自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 478話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルの後悔と未練

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478話 サーナット卿たちが持ち出したアニャドミスの骨の中に、頭蓋骨がありませんでした。

◇絶望◇

魂を召喚する時に、

頭骸骨を利用したせいか、

感覚的に、

頭蓋骨が最も重要だと感じた

ラティルは、

頭蓋骨がないことに気づくと、

非常に当惑しました。

 

サーナット卿と側室たち、

レッサーパンダ

互いに顔色を窺いました。

何の骨も持っていないヘイレンは

しょんぼりして、ラティルのそばで、

小さくなっていました。

 

そうしているうちに

側室たちは、

互いに責任を転嫁するために

口論をし始めました。

それを聞いたラティルは

頭が痛くなり、

こめかみを押さえながら

ヘイレンに

タッシールは一人で脱出して

隠れ家にいなかったと話しました。

 

ヘイレンの表情が

一気に明るくなりました。

「本当ですか?」と尋ねるヘイレンに

ラティルは、タッシールなら

無事に帰って来られるだろうと

答えました。

 

タッシールが拉致されたことで

かなり辛い思いをしたのか、

ヘイレンは両手で顔を覆って

すすり泣きました。

タッシールに似て

図々しい侍従だと思っていましたが

タッシールを本気で

思っているようでした。

 

それを見て、ラティルは、

彼を慰めてあげようかと

悩んでいると、

カルレインが口論をやめて、

ラティルの手を握り、

指を絡ませました。

 

その行動に、

同時に口論が収まり

一気に2人に視線が集まると、

ラティルは気まずくなり、

手をカルレインから

ぐいっと引っ張り出しました。

そして、頭蓋骨はどうなったのかと

尋ねました。

 

サーナット卿は、横目で

冷たくカルレインを見つめながら

状況を整理した結果、

頭蓋骨は相手の黒魔術師が

持っていったようだと

答えました。

 

ラティルは、

それが間違いであることを願いながら

相手の黒魔術師が

屋根を崩しながら持っていったのか?

もしかしたら、あの下に

埋もれているかもしれないと言うと

ギルゴールは、屋根が崩れる時、

頭蓋骨の目の部分に、

何かが掛けられ、引っ張られたと

答えました。

 

そこまで具体的に話すということは

本当に敵が頭蓋骨を

持って行ったということなのか。

ラティルは、ぼんやりと

ギルゴールを見つめました。

目前まで迫ってきた希望が

頬を叩いて

逃げて行った気分になりました。

 

それでもラティルは

希望を捨てることなく、

ゲスターに、手足の骨でも

魂を呼び出すことは

可能ではないかと尋ねました。

しかし、ゲスターは

しょんぼりした声で

呼ぶことはできるけれど、

アニャドミスが自分の骸骨を

身につけていたらダメだ。

たぶん装身具や

彫刻のようなものを作って、

身に付けるのではないかと

答えました。

ラティルは、

目の前にアニャドミスの頭蓋骨が

あったのにと虚しく呟きました。

 

アニャドミスに勝つ方法は

遺骨を利用することだったのに、

こうなったらどうなるのか。

ロードの身体に入った

アニャドミスを相手にする方法は

あるのだろうか?

 

ラティルが眠っている間にも

彼女は宮殿に潜入し、

ラティルの大切な人々の命を

一人一人奪うことができました。

タッシールが帰ってくるや否や

他の誰かが、

また死ぬかもしれませんでした。

ギルゴールやメラディムなどは

強いから例外。

ザイシンは

アニャドミスの攻撃が効かないので

例外だけれど、

ラナムンやクライン、

アニャドミスが標的を変えて

母親や乳母に手を出したら

どうしようと思いました。

 

ラティルは、

それでも一度試してみたらどうか。

万が一のために一度やってみようと

ゲスターを促しましたが、

彼は首を横に振り、

それは無理だし、

アニャドミスが自分を防御すれば、

今度はアイニ皇后の魂だけが

召喚されると言いました。

◇後悔と未練◇

ラティルの心が

壊れた廃屋のように

グチャグチャになっている間

宮殿の人たちも不安のあまり

まともに仕事ができませんでした。

屋根が崩れた時に驚いた人々は

その下から骸骨が大量に発見されると

さらに恐怖に震えました。

 

他の国々では、

すでに怪現象が起こっていて

大騒ぎになっていたのに、

タリウムだけ何事もないのが

不思議だった。

カリセンは大国なのに

何度も吸血鬼とか

ゾンビとかいうものが侵入した。

今やタリウムにも

そのようなものが

押し寄せてくるようだ。

これほど持ちこたえられたのも

対抗者が皆ここにいるからだ。

しかし、彼らさえ無駄になったのか。

誰がそうしたのか、

誰も見ていないのが、もっと怖い。

 

と、どこへ行っても、

人々がひそひそ話す声を

聞くことができました。

幸い、ほとんどの人は、

その骸骨を集めてきたのが

皇帝だとは

想像もしていないようでした。

 

そんな中、

アイニ皇后が倒れたまま

目が覚めないので、人々は、

これも黒魔術師の仕業だと思い、

さらに恐怖に震えました。

 

ラティルは

アイニが目覚めないのは

ゲスターが魂を

召還したためだということを

知っていましたが、

表向きには彼女を心配して

宮医たちを送り大神官も送りました。

しかし、心の中では

訳もなくアイニのことを

恨めしく思いました。

もし彼女を

ここに受け入れていなければ、

彼女がカリセンにいれば、

アニャドミスとアイニが同時に

対抗者のアニャの骸骨に入った時に

壊してしまうことができたと

思いました。

 

ギルゴールが背骨を抜いた後、

屋根が崩れるまで

少しの時間があったことを

思い出す度に、

ラティルはその時間を戻したくて

震えました。

 

しかし、ラティルは

バカみたいな考えはやめよう。

これはアイニのせいではない。

彼女をここに留まらせたのも、

すぐに決断できなかったのも

自分だし、

アイニがカリセンにいたとしても、

いざ、その瞬間が来れば

彼女を犠牲にするのが正しいかどうか

結局迷ったはずだと、後悔する度に

しきりに自らを説得しました。

 

翌日、 ゲスターに

骨に閉じ込められた魂を

解き放つよう指示を出しました。

もしかしたら、

その中にまだアニャドミスの魂が

あるのではないかと思い、

魂が入ったままにしていましたが

ゲスターは、

向こうの黒魔術師が

すでにアニャドミスの魂を

抜き取っていっただろうと

言いました。

 

一日経てば、

アイニの魂だけが

骸骨に閉じ込められることになるので

ラティルは未練を捨てて

魂を抜き出さなければ

なりませんでした。

 

そして、クラインに

事実を伝えなければならないし、

ザイシンは、

カルレインが吸血鬼だと知りながら

よく従っているけれども、

どうしようかと考えました。

 

夜遅く、ラティルは頭が痛くなり

夕食を抜いて

早くベッドに横になりました。

これほど多くのことが

一度に起こったのは

即位当初と偽皇帝事件以来

初めてでした。

ラティルは目を閉じて

一生懸命寝ようとしました。

◇ラナムンの疑い◇

ところが、ラナムンが来たと

扉の外から

侍女の声が聞こえて来ました。

 

ラティルは頭が痛くて

誰にも会いたくありませんでしたが

昨日、ラナムンが

言いたいことがあって

倉庫に訪ねて来たけれど

追い返したのを思い出して

渋々、入室を許可しました。

 

まもなく扉が開き、

ラナムンが部屋の中に入って来ました。

ラティルはベッドに座り

無理やり微笑みながら、

昨日、ラナムンは

聞きたいことがあって来たようだれど

そのために来たのかと尋ねました。

 

ところが入って来たラナムンの表情が

尋常ではなく、

その薄氷のような雰囲気が

普段より濃く感じられました。

ラティルが怪しんでいると、

ラナムンは、

ゆっくりラティルのそばへ来て

ベッドに腰掛けました。

 

ラティルは、

彼が愛情を分かち合いたくて

来たのかと思いましたが、

ラナムンは、それ以上

ラティルに近寄りませんでした。

その代わり、

ラティルが怪しむくらい長い間、

彼女の瞳をじっとのぞき込みました。

しばらくして、ラナムンは

黒魔術師が壊した倉庫にいたのは

陛下だと言いました。

ラティルは心臓がドキドキしました。

 

しかし、すぐにラティルは

口元に笑みを浮かべながら

それを認め、

自分が出てから

そんなことが起きたということは、

もしかしたら黒魔術師は、

自分を狙ったのかもしれないと

何食わぬ顔で答えました。

しかし、ラナムンは、

ラティルが彼を、

その中に入れないようにしたと

反論しました。

 

ラティルは、

他のことがあったからと

誤魔化しましたが、ラナムンは

屋根を崩したのは、

黒魔術師だと思うけれど、

その中にあった骸骨たちは

黒魔術師が送ったものなのかと

尋ねました。

ラティルは答えるのが難しいと

思いました。

 

ラナムンが対抗者でなかったら、

タッシールのように

真実を話すことが

できるかもしれない。

しかし、口の軽いクラインは

ともかくとして、

対抗者であるラナムンや

大神官であるザイシンに、

世の中の人々が口を揃えて

悪の化身と称するロードが

自分であることを

知らせるのは難しいと

思いました。

 

ラティルは、

もし、2人の中から

どちらかを選ぶとしたら、

少なくとも対抗者とロードとの戦いに

関わっていない大神官の方が

まだマシだと思いました。

対抗者は500年間、ただの一度も

ロードの味方だったことが

なかったからでした。

今は対抗者としての力が

分かれたせいで

以前とは少し違うけれど、

未来をかけて

博打をしたくありませんでした。

 

ラティルは何とか彼の名前を呼び

彼の手をギュッと握ると、

どうしてそんなこと聞くのかと

尋ねました。

 

ラナムンは、

自分は陛下の夫で、

その夫の数は、自分が思った以上に

多くなっているけれど、

だからといって自分たちが

夫婦ではないわけではないと

答えました。

 

ラティルは、

夫婦の間にも秘密はあると

言い返しましたが、ラナムンは

自分が部屋の中に

骸骨を山積みにして秘密にしたら

どう思うかと尋ねました。

 

ラティルはラナムンの手を取り

訳もなく触りながら、

ラナムンがこうやって来る時は、

何か言いたいことが

あるからだろうけれど

何を聞きたくて来たのかと尋ねました。

 

ラナムンは倉庫の件だと答えました。

しかし、ラティルは、

倉庫の件は

聞きたいことではないのではないか。

それは、すでにラナムンが

確信を持っていることだから。

本当は、何を聞きたいのかと

尋ねました。

ラナムンは、自分の手を

しきりにいじっている

ラティルの手をギュッと握りました。

 

一体、ラナムンは

何を言おうとしているのか。

ラティルは自分なりに覚悟して

彼を見つめました。

 

ついにラナムンは、

もしかしてラティルは

悪党かと尋ねました。

 

ラティルは、ラナムンに

ロードではないかと

聞かれることまで

覚悟していたので、

ほんの少し安堵しました。  

どうやらアニャドミスが

あちこち歩き回っているため、

ラナムンは、

ラティルがロードだとは

疑っていない様子でした。

 

ラティルは、

どうしてそう思うのかと尋ねました。

ラナムンは、アイニ皇后から

陛下の不審な点について

色々聞いたと答えました。

ラティルは、アイニ皇后が

自分を疑っているのかと

聞き返しました。

 

ラナムンは、

ロードの手下がここで過ごしたり、

陛下が対抗者だと言いながら、

ギルゴールが一緒に訓練させない点も

おかしい。

ロードが対抗者である自分と

アイニ皇后を狙うだろうと

言いながらも、

陛下が自然に除外される点も

おかしいと言っていたと答えました。

 

ラティルは、

アニャドミスが狙うと思って

アイニとラナムンを集めておいたのに

二人でそんな話をしていたことを知り

頭が痛くなりました。

 

ラナムンは、

それに倉庫の件が加わり、

本当に疑わしい。

陛下は偽の対抗者かと尋ねました。

 

ラティルは髪の毛の端を

クルクルねじりながら

暗い窓の外に視線を投げかけました。

 

ラナムンはすでに

ラティルを疑っていました。

今回、アニャドミスを

捕まえられなかったので、

今後も戦うことが多くなり、

減ることはないだろう。

備えることが増えれば。

疑わしいこともさらに増えるはず。

ラティルは、そろそろ決断を

下さなければなりませんでした。

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対抗者のアニャの遺体のことを

最初に口にしたのはギルゴールで

遺体の在りかを探して来たのも

ギルゴールなのに、

なぜ、頭蓋骨が吊り上げられるのを

黙って見ていたの?と

文句を言いたくなりましたが、

倉庫の屋根が崩される中、

あっという間の出来事だったので

ギルゴールも手を出せなかったのだと

思うことにします。

 

アイニに焚きつけられた感は

ありますが、

常に仲間外れにされていた

ラナムンの我慢も、とうとう、

限界に来たのかなと思います。

けれども、人に無関心だった

ラナムンが、

ないがしろにされたことで

腹を立てるようになったのは

人間らしい感情を

持てるようになったということなので

喜ばしいことだ思います。

 

おさよ様

私も、なぜヘイレンだけが

吸血鬼になったのか

不思議に思いました。

ギルゴールが、

適度に噛めば人間に戻れるけれど

ヘイレンの首はボロボロだと

言っていることから、

そのまま放っておけば

死んでしまうくらい

かなり、ひどく噛まれた時は

吸血鬼になるのかなと

思うことにしました。

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