自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 450話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールの苦悩

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

450話 サーナット卿は、ラティルの側室になっていれば良かったのかもしれないと考えました。

◇相談する相手◇

もしも、自分が

ラティルの側室だったら、

今度、ラティルの首に

キスマークを見つけた時、

すぐに、その上を唇で覆い、

ラナムンの痕跡を

消すことができただろう。

髪の毛で中途半端に隠して、

逃げるように出て行かなくも良かった。

自分がいくら嫉妬する姿を見せても、

ラティルは、

ただ可愛いと思ってくれたはず。

 

サーナット卿は額に手を当てて

黄色い月を睨みました。

あの月とラナムンの共通点は

「ムン」という文字だけだけれど、

それだけでも今は

月が気に入りませんでした。

 

サーナット卿は、

普段、困ったことがあれば、

いつもカルレインに相談していましたが

今回のことを、

カルレインに相談してもいいのかどうか

見当がつきませんでした。

この件に関しては、

カルレインは彼の恋敵であり

ラティルの誕生日プレゼントを

選ぶ時も、 2人はいつもと違って

神経戦を繰り広げました。

もしもサーナット卿が

ラティルの側室を狙う状況になれば、

カルレインは、どんな手を使っても

防ごうとすると思いました。

 

父に頼めば、

すぐに、ラティルに

要請してくれるだろう。

父は最初に皇帝を助けた功臣なので、

ラティルも

父の頼みは聞いてくれるだろうと

考えていた時、

サーナット卿の頭の中に

毛むくじゃらの二人が

思い浮かびました。

グリフィンとアライグマでした。

ロードの側近であり、年上で

絶対に恋敵にならない二人に、

サーナット卿は相談してみようかと

考えました。

◇悩めるタッシール◇

ラティルは、

タッシールが帰って来たのが嬉しくて

すぐに彼を訪ねて来たものの、

扉を開けて見たタッシールの表情は

いつもと雰囲気が

とても違っていたので、

彼の額に手をかざしながら

何か悩みでもあるのかと尋ねました。

熱はありませんでした。

 

タッシールはラティルの手の上に

自分の手を重ね、

普段の笑みを浮かべながら、

自分が具合が悪そうに見えるのかと

尋ねました。

ラティルは、表情がよくないと

答えると、タッシールは、

ラティルは自分が眉をひそめる時に

一番関心を示してくれる。

自分が久しぶりに帰ってくる度に、

いつにも増して喜んでくれると

言いました。

彼のいたずらっぽい声も

以前と変わりありませんでした。

 

ラティルは彼の頬を

両手で包み込みましたが、

昨晩、このようにして

ラナムンと、キスしたことを思い出し

すぐに手を下ろしました。

ベッドを共にした事の副作用なのか、

以前は何も考えずにしていた行動が

ふと刺激的に感じられました。

 

幸いなことに、ラティルは

タッシールの隣に並んで座り、

訳もなく時計を見たり、

タッシールの顔を

見たりしているうちに、

心が落ち着いて来たので、

タッシールの髪を

耳の後ろに流しながら、

どこへ行ってきたのかと

尋ねました。

 

ところがタッシールは、

「自分たちの愛の・・・」

と言いかけたので、

ラティルは「ふざけないで」と言って

怒ると、タッシールは

トゥーラ皇子に会って来たと

答えました。

 

ラティルは、もう一度、

「ふざけないで」と言うべきかどうか

悩みました。

それは本当なのか嘘なのか。

死んだトゥーラが食餌鬼になったのは

知っているけれど、

どうやって、タッシールが

彼の居場所を知り、彼に会ったのか

疑問に思いました。

 

ラティルは眉をつり上げて

タッシールをじっと見つめていると

彼はラティルの目元をそっと擦り、

ここに怒りが宿っていると

からかいました。

 

ラティルはタッシールに

トゥーラに会ったのかと尋ねました。

タッシールは、

トゥーラは田舎生活を送っていたと

答えました。

ラティルは、彼の命を奪ったのかと

尋ねました。

タッシールは、

トゥーラは、すでに死んでいると

答えました。

 

特に理由はないけれど、

幼い頃からの習慣で、

ラティルはトゥーラの名前が出ると

訳もなく腹が立ちました。

 

トゥーラは

アイニ皇后を連れて来て逃げたけれど

遠くに行かなかったようだと

ラティルが指摘すると、

タッシールは、

彼が遠くにいないことが

どうして分かったのかと尋ねました。

ラティルは、タッシールが

すぐに行って来たからと

ぶっきらぼうに答えました。

そして、

宙で誰かの頭を殴る仕草をすると

タッシールは笑い出しました。

そして、ラティルが

トゥーラのことを

本当に嫌っていると指摘すると

ラティルは、

彼も自分のことが嫌いだと

断言したところで、

床に転がっているペンを

発見して拾いました。

紙はありませんでした。

 

そしてラティルの視線が

ゴミ箱に移るや否や、

タッシールは、

ラティルからペンを取り上げ、

自分のことは可愛がっているよねと

確認しました。

 

ラティルは、

可愛いタッシールは

最近顔を見せてくれない。

身体が離れれば

心も遠ざかるという言葉を

知らないのかと尋ねると、

タッシールは、

身体が近づいたことがないのに

何が遠くなるのかと不平を漏らすと

ラティルはタッシールの言った

「身体」という言葉に

訳もなく背中がむずむずして、

自然に笑いが漏れました。 

そして、以前、タッシールが描いて

プレゼントしてくれた

肖像画のことを思い出しました。

 

そうしているうちに、ラティルは

タッシールが笑っていないのを見て、

一歩遅れて真顔になり、

自分は何も思いつかないと

答えました。


急変したラティルの態度を見て

タッシールは唇を噛みしめました。

その表情を見ているうちに

ラティルは顔に熱気が上がってきて、

垂らしていた髪を一つに纏めて

握りました。

そして、

自分は偽りなく

何も思いつかないと言って

立ち上がりましたが、

ラティルはすぐに気が変りました。

 

考えてみれば、自分は皇帝で、

タッシールは側室であり、

私的には恋人よりも

夫婦に近い関係なので、

身体のことを考えることもある。

自分はゲスターではないので、

こんなに恥ずかしがる必要はないと

思いました。

 

ラティルは、そう思うや否や

元の場所に座りながら

咳払いをしました。

ラティルの様子を見て

立ち上がろうとしたタッシールも

一緒に座りながら

ラティルをじっと見つめ、

どうしたのかと尋ねました。

 

別に理由があって座ったわけではなく

ただ自分の大胆さを見せるために

座っただけでしたが、

そんな風に聞かれると、

全く大胆さが感じられず、

ラティルは、

しばらく頭を悩ませた後、

調査結果はどうなったかと

尋ねました。

 

時がくれば、タッシールは

自分で話してくれるはず。

今、話してくれないということは

まだ調査中なのだと思いましたが

それでも、ラティルは

一応聞いてみました。

 

タッシールは、

まだ調査中だと答えると、

ラティルは、

さらに2回咳払いをしました。

 

そうしているうちに、ラティルは

どうせここまで来たついでに

タッシールとも

一緒に寝たらどうかと思いました。

 

ラナムンは、

一生懸命勉強したようでしたが、

理論書を中心に学んだせいか、

昨夜、一緒に寝た時に、

色々と下手な面がありました。

それがもどかしくて、

ラティルが代わりに

リードしようとしましたが、

彼女もやはり経験がないので、

ラナムンと大差がありませんでした。

 

ラティルが元気よく

突進しようとすると

ラナムンが痛くてうめき声を上げ、

彼が何かをしてみようとすると

ラティルは悲鳴を上げるのが

常でした。

しかし、何とか一夜を過ごしたし、

初めの不器用な行動をカバーするほど

気持ちよく終えることができました。

だから、今のラティルは

タッシールよりは

知っていることが多く、

彼をリードすることができると

思いました。

 

あの古狐のようなタッシールが

ベッドの上で、

自分にリードされるがままに

なることを考えると、

ラティルは意気揚々となり

顎が上がりました。

その姿をタッシールは

微笑みながら眺めていましたが、

自分の計画に

酔いしれていたラティルは、

タッシールのその表情に

気づきませんでした。

 

代わりに、ラティルは

余裕がありそうな振りをして

ベッドに寄りかかると、

喉が渇いたと訴えました。

それを見たタッシールは

にやりと笑い、

ラティルのそばに

ぴったりくっ付くと、

それでは、

何か飲まなければならないけれど

何にするかと尋ねました。

 

ラティルは再び咳払いをし、

余裕のある好色漢のように

できるだけ淡々と

 

アイスタッシール

 

と言おうとしました。

 

ところが、舌がもつれて

 

ア、ア、アイスタシス

 

と言ってしまいました。

 

ラティルは、それを言うや否や

顔が赤くなりました。

タッシールは、

ラティルの頭とベッドの間に

自分の顔を埋めて

肩を震わせていました。

 

ラティルの計画では、

それとなく

「アイスタッシール」と言えば

タッシールの方から

抱いてくれと言って来るだろうから

自分は、ゆったりとした

皇帝の品格を見せて、

彼と一緒に寝ることを

考えていました。

 

ラティルは

自分の口はおかしいと

心の中で悲鳴を上げました。

タッシールは、

ラティルが失言したと知っているのに、

ニヤニヤ笑いながら

皇帝はひどい。

タシスとは誰なのか。

どんな狐が、

また皇帝に尻尾を振ったのかと

ラティルをからかいました。

 

彼女は

タッシールを睨みましたが、

彼は、続けて、

タシスとは誰なのか。

自分が訪ねて行って、

気づかれないうちに

追い払うと言いました。

 

ラティルは、

自分が失言したことを

知っているくせにと

文句を言いました。

 

「失言」と聞いてタッシールは、

驚いた振りをし、

最初は何を言おうとしたのか。

まさか、アイスタッシールに

クリームをたっぷり乗せたものを

注文しようとしたのかと尋ね、

ラティルの耳元を

指でくすぐりました。

ラティルは全身に鳥肌が立ち

ビクッとしました。

 

タッシールは

ラティルをカレイと呼びながら、

彼女が頭の中で何を考えて来たのか

分からないと言いました。

 

タッシールに

くすぐられたラティルは

体をよじると、

首が丸見えになりました。

タッシールは痛くないように

首筋を噛みました。

 

ラティルは、くすぐったくて

縮こまっていましたが、

タッシールが

ニヤニヤ笑っているのを見ると、

腹が立って来たので、

彼の手を払い退けて

立ち上がりました。

完全に、

タッシールにからかわれたと思い

顔から熱気が抜けませんでした。

 

タッシールはラティルに

どこへ行くのかと尋ねました。

カッとなったラティルは

「アイスタシスの所!」と叫び、

出て行きました。

彼女がいなくなると、

タッシールは

クスクス笑うのをやめて

ため息をつきました。

 

彼は、

ラティルが座っていた場所に手を置き

残念な気持ちを残しながら

立ち上がりました。

皇帝が出て行くのを見て

中へ入ってきたヘイレンは、

夜遅くに訪ねて来た皇帝を、

なぜ、そのまま帰してしまったのかと

タッシールを非難しました。

 

ヘイレンは、

2人の会話は聞いていなかったものの

ラティルが怒りながら帰ったので

タッシールが、わざとラティルを

必要以上にからかったことを

すでに知っているようでした。


タッシールは、

ペンをシャツの前ポケットに差し込み

肩をすくめると、

ただ可愛いから、からかっただけだと

言い訳をしました。

 

その言葉にヘイレンは

適当にからかわなければならないと

抗議しましたが、

タッシールは立ち上がり、

ヘイレンの髪を、

乱暴にクシャクシャにすると、

仕方がなかった。

先帝は皇帝を暗殺しようとしたからと

言いました。

 

ヘイレンは、

タッシールの手を

止めようとしていましたが

目を大きく見開きました。

 

タッシールは、

皇帝を守るために、

何人かの彼女の側近が

先帝の命を奪った可能性がある状況で

どうやって皇帝と

愛を分かち合うことができるのかと

言いました。

 

ヘイレンは両手で顔を覆い、

口をパクパクさせ、

それは、一体どういう意味なのかと

尋ねました。

タッシールはヘイレンに

声を押さえるよう告げると、彼は、

それは本当なのか。

そのために、

ずっと忙しく調査していたのかと

静かに尋ねました。

 

ヘイレンは、以前、

ラティルの側近が、先帝の命を

奪ったかもしれないという話を

聞いた時も

頭が真っ白になりましたが、

その信憑性がさらに増したのは

信じがたいほどでした。

 

ヘイレンは、

それを皇帝に伝えるべきではないかと

言いました。

タッシールは、

それに同意しながらも、

何か一つ見逃していることがあると

言いました。

ヘイレンは、

それは何なのかと尋ねると、

タッシールは、

それが分かれば、

すぐに答えが出ると返事をして、

首を傾けました。


ヘイレンはポカンと口を開き

ため息をつくと、

先帝が亡くなった時、

直接、タッシールが

状況を見ていたら、

すぐに事態を把握できたはずなのに

時間が経ちすぎて、

調査するのが難しくなったと呟くと

それを聞いた瞬間、タッシールは

ヘイレンを抱きしめました。 

彼は驚いて叫び声を上げました。


タッシールは

ヘイレンの背中を叩きながら

先帝の遺体を見なければならないと

叫びました。

ヘイレンは、

墓に入るのは絶対ダメだと

猛反対しました。

タッシールは、

こっそり入ればいいと言うと、

ヘイレンは、

猶更ダメだ。

バレたら重罰だと叫びました。


しかし、タッシールは

すぐに外に出て

ライオンの宮殿の方へ

歩いて行きました。

 

ヘイレンは、

密かに嘆きながら、

その後を追いましたが、

急いで歩いていたタッシールは

ライオンの宮殿へと続く

街角付近で立ち止まり、

ため息をつきました。

以前の墓荒らし事件のため、

ライオンの宮殿へと続く道には、

警備兵が立ち、

厳重に墓を守っていました。

 

タッシールは、

明日、来ることにすると言うと、

ヘイレンは、明日も明後日も

来てはダメだと反対しました。


しかし、タッシールは、

ハーレムの責任者が

他の人に変わる前に

確認しなければならない。

明日、ここの警備兵の位置を

きちんと調整しておけば

バレることなく、

墓に行ってくることができると

言いました。

ヘイレンはタッシールを追いかけながら

どうか、考え直して欲しいと

説得しました。

 

その会話を、

隠れて聞いていたクラインは、

驚いて口を塞ぎました。

タッシールは、

頭がおかしくなったのではないかと

思いました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

父親が自分の命を奪おうとしたという

事実をラティルが知れば

相当、衝撃を受けることが

分かっているので、

それを言おうか言うまいか

悩んでいるタッシール。

そんなこととも知らず、

タッシールと寝ることを

考えているラティル。

それを分かっていながらも

今は、そんな気になれず、

ラティルを怒らせることで

それを回避したタッシール。

タッシールは

本音を隠すために

おちゃらけているけれど、

本当は正直で真摯なので

ラティルに隠し事をしたまま

彼女を抱くことに

罪悪感を覚えたのかもしれません。

タッシールへの好感度は

増える一方です。

 

おさよ様

温かいお言葉をありがとうございます。

舌がちぎれるほど口の中が痛いなんて

想像を絶します。

今回、それ程、ひどくならずに

本当に良かったです。

どうぞ、おさよ様、ご家族ともども、

お身体ご自愛くださいませ。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain