自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 318話 先読み ネタバレ 原作 あらすじ ゲスターのカルレインへの復讐

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318話 アナッチャはダガ公爵が黒魔術師に操られていることに気がつきました。

◇言いなり◇

父親が、

操り人形になっていると聞いて、

アイニは慌てて、アナッチャに

どうすればいいのか尋ねました。

父親が操り人形になれば、

敵に好きなように

されるのではないかと心配しました。

 

しかし、アナッチャは、

少しも動揺することなく、

落ち着いた様子でアイニの腕を掴むと、

敵に、そのような意図があっても

大丈夫。

代理皇帝は、

ダガ公爵ではなく皇后であり、

公爵の政治的手腕が

優れているのは事実だけれど、

それはすべて、

皇后の父親だという名分があるから。

それに、公爵が操り人形になっても

皇后まで、

操り人形になるわけではないと

言いました。

 

アイニは、イライラしながら

頷きました。

しかし、彼女は長い間、

父親の言葉に逆らうことなく

生きてきました。

今更、父親の言葉に逆らえるだろうか。

それに、敵が何を狙っているか

分からないけれど、

ヒュアツィンテの治療は、

必要ではないかと考えました。

 

アナッチャは、

恐怖と暗澹たる思いで

身震いしている皇后を

チラッと見ると、

公爵が黒魔術師の話を切り出したのは

パヒュームローズ商団が来ていた時で

公爵が一日行方不明になったのは、

彼らが去った日なので、

商団の人たちを呼んで調べようと

提案しました。

 

しかし、アイニは、

問題の3人は、

商団とは別の方向に行ったそうだと

言いましたが、アナッチャは、

一時、一緒だったので、

情報を知っているかもしれないと

言いました。

アイニは頷くと、彼らを呼ぶのに

何日かかるか尋ねました。

◇ここはどこ?◇

そろそろ、ゲスターが

帰って来る頃だと考えながら、

カルレインは、ギルゴールが

何かするかもしれないと思い、

客が滞在する宮殿の周りを

うろついていましたが、

数時間も経つと、精神的に疲れたので

自分の部屋に戻りました。

 

「お帰りなさい」と挨拶するデーモンに

頷いたカルレインは、

扉を2つ開けて、

中に入ろうと足を踏み出した瞬間、

身体が下に落ちる感覚を覚え、

目を見開きました。

 

彼は、チューブ型の大きな滑り台に

閉じ込められたかのように、

下へ下がり続けました。

しばらく、

そのように下がったところで

カルレインは、手に力を入れて、

ツルツルする壁に

両手を突っ込みました。

すると、身体が止まり、

周りのチューブ型の滑り台が消え、

突然、身体が落ちました。

地面を数周転げ回ると、

カルレインは悪態をつきながら、

地面に手をつきました。

柔らかくて熱い砂が、

彼の指の間をすり抜け、

手が砂の奥深くまで入りました。

なぜ、砂なのか、

カルレインは驚きました。


彼は、もう片方の手で地面に触れ、

上体を起こして、辺りを見回しました。

果てしなく広がる白い砂が見えました。

 

訳がわからず、

口をポカンと開けていたら、

遠い所に、大勢の人々が

列をなして移動するのが見えました。

あっという間に、カルレインは

彼らのそばに近づきました。

 

人々は、突然現れたカルレインを見て

驚きました。

彼らが商人であることに、

カルレインは気づきました。

人々はカルレインを

泥棒だと思っていましたが、

彼が1人だけだと知ると、

少し緊張が和らいだようで、

彼らの1人が、カルレインに

「あなたは誰なのか」と尋ねました。

しかし、カルレインは

返事をする代わりに、

彼らの服装をじっと見つめながら

ここはどこなのかと尋ねました。

彼らは、戸惑いながらも、

ここは当然ディジェットだと

答えました。

 

それを聞いたカルレインは

「畜生!ゲスター!」

と悪態をつきました。

国の名前を教えてくれた商人は、

彼の暗くて威圧的な雰囲気に

びくっとして後ずさりしました。


カルレインは歯ぎしりをしながら

彼らに背を向けました。

ディジェットは、

タリウムから最も遠い国で、

あの陰気な狐の仮面の奴が

帰ってくるや否や、

自分の部屋の出入り口に

狐の穴を掘ったと思いました。

 

カルレインは、ゲスターが、

ダガ公爵を解剖をしに行ったと

カルレインがラティルに

告げ口したことをゲスターが知れば、

彼が、また執拗に、

復讐しようとするはずだと、

デーモンが心配していたことを

思い出しました。


カルレインは、

世界地図を頭の中で思い浮かべた後、

タリウムがあると思われる

方向に向かって、

全速力で走り出しました。

◇無邪気なゲスター◇

ギルゴールがハーレムに入る前に、

既存の側室たち全員と

一緒に食事でもしようと思い、

夕方に集まるよう命令しましたが、

カルレインの姿が見えませんでした。

 

ラティルは席に座りながら

彼のことを尋ねると、

集まった側室たちは、

お互いを睨みながら、

自分たちは知らないとばかりに

首を横に振りました。

 

ラティルは、随分前から、

カルレインを知っていたような

ゲスターを見ました。

彼は、ラティルの視線を浴びると、

無邪気な顔で首を横に振り、

自分にも分からないと言いました。

 

ラティルは、

友達や同僚だからといって

いちいち行方を

知っているわけではないと思いました。

◇皇配になるための決意◇

ラティルは、誰が何を言おうと

耳を傾けて話を聞きました。

ゲスターは、

ほとんど話しませんでしたが、

ラティルが何か言うと、

取り憑かれたように、

彼女の顔を見ました。

 

タッシールとクラインが

主に話しを主導し、

時々、大神官が、

情熱的に参加したりもしました。

 

そのような雰囲気の中、ラナムンは、

会話にほとんど参加しませんでした。

彼は、人の会話をよく聞かないし、

頭の痛い状況で、

無理に会話に合わせる気もないし、

うっかり彼が、

会話に加わったりすると、

ややもすると、雰囲気全体が

索漠とすることを、

自らも知っていたからでした。


しかし、食事が終わる頃になると、

ラナムンは、

気が乗らなくても、

雰囲気が暗くなっても、

少しでも話に

加われば良かったのではないかと

少し焦りました。

 

しかし、もう食事の時間は

ほとんど終わり、

ラティルは、誰かの部屋で

寝ずに帰るつもりでした。

 

ラナムンは、腹ごなしに、

しばらく一緒に散歩しようと

ラティルに提案するかどうか

躊躇いながら、

タッシールの方をちらっと見ました。

普通、こういうことは、

タッシールがたくさんやっていました。

 

しかし、意外にもラティルが

ラナムンを散歩に誘いました。

側室の視線が、

同時にラナムンに向けられましたが

ラナムンは承諾すると、

あまり焦ることなく、

落ち着いてラティルに近づき、

手を差し出すと、

ラティルはその上に手を置きました。

ラナムンは当惑し、カルドンを見ると

彼は、口が耳まで裂けそうなくらいの

笑顔を見せていました。


ラティルはラナムンに

行く方向を指示すると、

ラナムンは依然として、

頭に何の考えも思いつかないまま、

何も言わずに少し歩きましたが、

少し経ってから、

自分にチャンスが来たことを

知りました。

 

皇配になりたいと

タッシールに告げた時、

彼は、「何もしなければ、

何も成し遂げられない」と

忠告しました。

ラナムンは、その言葉が正しいと思い、

自分がこれまで読んだ、

「恋愛の始まり」など、

5冊の恋愛指南書籍の内容を

素早く、思い起こしました。

そして、ようやくラナムンの頭の中に

「人々は相手の情熱的な姿に惹かれる」

という助言が思い浮かびました。

 

考えてみれば、

ラナムンはラティルの前で、

いつも怠け者で意欲のない姿だけを

見せていました。

そのせいで、ラティルは

自分の顔を見ても、

興味を示さないのかもしれないと

考えました。

 

ラナムンはチラッと横を見ると、

ラティルは何を考えているのか、

イライラしているようで、

唇を噛んでいました。

そうしているうちに、

ラティルもチラッとラナムンを見て

目が合うと、笑いました。

かなり良い雰囲気になっていると

思ったラナムンは、

まだ、闇の存在が

出現しているわけではないし、

今は平和に見えるけれど、

カリセンではゾンビ事件が

起こってもいるし、

平和であればあるほど、

しっかり防備をしなければならない。

だから、自分に接触して来た

騎士団長のタンベクと

話をしてみようと思うと、

自分の意欲的な姿をラティルに

慎重に、

少しアピールしてみました。

ラナムンを、

どのように誘惑すれば、

彼が対抗者の役割をしなくてすむか

考えていたラティルは、

青天の霹靂のような

ラナムンの発言に驚き、

そんなことしないでと叫びました。

ラティルの露骨な拒否に、

ラナムンが躊躇しているので、

彼女は、

自分が対抗者の反対派であることを

表明したように思い、

実は、自分は、そういう話は

全て昔話だと思う。

本当の事なら、

記録が残っているはずだし、

それにゾンビを相手にするのも

大変ではなかったと話題を変えました。

 

ラナムンは、ラティルに

そう思っているのかと尋ねると、

彼女は、

ラナムンは、そんなことを

気にしなくてもいい。

前もって備えておいたのに、

何も起こらなかったら、

無駄足になってしまうと言いました。

 

◇仕事を与える◇

ラナムンはラティルの言葉に

納得していない顔をしていました。

確かに、

ラティルがラナムンに言った言葉は

一国の皇帝が言うには

適切でない言葉でした。

もし他の王がそれを言っていたら、

ラティルは相手を見下していたと

思いました。

 

とにかく、一度口にした言葉は

取消しできないので、

ラティルはラナムンを送るや否や、

執務室に戻り、

サーナット卿を呼びました。

そして、

ラナムンの意志を知らせ、

彼が急に正義感に目覚めたようで、

急に対抗者の仕事に

意欲を見せたけれど、

どうすればいいかと尋ねました。

するとサーナット卿は、

ラナムンを片付けると答えたので、

ラティルは、サーナット卿を捕まえ、

それは、絶対にダメ。

他に方法はないかと尋ねました。

 

サーナット卿は、

ラナムンを誘惑して

他のことを考えさせないように

すればいいと答えましたが、

それが、簡単にできるなら、

自分はこうしていないと、

ラティルは顔を赤らめ、

口を固く閉ざしました。

 

ラナムンを誘惑するために、

わざと別に時間を作って

散歩しようとしたのに、

ラナムンは、

何がそんなに気に入らないのか、

歩いている間、

ずっと正面だけを眺めていました。

口を固く閉ざして、何も言わず、

あまりやる気がなさそうでした。

その姿さえ美しくて、ラティルは

もっとイライラしていたのに、

ようやく、ラナムンが

口を開いたと思ったら

仕事の話で、

しかも、自ら対抗者になることを

志願しました。

 

サーナット卿は、

ラティルが元気のない姿を見て、

この状況を喜ぶべきか悲しむべきか

複雑な気分になりました。

しかし、ラティルは、

ずっと落ち込んでいるわけには

いきませんでした。

サーナット卿も、ラナムンが

大敵者の任務を遂行しようとすることを

望んでいませんでした。

そうすることで、

ラティルが守りたがっているこの平和が

壊れるからでした。

 

サーナット卿はしばらく考えてから

カルレインに、

宮廷暗闘でラナムンを苦しめるよう、

頼んだらどうかと提案しました。

しかし、ラティルは、

カルレインは、

暗闘するような性格ではないし、

今はどこに行ったのか

見当もつかないと返事をしました。

 

サーナット卿は、

ゲスターはどうかと聞きましたが、

ラティルは、暗闘どころか、

頭をひねっているだけで、

見つかってしまうと言いました。

 

サーナット卿が妙な顔をしたので、

ラティルは、それを指摘すると、

彼は、ラナムンが、

他のことを全く気にできなくなるよう

仕事を与えて、忙しくさせればいいと

提案しました。

ラティルは、

それはいい方法だと賛成しました。

◇恐ろしい脅迫◇

その時刻

パフュームローズ商団を呼んだアイニは

秘密の仕事を処理する人たちと

アナッチャに、

彼らを調査するよう指示しました。

 

パフュームローズ商団の頭は、

最初は訳が分かりませんでしたが

公爵邸を出た後、別れた3人について

話せと追及されると、

あらかじめ、口裏を合わせた通り、

商団で訓練を受けるために

入って来たけれど、

公爵邸に、

何日も閉じ込められていたら、

こんなことやっていられないと言って

出て行った。

自分も、それ以外は

何も知っていることはない。

正式に所属していたわけではないと

答えました。

商団の頭は

幼い頃から見てきた

タッシールを守るため

別れた3人についての情報を

話さないように努めました。


アナッチャはその姿を見て、

表情を全く変えることなく、

隣に立った人に目を向けました。

その人は、

少しの迷いもなく剣を上げて

商団の頭を斬ってしまいました。

頭が前に倒れ、

身体の下から血がにじみ出ると、

ぶるぶる震えていた商人たちは

悲鳴を上げました。

 

流れた血がアナッチャの靴に付くと、

彼女は足を上げ、

靴底についた血を、

倒れた頭の背中で拭きながら

他の商人たちに向かって、

知っていることはないのかと

再び尋ねました。

 

彼らは、

倒れた頭を見ながら震え続けましたが

ついに一人がゆっくりと手を上げ、

直接聞いた訳ではなく、

2人が話しているのを

聞いただけだけれど、

3人とも、タリウム人だと聞いた。

2人は分からないけれど、

1人は、

アンジェス商団の後継者だと聞いたと

震える声で話しました。

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カルレインは、

デーモンの心配をよそに、

ゲスターに復讐されても、

大したことがないと

高を括っていたのかもしれません。

 

もしも、ゲスターが黒魔術を使って

カルレインに呪いをかけたり、

何か危害を加えれば

大騒ぎになるけれど、

タリウムから一番遠い国へ

送るくらいなら、

カルレインが戻って来るのが

大変なだけ。

カルレインに復讐すると同時に

しばらくカルレインを

ラティルから

引き離すこともできるので、

ゲスターらしい、陰険な

復讐方法だと思います。

 

パヒュームローズ商団の頭は

タッシールにとって大事な人。

自分のせいで、

その人が亡くなってしまったことを

知れば、

タッシールは黙っていないような

気がします。

アイニがタッシールを恨んでいるのは

そのあたりに

原因があるような気がします。

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