自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 452話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 誰かは分からないけれど恨めしい

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

452話 タッシールはラティルに、先帝が自決したことを伝えました。

◇真実を知るラティル◇

ヘイレンは混乱しました。

もしかして、タッシールは

皇帝が傷つくのを恐れて、

わざと言葉を変えたのか。

しかし、タッシールは

調査を命じられて、

真実を歪曲したりする人では

ありませんでした。


ヘイレンはチラッと皇帝を見ました。

彼女は眉をつり上げて、

口を開けていました。

暗殺されたと思っていた父親が

自決したと聞けば、

驚かない訳がありませんでした。

 

しかし、なぜ若頭は

そんな嘘をつくのかと

ヘイレンが考えていると、

皇帝も、

信じられないと言うような口調で

それは本当なのかと、

渋々尋ねました。

タッシールは頷き、

話すと長くなると告げると、

ラティルは、

長くなってもいいので

話すよう促しました。

 

本当にラティルは

すべてを聞くつもりだったので

場所を移動し、

ヘイレンが、その存在を知らなかった

椅子に座りました。

そのせいで、ヘイレンは

再び皇帝の視界から

棺桶を遮るために

彼女の後について移動しました。

 

タッシールは不思議そうに

チラッとヘイレンを見ながら

口を開きました。

 

まず、タッシールは、

これから伝えるのは、

ラティルが傷つく話だと

警告しました。

彼女は、それでも話して欲しいと

言いました。

 

タッシールは短くため息をつくと、

先帝は、ラティルが

ロードではないかと疑っていたと

話しました。

 

ラティルは、

兄が父親にそれを話したというのを

聞いていたので、

それは知っていると、

毅然と言いました。

 

タッシールは頷くと、

ある時、先帝は

ラティルがロードだと確信し

今度は他の疑問を抱くようになったと

話しました。

ラティルは、

他の疑問とは何かと尋ねました。

 

タッシールは、

先帝はサーナット卿を疑った。

でも確信したわけではなかったので

先帝は、サーナット卿に

皇太女がロードだという内容の紙を

渡して、サーナット卿を試した。

それがどのような内容であるか、

自分も正確には分からない。

そして、このテストを通じて先帝は、

サーナット卿がラティルの仲間だと

確信するようになったと答えました。

 

ラティルは目を丸くしました。

自分は即位後、しばらくしてから

サーナット卿が

ロードの味方だということを

知ったのに、父親は、

すでにそれを知っていたなんて

ラティルは、全く知りませんでした。

 

それを見ていたタッシールの顔は

曇っていました。

ここまでは、まだ良いけれど、

この後の部分は

本当に伝えにくい内容だからでした。

 

タッシールは、

ラティルの表情を見ながら、

サーナット卿が

ロードの味方だと知った先帝は、

わざとラティルを

レアン皇子のいる神殿に送ったと

ゆっくり話しました。


ラティルは口を開けたまま

揺れる目でタッシールを見ました。

聞く前から、

タッシールが次に話す内容を

察したようでした。


タッシールは

先帝が、密かに置いている部下に

ラティルの暗殺を命じたようだと

言うと、クラインは

ラティルの手をギュッと握りました。

彼女は、クラインの手を握ったまま

虚ろな目で、

タッシールを見つめました。

彼女の顔は歪んでいました。

 

その姿を眺めながら、タッシールは

その命令を下した先帝は、

自らその苦痛に耐えきれず自決したと

話しました。

 

ラティルは、

ぼんやりとタッシールを眺めながら

父親の遺体に、

自決したという表示でもあるのかと尋ね

よろめきながら立ち上がりました。

そして棺へとまっすぐ歩いて行き、

棺の中を覗き込むと、

遺体がなかったので、

ラティルは驚きました。

 

トゥーラ皇子は、

先帝がラティルを

暗殺しようとした事情を

明らかにした紙があったけれど、

それは処分したと言っていた。

自分は、それを聞いて、先帝が

ラティルの命を奪おうとしたことを

確信するようになったけれど、

依然として

気になる部分があったと言って

タッシールは灰を指差しました。

そして、タッシールは、

棺の中を確認して初めて、

その気になる部分が

何なのか分かったと話しました。

 

ラティルは、

魂が半分ほど抜けた顔で

タッシールを見つめました。

 

トゥーラ皇子が見た

暗殺しようとした事情を

明らかにした紙は、

おそらく遺言状だったと思う。

そうでなければ、そのような紙を

あえて残しておく必要はない。

まだ若くて健康な先帝が

遺言状を書いたということは、

すでに自決を

覚悟していたということだ。

自分に有利なのに

トゥーラ皇子が

遺言状を処分してしまったのは、

おそらくそこに

レアン皇子を後継者にするとか、

書かれていたからだろうと

話しました。

ラティルはクラインの手を

さらにギュッと握りました。

 

タッシールは、

遺体が秘密裏に火葬されたのを見て

やっとこの考えが浮かんだと

話しました。

 

ラティルは黙って

クラインの手を握っているだけでした。

瞳に焦点がないのを見ると、

何も考えたくない様子でした。

 

ラティルは、しばらくの間、

その状態でいましたが、

先程の椅子に戻り、

タッシールを見つめながら

推測しすぎではないか。

トゥーラが追い出された後も、

なぜ先王が自決したことを

誰も知らなかったのかと

尋ねました。

 

タッシールは、

推測にすぎないけれど、

ラティルの支持者にとっても、

その方が都合が良かったから

伏せていたのだろう。

それに対する答えを調べる前に

ここでラティルに会ったと話しました。

 

タッシールの言う「支持者たち」とは

ロルド宰相やアトラクシー公爵では

ないということを、

すぐにラティルは分かりました。

おそらくタッシールは、

ロードの側近たちと

言いたかったけれど、

クラインとヘイレンがいるので、

言葉を変えたのだと思いました。


ラティルは頭に手を乗せて

目を閉じました。

タッシールの声が耳に入って来ましたが

まともに頭に入ってこなくて

集中することができませんでした。

 

タッシールは、

これは本人たちに

直接聞いてみるのが早いと思う。

ラティルの状況がこうなっているのに

嘘をつくとは思えないと言いました。

 

ラティルは、

先帝が、自分の代わりに

レアンを皇帝に上げろという

遺言を書いたのだとしたら、

そのせいでトゥーラは

遺言状を隠したのではないかと

言いました。

しかし、タッシールは

それを否定しました。

ラティルは、その理由を尋ねると

タッシールは、

先帝は、

自分が皇太女の命を奪ったので

元皇太子のレアンを即位させろと

遺言状に書いたりしないだろう。

直接、手をかけたという話ではなく、

おそらく「避けられない事故」で

皇太女が亡くなったので、

レアン皇子に

皇位を譲るというようなことが

書かれていたと思うと答えました。

ラティルはぼんやりと

タッシールを見ました 。

 

そして、タッシールは、

それを見た人たちは誰も

先帝が皇太女を

暗殺したとは思わない。

亡くなったと聞いて悲しくて

自決したと思うだろう。

ところが、皇太女だったラティルが

無事に帰って来たのはもちろん、

死んだと思われるような

事故についての話もないのを見て、

トゥーラ皇子は、

先帝が皇太女の暗殺を指示したと

推測したのだろう。

トゥーラ皇子も、

彼が発見した紙には、

先帝が皇太女暗殺を

指示したような内容があったと

言っただけで、

暗殺を指示したとは言っていないと

話しました。

 

皇帝が衝撃を受けることを恐れ、

タッシールは、

わざと先帝が自決したという

嘘をついたと思っていたのに、

そうではなかったと分かり、

ヘイレンは、

目をパチパチさせました。

 

彼は皇帝を見つめました。

いずれにせよ、

先帝が皇太女暗殺を指示したという

衝撃的な事実は変らないので、

皇帝にとっては

ショックだったはずだと思いました。

実際、ラティルは

脳が石のように固まって

全く回りませんでした。

 

ラティルは

しばらくぼんやりしていましたが

クラインは

彼女の手を握り締めました。

ラティルが見上げると

クラインは泣きそうな目で

彼女を見つめていました。

 

その表情を見たラティルの頭が

ゆっくりと、少し回転しました。

今、こうしている場合ではないと

思ったラティルは

クラインに寄りかかりながら

立ち上がり、

カルレインの所へ

行かなければならないと言いました。

◇一人になりたい◇

思ったより時間がかかったせいで

ハーレムとライオンの宮殿の間の道には

すでに警備兵たちが

戻って来ていました。

彼らは、皇帝がライオンの宮殿の方から

側室を連れて歩いてくるのを見ましたが

誰も、彼らを捕まえませんでした。

 

ラティルはすぐに

カルレインの部屋へ歩いて行きました。

クラインとヘイレンは

すべての事情を知らないため、

ラティルは二人を外に立たせ、

タッシールだけを連れて

中に入りました。

クラインも一緒に入りたがりましたが

雰囲気が暗くなったので、

無理を言うことができず、

指示に従いました。

 

カルレインは部屋の中で

剣を並べて手入れをしていましたが

ラティルがタッシールを連れてくると

訳が分からないような顔で立ち上がり

タッシールとチラッと見ました。

 

ラティルは一番近い椅子に座りながら

先帝が自決したことを

知っていたのかと尋ねました。

カルレインは

ラティルの方へ歩いて来ると、

またタッシールを見ました。

 

ラティルはカルレインに

タッシールを問い詰めるなと

指示した後、

先帝が自分を暗殺しろという

命令を下して自決したことを

カルレインたちは隠していたのかと

冷たく尋ねました。

話し方は穏やかでしたが、

暗殺という言葉を発する時、

ラティルの声が少し揺れました。

 

タッシールとカルレインも

それに気づきましたが、二人とも、

そんなそぶりは見せませんでした。

カルレインは

タッシールをじっと見つめましたが

彼はラティルだけを見ていました。

 

カルレインは、

誰も座っていないソファーの背もたれを

ギュッと掴みながら、

最初、先帝が自決したことは

知らなかったと答えました。

 

ラティルは唾を飲み込みました。

まだ頭がうまく働きませんでした。

カルレインの返事を聞きながら、

宙に浮いている気分でした。

 

カルレインは、

重々しくため息をつくと、

先帝が、何かに気づいたという話を

サーナット卿から聞いた後、

念のため、ご主人様の周りを

ずっと見張っていた。

そうするうちに、

良くない計画があることを知った。

先帝が送った暗殺者たちは

ご主人様に気づかれないよう

処理したと話しました。

 

ラティルは、

疼くこめかみを押さえました。

確かに、神殿へ行くまでの道のりで

ラティルは、とても平和でした。

そんなに恐ろしい計画が

用意されているとは

全く知りませんでした。


続いて、カルレインは、

先帝が自決したということは、

サーナット卿も

宮殿を奪還した後に知ったと

言っていた。

すでに死体の腐敗が

進行していたけれど、

自決した証拠を探し出した。

自分はサーナット卿に聞いて

それを知ったと話しました。


ラティルは、

長い間、唇を噛み続けた後で、

トゥーラと結託したわけではないのに

なぜ、あえてトゥーラに

嘘をつかせたままにしたのかと

尋ねました。

 

カルレインは、

ご主人様が、先帝の最後の決断を

知らないことを願っていたし、

先帝が、ご主人様に関する話を

誰と誰にしたのか、

分からなかったからだと答えました。

 

唇を噛みながら

頭を下げていたラティルが

ようやく初めて視線を上げ、

あのメモ事件の犯人・・・

と呟きました。


カルレインは、

先帝が自決したことを、

彼の側近たちが知っているかどうか

分からなかった。

しかし、彼らが身動きできないように

彼らを押さえ込む、

仮想の敵が必要だった。

そうしておけば、彼らは

自分たちの身を

大事にするはずだったからと

話しました。

 

ラティルは両手で顔を覆って

ゆっくり呼吸しました。

カルレインは、

ラティルの肩に手を置きましたが、

彼女は首を横に振って

彼の手を退けさせました。

 

カルレインは、彼なりに、

自分を守ろうと努力してくれたので、

彼を恨んだりはしませんでした。

サーナット卿も同様だし、

これを調べ出したタッシールのことも

恨んでいませんでした。

 

タッシールは最後まで

この衝撃的な真実が

嘘であることを願って

ひたすら努力していました。

それに、最初は

サーナット卿とカルレインが

先帝を暗殺したと

疑っていたようだけれど、

むやみに口を開かずに

捜査を重ねていたようでした。

 

今日、自分が墓で

彼を発見しなかったら、

最大限、衝撃を少なくするような

報告の方法について

悩んでいたかもしれない。

そのような方法があるかどうかは

分からないけれどと思いました。

 

そして、娘の命を奪えと命令を下し、

その罪悪感と悲しみから、

すぐに自決した先帝を

今更、ラティルは

恨むことができませんでした。


しかし、ラティルは、

誰なのかは分からないけれど、

誰かのことが恨めしくなって来て、

そうしているうちに

目元に熱気が上がり、

鼻が痛くなりました。

眼がズキズキして来て、

しきりに目の前がぼやけて来ました。

 

アナッチャが監獄の中で

あんなに自信満々だった理由が

分かった。

知っていたから、そう言ったんだと

ラティルは呟くと、

ゆっくり立ち上がりました。

 

カルレインとタッシールは、

ラティルに近寄ろうとしましたが、

彼女は手を上げて首を横に振り、

一人になりたいので、

誰もついて来るなと言って、

部屋から

フラフラと出て行きました。

 

しばらくしてカルレインは

タッシールの所へ行き、

胸ぐらを掴みました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

宮殿を奪還するまで、

先帝の遺体が

火葬されていなかったということは

ラティルが即位した後に

誰かが火葬したのでしょうけれど

そんなことをするのは

レアンぐらいしか

いないのではないかと思います。

けれども、ラティルが宮殿にいれば

そんなことはできないので、

おそらく、それを実行したのは

偽皇帝事件の時ではないかと

思います。

 

ラティルがロードかもしれないと、

レアンが父親に教えさえしなければ

先帝はラティルを暗殺しようなどと

考えなかったはず。

偽皇帝事件の時もそうでしたが、

レアンは、直接、自分の手を汚さずに

親を利用して、

ラティルを片付けようとするなんて

本当に卑怯だと思います。

大賢者が絶賛するほどの自分に

泥を塗ることなく、

皇帝になるつもりだったのかも

しれません。

 

家族全員に裏切られていた

ラティルの悲しみは

計り知れませんが、

彼女を立ち直らせるのは

側室たちの愛なのでしょう。

クラインがラティルと一緒に

悲しんでいる姿に泣けました。

 

RM様、ブログを読みに来ていただき

ありがとうございます。

できる限り、毎日、更新できるよう

頑張ります。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain