自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 444話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールの心の声を聞き衝撃を受けるラティル

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

444話 年末祭の次は新年祭です。

◇ラティルの衝撃◇

ラティルは、

カレンダーを確認しながら、

年末祭、新年祭と相次ぐイベントに

頭を悩ませていました。

しかも新年祭が終わると

カルレインの誕生日があり、

その後は

タッシールの誕生日がありました。

 

側室が8人だけでも大変なのに

側室が25人いたという皇帝は

一体どうやって側室の誕生日を

祝っていたのだろうか。

まさか、最初から御祝いを

省略したわけではないだろうと

考えましたが、今は、

こんなことをしている場合では

ないことに気づき、

再び新年祭への考えに没頭しました。

 

それでも新年祭は年末祭のように

数日間遊んで食べる祭りというよりは

一種の儀式のようなもので、

ほとんどは、各家庭で楽しみ、

皇宮でも、

数時間の儀式をするだけなので、

年末祭ほど、

準備するものは多くありませんでした。

 

しかし、

年が明けて初めての儀式なので

しっかり飾ってほしいし、

そろそろアニャドミスが

気絶を克服したかどうか

結論が出る時だと思いました。

 

ラティルは側室の名前を1人1人、

黄色い紙に書きながら

悩んでいましたが、

タッシールの名前を書いた時、

ふと手が止まりました。

彼の名前を見ると、

ずっと押さえていた心配が

沸き起こって来ました。

 

あまりにも長く出かけているけれど

大丈夫なのだろうか。

 

タッシールを心配している

自分の後頭部を

サーナット卿が見つめているのは

知っていましたが、

あえてラティルは、

タッシールを心配する様子を

隠しませんでした。

サーナット卿が

タッシールに手を出すのを

防ぐためには、

わざと、このような姿を

見せる必要がありました。

 

ところが、

実にタイミングが良いことに

タッシールの訪問を知らせる声が

外から聞こえて来ました。

 

ラティルは興奮して鐘を鳴らすと、

扉が開き、

タッシールが入って来ました。

これまで、たくさん苦労をしたのか

目の下のクマが

さらにひどくなった上に、

少し痩せていました。


そのせいで、危険な雰囲気が

さらに濃くなっていましたが、

目鼻立ちも、

いっそうはっきりしていました。

ラティルは駆け寄って彼に抱き着き

帰って来るのが

遅過ぎたのではないかと

言いました。

 

彼は風呂に入ってから来たようで

服装が、とてもきれいで、

ほのかに香水の香りがしました。


タッシールは、

自分にべったりとくっついている

皇帝の頭頂部を見下ろして

笑い出しました。

そして、今後は皇帝と

何日も顔も

合わせないようにしないといけない。

久しぶりに会うと、

いつにも増して喜んでくれるからと

からかいました。

 

ラティルは、

タッシールがいなかったから

会いたかったのだと主張しました。

 

しかし、タッシールは

ずっと会っている時は

会いたがらないと

指摘すると、ラティルは、

それは会っているからだと

返事をしました。

 

タッシールは、

それでは、今たくさん

自分を見るように、

自分の目を見て欲しいと頼み、

ラティルの顔を両手で包み込むと

彼女の瞳をのぞき込みながら微笑み

自分も会いたかったと告げました。

しかし、タッシールが

「私のカレイ」と呼んだので

ラティルはかっとなりましたが、

嬉しい気持ちの方が大きいので

笑ってしまいました。

 

しかし、タッシールが

嬉しい気持ちを

キスで表現したいと言うと、

ラティルは少し躊躇しました。

彼とキスするのが問題ではなく、

後ろから感じる

不気味な視線のせいでした。

 

タッシールも同じ考えなのか、

ちらっとサーナット卿を横目で見て、

見物人が目を離さないと呟きました。

ラティルは咳払いすると、

タッシールから離れて

机に座りました。

 

それを見たタッシールは、

見物人を追い出してくれると

思っていたのにと、

悲しそうに呟きました。

 

しかし、ラティルが

サーナット卿に出て行くよう

命令すると、彼は、

本当にこうなるとは思わなかったのか

目を丸くしました。

そして、ショックを受けた目で

ラティルを見ました。

 

タッシールは、

横に滑るように近づいて

キスすればいいかと言って

喜んでいましたが、

ラティルは首を横に振り、

タッシールには報告をするよう

指示し、

サーナット卿には、

出て行くよう命じました。

 

ラティルがサーナット卿を

部屋の外へ出そうとするのは、

タッシールにキスするためではなく、

サーナット卿が、彼の話を聞いて

また危害を加えるのではないかと

心配したからでした。

 

しかし、

それを知らないサーナット卿は

力なく外へ出て行きました。

今日に限って、彼の腰についた

剣が特に重く見えました。

 

そんなことを

知るはずのないタッシールは、

面白がり、

サーナット卿が出ていくと、

ラティルのそばに近づき、

「キスをしましょうか。」と

誘いました。

 

しかし、ラティルは、報告しろと

きっぱり命令しました。

タッシールは「はい」と

返事をしましたが、

自分の顔をラティルの目の前まで

近づけたので、彼女は驚き、

目を大きく見開きました。

タッシールは、

そんなラティルの額にキスをし、

報告できて良かったと言って

笑い出しました。

 

ラティルはタッシールを睨みましたが

彼が笑っているのを見ると

叱ることもできませんでした。

 

ラティルは、

タッシールはきっと

浮気者だったはずだと

不満そうに告げると、彼は、

自分は8人も付き合っていないので

心配しないでと言いました。

その言葉にラティルは

タッシールの片方の頬を引っ張ると、

ようやくタッシールは

どこから報告すればいいのかと

優しく尋ねました。

 

以前、タッシールは

確かなことが分かるまでは

話さないと言っていたけれど、

今日、そのように

出てくるのを見ると、

確かなことが分かったようだと

ラティルが期待すると、

タッシールは、

実はそうではないと返事をしました。

 

タッシールは、

ラティルに言うべき言葉を

選ぼうとしているかのように

しばらく物思いに耽って

壁を見つめました 。

 

今回の調査で、彼は、

先帝の暗殺に

サーナット卿以外にカルレインも

何らかの形で関わっていることが

分かりました。

彼らが暗殺犯だと確信するのは

難しいけれど、

絡んではいるようでした。

 

しかし、メロシー領地へ行っても

特に収穫はありませんでした。

カルレインの傭兵たちは

すでにそこに到着し、

まるでタッシールの調査を

阻止しようとしているように

見えましたが、タッシールは

わざと情報を探すふりをして

傭兵たちを調べた結果、

それは演技でした。

 

彼らは

タッシールの足を引っ張るために

カルレインが送ったに過ぎず、

実際に領地の中に、

先帝が預けたメモがないのは

明らかでした。

 

そこまで確認したタッシールは

年末祭も終わった上に、

アニャドミスもいる状況で

ラティルを

一人で長く置いておくのも

どうかと思い、

ひとまず帰って来ました。

 

とりあえず、タッシールは、

実は、まだ分かったことは

あまりない。

以前とほぼ同じ状態だと

報告しました。

 

がっかりしたラティルは、

タッシールなら、この間に、

たくさんのことが

分かったと思ったのにと、

嘆きました。 

 

しかし、タッシールは、

その代わりに、どの方向で

捜査すべきかは決めたと言ったので

ラティルは、どの方向なのかと

尋ねました。

タッシールは

自分たちの愛の方向だと答えました。

 

ラティルは目を見開いて

タッシールを見つめると、

彼は笑い出し、

せっかく香水もつけたのにと

言いながら、

自分の手首を差し出しました。

 

ラティルは、

先程、香りがしたので

それは知っているけれど、

だからどうしろと言うのかと

尋ねました。

 

すると、

その言葉を聞いたタッシールは

恥ずかしそうに

両手で顔を隠したので、

ラティルは当惑し、眉を顰めながら

何をしているのかと尋ねました。

 

タッシールはラティルの表情を見て、

手を下ろしながら、

ゲスターの真似をしたのだけれど

変だろうかと、

何気なく答えました。

ラティルは、

「変だ」と指摘すると、

タッシールは、

最近、不本意ながら、

ゲスターの真似をする

羽目になったので

もう一度やってみたと言いました。

 

ラティルは、

それはどういうことかと尋ねると、

タッシールは、

サーナット卿が自分の手を強く掴んで

ラティルに見つかった日のことだと

答えると、

ラティルは眉をひそめました。

 

タッシールは、

ラティルの額のシワを伸ばしながら

その場で、サーナット卿から

謝罪を受けたけれど、

そのタイミングで

ラティルが来たと言いました。

 

そして、シワの寄った額を伸ばし、

その場にキスをして

後ろに下がるタッシールを、

ラティルは複雑な目で見つめながら

それは本当なのかと尋ねました。

 

タッシールは、

もちろん本当だ。

自分は恨みを持っている相手に

絶対に味方しないと言いました。

 

意外にもタッシールが

サーナット卿を庇う姿を

ラティルは怪しく思いました。

タッシールの心が広いから

そんなことを気にしないのか、

それとも、サーナット卿を

味方だと思って

庇ってくれているのか。

いずれにしても、

その場でサーナット卿が

しっかり謝罪したことは幸いだと思い

ラティルはため息をつくと、

神殿行事に参加した人たちの名簿を

タッシールに渡しました。

 

彼は、それを自分に寄こした理由を

尋ねると、ラティルは、

貴族たちが自発的に作成した名簿も

渡したので、タッシールは、

さらに訝し気な表情をしました。

 

ラティルは、タッシールが

留守をしていた間に起こった

聖水事件について説明した後、

その日、その場にいた人々の中に

先帝の墓に残されたメモを書いた犯人の

共犯者がいると話しました。

タッシールは、

そんなことがあったのかと、

驚いてため息をつきました

 

続いて、ラティルは、

ゲスターの調査によれば、

その聖水事件の犯人は死刑囚なので

職位の高い誰かが、

彼を独房からこっそり連れ出しと

話すと、タッシールは

それに同意しながらも、

看守である可能性も示唆しました。

ラティルは驚きました。

 

タッシールは、

どうしたのかと尋ねると、

ラティルは、

そこまでは考えられなかった。

しかし、タッシールの言うことが

正しいようだと答えました。

 

死刑囚が脱走した際に、

責任を負うのは看守で、

一番頭を悩ませるのも看守なので

ラティルは、自然に看守を

容疑者から除外していました。

おそらくゲスターもそうでした。

しかし、

タッシールの話を聞いてみると、

看守も容疑者である確率が高いと

思いました。

 

ラティルは、

やはり、タッシールは賢いと褒め、

死刑囚は、

手の甲にタトゥーがある人に

仕事を任されたようだと話しました。

タッシールは、

ラティルが話してくれたことを

念頭に置いて、

首謀者を探してみると言いました。

 

これで話すべきことが終わった

ラティルは両手を組んだ上に

顎を乗せて、

意味もなく笑いながら

タッシールを見ました。

ところが、

用事が終わったにもかかわらず、

タッシールは去らずに、

その場に立って、

ラティルが渡した名簿を

ずっと見ていました。

 

ラティルは眉をひそめました。

タッシールが帰らずに

名簿を見ているということは

何か気になる点が

あるということでした。

彼は深刻な表情をしていました。

 

怪訝に思ったラティルは

どうしたのか。

その名簿の中に、

何か悪い名前でもあるのかと

尋ねました。

 

タッシールは

しばらく名簿を見つめ続けた後、

ラティルが皇帝の座に就いたので

トゥーラとレアンは

皇位を継ぐ可能性は少なくなったと

言いました。

 

ラティルは、

公の場でトゥーラは死に、

レアンは

偽皇帝事件に巻き込まれたので

当然だろうと返事をしました。

 

するとタッシールは、

今はラティルの治世なのに

敵はここまでしていると言及すると

ラティルは、それが、その名簿と

何の関係があるのかと尋ねました。

 

タッシールは、

この程度のことなら

誰かが得をするためではなく、

忠誠心のためにやっていると

考えるべきだと答えました。


ラティルは、

もしかして、タッシールは

レアンやトゥーラの部下が

こんなことをしたと

考えているのかと尋ねました。

 

実はラティルも、

一度そのような疑いを

抱いたことがありましたが、

あまり信憑性がなさそうだったので

その考えを打ち消しましたが、

タッシールが、そう言うと

少し心配になりました。


しかし、タッシールは

断固として、それを否定しました。

ラティルは、

それなのにタッシールは

なぜ、そんなことを言うのかと

質問をした瞬間、

タッシールが口を開く前に、

 

この程度に皇帝を攻撃するのは

先帝の側の人なのに。

 

と、彼の心の声が聞こえて来ました。


一瞬、ラティルはとても慌てて

それは本当なのかと

尋ねるところでしたが、

タッシールは、


先帝の側の人間が

先帝が直接選んだ皇帝を

攻撃し続ける?それは変だ。

確実に何かを見たのだろうか?

一体何を?

 

ラティルの顎が

だんだん下がって行きました。


タッシールは考えを整理しながら

一歩遅れて

ラティルに話そうとしましたが、

すでにラティルが

驚いた表情をしていたので、

慌てたタッシールは

その理由を尋ねました。


その時になり、ようやくラティルは

表情を

コントロールしようとしましたが

簡単ではありませんでした。


ラティルは、

タッシールが驚くべき話をすると思い

前もって驚いていた。

その方が驚かないからと呟きましたが、

メモ事件の犯人が、

先帝の側の人間かもしれないという

ショックから、まだ、

立ち直ることはできませんでした。

◇目覚めたら・・・◇

一体なぜ、

先帝の忠臣が自分を疑っているのか。

トゥーラやレアンの側の者なら、

皇位を奪われたことに対する

怒りや劣等感から、

そうするかもしれないけれど、

メモを書いた犯人が

先帝の忠臣なら、一体理由は何なのか。

 

衝撃を受けたラティルは、

その日、業務を終えるや否や

新年祭であれ何であれ、

何も考えたくないので、

強い酒を飲み干しました。

 

それで、気を失うように

眠ってしまいましたが、

目を覚ますと、そこは

自分のベッドではありませんでした。

隣には、誰かが

ほとんど上半身の服を脱いで

横になっていて、

自分はその懐に入っていました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

普段、滅多に動揺することのない

タッシールが、

ラティルに心を読まれてしまうほど、

動揺したのは、

彼女を皇帝に選んだ先帝の部下が

ラティルを

攻撃しているかもしれないという

理不尽さを

信じられなかったからなのかも

しれません。

 

けれども、

ラティルが皇帝になったのは

レアンが皇太子を退位し、

彼がラティルを皇太女にしろと

父親に推薦したから。

その時点で、レアンは

ラティルがロードかもしれないと

疑っていたのに、

なぜ、そんなことをしたのか

疑問に思っていたのですが、

ただの皇女であれば、

ラティルに個人的な恨みでもない限り

彼女を亡き者にしようとする人は

滅多にいないと思いますが、

将来、皇帝になる皇太女であれば

彼女の反対勢力が生まれたり

彼女を攻撃する理由を

作り出しやすくなるのではないかと

思いました。

 

レアンの計画では、

ラティルを亡き者にした後

やはり自分は神殿にいるよりも

将来、皇帝になって

国のために尽くすとか何とかかんとか

理由を付けて、

皇太子に復帰するつもりだったのかも

しれません。

ところが、それが失敗してしまった。

しかし、仲が良かった

同母妹のラティルに反旗を翻して

皇帝になろうとすれば

レアンの評判が、

かなり落ちてしまうし、

国が混乱するかもしれない。

それで、

母親を偽皇帝に仕立てる計画を立て

それを実行する機会を

ずっと窺っていたのではないかと

思いました。

 

タッシールの心を読んで

ラティルはショックを受けましたが

一気にショックを受けるよりは

少しずつショックを受ける方が

ショックに対する耐性ができて

いきなりロードに覚醒することを

防げるのではないかと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain