自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 718話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 取り換えられた遺灰

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718話 ラティルはゲスターに父親の魂を呼び出して欲しいと頼みました。

◇どなたですか?◇

外が暗くなると、

ラティルはティーカップを置いて

立ち上がりました。

 

さあ、行きましょう。

 

とラティルが声をかけると

ゲスターとメラディム、

ギルゴール、サーナット卿が

ラティルの後を

ちょろちょろ付いて来ました。

 

ラティルは狐の穴を通って

死者の宮殿に行くことを

ゲスターに提案しようとしましたが

考えを変えました。

誰かがその近くにいれば、

列をなして現れた一行を見て

びっくりするだろうから、

そのまま歩いて行った方が

マシだと思いました。

 

ラティルが

死者の宮殿の前に到着すると、

近くを守って立っていた警備兵たちが

素早く近づいて来ました。

続けて守るようにと

ラティルが指示すると、

警備兵たちは、

再び散り散りになりました。

 

ラティルは

扉を開けて家の中に入ると、

テーブルの上に置かれたランプを

点けました。

薄暗い空間に、微かに光が戻り、

家庭のような内部が

明らかになりました。

 

こんな感じなんだ!

 

メラディムは不思議そうに

速足で歩き回り始めました。

ラティルは、

地下への入り口を開けて

階段を降りました。

地下室は上の方と違い、

真冬の夜明けの天気のような

涼しさでした。

 

ラティルは、

中央に置かれた棺桶へ歩いて行き、

蓋を開きました。

粉状の遺骨が、以前と同じ場所に

そのまま残っていました。

 

ラティルは後ろを振り向いて

ゲスターを呼ぶと、

彼は前に出ました。

それから、

訳の分からない言葉を呟き

粉骨の上に手を浮かせてかき混ぜると

しばらくして粉骨の上から

煌めく煙のようなものが

上り始めました。

 

ダガ公爵の時は、

棺を蹴るだけだったけれど、

今回は死体が形を留めていないので

あのようにしているのかと、

ラティルは複雑な心境で、

その煙を見つめました。

 

父に聞きたいことがあって、

いきなり起こしに来たけれど

自分を始末しろという指示を下し、

その罪悪感から

自決した父に再び会うことを考えると、

肝が縮むようでした。

父親が自分を見て嫌がったら

どうしよう?

すでに死んでいるけれど、

父親は自分のことが嫌いだから

部下たちについて

話してくれなかったらどうしよう?

と考えながら、ラティルは

手足や頭などに形を整えていく煙を

ぼんやり見つめました。

メラディムは舌打ちしながら

ラティルを見つめました。

サーナット卿も心配になり、

魂ではなく

ラティルだけを見つめていました。

ギルゴールは、幽霊の足を

ポンと叩いてみようとしましたが、

ゲスターに腕を掴まれました。

ラティルだけが、

次第に姿を整えていく形を

ぼんやりと眺めていました。

そして、ついに形が

比較的はっきりして来た頃、

ラティルは

 

どなたですか?

 

と、かろうじて口を開きました。

舌打ちをしていたメラディムは

ラティルが父親を否定したのかと思い

目を丸くしました。

しかし、すぐにサーナット卿も

先帝ではないと言いました。

ゲスターも、

ギルゴールを掴むのを止めて、

幽霊の顔を見上げ、

 

あれは誰・・・?

 

と、眉を顰めて呟きました。

 

ゲスターは、

下衆ターの言葉がもつれたと

喧嘩を売るギルゴールに目を剥くと

ラティルのそばに近づき、

魂と向かい合って立ちました。

サーナット卿も、

ラティルの、もう一方の横に来ました。

 

先帝の顔を知っている3人は

幽霊の顔を見て沈黙しました。

 

違うよね?

 

違います・・・

 

知らない顔です。

 

ようやくメラディムとギルゴールも

状況が尋常でないことに気づき、

幽霊とラティルを交互に見ました。

煙で作られた体は

ずっと揺れていて、

形がはっきりと分からなかったけれど

一見して、幽霊とラティルに

似ている点はありませんでした。

そして、幽霊が、

どちら様ですかって、

自分の方が聞きたいと言ったことが

決定打となりました。

幽霊もラティルと同じくらい

呆れているように見えました。

 

ラティルは、

棺を拳でバンと叩きました。

驚いた幽霊が壁際に逃げました。

ラティルは怒りをこらえるように

息を吸い込みながら、

誰かが偽の遺骨を持って来たのかと

呟きました。

 

ギルゴールは眉を顰めながら

幽霊の手足を

トントン叩いてみました。

困ったふりをしているけれど

幽霊が先帝の幽霊ではないので、

あちこち触ってみたいに

違いありませんでした。

 

ゲスターは、

ギルゴールを止める代わりに、

しばらく悩んだ末に、

最近、誰かが

遺骨を取り替えたのだろうか・・・

と尋ねました。 

ラティルは首を横に振りました。

そして、

最近変えたかもしれないし、

以前、変えたのかもしれない。

墓毀損事件の時、すでに誰かが

ここを訪れた状態だったし、

墓毀損事件が起きる前は、

もっと自由に、ここへ

行き来できていたと答えました。

 

ゲスターは、

 

タッシール様がここへ来た時は・・・

 

と尋ねると、ラティルは、

すでに粉骨の状態だったと

答えました。

サーナット卿は、

眉間にしわを寄せました。

 

ラティルは、

このような状況では、

最近、誰がここを守ったのか

調査したところで、

犯人は、すぐに見つからない。

捜査範囲が広すぎるとぼやきました。

この事態を見守っていたメラディムは

 

あなたは誰ですか?

 

と幽霊に尋ねました。

ギルゴールを避けて

部屋の隅まで行った幽霊は、

しゃがんだまま

ただの普通の人で農夫だと答えました。

 

どこに住んでいたのかという質問には、

タリウムのキセラと答え、

死んだ理由は、

おそらく病気で死んだ。

長い間、病気にかかっていて、

その後の記憶がないからと答えました。

 

ラティルはため息をつきました。

病気になった遺体は、

村人たちが共同墓地に埋葬せず

火葬にすることが多い。

どうやら遺体を盗んだ人は

先皇帝の遺骨を盗むのが目的で、

手に入れやすい遺骨を探して

取り替えたようだと考えました。

 

ラティルは拳を握ったまま、

しばらく息を整えました。

サーナット卿は、

もしかして犯人は

黒魔術師を連れているのではないか。

先帝の魂を召喚して、皇帝に関する話を

聞き出そうとしているのかもしれないと

重苦しい表情で言いました。

 

魂はギルゴールに

彼女は皇帝なのかと、

こっそり聞きました。 

しかし、ギルゴールは、

魂の顔をポンと叩くと

形が崩れるのを見て、

楽しそうに笑いました。

 

ゲスターは、軽蔑するように

ギルゴールを見つめた後、

そうかも知れないけれど・・・

骨ではなく、粉骨で霊を召喚するのは、

もっと大変だ・・・と

話に割り込みました。

 

ラティルは、

本当なのかと尋ねました。

ゲスターは、

もし相手方にも黒魔術師がいたら、

とても優れた実力者だ・・・

と答えました。

 

ラティルは、

 

あなたほど?

 

と尋ねると、ゲスターは沈黙した後、

分からない・・・と答えました。

 

すると、メラディムは、

ゲスターより優れた黒魔術師は

世の中に存在しないだろうと

ゲスターの代わりに答え、

からから笑いながら、

彼の背中をポンポン叩きました。

 

そんなことはない・・・と

ゲスターは謙虚に答えましたが、

ラティルは安堵しました。

黒魔術師たちは、

多くの珍しい才能を持っていて

敵の時は面倒だったからでした。

 

その時、

ずっと幽霊で遊んでいて、

この話題からかけ離れていた

ギルゴールが、

先帝の魂を呼び寄せるために

遺骨を持っていったのではなく、

先帝の魂を呼ぶのを防ぐために

遺骨を持っていったかもしれないと

話に割り込みました。

 

ラティルは目を大きく見開きました。

キセラの農夫だった哀れな魂は

一体これは何なのかと思い、

ぼんやりと隅にしゃがみこみました。

 

ラティルは指揮するように

手を振り回しながら、

部屋の中を歩き回りました。

 

敵がどのような目的で

遺骨を持って行ったかにより、

犯人が誰かも変わってくる。

遺骨から何かを聞き出すために、

遺骨を持って行ったのなら、

目的は分かるけれど、

誰が持って行ったかは曖昧だ。

しかし、秘密を守るために

遺骨を持って行ったとしたら、

犯人は父の秘密の部下だと

思いました。

 

ゲスターが手を振ると、

魂が散らばりましたが、

再び煙のように変わり、

粉骨の中に入りました。

ラティルは椅子に座って

ため息をつきました。

 

一足遅かった。

トンネルを見つけて

浮かれて走って来たけれど

入り口が塞がっていたなんてと嘆くと

ラティルは首筋をこすりました。

父親の秘密の部下たちが

犯人であるのが良い状況なのか、

他の人が犯人である方が

良い状況なのかさえ

漠然としていました。

 

ラティルは、

父親の部下たちが犯人である方が、

まだマシかと尋ねました。

遺骨から何かを

見つけようとしているのではなく、

ただ隠そうとしているだけだからと

ギルゴールは答えました。

 

サーナット卿はラティルに近づくと、

タッシールが先帝について

ずっと調査していた。

彼は、一つ一つ調べてみたので、

「結論」だけでなく、

他の不可思議な情報も

いくつか持っているかもしれない。

彼と話してみたらどうかと

提案しました。

 

ゲスターは、

ラティルの顔色を窺いながら

棺の蓋を閉めました。

ギルゴールはポケットに片手を入れ、

物思いに耽った顔で

じっとしていました。

メラディムは、

ギルゴールの絵のような横顔を

不満そうに見つめました。

 

ラティルは、側室たちを

ぼんやりと見つめていましたが

かろうじて足に力を入れて

立ち上がると、

 

そうしましょう。

 

と返事をしました。

◇気になること◇

真夜中に

タッシールを訪ねたラティルは、

死者の宮殿に行ってきた話を

丁寧に聞かせてあげました。

タッシールは、

しきりにあくびをしながら

話を聞いていましたが、

魂が別人の魂だったという話を聞くと

初めてあくびを止めました。

そして、

魂がキセラの農夫だったと聞くと、

しばらく目を細めました。

 

ラティルは話し終えるや否や、

タッシールは、どう思うか。

誰が犯人だろうか、

父親について調べていて、

何か変なことに

気づかなかったのかと尋ねました。

タッシールは、

変なことを調べていたから

結果を得たのだと答えました。

 

タッシールの当然の答えに

ラティルの肩の力が抜けました。

やはり、そうだと思いました。

 

しかし、タッシールは

口角を上げながら、

まだ気になる点が2つあると

告げました。

ラティルの肩が再び上がりました。

彼女は、

 

何?

 

と尋ねました。

タッシールは、

1つは、皇帝が自分を差し置いて、

誰をそばに置いているのかという

問題だと答えました。

ラティルは、

 

もう1つは?

 

と尋ねました。

タッシールは、

トゥーラ皇子が見たという

先帝の遺言状だと答えました。

 

彼は足を組んで座ると、

トゥーラ皇子に、

遺言状について尋ねたことを

思い出しながら、

皇子は遺言状をなくしたと言った。

彼に有利な内容でなかったから

遺言状をなくしてしまった。

けれども、とにかく彼は、

自分の目で、遺言状を見た。

それに皇子は、

その内容についても

曖昧に話すだけで、

きちんと聞かせてくれなかったと

説明しました。

 

サーナット卿は、

なぜ、当時は

そのまま無視したのかと

責めるように尋ねると、

タッシールは両腕を差し出して、

当時は無理をしてまで

内容を正確に知る必要はなかった。

先帝が自決したことを

突き止めることが重要だったからと

答えました。

 

ラティルは、正直、今でも、

先帝の遺骨を持っていった犯人と

遺言状は、

あまり関係がないように思いました。

けれども、

何もせずにはいられませんでした。

ラティルは拳を握り締めて

立ち上がると、

 

分かった。

トゥーラに聞いてみる。

 

と言いました。

タッシールは時計を見ました。

先程、皇帝が来る前、

実は彼は眠っていました。

今はとても遅い時間でした。

 

トゥーラ皇子は

寝ているのではないかと

尋ねるタッシールに、ラティルは

食餌鬼だから起きているだろうと

答えました。

実はラティルは、

トゥーラが起きていなくても

構わなかったし、トゥーラなので

寝ている方が、

もっといいと思いながら、

急いでタッシールの部屋を出ました。

 

タッシールは、皇帝の後ろを

列をなして追いかけて行く

ギルゴール、メラディム、

サーナット卿を見て、

こっそり隊列に合流しました。

 

若頭は人間なので、

帰って寝てください!

 

とヘイレンが叫びました。

◇体が元に戻るかも◇

何だ、何だ?

 

トゥーラは

仮眠状態に陥っていましたが、

自分を揺さぶる手に驚いて

目を覚ましました。

彼の部屋に、

妹と彼女の夫たちが

たくさん入り込んでいました。

 

驚いたトゥーラは、

何をしているのかと尋ねましたが、

メラディムが、

専用ベッドに置かれた

ヘウンの頭を手に取ると、

急いで駆け寄り、

 

やめろ! 下ろせ!

 

と叫びました。

メラディムは首を下ろす代わりに

後ろに下がりました。

 

ラティルはメラディムに、

おもちゃではないので、

返すようにと指示しました。

しかし、メラディムは

ふざけているのではないと

言い返しました。

 

ラティルは、

ふざけていなくても

返すようにと指示しました。

ヘウンは、何事かと思い、

目を丸くして状況を観察しました。

メラディムは、

ヘウンの頭を脇腹に挟みながら

体を元に戻せるか一度見てみたと

説明しました。

怒って、メラディムに

近づいていたトゥーラは

その場に立ち止まり、

今、言ったことは本当かと

尋ねました。

しかし、メラディムは、

自分が今、何と言ったのかと

聞き返したので、

トゥーラは抗議しようとしましたが

一歩遅れて、男たちの間に

ギルゴールを発見したので、

足の力が抜けて座り込みました。

 

気が散ったラティルは

大声で叫ぶと、

トゥーラを引き寄せて

ベッドに座らせました。

 

ラティルはトゥーラに

聞きたいことがあると尋ねると

トゥーラは、

この状況で自分が答えると思うのかと

抗議しました。

ラティルはメラディムに

出て行くよう指示しましたが、

トゥーラは、

メラディムはここにいてもいいので、

ギルゴールを出して欲しいと

頼みました。

 

サーナット卿は

気が気でなかったので、

目元を手で押さえながら

眉を顰めました。

 

タッシールは

トゥーラの隣に座りながら、

先帝の遺言状の内容が

正確にどうだったか

覚えているかと尋ねました。

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ラティルは、

タッシールが寝ているなんて

考えもせずに、

真夜中に彼を訪ねるなんて

常識がないと思います。

トゥーラだから、

寝ているのを起こしても

構わないと思うのも

酷いと思います。

 

トゥーラは、真夜中に起こされるし、

友達のヘウンを手荒に扱われるし、

メラディムが嬉しいことを

言ってくれたので、聞き返したら

フナの頭のせいで、忘れてしまったし、

以前、酷い目に遭わされた

ギルゴールがやって来るしで、

今回は災難続きでした。

 

タッシールの住居に来た時から

ゲスターがいないようですが、

付いて来なかったのでしょうか?

 

ギルゴールとメラディムは

喧嘩をしてたのに、何食わぬ顔で、

ラティルのお供をしたということは

2人の喧嘩は、

一種のリクレーションなのではないかと

思いました。

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