結局、また混乱が訪れるようだと

呟きました。

 

そして、頭を下げた青年は

自ら傷口を消毒している

議長を見つめました。

広がった彼の傷の中には

絡まった根が見えていたので、

ここに誰かがいたら、

天井を見て驚いた以上に

議長の傷を見て驚くはずでした。


議長の傷を見ていられない青年は

消毒を手伝うことを申し出ましたが、

議長は首を横に振り、

自分でやるのが一番早いので大丈夫。

誤って、突拍子もない根に

触れられると面倒だからと断りました。

 

そして、傷口を消毒し終えた議長が

包帯を巻き始めると、

青年は近づいて手伝いました。

議長も、その助けは

断りませんでした。

 

包帯を巻き終えた議長は、

白い神官服を着て、

穏やかに笑いながら空を見上げると、

今度は違うことを望むと答えました。

 

青年は、あの女性が

きちんと騎士たちの命を

奪うことができるだろうかと

尋ねました。

議長は、

他の騎士たちなら可能だけれど、

ギルゴールは、

簡単にやられないだろうと

答えると、妙な目つきで青年を見つめ

 

それよりも、あなたは大丈夫なのか。

ギルゴールは、

あなたのお父さんなのに。

 

と尋ねました。

 

彼は、

「構わない」と淡々と答えました。

そして、床に垂れ下がった

残りの包帯を手に取りながら、

自分の気持ちとしては

死んでほしいと、

堂々とお願いしたいほどだと

言うと、忙しく動かしていた手を

止めました。

 

議長は、

一度、ギルゴールに

聞いてみようかと提案しました。

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対抗者のアニャは、

ドミスを嫌っていたのに、

彼女が自分を愛することを

望んでいたのでしょうか?

 

ドミスの周りに集まって来たのは

彼女を慕って愛する者ばかりのような

気がしますが、

対抗者のアニャの周りに

集まって来たのは、

「打倒ロード!」の旗を

掲げる者たちばかりで

アニャ自身の人徳により

やって来た人たちは

いないように思いますし、

彼女は性格が悪いので、

彼女のことを愛した人は

両親以外、

いなかったのではないかと

思います。

ドミスは、アニャの姉として

一時、一緒に住んでいたし、

その時、ドミスは

アニャに優しくしていましたが、

再会した後、ドミスは

アニャに対して冷たくなりました。

それは、

アニャの行動のせいなのだけれど

かまってちゃんのアニャは

敵であるドミスにさえ、

自分を愛することを

期待しているのかと思いました。

 

アニャドミスが本当のドミスだと

クリムゾンが信じていた頃は、

彼女に懐いていて、

アニャドミスは、それが

嬉しかったのでしょうけれど、

そのクリムゾンがいなくなったことは

少なからずアニャドミスに

ショックを与えたのだと思います。

 

議長の正体は木の精霊?

だから、聖騎士たち2人を

木に変えることが

できたのでしょうか?

 

青年(シピサ)が

「あの女性」と呼んだのは

アニャドミスのことだと思いますが

議長とシピサは、

騎士がいなくなることを

願っているのでしょうか?

でも、騎士がいなくなっても

ロードが死んで転生すれば、

新たな騎士が生まれると思うので、

議長とシピサが望んでいるのは

ギルゴールの死なのでしょうか。

 

そもそも、シピサは、

なぜ、父親の死を望むほど、

彼を憎んでいるのでしょうか?

議長が、アリタルが死んだのは

ギルゴールのせいだと吹き込んで

シピサがギルゴールを憎むように

仕向けているのでしょうか?

全ての不幸の元凶は

議長のような気がしてきました。

 

余談ですが、

レッサーパンダよりもクリムゾンの方が

性格が良さそうだと思いました。

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