自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 292話 原作 ネタバレ 先読み 枕を抱いて心配するカルレインとクラインの頼み事

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292話 サーナット卿とラナムンは険悪なムードになっていますが・・・

◇アナッチャは賢い◇

ラティルは、

カルレインと話をしようと思い、

椅子に座ったところ、

ソファーに座りかけていた

カルレインは、

ドアの向こうをじっと見つめました。

その視線が微妙におかしく思えたので

ラティルはカルレインに

どうしたのかと尋ねました。

カルレインは、

楽しそうに笑いながら

ラナムンとサーナット卿が一緒に

どこかへ行ったと答えました。

 

ラティルは、

本当にラナムンなのかと

聞き返しました。

サーナット卿は

ドアの前にいただろうけれど

いきなり、

ラナムンが出てきたことに

驚きました。

 

カルレインは、

ラナムンがやって来て、

サーナット卿に話があると言って

連れて行った。

お喋りをするわけではなさそうだと

伝えました。

 

以前、サーナット卿は

ラナムンを狙ったことが

あったので、

ラティルは心配になりましたが、

カルレインは笑いながら、

ソファーにきちんと座ると、

2人で出かけて、1人が死んだら、

誰が疑われるかは決まっているので

大丈夫だと言いました。

それを聞いてラティルは、

ようやく安心して頷きました。

 

カルレインは、

ラティルが訪ねて来た理由を

聞きました。

ラティルは、

皇帝が側室を訪ねて遊ぶのに

用事が必要なのかと逆に質問すると、

カルレインは、

ラティルは用事がある時だけ、

側室を訪ねると答えました。

ラティルは、

その言葉に返事をせず、

咳払いをした後、鐘を鳴らしました。

吸血鬼の傭兵である侍従が入って来ると

ラティルは、

飲み物を持って来て欲しいと

指示した後、

彼の煩わしい視線を避けるために

素早く頭の向きを変えました。

侍従が出て行くと、

ラティルは再び咳払いをし、

酒と色事にはまって

仕事をしないよりは、

ましではないかと、

カルレインに同意を求めました。

彼は、

確かに、ラティルが、

今日はこいつ、明日はあいつと

誰の所へ行くのか

枕を抱いて心配しているより、

誰の所にも行かない方がいいと

返事をしました。

 

ラティルは、

自分が来ないと、

カルレインは枕を抱きしめるのかと

聞きました。

彼は、枕を抱いてすすり泣くと

答えました。

 

冗談なのか本気なのか

分からない言葉に、

ラティルは疑いの目で

カルレインを眺めましたが、

彼は、にっこり微笑みました。

ドミスが愛した人らしく、

彼が微笑むと、

周りが灯火を灯したように

明るくなりました。

可愛い猫や子犬を見ると、

自然に笑いが出て来たり、

美しい自然を見ると、

嘆声が出るように、

カルレインの笑顔を見ると、

ラティルの口も自然に動きました。


カルレインが唇に力を入れて、

笑いを堪える表情をすると、

ラティルは、真顔で、

用事があって来た。

カルレインの支持者である

自分の母親がやって来たと

告げました。

 

カルレインは、

それが何の用事なのかという目で、

ラティルを見ていましたが、

しばらくして、

その言葉の意味が分かり、

先皇后がやって来たのかと

感嘆の声を漏らしました。


ラティルは、

母親は、来る早々、

カルレインの話をしていたと

からかうように話しました。

カルレインの口元に

満足げな笑みが浮かびました。

彼は、

実行できない約束では

なかったようだと言いました。

ラティルが、良かったと言うと、

カルレインは、

いたずらっぽく笑いながら、

祝ってくれるのかと尋ねました。

ラティルは、

当然お祝いするべきだ。

これでカルレインの立場が

有利になったと答えました。

ところが、

カルレインのいたずらっぽい表情は

解けなかったので、

その理由を聞こうとしましたが、

その前に、扉が開き、

侍従が飲み物をいくつかか持ってきて

全てラティルの前に置きました。


訝し気にラティルが侍従を見ると、

彼は、にっこり笑い、

たくさん飲むように。

どうせ団長は、

人間の食べ物は食べない。

ロードの頭は食べようとすると

思うけれどと、話しました。


ラティルは、

凶悪になったカルレインの目つきを

見ましたが、侍従は、

その恐ろしい視線を受けながらも

平気でした。

カルレインの雰囲気が

尋常でなくなると、

ラティルは笑いながら

侍従にお礼を言って、

彼を下がらせました。

 

ラティルは照れくさそうに笑うと、

何でも好きなものを

持って行くように。

自分一人で全部飲めないと

言いました、

しかし、カルレインは、

ラティルが全部飲むように。

自分は人間の食べ物を

あまり食べないと返事をしました。

 

ラティルは、

カルレインが拗ねて、

そう言っているのかと思いましたが

彼が側室に入る前に、

事前に彼のことを調査するために

旅館に行った時、

彼は食べたり飲んだりしないし、

トイレにも行かずに、

部屋にいるだけだと聞いたことを

思い出しました。

 

ラティルは頷くと、

オレンジ色の飲み物を一口飲みました。

冷たいフルーツドリンクが

喉の中に入ると、

喉の渇きがすっかり癒えたので

ラティルはグラスを置きました。

そして、

実は、母親のこと以外で話がある。

トゥーラが偽物のロードをしていた時

アナッチャと一緒にいて、

隠れ家みたいな所にいたけれど、

あの時、アナッチャは

黒魔術を覚えたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

夢なのか現実なのか分からない所で

死んだトゥーラを見たことを

思い出しました。

歩きながら、母を救うと言っていた

トゥーラがいた場所。

ほんの一部を見ただけだけれど、

ぱっと見ただけでも、

ただの小さな家ではありませんでした。


ラティルの質問が

全く突拍子もないように思われたのか

カルレインは、

アナッチャが黒魔術を覚えたのかと

聞き返して、首を傾げると、

どうしてそう思うのかと尋ねました。

 

ラティルは、

アナッチャは賢い。

いつも成長しようとする人だ。

嫌な人だけれど、

認めるべきことは

認めなければならない。

彼女は、息子が食屍鬼になれば、

「うちの息子は死んでも元気だね!」と

ただ、じっとしている人ではない。

トゥーラの役に立つためなら、

何でも学ぶ人だ。

聞いたところでは、

そこでは、アナッチャだけが

人間だった。

そうなると、

彼女が一番、接近しやすかったのは

黒魔術だったのではないかと思うと

意見を述べました。

 

カルレインは、

まだ完全に戸惑っているようでした。

どうして、すぐに

黒魔術の話が出てくるのか、

不思議そうな様子でした。


しかし、ラティルが

黒魔術を思い浮かべた理由は

もう一つありました。

彼女は、

前にクラインを助けるために、

カリセンに行った時、

ダガ公爵の首を

クラインが嚙み切った話をしたのを

覚えているかと尋ねました。

カルレインは「はい」と

返事をしました。

 

続けて、ラティルは、

自分は、ダガ公爵が死ぬと思った。

でも彼は死んでない。

葬式の話も出ていないと話すと、

カルレインは、

ダガ公爵が、黒魔術で生き返ったと

疑っているのかと尋ねました。


ラティルは、

違うかもしれないけれど、

ダガ公爵は、目覚めるや否や

アナッチャとトゥーラと手を組んだ。

何かありそうではないかと

尋ねました。

もちろん、

アナッチャとダガ公爵が

手を組んだという証拠はありませんが

かなり確率が高いのではないかと

ラティルは考えました。


そして、ラティルは、

アナッチャの母親の

ショバー侯爵夫人は、

ダガ公爵の遠い親戚で、

彼女は、

ダガ公爵家で結婚式があると言って

そこへ行ってきた。

出かける前に、

次女のメイシー・ショバーに

長距離のお使いをさせ、

数日間、家を離れさせていた。

メイシー・ショバーによれば、

そのようなお使いに行ったのは

初めてとのこと。

ちなみにメイシーは自分の味方で

彼女の親も、それを知っていると

話しました。

 

確かなことは、

まだ一つもないけれど、

それらは全て一点を指していると

ラティルは考えました。

 

ラティルは、

自分は黒魔術について、

よく知っているわけではないけれど

もし、アナッチャが

黒魔術を身につけ、ダガ公爵が

死にそうになっているところを

黒魔術で治療したとしたら、

ここのどこかに、

入り込む隙があると思うと言って、

にやりと笑いました。


ラティルの話を

真剣に聞いていたカルレインは、

ソファから立ち上がり、

その城にいた人に聞くのがいいと

返事をしました。

ラティルは、

そこに誰がいたのかと尋ねると、

カルレインは、

キツネの仮面だと答えました。

それを聞くや否や、ラティルは、

自分を何度も助けてくれた人を

思い浮かべました。

彼女は、すぐに立ち上がり、

彼に会えるのかと尋ねました。

◇クラインの頼み事◇

何事もなく、

報告書を見ていたタッシールが

突然立ち上がったので、

驚いたヘイレンは

どうして急に立ち上がるのかと

尋ねました。

タッシールは何かを見て、

眉をひそめていたので、

気になる内容があるのかと

尋ねました。

タッシールは、

口元をゆっくり上げると

気になる内容があると答えました。

ヘイレンは、それは何かと尋ねると

タッシールは、

もう少しよく見ないと分からない。

けれども、これがうまくいけば、

皇帝が約束を守ってくれるか

分からないと答えて、

目尻を下げました。

しかし、タッシールの

ほほえましい表情を見ると、

こちらに悪い内容ではないように

思えました。


ヘイレンは、

今まで自分が整理していた

新しい情報報告書を机の上に置き、

それを全部見たら、

これを見て欲しい。

まだ、全部ではないけれど

タッシールが購入しろと指示した

神殿周辺の建物の所有証書だと

言いました。

 

タッシールは、

よくやったとヘイレンを褒めました。

そして、タッシールは

ニヤニヤ笑いながら、

一束の報告書を受け取り、

何枚かをのぞき込みました。

ところが、しばらく2人が

忙しく動いていた時、

ドアを叩く音がして、

困った様子でタッシールを呼ぶ

警備兵の声が聞こえて来ました。

誰も入れないようにと、

念入りに頼んでおきましたが、

だからといって、皇帝が来たのなら

警備兵があのような声を

出すわけがありまさんでした。


タッシールはヘイレンに、

出るようにと目で合図をしました。

ヘイレンが扉の方へ歩いていく間、

タッシールは机の横に置かれた

小さなボタンを押しました。

すると机の真ん中が開き、

あっという間に上にあった報告書が

内側に落ちました。

タッシールがボタンを再び押すと、

机は再び元の姿を取り戻しました。

ただ、上に積まれていた報告書が

きれいに見えなくなっただけでした。

 

重要な書類を

一気に隠したタッシールは、

面倒くさそうに立ち上がって

振り向きました。

扉の方に向かって立つや否や、

扉がぱっと開き、

クラインが姿を現しました。

彼が自分を呼ぶと、

タッシールはすぐに

口元に明るい笑みを浮かべながら

両腕を広げながら一緒に走りました。

苦労して帰って来て、

部屋に閉じこもったまま、

外へ出ようとしなかったのに。

このように訪ねてきたのを見ると、

かなり回復したようでした。

タッシールが嬉しそうに

迎えてくれたので、

クラインは彼を捕まえて息を整え、

自分の部屋のように彼を引きずり、

ソファーの方へ歩きました。

 

人の部屋に来て、

勝手に振舞うクラインに

ヘイレンは不満でしたが、

タッシールのように微笑み、

本心を隠しました。

 

タッシールは、

クラインにコーヒーを持って来るよう

ヘイレンに指示しました。

そして、彼が出て行くと、

タッシールは百年来のような

笑みを浮かべて、

大変、苦労したようだけれど

大丈夫かと尋ねました。

クラインは、

苦労したように見えるのかと

聞き返すと、タッシールは、

そんな風には見えない。

顔から光が出ていると答えました。

クラインは、

それは良かった。

体も、たくさん苦労したし、

心も、たくさん苦労したと言いました。

タッシールは、

クラインの肌がきれいだからだ。

それは生まれつきなのかと

尋ねました。

クラインは、それを認めました。

 

しばらくして、

ヘイレンがコーヒーを持ってきて

タシールとクラインの前に

一杯ずつ置きました。

クラインはタッシールに

ヘイレンを外へ出せと

目で合図をしたので、

タッシールは、

クラインが食べるおやつを

持って来るよう指示しました。

 

ヘイレンが出て行くと、

タッシールは手を組んで

その上に顔を乗せ、

クラインが、

ただ遊びに来たのではなさそうだと

残念がりました。


クラインは頷いて、

コーヒーを一口飲み、

ため息をつきました。

彼は、それなりに

何か悩みがあるようで、

タッシールは、

彼が話すのを待ちわびていました。

どれくらいそうしていたのか。

ついにクラインは、

タッシールが自分の友達であることを

確認しました。

タッシールは、

もちろん、自分たちは親友だと

答えました。

 

クラインが、

どうして急に友達云々言うのか。

好奇心を覚えたタッシールは、

手を組み、足を組みました。

 

クラインは照れ臭くて、

訳もなく顔が赤くなり、

頬を掻いていましたが、

このままでは駄目だと思ったのか、

自分が皇配になれるよう、

タッシールに押して欲しいと

いきなり本論を切り出しました。

少し驚いた表情をしていた

タッシールの目が細く曲がりました。

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ラナムンもクラインも、

タッシールが平民で、

皇配になれないと思っているので、

彼に助けを求めたのだと思います。

それだけ、2人は、

タッシールの実力を認めているし

彼のことを、

信頼しているからなのでしょうけれど

6人の側室たちの中で、

皇配になりたいという野心が

一番強いのは、

タッシールのような気がします。

彼は大商団の後継者ですが、

それだけでは飽き足らず、

皇配となり、

国を動かしたいという野望が

大いにありそうに思います。

ラナムンとクラインに

協力すると見せかけて

陰で、自分が皇配になるために

着々と準備をしていたら、

面白いと思います。

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