自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 327話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 本当の悪人とラナムンの鋭い指摘

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327話 ダガ公爵が神殿に来てしまい、アイニは困惑しています。

◇遺書◇

ミシャル侯爵を見るために

神殿の中に入ると言い張るダガ公爵。

それを防ぐ皇后の護衛兵たち。

一体、これは何なのかと思い

慌てている神殿の職員たち。


神殿を訪れた人たちは、

集まって、この光景を見物しました。

時間が経つにつれて、

アイニの顔色が青白くなりました。

 

その時、神殿の中から

鋭い悲鳴が聞こえて来ました。

アイニは、父親を止めながら

後ろを振り向きました。

 

間もなく、

奥から若い神官が駆けつけ、

青白い顔で、

ミシャル侯爵が自ら命を絶ったと

叫びました。

 

高位神官は、

それはどういうことかと尋ねましたが、

若い神官は、

分からない。

ドンという音がしたので行ってみたら

ミシャル侯爵が倒れていたと

答えました。

 

高位神官が

若い神官について走っていくと、

アイニも、そちらへ走りました。

自然にダガ公爵も

後を追って入って来ました。

アイニは、この渦中に父親を阻めば、

自分が、さらに変な人になる

雰囲気だったので

仕方がありませんでした。

 

神殿の中に入ると、

ミシャル侯爵が床に倒れて

死んでいました。

アイニは頭を上げると、

階段の手すりが見えました。

 

ミシャル侯爵が神殿まで来て、

急に命を絶つことが

信じられなかったアイニは、

誰かが押したのではないかと、

鋭い声で尋ねました。

若い神官は、首を横に振り、

分からないけれど、

一体、誰が神殿で、

ミシャル侯爵を突き落とすのかと

呟くと、アイニは、

ミシャル侯爵が

自ら命を絶つこともないと

反論しました。

 

彼は喜んで神殿で検査を受けると

言っていました。

実際、彼は

闇とは何の関係もない人なので

アイニは

少しも恐れていませんでした。

若い神官は頭を下げて、

ミシャル侯爵を疑ったわけではないと

謝りました。

 

その時、高位神官が

ミシャル侯爵に近づき、

彼が握っている紙を取り出しました。

そして、それを広げた

高位神官の表情が固まりました。

 

アイニは、どうしたのかと思い

高位神官に近づくと、

彼は持っていた紙を差し出しました。

そこには、

神殿の検証が怖いと書かれていたので

アイニは、それを見るや否やぎょっとし

紙をくしゃくしゃにしました。

 

彼女は偽の遺書だと主張しました。

ダガ公爵は、

これら全てに驚いたように

目を丸くしていました。

◇陰謀か偶然か◇

宮殿に戻ったアイニは別宮に行き、

アナッチャを呼ぶと、

父親が余計なことをしないように

防ぐ方法はないのか。

父が何をするかわからないので

手に負えないと訴えました。


アイニは、人々が父親に

気を取られている隙を狙って、

ミシャル侯爵を手にかけ、

偽の遺書を握らせたと思いました。

偶然かもしれないけれど、

ラトラシル皇帝側の指示である確率も

高いと思いました。

アナッチャは、

アイニの怒りに満ちた表情を

じっと見ながら、

ダガ公爵が操り人形になったとしても、

皇后の実父であり公爵でもある人に

無理矢理、

厳しく接することはできないと

笑いながら告げました。


アイニは、別宮の壁に寄りかかり

こめかみを押しました。

アナッチャは、

窓の後ろにいるトゥーラに、

ひょっとしたら、アイニ皇后が

中に入るかも知れないので、

ヘウン皇子の首を、

きちんと片付けろと

目で合図をしました。

 

そうしているうちに、アイニが

自分を見ていることに

気づいたので、アナッチャは

優しい笑みを浮かべ、

どうしたのかと尋ねました。

アイニは、父親に

操り人形だということを知らせたら

どうなるのかと尋ねました。

◇どちらが操り人形?◇

アナッチャは、

よく分からないと答えたので、

アイニは、ダガ公爵に、

彼が操り人形かもしれないと

話してみることにしました。


アイニは父親を訪れ、

話があると告げると、ダガ公爵は

気が弱くて生真面目な

ミシャル侯爵が、

自ら命を絶つとは思えないし、

彼が邪悪な力を使っていれば

自ら神殿に行くと

言わなかったと言いました。

 

アイニは、その言葉に同意した後、

ダガ公爵が、

いつもの彼とは違うことを

考えたりしないかと尋ねました。

ダガ公爵は、

どうだろうかと答え、考え込むと、

アイニは、

以前、商団の人たちの間に

混じってやって来て、

父親が会った、あの黒魔術師が

父親を、彼の命令を聞く

操り人形にしたと告げました。

 

アイニが訪ねて来て、

嬉しそうにしていていた

ダガ公爵でしたが、

彼女の話を聞くと、

その表情が一気に強張りました。

 

それはどういうことだと

尋ねるダガ公爵に、アイニは

父親の行動がいつもと違うと

アナッチャに言われたと答えると

怒りに満ちた公爵は、

自分を勝手にこのようにしたのは

アイニとアナッチャだと

叫びました。

そして、自分の意見を聞かずに、

このようにしておきながら、

自分を操り人形扱いするのか。

自分がアイニとアナッチャの

操り人形にならないと

いけなかったのに、

そうならなかったから、

他の人の操り人形だと言うのかと

怒鳴りました。

驚いたアイニは、

そのような意味ではないと

叫びましたが、

公爵は怒った顔をしていました。

 

父親が全く聞き入れないので

惨憺たる思いをしたアイニは

唇を噛みました。

敵の操り人形になった父親が

こんな風に出てきたら、

とても危険でした。

 

公爵は、自分を操り人形扱いする前に

アイニこそ、

自分をまともに見ていないと

冷たく皮肉りました。

アイニは、何もできないくらい、

自分をきちんと見ていると

淡々と反論しました。

そして、洗脳された人に

洗脳の話をしても

意味がないと思ったアイニは

他の策を講じなければと考え、

ドアを開けて出て行こうとすると、

ダガ公爵は、

アイニは3人の対抗者の中で

1番至らないと、

冷たい声で言いました。

アイニは目を大きく見開き、

振り返りました。

公爵は、

皇后になれないアイニを

皇后にしたのも、

対抗者になるには不十分なアイニを

それらしくしたのも自分なのに、

その自分を

操り人形だというアイニこそ

誰の操り人形なのかと尋ねました。

◇本当の悪人◇

ゲスターの向かい側で

コーヒーを飲んでいたカルレインは

ゲスターが人形を操りながら

話す言葉を聞いて、

舌打ちをしました。

あれだけ人を苦しめる言葉だけを

選んで言うのも、

才能ではないかと思いました。

 

カルレインの視線に気づいたゲスターは

公爵人形を持ったまま

どうしたのかと尋ねました。

 

カルレインはコーヒーカップを置き

眉をひそめながら、

アイニは、

間違いないく対抗者だと思うけれど

どうしてそんな風に言うのかと

尋ねました。

 

ゲスターは、

ラティルがロードなのか対抗者なのか

ずっと悩んでいたので、

カリセンの対抗者も、

そうなったら面白そうだと答えて

笑いました。

 

カルレインは、

ゲスターが本当に悪人であることを

知っているかと尋ねると、

彼は、知らないと答えました。

◇神殿に来る理由◇

その時刻、

タッシールも悪い笑みを浮かべ、

黒林の部下に、

ミシャル侯爵を片付けたのかと

尋ねました。

部下は、

まだ報告が入って来ないと答え、

しばらく怪訝そうな目で

タッシールを見ました。

 

彼は、聞きたいことがあるなら

聞くようにと促すと、部下は、

ミシャル侯爵が神殿に来るから

片付けろと命令されたけれど、

なぜ、彼が

神殿に来ると思ったのかと

尋ねました。

 

タッシールは、

ミシャル侯爵が、

検証に自信があったことと、

神殿の敷地を

暗殺者たちが全て買ったことも

知らなかっただろうからと

答えました。

◇訓練◇

ラティルは悩んだ末、

ギルゴールがラナムンを

訓練させている所に行ってみました。

 

カルレインは、

またギルゴールがラティルをからかい

混乱させるだろうと忠告しましたが

彼女は、人から聞くだけでは

足りないので、

一応、自分の目で

見なければならないと思いました。

それにカルレインは

500年前からギルゴールを嫌っていて、

彼に限っては、さらに悪く言うので

客観性を備える必要があると

思いました。

 

しかし、演舞場に到着したラティルは

ギルゴールが、訓練を口実に

ラナムンをいじめる姿を

見てしまいました。

ラナムンに腕立て伏せをさせ、

しきりに腕をトントン叩きながら

腕が揺れると指摘する。

サディに教えていた時とは、

少し距離がある訓練でした。

その訓練は正しいのかと疑いました。

その姿を、

どれほど、ぼんやりと見ていたのか。

ラティルを発見したギルゴールは、

笑いながらラティルに

投げキスを飛ばしました。

ラナムンもラティルを発見すると

口をぎゅっと閉じて

立ち上がりました。


ラティルは咳払いをして彼らに近づき

何も知らないふりをして

何をしているのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

ラナムンが対抗者として

訓練を受けたいと言ったので

教えていると答えました。

 

ラティルの目が揺れたので、

ギルゴールは手を伸ばし、

彼女の目の周りを擦りながら

弟子はいらないのかと、

微塵も憚らない言い方で

尋ねました。

 

知らせを聞いて、

驚いて走って来たラティルは

怒ってギルゴールの手を

軽く叩きました。

 

ギルゴールは訳が分からず、

自分の手を見ましたが、

ラティルはラナムンを見ました。

彼は訓練中の姿を

ラティルに見せたのが

恥ずかしいのか、

耳が赤くなっていましたが、

表情だけは氷のようでした。

 

数千歳の吸血鬼のそばにいても、

少しも引けを取らない、

ラナムンの

その華やかな美しさを見て、

ラティルは、ため息をつきました。

 

一体何が問題なのか。

彼が対抗者としての使命に

関心を持たないようにしようとしても

むしろ対抗者の仕事に

関心がなさそうだったラナムンが

対抗者の仕事に

関心を持つようになりました。

どんな手を使っても

なぜか関係が拗れた、

ドミスとアニャや

自分とアイニのことを思い出し、

ラティルは心配しました。

 

彼女は2人を交互に見つめた後、

ラナムンに話をしようと告げました。

自分はどうするのかと

尋ねるギルゴールに、ラティルは

次に話すので待つようにと

指示しました。

◇想定外の返事◇

ラティルは、ラナムンを

彼の部屋に連れて行きました。

皇帝が現れると、カルドンは

お菓子を用意するために

調理室に駆けつけました。

 

ラティルは、テーブルを挟んで

ラナムンと向かい合いましたが、

彼に何を話せばいいのか

分かりませんでした。

 

ラナムンが

対抗者でなければいいのにと言えば

変に聞こえるのではないか。

間接的に、

彼を誘導しようとすればするほど、

ラティルが望むものと

正反対の方向に

向かっているような気がするので

何か堂々と話した方が

いいのではないかと考えました。

ラナムンは、

沈黙が全く不便ではないかのように

静かにラティルの言葉を待ち、

先に口を開きませんでした。

 

ラティルは、

カルドンが運んできた

メロンの淡い緑色を眺め、

深呼吸をすると、

自分はラナムンに

対抗者として何かしてほしくないと

告げました。

ラナムンは意外そうにラティルを見つめ

しばらく、じっとした後で、

ラティルが、

その役割を果たすためなのか。

それとも、対抗者と

敵対するからなのかと尋ねました。

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タッシールが

神殿の周囲の土地を買うよう

命令したシーンは、

随分前に出て来たので、

すっかり忘れていましたが、

それが、今回のお話の

伏線になっていたことに驚きました。

最初に読んだ時も、

タッシールが何のために

神殿の土地を買ったのか

分かりませんでしたが、

アイニに復讐をするために

それが使われたのは想定外でした。

本当に、この作者様は

素晴らしいストーリーテラーだと

思います。

 

おそらくラナムンは

まともに剣術を習ったことがないので

彼が剣の腕を上げるためには

まず、筋肉をつけることから

始める必要があったのでしょう。

だから、ラティルへの訓練と

ラナムンへの訓練が違うのも

当然なのですが、

ギルゴールが厳しく

ラナムンを訓練をするのを見て、

ラティルは、そこまで

頭が回らなかったのだと思います。

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