自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 429話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ いつの日か笑いながら思い出したいこと

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429話 ラティルは年末の祭りの際に、誰と神殿に行くか悩んでいます。

◇神殿に連れて行く人◇

ラティルは、夕食を終えるまでに

答えが出なかったため、

ひとまず決定を先送りすることにし

サーナット卿に、それを伝えると

彼は、がっかりした様子で、

後で決めるのかと尋ねました。

 

サーナット卿とは

一緒に行くこともできないのに、

なぜ、彼ががっかりするのかと

ラティルは不思議に思いましたが、

カレイの目で、

サーナット卿をちらりと見ながら

今すぐ選ぶ必要はない。

リハーサルをする前に選べばいいので、

まだ数週間は余裕があると答えました。

 

サーナット卿は

がっかりした様子でした。

ラティルは、

彼が、がっかりしている姿も

ハンサムだと思いましたが、

その美しい顔を見ていると、

文句を言いたくなりました。

 

ラティルは、

他の側室たちがいるせいで、

長い間、自分への片思いの気持ちを

押し殺しながら生きてきたと

言いながら、自分が他の男を

公式的に連れ歩くのは嫌なようだと

サーナット卿に意地悪を言うと

立ち上がりました。

 

ラティルは、

サーナット卿が嫉妬するのは、

それほど嫌ではないので、

彼が少し落ち込んでいるように

見えると気分が良くなり、

のっしのっしと廊下を歩きました。

 

そうはいっても、

やはりラティルにとって、

誰を神殿に連れて行くかは

悩みの種でした。

 

まず、カルレインは危険。

うまく傭兵に偽装して

生きてきたのを見ると、

神殿に入るや否や、

身体が消えるわけでは

ないだろうけれど、

念のため、やめた方がいい。

 

メラディムは、

決められた行事をこなしていても

気分が良くなれば

いつでも歌って踊りそう。

 

ギルゴールも性格的な問題で脱落。

ゲスターは臆病なので、

人前に立つのが嫌そうなので脱落。

すると、残ったのはタッシールと

ザイシンとラナムンとクライン。

 

一番うまくやれそうなのは

タッシール。

大神官のザイシンを連れて行くのも

意味深い。

対抗者として、

ますます有名になっている

ラナムンを連れて行けば、

人々に安心と意欲を与えられそう。

カリセンの皇子である

クラインを連れて行けば、

カリセンと再び仲良くなったことを

遠まわしにアピールできそう。

 

ラティルは、

4人の中から選ぶのが

良さそうだと思いましたが、

選ばれなかったギルゴールの

精神がおかしくなり、

大騒ぎになっても困ると思いました。

 

ラティルはベッドに横になっても、

神殿に誰を連れて行くかで

悩み続けました。

いつどこで爆発するか分からない

側室たちと

平和に一緒にいるためには

それなりに頭を

転がさなければなりませんでした。

◇先帝の死の謎◇

その時刻。

タッシールも普段より倍、

頭を転がしていました。

彼は机の前に座ったまま、

灯り一つだけを点けて、

黄ばんだ紙を何枚か、

繰り返し読んでいました。

 

いつもより熱中している

タッシールの姿を見て

ヘイレンは心配になり、

濃いコーヒーを淹れました。

そして、

何をしているか分からないけれど、

少し寝た方が言い。

普段から、あまり寝ない方だけれど

今日は、それ以上に

寝ないのではないかと気遣いました。

 

タッシールは、

自分もそうしたいと

返事をしましたが、

ヘイレンが早く帰って寝てくれれば

明日、自分が歩いている時に倒れても

彼におぶってもらえると言いました。

 

ヘイレンは、

タッシールを背負う代わりに、

一緒に寝たらどうかと尋ねました。

タッシールは、

それがヘイレンの本音だったのかと

驚いたように尋ねましたが、

ヘイレンは、

わざと言葉を変えても、

通じないと言い返しました。

 

タッシールは、

それなら帰って寝なさいと言って

手を振りました。

ヘイレンは、

タッシールのことが心配でしたが、

仕方なく自分の部屋へ向かいました。

 

自分に手伝って欲しければ

すぐに手伝わせたはず。

けれども、今日は

助けて欲しいと言わずに

一人で書類に埋もれている。

ということは、

一人で調べたい内容だということ。

それゆえ、ヘイレンは

自分がしゃしゃり出ることに

気が引けました。

 

ヘイレンが部屋を出て

扉を閉める音がすると、

タッシールは真っ黒に見える

コーヒーを続けて三口飲み、

目頭を押さえ、困ったと呟きました。

 

タッシールが今見ているのは

先帝暗殺事件の報告書でした。

これを受け取った時、タッシールは

いよいよ皇帝が

自分を抱いてくれると思い、

興奮して書類を開きましたが、

この報告書は、

称賛を交えた和やかな雰囲気を

醸し出してくれそうに

ありませんでした。

 

これまでにまとめられた

報告書の内容。

 

先帝暗殺事件は

トゥーラ皇子とは無関係。 

調査の結果、トゥーラ皇子が

そのようなことをする時に使う

忠臣たちは、その時、皇帝を

暗殺する状況ではなかったり、

他の場所にいた。

 

それに、トゥーラ皇子は、 

先帝の暗殺の知らせを聞くと

驚いて避難したようだけれど、

後になって気が変わり、

宮殿に戻って

ラティルに剣を突きつけた。

彼女が席を外している間に

逃げれば、自分が犯人だと

疑われるかもしれないと思い、

気が変わったのかもしれない。

とにかく皇子が

先帝の遺体と宮殿を

占拠したのは事実だけれど、

彼は暗殺とは関係ない。

そして、暗殺犯が誰なのかは

報告書にも書かれていないけれど

先帝が「ある情報」を得た後、

それを隠すようサーナット卿に

指示したという話はあった。

 

これは、不確実ではあるけれど

「ある情報」は

皇太女に関する情報と推定される。

指示を出したのは

皇太女が神殿に出発する10日前。

暗殺と関連した情報であるかは不明。

 

しかし、サーナット卿が

その情報に関する話を

完全に機密として処理し、

犯人だと名乗り出た男の調査の際にも

サーナット卿が

口を開かない点が異常。

 

タッシールは報告書を折り、

中央を紐で縛り、

再びコーヒーを飲みました。

 

彼の聡明な頭は、

もしかしてサーナット卿や

カルレインが、先帝暗殺の

犯人ではないかと疑っていました。

 

サーナット卿は近衛騎士団なので、

皇帝の護衛を、

何の痕跡も残さずに、

少し噛みつくことができる。

その間に、皇帝の命を奪うのは、

吸血鬼たちにとって、

皿からクッキーを一枚

つまみ食いするのと同じくらい簡単。

 

さらに、先皇帝が

ラティルについて調査を続け、

悩んだ形跡が

明らかになっている状況なので、

先帝の命を奪う理由は十分ある。

先帝がラティルの命を奪えと

命令したのを知った吸血鬼たちが

先帝からラティルを守るために

先に、先帝の命を奪った可能性は

ないだろうか。

それとも、手を下したのではなく、

他の人に命令を下したのかも。

護衛を噛むなどして、

死を誘導したとか・・・

 

しかし、彼らが犯人である場合、

犯人が全員であれ、一人であれ、

ラティルが受ける衝撃は

計り知れない。

たとえ先帝が先に、

ラティルの命を奪えと命じ、

それを知った人たちが

先手を打ったとしても、

父親の命を奪った人たちが

自分の側室であるという

本能的な拒否感を

一体どうすればいいのか。

 

しかし、これは、

あくまでも疑いであり、

自分の推測に過ぎず、

証拠は一つもない。

先帝が隠した情報が何なのか、

サーナット卿が、それを受け取って

どこに隠しておいたのかを

探さなければならないと

タッシールは考えました。

◇安息◇

新しい側室を迎えたので、

他の側室たちの気持ちも

気にかけなければならない。

皆、機嫌が悪そうに見えたし。

 

ラティルは仕事を終えて、

夕食を取ろうとした時に、

ふと、そんなことを思いついたので

彼女は侍従を

タッシールの元へ送った後、

ゆっくりハーレムへ

歩いて行きました。

 

タッシールは、メラディムより

彼が誓約式に使った

真珠の道に興味があるように

見えましたが、とにかく、

色々とメラディムを手伝い、

誓約式の準備をするのに苦労したので

ラティルは、彼を労うつもりでした。

そして、彼の所へ行ったついでに、

年末の祭りの時に

誰を連れて行くのがいいか

尋ねるつもりでした。

もちろん、タッシールは、

自分を連れて行けと

答えるだろうけれどと考えながら

ラティルは

ハーレムの回廊を歩いていると、

先に送った侍従が戻って来て、

タッシールは留守なので、

話ができなかったと謝りました。

そして、散歩ではなく、

外出証を使って

宮殿の外へ出かけたと話すと、

ラティルは驚き、時計を見ました。

まだ午後6時でしたが、

冬なので、すでに外は真っ暗でした。

そして、タッシールの行き先も

分かりませんでした。

 

確かに、彼は

ハーレムの責任者の

務めを果たしながら、

商団の仕事を続け、依然として

黒林の仕事も受け持っているので、

とても忙しいと思いました。

 

タッシールは一人で

仕事をし過ぎなのではないか。

ハーレムの責任者の件も

2ヶ月ずつ順番に任せると言ったのに

あまりにも長く

タッシールに任せてしまったので、

次は、カルレインに

任せてみたらどうか。

傭兵団を何百年も管理してきたので

意外とうまくいくのではないかと

思いました。

 

とにかく、

タッシールがいないので、

ラティルは

他の側室の所へ行こうと思い、

いくつかの建物の入り口を

ぐるっと見回し、

まだ食事を済ませていない人が

いるだろうかと考えていると、

 

ダメ、ダメだ!

今日は俺が捕まえる!

 

と、心の声が速いスピードで

近づいて来ました。

ラティルは、

このくらい、心の声が

はっきり聞こえるのは、

クラインかアニャドミスくらいだと

考えながら、

音が聞こえてくる方を振り向くと

やはり、やった来たのはクラインで、

彼は競走でもしているかのように

ラティルの方へ

急いで走って来ていました。

そしてラティルと目が合うと、

急いで立ち止まろうとして

よろめきましたが、

アクシアンに支えてもらって

バランスを取り、

そっと歩いて来ました。

そして、

ちょうどこちらへ

散歩に来ようと思っていたら、

皇帝と会えるなんて、

本当にすごい偶然だと言いました。

 

しかし、心の中では、

実はラティルを見かけて

走ってきたのだけれど、

彼女は、それを知らないだろうと

言っていました。

 

彼女はクラインに

汗を拭くようにと言って

ハンカチを差し出しながら、

夕食はどうしたのか。

こんな時間に散歩をしているのかと

尋ねました。

 

するとクラインは、汗を拭くどころか

ハンカチを両手で握り締めながら、

食べていないと答えるべきなのか、

食べたと答えるべきなのか、

皇帝は、もう夕食を済ませたのかと

聞くべきなのか、

ここで食べていないと答えたら、

食べるようにと言って

他の所へ行ってしまうだろうか。

食べたと答えたら、皇帝は、

自分はまだ食べていないと言って、

他の側室の所へ行くのだろうかと

頭をグルグル回転させながら

ラティルを見下ろしました。

 

ラティルは笑いが出そうになるのを

堪えながら、

まだ夕食を食べていないなら、

一緒に食べよう。

自分はまだ食べていないと言いました。

 

クラインは、すぐに

「はい!」と返事をすると

ラティルの腕を抱き締めました。

柔らかくて可愛いマントの間から

固い腕が出て来ました。

その姿を見て、ラティルは

やはりこの子は可愛いと思いました。

 

ラティルは、ニッコリ笑って

クラインに腕をつかまれたまま

彼の部屋に並んで歩いて行きました。

そして、

料理が全く準備できていない。

空腹で待たされた挙句、

そのまま帰ったらどうしようかと言う

クラインの果てしない

悩みを聞きながら、

ラティルは笑わないように

唇に力を入れました。

トラブルメーカーであっても、

対抗者やロードなどとは

かけ離れているクラインの姿は

安息のように思えたりもしました。

 

後でアニャドミスに関する事が

完全に処理されれば、

ラティルも、変なことで

悩む必要がなく、

側室たちと痴情争いばかりして

生きることができるだろう。

その時が来たら、

今日の、この全てのことを

笑いながら思い出せるようにと

ラティルは願いながら

クラインの肩に頭をもたれました。

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先帝の暗殺事件について、

ずっと脇へ追いやられが感が

ありましたが、アニャドミスに

戦々恐々としている最中、

この問題が出て来るとは

思っていませんでした。

 

タッシールに報告書を渡したのが

誰なのか書かれていませんが、

おそらく、タッシールが

黒林に先帝の暗殺事件を

調べさせていて、

たまたま、その結果が

今、出て来たということなのでしょう。

初めは、

ラティルに抱き締めてもらいたいという

不純な動機(笑)から始めた

タッシールの調査ですが、

今は、何としてでも暗殺事件の

真実を突き止めたいという

彼自身の意志で

突き動かされているように思います。

 

今のクラインは、

ロードや対抗者と無関係でいられますが

彼が純粋な魂で

アニャドミスを見ることができる以上、

ハーレムの中だけで、

一喜一憂しているわけには

いかなくなり、

彼女との戦いに

巻き込まれていくのでしょう。

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