自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 538話 ネタバレ 先読み 現作 あらすじ ラティルの秘密の能力について考えるゲスター

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538話 クラインが罠にかけられたせいで、ラティルは彼から遠ざかっていますが・・・

◇怪しい三人◇

ラティルは、クラインの所へ

行かなくなったとはいえ、

他の側室の所へ

行く気にならなかったので、

アニャを訪ねようと思い、

彼女の所へ向っている途中、

異様な場面を目撃したので、

茂みの後ろに身を隠しました。

 

ラティルは、

遠くに立っていたサーナット卿を、

小声で呼ぶと、

彼は、すぐに近づいてきて

ラティルの隣で身を隠しながら、

なぜ、自分たちは

こんなことをしているのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

あれを見てと言って、

客用宮殿を目で指しました。

サーナット卿は、

アイニ皇后とトゥーラ皇子が

一緒にいるのは意外だけれど、

隠れるほどのことなのかと尋ねました。

 

しかし、ラティルは、

そちらではなく、

そこから少し斜め右を見てと

指示しました。

サーナット卿は、

ラティルに言われた方を見ると、

慌てて自分の口を塞ぎました。

客用宮殿の前で話をしている

アイニとトゥーラから

少し離れた所にアナッチャが隠れ、

彼らの様子を見守っていました。

サーナット卿は、

これは本当に変だ。

なぜ、アナッチャは、

隠れて二人を見つめているのかと

呟きました。

 

ラティルは、

アイニとトゥーラの雰囲気が

少し怪しくないかと聞きました。

サーナット卿は、

「怪しいって?」と聞き返すと、

ラティルは、

二人とも互いに目を合わせないけれど

一度目が合うと、

じっと見つめ合っていると

指摘しました。

その言葉にサーナット卿は、

にらめっこしているのではないかと

返事をしたので、ラティルは

サーナット卿が

ふざけていると思い、

眉をしかめて彼を見つめました。

彼は口をつぐみました。


サーナット卿は、

皇子は食餌鬼なので、

にらめっこする必要はないと

言い直すと、ラティルは

鈍いサーナット卿に舌打ちしました。

 

その後、ラティルは、

二人をよく見るように。

雰囲気が変ではないか。

アナッチャもそれを察して、

隠れて見守っている。

彼女の表情を見ても

分からないかと尋ねました。

サーナット卿は、

分からないと答えました。

 

ラティルは目を細めて

アイニとトゥーラを見つめました。

以前、ラティルが不審に思うくらい

トゥーラが

アイニを心配していたのを見たので

今、何ともない場面まで

変に見えるのかもしれませんが、

とにかくラティルの目には

あの三人の雰囲気が

尋常ではありませんでした

 

サーナット卿は、

本当にトゥーラ皇子とアイニ皇后が

互いに好き合ったとしても、

どうせダメではないか。

トゥーラ皇子は、

公には死んでいるので

隠れて過ごさなければならないし

アイニ皇后は

ヒュアツィンテ皇帝と結婚していると

言いました。

 

しかし、ラティルは、

とりあえずはそうだけれど、

人のことは分からない。

カリセンでは、

ダガ公爵の事件があった。

アイニが、

黒魔術師を離れに隠しておいて

発覚した事件もあった。

当時、アイニが拉致されたので

公にはしていないけれど、

平和な時期になれば、

どのように発覚するか

分からないと言って首を横に振ると、

そっと立ち上がりました。

 

サーナット卿は、

もっと見ないのかと尋ねましたが

ラティルは、

もっと見てどうするのか。

ずっとああしてばかりいるだけだと

答えました。

◇ラティルの秘密の能力◇

最近、皇帝はハーレムに来ないと

メラディムは鱗を磨きながら

陽気な声で言うと、

周りにいた人たちは同時に

暗鬱になりました。

 

しかし、メラディム本人は、

皇帝がハーレムに

頻繁に来ようが来まいが、

あまり気にしていないのか

平然としていて、

彼は鼻歌を歌いながら

鱗だけを磨き続けました。

 

しかし、メラディムが

同じ鱗ばかり磨いているので、

ティトゥは、一か所磨いたら

反芻するよう助言しましたが、

メラディムは、再び、

最近、皇帝はハーレムに来ないと

言いました。

もどかしくなったティトゥは、

メラディムから布を奪って、

彼の代わりに鱗を磨きました。

 

その様子を、

ぼんやりと見守りながら、

ゲスターは頬杖をついて、

本宮のある方向を眺めました。

そのゲスターの顔には、

恋人を想っているような

表情が表れていたので、

トゥーリは一人で感動しました。

 

やはりこの側室たちの中で、

陛下を心から愛し慕っているのは、

うちの坊ちゃんだけだ。

神秘的ではあるけれど、

頭がフナの人魚や、

皇帝が来ようが来まいが

気にもしないようなラナムンや、

茶菓を分けに来て

運動をする大神官は皆、

側室らしくないと思いました。

 

しかし、ゲスターが

哀れを誘う表情の下で考えているのは

皇帝の能力のことでした

 

クリムゾンは、

ドミスが自分を見るや否や

親しそうに話しかけ、

悩まず名前を付けてくれた。

そして、クリムゾンを

知っているかのように

話しかけたと言っていました。

 

その時期は、よりによってドミスが

一年間、側近のそばを離れていた時で

この時の彼女の行跡は、

ギルゴールすら知りませんでした。

 

ゲスターはレッサーパンダ

ふわふわした毛を

無意識のうちに撫でながら

目を細めました。

皇帝は、前世の一部を

覚えていると言っていた。

それに、時々、人が知らないことを

知っているかのように振る舞う。

皇帝が隠している能力は

過去に行く能力なのだろうかと

考えました。

 

ゲスターの目が細くなると、

ラナムンは優雅にお茶を飲みながら

そちらを見ました。

一体、何を企んでいて、

あのような表情をしているのかと

考えました。


ラナムンは地下牢でのことで、

ゲスターが小心者でも

信じられる人ではないということを

知りました。

皇帝にこの話をしたところで、

仲違いしているだけだと

思われるので、

あえて話したりしませんでしたが、

そのゲスターが妙な表情をして

考え込んでいると気になりました。

ゲスターは、

ラナムンのその視線に気づきましたが

放っておいたまま、

皇帝の能力について考え続けました。

 

過去に行く能力とは断定できない。

それなら皇帝は、

全てを有利に変えることができるのに

そうしていない。

皇帝は、影のようにくっついて

追いかけてくる敵を相手にするのに

忙しい日々を送っている。

そうしているうちに、時々、

今のように平和な時期が

訪れるけれど、大体は、

いつも忙しく過ごしている。

過去に行くことができる能力が

あるとしたら、おそらく、

そのようなことはないだろう。

いや、もしかして、

そのような能力はあるけれど、

完全に覚醒していないので、

能力を

コントロールできないとしたら?

皇帝は、覚醒と似たような状態を

経験したものの、

覚醒したロード特有の

性格破綻が起きなかったのであれば、

完全に覚醒することで、

過去に行く能力を自由に使えるように

なるのだろうか?

 

悩みに悩んでいるゲスターの視線が

無愛想な表情で座って

本を読んでいるカルレインに

向けられました。

ゲスターは、

彼に相談してみようかと考えました。

ゲスターの視線を感じたのか、

カルレインは、

すぐにゲスターの方を向き、

どうしたのかと尋ねました。

 

ゲスターは何でもないと答え、

優しく笑いながら、

今度は温室のある方向を見ると

ギルゴールに相談することも

検討しました。

 

しかし、

ギルゴールとカルレインは

過去に縛られていることが多く、

皇帝の能力を知ることになれば、

どのように利用したがるか

分からないので、

自分だけが知っていた方が良いと思い

二人に相談するという考えを

捨てました。

 

ところが、しばらく考え込んでいると

メラディムが

「陛下ではありませんか!」と

明るく叫ぶ声が聞こえて来ました。

 

ぼんやりと床を見ていたゲスターは

頭を上げました。

メラディムが眺める方向を見ると、

皇帝が

こちらへ歩いて来ていました。

 

どうして、皆集まっているのかと

尋ねながら、

近づいてくる皇帝を見たゲスターは

明るく笑いながら立ち上がり、

ラティルに声をかけました。

しかし、彼女は

皆で遊んでいるのに申し訳ないけれど

ザイシンを借りて行くと言って

申し訳なさそうに笑うと、

すぐにザイシンの腕をつかんで、

どこかへ連れて行ってしまいました。

 

ゲスターが、

その後ろ姿をじっと見ていると、

彼の向い側から

強い視線が感じられました。

そちらへ首を回すと、

ラナムンが眉をひそめて

見つめていました。 

◇アリタルの命脈◇

どうしたのかと尋ねるザイシンを

ラティルは、周囲に人のいない

湖畔の東屋へ連れて行くと、

数日前、百花と一緒に

何の用事で神殿に行ったのか。

何か調べることがあると聞いたと

尋ねました。

 

実は、このことについては、

すぐにでも聞くべきでしたが、

ここ数日、ラティルは

クラインの事件の後遺症で

頭が混乱し、

意欲が半減していました。

ぼんやりしながらも、

毎日やるべき仕事はしていましたが、

半分は魂が抜けたような状態でした。

そうしているうちに、

アナッチャとアイニとトゥーラを見て

頭がリフレッシュされ、

意識を取り戻しました。

 

ラティルは、以前、自分が

百花とザイシンに調べろと言った

そのことで、神殿に行ったのかと、

彼の腕をつかみながら

苛立たしそうに尋ねました。

 

ザイシンは、

不安そうな顔で見つめている

ラティルに、にっこりと微笑むと

そうだけれど、

あまり心配しないように。

悪い情報はなかったと答えました。

 

ラティルは、

情報を得られのたかと尋ねました。

ザイシンは「はい」と答えると、

大神官は血統で受け継がれていて

結婚も可能だったと、

以前、話したことがあるけれど、

大神官を輩出していた

その血族は衰退したものの、

命脈を繋いでいると説明しました。

 

ラティルは、

思った以上の良い情報に目を見開き、

本当なのかと尋ねました。

ザイシンは「はい」と答えました。

ラティルは驚きのあまり、

口を開けたまま、

何の返事もできませんでした。


その血族がいるなら、

アリタルを最後に、彼らの家から

大神官が出てこなくなったので

アリタルに関する情報を

持っているかもしれないと

思いました。


ラティルは、彼らの間で

良い意味でも悪い意味でも

アリタルについての逸話が

伝わっているかもしれないと言うと、

ザイシンは「そうですね」と

返事をしました。

 

ラティルは、

彼らの居場所を見つけたのかと

尋ねました。

ザイシンは、

神殿にある情報は、

衰退したが命脈はつないでいるで

終わっていた。

現在、彼らがどこにいるかは

出て来なかった。

もしかしたら、散らばって

暮らしているかもしれないと

答えました。

 

ラティルは半分安心し

半分不安になりました。

すでに百花の前で

偉そうなことを言ったので、

もし大神官のアリタルと

初代ロードのアリタルが

同一人物でなければ

どうしようと思いました。

 

ザイシンは焦っているラティルを見て

無邪気に笑うと、

あまり心配しないように。

すべてがうまくいくだろう。

すでに、このような情報を

一つ得たではないかと

慰めました。

 

ラティルはザイシンが肯定的だと

指摘すると、彼は、

そのほうがいいからと

返事をしました。

 

ラティルは、

人に平安を与えてくれる

ザイシンの微笑みを見ました、

ラティルは、

もうすぐザイシンの誕生日だけれど

何か欲しいものはあるかと

こっそりと尋ねました。

◇ヒュアツィンテからの手紙

考えてから話すと、

照れくさそうに笑う

ザイシンの姿を思い浮かべながら、

ラティルは、

さらに軽くなった足取りで

執務室に戻って来ました。

まだ、クラインに

罠をしかけた犯人のことが

気になっていましたが、

それでも、ここ数日ほどのようでは

ありませんでした。

 

元気が出たラティルは

鼻歌を歌いながら、

今日中に調べなければならない

書類を積み重ねると、

一番、上の書類をめくりました。

ところが、書類を読もうとした時、

窓から、鳥の羽音と鳴き声が

聞こえて来ました。

グリフィンかと思ったら、

ヒュアツィンテの伝書鳩でした。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテの誕生日に

人を送らなかったことを謝罪する

手紙を送ったので、

その返事が来たのだと思い、

不思議に思うことなく窓を開けて

鳥を中に入れました。

鳥は、ラティルの机の上に

慣れたように座り、

くわえてきた手紙を置きました。

 

鳥の足に手紙が縛ってあるのではなく

くわえて来たことを、

ラティルは不思議に思いましたが、

鳥に水を一杯飲ませた後に、

手紙を広げてみました。

そして、その状態のまま、

ラティルの手の動きが止まりました。

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ラティルがロードとして

世界に君臨するようになり、

人間だろうが異種族だろうが

分け隔てなく暮らせる社会になったら

トゥーラの結婚も

可能になるかもしれませんが、

アイニにはヘウンがいるし、

彼女はアナッチャのことを

嫌っているでしょうから、

トゥーラが

アイニに恋していたとしても

失恋することになりそうです。

 

ザイシンとメラディムは癒し系。

トゥーリは二人のことを

ひどく言っていますが、

純粋な振りをしている

腹黒ゲスターとは違い、

ザイシンとメラディムは

正真正銘、純粋だと思います。

 

実はラティルは

アリタルの血族だから、

ドミスの転生であると同時に

アリタルの転生でもあるということに

なればいいのにと思いましたが、

意外な結果が出たとしても、

それはそれで面白そうです。

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