自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 633話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 戻って来たタッシール

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633話 聖騎士たちが運んで来た木箱の中には、何が入っていたのでしょうか?

◇復讐◇

これは全部お酒じゃないか!

 

別の怒鳴り声が聞こえて来ました。

アイニは、何が変なのかに気づきました

 

酒を装った、

何か悪いものかもしれないと

誰かが反論すると、

タッシールはアイニから視線を逸らし

お望みなら自分が飲んでみると

余裕のある口調で話しました。

アイニは、

先程、彼が見せた怯えた表情が

すべて嘘であることに気づきました。

 

私たちを騙したんだ。


新しい兄龍が冷たい声で呟きました。

続けて、

 

私たちをからかったんです。

 

と言いながら、新しい兄龍は、

聖騎士の一人が調査中に

「ちょっとおかしい」と言ったことを

思い出しました。

 

その聖騎士は、ちょうど新しく入った

タッシールの侍従が、

それほど忠誠心が高くないという

報告書を読んでいました。

その聖騎士は報告書を読み終えると

こう言いました。

 

侍従の忠誠心が高くなければ

変えればいいのではないか。

もちろん、

新しく侍従を交換するとなると、

あれこれ、

また教えなければならないので

面倒だけれど、それでも最側近なので

苦労をしてでも、

義理堅く、忠誠心の強い人を

置かなければならないのではないか。

タッシールは頭がいいという話を

何度も聞いているけれど、 頭のいい人が

どうしてこんな面倒な侍従を、

ずっとそばに置いているのか。


タッシールは、

聖騎士たちが自分の地下室から

取り出した酒を、

瓶ごと一口飲んで笑いました

 

おいしいですね。

完璧な骸骨という名前に

相応しいです。

 

一人の聖騎士が酒瓶を蹴ったので

瓶と瓶がぶつかる音が鳴りました。

新しい兄龍は、

タッシールの方へ歩きながら、

どうしてこんなことをしたのかと

尋ねました。

そして、タッシールが座っている椅子の

すぐ前に止まると、

こんな煩わしいことをして

得られる利益があるのかと尋ねました。

 

しかし、タッシールは

その質問には答えず、

足を組み、無理矢理開けた箱を

指差しながら、

 

一本飲んでみたらどう?

 

と勧めました。

新しい兄龍が手を差し出すと、

聖騎士一人が、躊躇いながら

瓶を取り出して彼女に渡しました。

新しい兄龍はコルクを外し、

タッシール同様、

お酒を瓶ごと飲みました。

黒魔術のような名前を付けたのが

滑稽なほど、

強いイチゴの香りがしました。

 

新しい兄龍は、

どうしてこんなことをしたのか。

偶然なんて言うな。

タッシールは、

わざと怪しく見える地図を作り、

箱を封印して怪異な名前をつけ、

普通に保管すればいいだけの書類を

秘密の書類のように保管し、

忠誠心のない侍従をそばに置いた。

こうなると、

次々と出て来た証人たちも

タッシールの側の人間ではないかと

疑わしくなるほどだと言いました。

 

タッシールは、

理由があると返事をしました。

アイニは外へ出ましたが、

戻って来て、タッシールを見ました。

彼は、もう一口、酒を飲んでいました。

ロープは、目をあちこち動かして

冷や汗をかいていました。

 

理由?

 

新しい兄龍は眉をひそめました。

彼女は、

ザリポルシ姫の侍女である自分が、

兄龍酒の新しい団長になったことに

ラトラシル皇帝が気づき、

タッシールがこんな風に

自分をからかったのではないかと

一瞬、疑いました。

しかし、新しい兄龍は、これは、

度が過ぎた憶測だと思いました。

彼女が新しい兄龍に就いたのは

極秘中の極秘でした。

たとえ彼らが、

その情報を知っていたとしても、

単純に彼女をからかうために

このようなことを企てるのは

不要で利益のないことでした。

このことで、彼女は気分を害し、

時間を奪われましたが、

それだけでした。

このことで、兄龍酒が被る、

実質的な損害はありませんでした。

 

タッシールは、

 

こうしなれば、

ダガ公爵家で黒魔術を使ったことが

そのまま埋もれることになると

思ったんです。

 

と言うと、アイニに向かって

乾杯するように瓶を持ち上げ、

笑いました。

アイニは拳をギュッと握りました。

 

タッシールは、

アイニ元皇后が宮殿にいた時に

使用していた別宮の地下室で、

元皇后の侍女が怪物になった。

地下室の中に、元皇后が

黒魔術師たちを隠しておいた証拠が

カリセン皇帝と臣下たちが

見ている前で出て来た。

ところが、ダガ前公爵が死んだら、

皆、そのことまで

隠蔽しようとしていると話しました。

 

アイニは唇を噛みました。

ラトラシル皇帝はロードであり、

アイニはこれを知りながらも

沈黙していました。

このような最後の砦がある以上、

アイニは、

ラトラシル皇帝の部下たちも、

当然、ある程度の線は

守るだろうと考えていました。

 

新しい兄龍は、

眉をひそめて後ろを振り返りました。

アイニは冷たい目で

タッシールを見つめた後、

部屋を出ました。

◇試してみる◇

サーナット卿が休暇を延長したため、

彼と一緒に夕食を取ろうとした

ラティルの計画が覆されました。

 

団長は、

少し調べてみることがあると言って

休暇を延長した。

これまであまり休暇を使わなかったので

たくさん休暇が余っていると

副団長は説明しました。

 

ラティルは、サーナット卿が

何を調べているのかと尋ねましたが、

副団長は、

よく分からない。

それについては、

何も話していなかったと答えました。

 

副団長は、

ラティルの顔色を窺いながら

下がりました。

ラティルは一人で食事をしながら

タッシールのことを考えました。

サーナット卿の帰りが遅くなるのは

残念でしたが、

それでも、彼は両親に会うために

彼の領地へ行ったので、

危険なことは起こらないだろうと

思いました。

しかし、タッシールはどうだろうか?

彼は大丈夫だろうか?

昨日、証人として

ロープを送ったけれど、

それもタッシールの

計画だったのだろうか?

 

ラティルはパイを切り分けながら、

そんなことを考えていましたが、

ふと思いついたことがあり、

ヘイレンを訪ねました。 

 

ヘイレン、ヘイレン!

 

陛下?

 

ヘイレンは、ラティルを見て

嬉しそうに挨拶をしましたが、

ラティルが、

ヘイレンの首を一度噛んでみると 

言うと、驚いて逃げました。

 

え?陛下?え?

 

ヘイレンは壁に張り付き、

両手で自分を隠そうと努力し、

それから、なぜ、突然、

自分の首を噛むと言い出したのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

ヘイレンの血を飲めば、

ヘイレンが、完全な吸血鬼に

変わることができるのではないかと

パイを食べている時に、

思いついたと答えました。

 

ヘイレンは、

ラティルがパイを食べていて、

その考えが浮かんだと聞いて

背筋がぞっとしました。

 

ヘイレンは、

ラティルと距離を取りながら、

ロードは

太陽の光を見ることができる吸血鬼を

作ることができると聞いたけれど、

皇帝は、その方法を知らないと

言っていなかったか。

今、思い浮かんだのかと

慎重に尋ねました。

 

ラティルは

「いいえ」と答えたので、

ヘイレンは飛び上がり、

それなのに、自分の血を飲むのかと

抗議しました。

ラティルは、

試してみるだけ。

もしかしたら、別に特別な方法が

あるわけではないかもしれないからと

返事をしました。

 

ヘイレンは再び飛び跳ねました。

1ミリも信頼できない提案で、

ヘイレンは心の中で

タッシールの名前を叫びました。

 

ラティルは、

ロープはタッシールの侍従として

これ以上いられない。

ヘイレンも聞いたと思うけれど

タッシールを連れて行った聖騎士たちが

ロープを証人として呼んだ。

自分はヘイレンがずっと

タッシールのそばにいてくれたら

嬉しい。

ロープはタッシールの役に立たない。

そして、自分も人の血を飲むのが

大嫌いだと言いました。

 

それは決して嘘ではなく、

ラティルは本当に、

人の血を吸いたい気持ちは

少しもありませんでした。

想像しただけでも

身震いがしましたが、

タッシールのために

試してみたいと思いました。

 

結局、ヘイレンは、仕方なく

ラティルの元へやって来ました。

彼は、

首以外のところではダメかと

尋ねました。

ラティルは、

できないことはないかもしれないと

答えると、ヘイレンは袖をまくって

腕を差し出し、

 

ここにします。

 

と言いました。

 

ラティルは、

すぐにヘイレンの手首をつかんで

ガブッと噛みました。

ヘイレンは泣きながら

 

若頭!

 

と叫びました。

ラティルは「なぜ?」と

思ったその瞬間、扉がパッと開き、

タッシールが入って来ました。

ラティルは、

ヘイレンの手首を噛んだまま

目を丸くし、タッシールも

入ってくる途中で目を丸くしました。

 

◇何となく寂しい◇

ロープは、

昨日行ったばかりなのに、

どうして、今日戻って来たのか?

戻って来るという話もなかったのにと

ラティルは包帯を

タッシールに渡しながら尋ねました。


タッシールは、

ロープが自分を解放させるための

決定的な証拠を持って来たと答えると

歯形の付いたヘイレンの手首に、

しっかり、包帯を巻いてやりました。

 

ヘイレンはロープの名前が出ると、

すぐに顔を歪ませ、

 

証拠って?

 

と聞き返しました。

ラティルは、

包帯を固定させる紐を籠から取り出すと

タッシールに渡しました。

 

彼は、

まあ、あれこれ言いがかりをつけて

無理矢理捕まえておこうと思えば、

もっと捕まえておくことも

できたはずだけれど、

新しい兄龍は気が利くからと

答えました。

 

そして、タッシールは、

紐をヘイレンの手首に巻いた後、

ニッコリ笑って手のひらを叩き

 

完成です。

 

と伝えました。

 

ラティルは、無意識のうちに

残った包帯を

くるくる巻きながら、

新しい兄龍は誰なのかと尋ねました。

 

タッシールは、自信満々で

聖騎士たちと行ったので、

戻ってくると信じていましたが

それでも一週間は、

かかると思いました。

ところが、タッシールは

4日目の夕方に戻って来ました。

彼が戻って来て嬉しいけれど

ラティルは戸惑いました。

 

タッシールは、

ザリポルシ姫の侍女で、

洞窟に付いて行った人の中で

唯一、生き残った聖騎士だと

答えました。

 

ラティルは、

本当なのかと尋ねました。

タッシールは、

そうだと答えると、

ロープが持って来た証拠を見た後、

他の証拠も同じようなものだろうと

察して、彼女は帰してくれたと

説明しました。

そして、タッシールは、

ラティルが雑に包帯を巻く姿を

見守りながら、

もしかしたら、アイニ公爵のせいで

帰してくれたのかもしれない。

最初に自分のことを通報したのは

アイニ公爵だけれど、

彼女が皇后だった時、

地下室に黒魔術師を匿っていたことを

再び暴いてしまったので、

そちらを先に捜査しなければ

再び捜査するのが難しくなった。

今後、アイニ公爵が、

再び捜査を受けることになるだろうと

付け加えました。

 

ラティルはタッシールの目元が

ここで過ごしていた時よりも

きれいになったことに気づきました。

仕事をしなかったせいか、

恨みを晴らして来たためかは

分からないけれど、

クマが少し減っていました。

しかし、カリセンは、

唯一の対抗者を失いたくないので

兄龍酒に、まともに協力しないと

思いました。

 

ラティルは、タッシールが、

あの日に聖騎士たちが

やって来ることを知っていたのかと

尋ねました。

タッシールは、

聖騎士たちが移動したという

知らせを聞いたので、

あの日に来ると予想していた。

普段は正門で、目的を伝えてから

中へ入るけれど、パーティーの時は

身分さえはっきりしていれば、

正門までは通過できるからと

答えました。


ラティルは変な気分になり、

訳もなく籠をいじくり回しました。

アイニがタッシールを攻撃すると思い

彼を守ろうと決心したけれど、

タッシールは、

ラティルが知らないうちに

多くのことを一人で解決していました。

タッシールに感心しながらも、

彼に付いて行った時、

これは自分の仕事だからと

線を引かれたことを思い浮かべると

何となく寂しいのはどうしてなのかと

思いました。

 

そのラティルにタッシールは、

なぜ、ヘイレンの手首を

噛んでいたのかと尋ねました。

◇半透明の膜◇

タッシールは、

ロープをクビにしました。

彼は何も反論することなく、

自分の荷物をまとめて

立ち去りました。

彼自身は、

偽証したわけではないけれど、

侍従として主人を裏切ったので、

釈明する余地もありませんでした。

 

カルレインは、

吸血鬼をカリセンへ送って

あちらの状況を調べさせた後、

アイニ公爵は弟に爵位を譲り

公爵家を出て、首都郊外に

別の家を構えたと、

ラティルに知らせました 。

 

なぜ、突然弟を?

 

ラティルは疑問に思いましたが、

カルレインは首を横に振ると、

正確な事情は分からない。

しかし、アイニが家を出る時、

見送りに出て来たのは

彼女の母親だけだったそうだ。

前公爵夫人がアイニに、

弟も、いずれは

アイニを理解するだろうと

慰めるのを聞いたそうだと

答えました。

 

ラティルは、

アイニと弟の不和にも、

タッシールが関わっているのか

気になりましたが、

彼は帰ってきた後も、

ラティルが寂しくなるほど、

自分の話をしませんでした。

ラティルはタッシールと自分の間に

半透明の膜が

あるような気がしました。

◇今度は鉄球◇

タッシールが戻ってから3日目。

それでも、

ずっと気持ちが楽になったラティルは、

口笛を吹きながら

ラナムンの部屋へ歩いて行きました。

手に持った籠の中には、

手のひらよりも小さい靴下が

たくさん入っていました。

この籠を、アトラクシー公爵から

受け取るや否や、ラティルは、

必ず、これを、ラナムンに

見せなければならないと思いました。

 

まだ休暇中のサーナット卿の代わりに

ラティルの後を付いて来る副団長は、

アトラクシー公爵が、

とても楽しそうだったと言って、

大笑いしました。

 

ラティルは、

ロルド宰相が怒っているので、

なおさらだ。

会議の時、ロルド宰相は

首まで赤くなっていたと

話しました。

 

ラナムンの部屋の前に到着すると、

副団長は廊下で立ち止まりました。

あらかじめラナムンに

訪問を知らせておいたので

ラティルは扉を開けて入りながら、

 

ラナムン、これ見て!

 

と、楽しそうに叫びました。

扉の近くで

ウロウロしていたラナムンは、

すぐに近づいて来て、

 

何ですか?

 

と尋ねました。

ラティルは、

ラナムンの父親が

ベビーソックスを持って来てくれた。

色々な国から、

一足ずつ集めたそうだけれど、

本当に可愛いと答えました。

 

ラナムンは、

指よりも小さい靴下を手に取ると

いつもより、はっきり笑って、

 

可愛いですね。

 

と言いました。

 

これを後で、

一つずつ履かせてみようと

ラティルは明るく話していましたが、

急にラナムンの頭を押しました。

それと、ほぼ同時に

2人のそばを通り過ぎた何かが

扉を真っ二つにして、

壁に突き刺さりました。

 

何?

 

驚いて近づいてみると

真っ黒な鉄球でした

 

これは何?

 

ラティルがラナムンを見つめると、

彼は首を横に振りました。

ラナムンの部屋の前にいる警備兵と

近衛騎士団副団長が中に入って来て

 

どうしましたか?

 

と尋ねました。すると窓から

 

陛下!

 

と叫ぶ声が聞こえたので、

皆、そちらへ顔を向けました。

窓越しにザイシンが

血の気の引いた顔で立っていました。

彼は、

 

大丈夫ですか? 運動していたら、

急にボールが、

そちらへ飛んで行きました。

 

と話しました。

ラティルは、ラナムンとザイシンを

交互に見つめました。

ザイシンは嫉妬のあまり、

ラナムンに鉄球を投げつけるような

性格ではありませんでした。

 

ラティルは壁に突き刺さった

鉄球を取り出すと、ザイシンに向かって

側室たちを全員、

会議室に呼んで来てと叫びました。

そしてラナムンには、

自分と大きく3歩離れて

付いて来てと言いました。

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今回も天晴れなタッシール(^^)

きっとタッシールは

アイニへの復讐を遂げるために、

いくつもの仮説を立てて、

過労で倒れるくらい精力を注いで

綿密な計画を立てたのではないかと

思います。

タッシールが

ダガ公爵家の使用人たちを

買収したから、

自分もタッシールの侍従に

同じことをしてやると

安易に考えたアイニとは大違いです。

対抗者のアニャの魂は受け継いでも、

彼女の賢さを受け継がなかった

アイニはお気の毒様です。

 

ラティルは、

タッシールに協力できなかったことで

寂しさを感じていますが、

他国の元皇后や

聖騎士が絡んでいることに

ラティルを巻き込めば、

彼女が困ったことになることを

想定して、タッシールは自分一人で

計画を実行したのではないかと

思います。

やはり、タッシールは最高です。

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