2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
874話 木はプレラに、妹を消してあげようかと提案しました。 ◇木との奇妙な会話◇ プレラは 消してやるって、 どうやって消えるのかと尋ねました。 プレラは「消える」という言葉は 分かりました。 しかし、いるのが当然な妹を 消すというのは 理解できません…
873話 ラナムン、カルレイン、サーナットの意外な提案とは? ◇誰を連れて行く?◇ 一緒に行くって? ラティルは目を丸くして、 ラナムンとカルレインとサーナットを 交互に見ました。 子供たちはどうするのかという ラティルの質問に、 乳母に任せればいいと …
167話 エルナはせっせとタイプライターを打っています。 夕方、机の前に座って タイプライターを打っているエルナを リサは、改めて 感嘆の目で見つめました。 エルナのタイピングの実力は、 教本を見ながら たどたどしく打っていた以前とは 比べ物にならな…
872話 ラティルはゲスターに頼みごとをしたところ、2度も拒絶されました。 ◇ラティルも拒否◇ ラティルは、 体を丸めて窓枠に座り、 濃く淹れたお茶を フーフー冷ましながら飲みました。 お茶の香りと味、温もりに集中し、 怒りを抑えようと努めました。 自…
166話 外伝13話 エルナとビョルンは王宮に呼び出されました。 愛だったなんて! 一瞬、爆撃された廃墟のように 変わってしまった昼食のテーブルで エルナが思い浮かべることができる 考えは、それだけでした。 本当に愛だったなんて! ようやく我に返ったエ…
871話 グリフィンは、アニャと百花が死にそうだと叫びました。 ◇地面が消える◇ そんなことがあり得るのかと ラティルは一瞬、考えました。 アニャは吸血鬼で、 百花は人間だけれど、 アニャドミスと魂が結ばれていました。 2人の命の奪う方法が 全くないわ…
165話 外伝12話 エルナとビョルンはレチェンに戻って来ました。 エメラルド色の海。 砂漠の赤い町。 色とりどりのバラが揺れていた祭り。 エルナは上気した顔で 机の上に広がっている写真を 整理しました。 全ての写真を額縁に入れて 飾りたい気持ちでしたが…
870話 下女は、クレリスがいつもより速く走ったのはシピサのせいだと主張しました。 ◇シピサのせい◇ ラティルは、 何を言ってるのか。 シピサと皇女が速く走ったのと 何の関係があるのかと 問い詰めると、下女は、 2番目の皇女様と1番目の皇女様が 一緒に…
164話 外伝11話 王妃のお茶会に行った後、エルナはビョルンと甘い時間を過ごしました。 ロルカの王妃に、 どれだけ多くの娘と嫁と孫娘がいるかを 喋っていたエルナは、 王妃が茶葉占いをしてくれたと 突然話題を変えました。 ビョルンは口元をそっと上げ、 …
869話 ザイオールはギルゴールに、皇女が大怪我をしたと話しましたが・・・ ◇怪我をした時間◇ ギルゴールは、 全然、大したことではないという 口調で、 どっちの皇女? 2人いるじゃないか。 と尋ねました。 その非情な言葉に、 ザイオールは力が抜けました…
868話 プレラの前に現れたのは? ◇プレゼント◇ ギルゴール? プレラは、 自分に声をかけた人が ギルゴールであることに気づいて 戸惑いました。 さっきも会ったのに、 どうして、急に、 大きくなったって言うのかと 不思議に思いました。 プレラは、 自分が…
867話 ラティルは自分によく似た男の子を出産しました。 ◇別れ◇ 議長が帰宅すると、シピサはカバンに 荷物を詰めていました。 大きなカバンの中に、 長い間、大切に集めておいた宝物を 一つ一つ入れる姿は 敬虔にさえ見えました。 議長は壁にもたれかかり、 …
866話 ラナムンはカルレインとの約束を守ることにしました。 ◇変な人◇ ある日、ラティルは秘書から、 対怪物部隊小隊の隊員が また行方不明になったことを 知らされました。 秘書は、深刻な表情で、 隊員たちが失踪する前に 何をしていたのか、 どこに向かっ…
163話 外伝10話 エルナはロルカの衣装を着たまま寝室に入りました。 グラスの中の氷が溶け出しました。 その音を聞いたビョルンは、 テーブルの端に置かれたグラスを チラッと見ると、 太陽の光を浴びたグラスが キラキラ輝いていました。 ビョルンは、空の…
865話 ラティルはカルレインの足に、自分の体を密着させました。 ◇良い香り◇ カルレインは、 ラティルの上半身が 押し付けられるように触れると 「ご主人様」と苦しそうに囁きました。 彼は、慎重に撫でていた髪の毛を しがみつくように掴みました。 ラティ…
162話 外伝 9話 エルナとビョルンは、まだロルカに滞在中です。 リサは悩んだ末に、 妃殿下が堕落したという 結論を下しました。 それ以外に、どんな言葉でも 今の状況を 説明できそうにありませんでした。 優しくて純粋だった大公妃が、 待ちぼうけを食わせ…
864話 ラナムンはカルレインに子供を渡すという約束のことで、ラティルが怒ることを願っていますが・・・ ◇どちらが育ててもいい◇ ラティルは、 そうだったのか。 それで昨日、ラナムンの態度が ああだったのか。 それなのに自分が怒ってしまって ラナムンは…
161話 外伝8話 エルナとビョルンは2人だけで出かけることになりました。 後を付いて来る使用人たちなしに ビョルンと2人きりで 一緒に歩きました。 やってはいけない悪いことを しているという自責の念から始まった 不安と焦りは、密かに抜け出した 宮殿…
863話 ラティルはラナムンとの第2子を妊娠しましたが・・・ ◇何とも言い難い表情◇ ラナムンは、 全然、嬉しそうな顔を していませんでした。 だからといって、 嫌がっている表情でもなく、 何とも言い難い表情でした。 ラティルは、 「うれしくないの?」と…
160話 エルナとビョルンは、午後、外出することになっています。 「エルナは?」 別宮に入ったビョルンの第一声は、 今日も昨日と同じでした。 シュベリン宮殿の使用人たちには、 もはや、当然の挨拶のように 思われる言葉でした。 予定より早い時間に帰って…
862話 プレラが賢いと言われたことが心配なラティルは・・・ ◇命令の撤回◇ 翌日、ラティルは、 2番目の乳母を新たに探すのは 止めるようにと、 侍従長に下した命令を撤回しました。 侍従長は、 そのままにしておくつもりなのかと 尋ねましたが、ラティルは …
861話 ラティルはアリシャをクビにするか悩んでいます。 ◇乳母への苦言◇ ラティルは悩んだ末、アリシャに コーヒーを飲みに来るよう呼び、 彼女に、前もって 話しておくべきだと思って呼んだと 告げました。 アリシャは、コーヒーを前にしても 飲むことがで…
860話 ラティルはラナムンとサーナットの両方に、新年祭に入場する時、彼らの子供を抱いてくれと頼まれましたが・・・ ◇妙に気分が悪い◇ クレリスはまだ幼いので、 わざわざ出席しなくてもいい。 プレラは長女だし、最初の頃、 自分が気にかけてあげなかった…
859話 ラティルはサーナットに話したいことがあると言われましたが・・・ ◇頭の痛い話◇ もしかして、 メロシー伯爵夫人が怒って、 倒れでもしたのではないかと思い ラティルは緊張しましたが、 幸いにもサーナットは、 クレリス皇女の乳母になる予定の 貴婦…