自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 451話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 真実を突き止めたタッシール

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451話 タッシールは先帝の墓を調べに行くことにしました。

◇死者の家◇

翌日、心配するヘイレンを余所に

タッシールは、

ハーレム管理者という

自分の地位を利用して

ハーレムの警備兵の動線と日程を

微妙に調整しました。

彼一人で墓に入るのなら、

こうする必要もありませんでしたが

今回は、ヘイレンを

連れて行く必要があったので、

あえて面倒な手を使ったのでした。


ヘイレンは、

今まで一人で調べていたタッシールが

なぜ、急に自分を

連れて行こうとするのか分からないと

ぶつぶつ不平を漏らしましたが、

タッシールは

憎たらしそうに微笑みながら

あの世へ続く道を行く時は

寂しくならないようにする主義だと

返事をしました。

 

ヘイレンは驚き、

カッとなりましたが、

タッシールは、

さらに憎たらしく笑いながら

ヘイレンの手を握り、

ぜひ一緒に行こうと誘いました。

 

ヘイレンは、さっと手を引き、

一人で行くように。

タッシールは狂っていると言うと、

彼は、ヘイレンに狂っていると

言い返しました。

ヘイレンは、

「もう、いいです!」と言って

怒りのあまり、

息を荒くしていましたが、

結局、心配を抑えることができず、

一人で怒りを鎮めました。

 

正直、ヘイレンは

タッシールを理解できませんでした。

必ず彼が、

これを調べなければならないのか。

これをする能力がないと言って

他の人に任せてはいけないのか。

その方がタッシールにとって

良いのではないかと考えていました。

 

タッシールは部下ではなく

側室なので、

このような業務を遂行できなくても

叱られたり、能力が足りないと

言われる立場ではありませんでした。

 

しかし、ヘイレンが、

若頭は、

本当に無駄なことにだけ熱心だと

ブツブツ文句を言っても無駄でした。

 

結局、 夜になると、

タッシールは黒い服を着て

散歩に行くかのように

自分の部屋を抜け出しました。

ヘイレンも、暗い紺色の服を着て

タッシールの後を

チョロチョロついて行きました。

 

とにかく、ヘイレンは

タッシールに仕えているので

危険だと思ったら、

彼を背負ってでも

走らなければなりませんでした。

もちろん、

いざ、そのような状況になれば、

背負うのは、

タッシールである可能性が

高いけれども。

 

ヘイレンは、

ライオンの宮殿に行く途中で

護衛兵に出くわせば、

宮殿に引き返すことができると

期待していましたが、

タッシールが何かをしたせいか、

二人は誰とも会わずに

ライオンの宮殿の前に到着しました。

 

その建物は、いつものように

何事もなく穏やかでしたが、

あの見た目は平凡で

きれいな家に住む人たちが

死体だけだということを

知っているヘイレンは

ライオンの宮殿の門の前に立つと

やたらと腕を擦りました。

 

ヘイレンはタッシールに

これからどうするのかと尋ねると、

タッシールは、

前もって話したように、

ヘイレンはここにいて、

中には自分一人で入ると答えました。

 

ヘイレンは、

それでもいいのかと尋ねると、

タッシールは、

なぜ、自分がヘイレンを

連れてきたと思っているのかと

答えて、ニヤリと笑うと、

ヘイレンの肩を軽く叩きました。

タッシールは、

寒くも怖くもなさそうでした。

 

タッシールは、

見張りをしている時に

誰かが来そうだったら、

知らせるようにと指示しました。

 

そうなったら、

すぐに飛び出して来なければならないと

ヘイレンは言いました。

タッシールは

当然だと返事をしました。

ヘイレンは、

タッシールを呼んでも

出て来なかったら

自分一人で行くと言いましたが

タッシールは返事をせずに

扉を開けました。

 

ライオンの宮殿は、

外部同様、内部も

平凡な家のように飾られていました。

死んだ皇帝夫婦の魂が外に出た時に

このような風景を見て

慰めを得られるようにと

わざと平凡に作られていました。

 

ヘイレンは扉のそばの窓へ行き

座り込みました。

ここも怖いけれども、

ここで見張りをすることにしました。

 

ヘイレンは

タッシールに話しかけながら

横を見ていましたが、

彼が、すでに

地下に行ってしまったのを発見し、

口をつぐみました。

彼は腕を擦りながら

辺りを見回しました。

寒い冬に死者の家にいるなんて、

若頭は怖くないのだろうかと

考えました。

◇タッシールの驚き◇

任務遂行のため、

たくさんの死体を

見て来たタッシールは、

古い死体だろうが新しい死体だろうが

同じ死体なので、

全然怖くありませんでした。

 

彼は、微かに明かりが灯された

階段を素早く降りると、

棺桶を探しました。

普通、皇后と皇帝は

一つの家に一緒に入れるけれども

死んだのは先帝だけなので

棺桶は一つでした。

 

タッシールは、

すぐに棺桶に近づくと蓋を開けました。

死体は防腐処理をしてあっても

すでに腐っていると思いましたが

傷の部位をよく調べれば

先帝を死に至らしめた者について

推測するのは難しくないのではないか。

吸血鬼が手にかけた時と

人が手にかけた時では、

死体の腐敗具合が

違うのではないかと思いました。

 

棺桶の蓋が音を立てながら

横に押し出されると、

タッシールはランタンを持ち上げ

棺の中を照らしました。

棺桶の中を見たタッシールは

目を大きく見開き、

ランタンをその中に置きました。

◇クラインの告げ口◇

ラティルは本を一冊持って

ベッドに横になっていましたが

クラインが来たと告げられると

時計を見ました。

 

彼は他の人より早く起きて

遅く寝るのだろうかと

考えたラティルは、

舌打ちしながらも

クラインの入室を許可しました。

まもなく扉が開き、

クラインが入ってきました

 

ゲスターのように

恥ずかしがり屋で、

小さくなっている側室もいれば、

クラインのように

猪突猛進的な側室がいたりと、

側室は多様であればあるほど良いと

ラティルは思いました。

 

彼女は笑いながら

クラインに手を伸ばしました。

彼はすぐに駆けつけて

大きな手でラティルの手を握ると

ニヤリと笑い、

一緒にベッドに座りながら、

自分が来てくれて嬉しいのではないか。

皇帝も自分を、

少し待っていてくれたのではないかと

尋ねました。

 

ところが、ラティルが、

その質問に答えようとした瞬間、

クラインは、

「あ、これではない」と呟いた後、

タッシールの頭がおかしくなったと、

ラティルの予想外の言葉を

口にしました。

 

その言葉に戸惑ったラティルは

タッシールの頭が

おかしくなったのかと聞き直すと、

クラインは、タッシールが

行くことを禁止されている

ライオンの宮殿へ行ったと

告げました。

 

確かに、

悪用される可能性が高いので

ライオンの宮殿に入るのは

禁止されていました。

ラティルは当惑し、

彼がライオンの宮殿へ行った理由を

尋ねました。

クラインは、

自分も知らない。

それを見たのは自分だけだと

答えました。

 

ラティルは飛び起き、

パジャマをさっと脱ぎ捨てました。

クラインは、

ラティルが突然服を脱いだので

慌てて、ラティルが置いた本で

顔を隠しましたが、彼女は

「早く来て!」と叫ぶと、

クラインの腕を引っ張りました。

クラインが本を下ろした時は

すでにラティルは

上着まで着た後でした。

 

着替えが、とても速いと、

クラインは感心しましたが

ラティルは返事をする代わりに

クラインをつかんで外に出ました。 

護衛に、

どこへ行くのかと聞かれると、

ラティルは、

クラインが眠れないようなので

二人で散歩に行く。

ついて来なくてもいいと指示しました。


クラインは目を大きく見開いて

ラティルを見つめました。

そして、人がいない回廊まで出ると、

クラインは足に力を入れながら、

少し、待って欲しい、

本当に、散歩に行くのか。

自分もライオンの宮殿に

連れて行くのかと尋ねました。

◇真実◇

タッシールは

何度も棺桶の中を見回しましたが 

遺体がありませんでした。

しかし、棺桶の片隅に

遺灰と思われる粉が置かれていました。

 

タッシールの知る限り、

先帝の遺体は火葬していないので

もし、棺桶の中に入っている遺灰が

先帝のものなら、彼の遺体は、

秘密裏に火葬されたことになる。

 

そう思った、瞬間、

誰かが急いで

階段を下りてくる音がして、

「隠れて!隠れて!」と

ヘイレンの声が聞こえて来ました。

タッシールは、

誰が来たのかと尋ねると、

ヘイレンが、

皇帝が来たと、返事を終える前に

落ち着いた女性の声と

階段と靴のかかとがぶつかる音が

ゆっくりと近づいて来ました。

 

見張っていろと言ったのにと

タッシールが口の形で抗議すると

ヘイレンは、

自分が見ていない方に来たと

泣き面で弁解しました。

 

タッシールは額を押さえて、

扉の前に進みました。

しばらくすると皇帝が現れました。

彼女の後ろには

クラインが立っていました。

 

昨晩、クラインは

タッシールに付き纏い、

夜遅くに、どこへ行って来たのかと

しつこく聞いて来ました。

タッシールは、

何とかクラインから

逃れられたと思っていたけれど、

彼は、ずっと近くをうろついていて

ヘイレンとの会話を

聞いていたようでした。

 

もしかしたら、タッシールが

ライオンの宮殿へ向かう道を

確認するのを見て、

推測したのかもしれませんが、

クラインの普段の頭の回転を考えると

おそらく、話を聞いていた確率の方が

高いと思いました。

 

一方、ヘイレンは

皇帝の顔色を窺っていました。

しかし、灯火が揺れて、

皇帝の顔が照らされたり

暗くなったりを繰り返していたので

表情は、よく分かりませんでした。

 

彼は首筋に力を入れ、頭を働かせ、

ここで自分が立ち上がって

皇帝に「誤解です!」と

叫ぶべきかどうか悩んでいると、

なぜ、ここへ来たのかと、

先に皇帝が尋ねました。

幸い、声からは、

それほど怒っている様子は

感じられませんでした。


ヘイレンはチラッと

タッシールを見ました。

彼は、口では笑っているものの

目が笑っていませんでした。

 

ヘイレンは、さらに困惑しました。 

赤の他人である自分が聞いた時も

とても驚くべき話だったので、

当事者にとっては、猶更でした。

しかし、伝えるべき真実が

いくら辛いことでも、

今は話さざるを得ませんでした。 

正直に話さなければ、

タッシールが禁止された区域に

勝手に入って、

先帝の遺体を見るという

無道な行為をしたことになってしまうと

思いました。

 

真実は明らかにすべき。

若頭が言わなければ

自分が話そうと思い、

ヘイレンは皇帝の顔色を窺いました。

 

皇帝は目を細めて

タッシールの返事を待っていましたが

返って来る言葉がないと、

自分はタッシールを信じているから

クラインだけを連れて来た。

自分に説明するように。

見逃す準備をして来たと言いました。

ヘイレンはタッシールを見て、

彼が正直に話すことを願いました。

 

悩んでいるかのように、

タッシールは眉をひそめました。

ヘイレンは胸がドキドキしました。

皇帝に真実を知らせないために

犯罪者にならないで欲しい。

それは本当に本当に馬鹿なことだと

心の中でタッシールに訴えていると、

彼は、

先帝の暗殺事件を調べるために来たと

素直に話し始めました。


ヘイレンは

安堵してため息をつきましたが

一歩遅れて、

棺の中が空っぽになっているのを見て

目を大きく見開きました。

 

「まさか、若頭が?」と

タッシールを疑ったヘイレンは、

皇帝が立った位置から

棺を見ることができない所へ

移動しました。

幸い皇帝は、

タッシールに質問していたので、

彼の行動に気づきませんでした。

 

ラティルは、

それが墓に来ることと

関係があるのかと尋ねました。

タッシールは、

話すと、とても長くなるけれど、

聞きたいですよねと尋ねました。

ラティルは、

知りたいと答えました。

タッシールは、

ヘイレンにしか聞こえないくらい

小さくため息をつきました。

 

ヘイレンは、

この困難な状況から抜け出すために

タッシールが

早く皇帝に真実を話すことを

望んでいましたが、

タッシールが口を開くと

緊張して唾を飲み込みました。

 

これから出てくる話は

先帝が皇太女の命を奪えと指示し、

それを知った皇太女の側近が

先に先帝の息の根を

止めたというものなので、

すでに先皇后と同母兄に

裏切られた皇帝が、

さらに辛い真実を知ることで

どれだけ衝撃を受けるのか。

その衝撃が、人々に、

どのように変化をもたらすのかと

思うと、ヘイレンは途方に暮れ

思わず視線を落としました。 

血の風が吹くかもしれないと

思っていると、

「結論から言うと、

先帝は自決した。」

とタッシールが言うのが

聞こえて来ました。

 

ヘイレンは震え上がっていましたが

自決と聞いて、

目を大きく見開いて横を見ました。

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タッシールに付き合わされたとはいえ

皇帝に無断で先帝の墓に来たことで

ヘイレンも

罪に問われるかもしれないのに、

彼はタッシールの心配ばかりしていて

自分のことはあまり気にせず、

タッシールを庇う行動をしたり、

普段も、

タッシールのことを心配して

彼が言うことを聞いてくれないと

分かっていても

小言を言うのを止めないヘイレン。

タッシールは素晴らしい部下に

恵まれていると思います。

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