自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 875話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 誰かの策略

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

875話 タッシールは何が変だと気づいたのでしょうか?

◇策略◇

いきなり、レッサーパンダだなんて

どうしたのかと

ヘイレンは尋ねましたが、

返事を聞かずに駆け出しました。

タッシールは手を後ろに組んで

机の前を歩き回り、

ヘイレンが戻るのを待ちました。

 

しかし、

しばらくして戻って来たヘイレンは

どちらのレッサーパンダもいないと

報告しました。

 

それではグリフィンを

呼んでくるようにと、

タッシールが指示すると、

ヘイレンは再び外に飛び出しました。

扉の前を守っていた警備兵たちは、

皇配の最側近が

忙しく走り回る姿を見て不安になり

目配せしました。

 

その後まもなく、ヘイレンは

グリフィンを脇腹に抱えて

戻って来ました。

戸惑ったグリフィンは

羽をバタつかせながら、

これはどういうことなのかと

尋ねました。

 

タッシールは

グリフィンを机の上に置き、

目を合わせながら、

レッサーパンダがどこへ行ったのか

尋ねました。

 

グリフィンは、

ランブリーは同族に会いに行き、

クリムゾンは

ラナムンのカバンの中に

隠れて行ったと、

意地悪そうに嘴を開いて答えました。

どうやら、ラナムンと

合意したことではなさそうでした。

 

やれやれ。

 

タッシールは額に手を触れて

ため息をつきました。

 

退屈なグリフィンは

タッシールの肩に乗ると、

どうしたのか。 急用でもあるのか。

自分が助けてやろうかと

悪党のような微笑みを浮かべながら

尋ねました。

 

タッシールは机に腰かけながら

ため息交じりに

誰かが策略を巡らしているようだと

答えました。

 

策略? 何の策略?

 

とグリフィンが尋ねると、タッシールは

宮殿の中でおとなしく

団結して過ごす自分たちを

引き離すための策略だと

答えました。

タッシールが言う「自分たち」は、

ラティルが、

しばしばロードの仲間たちと呼ぶ

一行でしたた。

 

本当ですか?

 

ヘイレンは驚いて目を丸くしました。

グリフィンも

好奇心を搔き立てられたのか、

翼でタッシールの頬を叩きながら

誰がそんなことをするのかと

尋ねました。

 

タッシールは、

まさにそれが問題だ。

一人ずつにしてから、全員、

攻撃しようとしているのか。

それともターゲットが

はっきりしているのか・・・

と答えました。

 

眉を顰めて悩んでいたタッシールは

グリフィンを肩から下ろしながら

うちの勇猛な鳥様は、今すぐ

温室にいるギルゴールの所へ行き

当分の間、温室ではなく

ハーレムで過ごすよう、

頼んで来てくれないか。

自分が話したことを伝えてもいいと

お願いしました。

 

グリフィンは「うん」と返事をして

頷きましたが、飛びませんでした。

ギルゴールの所へ

行きたくないようでした。

 

タッシールは

知らないふりをして窓を開け

グリフィンを投げると、

深呼吸して振り向きました。

そして、ヘイレンをカルレインの所へ

行かせようとしましたが

考え直して、自分が行くことにしました。

◇ご主人様のため◇

カルレインは、

赤ちゃん部屋の揺りかごにくっ付いて

立ちながら、

眠っている赤ちゃんの姿を

絵に残しているところでした。

 

お忙しそうですね。

 

タッシールが入って来ると、

カルレインはチラッと彼を見て

頭を下げました。

皇配扱いもしてくれない姿に

ヘイレンは一瞬怒りましたが、

カルレインが、500歳の

古い吸血鬼であることを思い出し

努めて心を落ち着かせました。

 

どうしたの?

 

それでもカルレインは、

最初からタッシールの存在を

無視しませんでした。

ヘイレンも、なぜタッシールが

直接、ここに来たのかが気になり、

口を閉じて後ろに退きました。

 

タッシールは

頼み事があって来たと答えると

揺りかごを間に挟んで

カルレインの向かいへ歩いて行き

三人目を見下ろしました。

皇帝にそっくりな皇子は、

しかめっ面で眠っていました。

 

カルレインは、

頼み事とは何なのか。

自分は赤ちゃんの面倒を見るので

忙しいのにと尋ねると、タッシールは

自分はサーナットから聞き、

彼はアリシャから聞いた話のためだと

答えました。

カルレインは「何?」と聞き返すと

タッシールは、

とある木がプレラに

クレリスの悪口を言ったそうだと

答えました。

カルレインは、タッシールが

狂ったのではないかという目で

見ました。

タッシールは悔しくなりました。

 

タッシールは、

本当かどうかは分からないけれど

最近起きている事件を見ると、

誰かがロードの仲間たちを

バラバラにしようとしているのは

事実だと話すと、

カルレインの表情が真剣になりました。

 

カルレインは、

ご主人様が遠くへ行ったことかと

尋ねると、タッシールは

「はい」と返事をし、

皇帝もゲスターもここにいないし、

レッサーパンダたちも、

それぞれ別件で席を外し、

クレリスが階段を転げ落ちた事件で

彼女の保護者たちは、

シピサを敬遠することになるだろうと

説明しました。

 

カルレインはタッシールの言葉を

一気に理解し、

ラナムンとサーナットも

他の所へ行ったと呟きました。

 

タッシールは、

自分の予測が間違っていることを

願うけれど、気をつけていても

悪いことはないだろうと言うと、

ぽっちゃりした赤ん坊の頬を

一度押さえてみて、

カルレインの表情を見ました。

そして、

サーナットとラナムンが

戻って来るまで、皇女二人を

ここで一緒に見てもらえないかと

尋ねました。

 

カルレインは「嫌だ」と

断固として答えました。

しかし、タッシールは

皇女たちが怪我をしたら

皇帝が悲しむだろうと

わざとラティルの名前を

持ち出しました。

カルレインの表情は

一気に歪みました。

 

彼は恐ろしい目で

タッシールを睨みつけましたが、

それでも、クレリスだけなら

面倒を見ると返事をしました。

しかし、アニャドミスの転生の

世話をすることはないと

拒否しました。

 

ヘイレンは、

カルレインがプレラ皇女を

絶対に保護してくれないだろうと

若頭は推察していたから

自ら、ここに来たのだろうと

今になって理解しました。

 

タッシールはカルレインに、

本当にそれで良いのかと尋ねました。

カルレインは、

空言に聞こえるのかと抗議すると

揺りかごに向かって拳を握りました。

ヘイレンは訳もなく緊張しました。

 

タッシールは、

そんなはずがない。

カルレイン様は、

やると言えばやる方だと

クスクス笑いながら、

自然にカルレインを軽く叩きました。

カルレインの表情が冷たくなると、

タッシールは、

揺りかごの向こう側へ

歩いて行きました。

しかし、口だけは止めませんでした。

 

タッシールは、

カルレインがプレラ皇女の面倒を

見たくない気持ちは全て、

理解していると言いました。

カルレインは、

それをタッシールが

理解できるだろうかと反論すると

タッシールは、

自分も、したくないことが

たくさんあるので理解できる。

しかし、カルレインが

プレラ皇女だけ面倒を見ないで

彼女が怪我をして、

それを皇帝が知ったら、

皇帝はカルレインを

理解してくれるだろうか。

やむを得ず保護できなかったのと、

最初から

保護しようとしなかったのとでは

違うと話しました。

 

タッシールが

相次いで出した皇帝の名前に、

カルレインの顔が

さらに険悪そうに歪みました。

ヘイレンは、

いつでもタッシールを連れて

逃げることができるように

こっそりと扉に近づき、

そっと扉を開けました。

しかし、タッシール本人は

カルレインの険しい顔に

向き合いながらも

元気そうに見えました。

 

カルレインは悩んだ末、

揺りかごの手すりを握り締めながら

ご主人様のために引き受けると

承諾しました。

◇敵の狙い◇

執務室に戻る途中、ヘイレンは、

カルレインなら、

何日かは食べも眠りもせずに

子供たちを、見守ることができる。

誰かが頭を使っても、

少なくとも皇女と皇子を

狙うことはできないだろうと

安心して騒ぎました。

 

タッシールはヘイレンに、

乳母たちを訪ねて、

カルレインと一緒にいるよう

伝えてと指示しました。

 

ヘイレンが乳母たちに会いに行くと、

タッシールは

一人で執務室に戻りました。

しかし、依然として書類に

手をつけませんでした。

彼は手を後ろに組んで、

花が満開の木々を見下ろしました。

 

子どもたちの方は安心だけれど

敵が狙っているのが

子供たちなのかどうかは分からない。

もし皇帝や他の側室たちを

狙っているのであれば・・・

 

タッシールは眉を顰めて

空を見上げました。

数羽の鳥たちが遊ぶように

飛んでいました。

 

皇帝に、このことを

知らせなければならないのだろうかと

タッシールは悩みました。

◇一瞬で消える穴◇

三人は、一生懸命歩いて行くと、

ある小さな村が見えて来ました。

夜が明けるまで歩き回りましたが

何も見つけられなかった

ラティルとゲスターとラナムンは

まずその村の中へ入り

食堂に入りました。

 

ゲスターは、

味が全くついていない

ソーセージを食べている途中、

今頃、宮殿の中は平和でしょうねと

ぼんやりと呟きました。

 

そうでしょう。

 

と、ラティルは答えると、

廊下の向かい側にある

タッシールの部屋で、

頼めば、すぐに出てくる

香りの良いお茶、温かいコーヒー、

甘いデザートを思い出して

ため息をつきました。

 

グリフィンはきちんと

報告しただろうかと、

ゲスターが再び尋ねました。

ラティルは、

腰の上のシャベルを見下ろしながら

分からないと、

ぶっきらぼうに呟きました。

 

ラティルが知っているグリフィンは

話を誇張するのも、嘘も上手だけれど

今のような状況で

言ってはならない嘘は

つきませんでした。

 

ラティルはゲスターに

グリフィンと親しくないのかと

尋ねました。

ゲスターは、

しばらく目をあちこち転がした後

首を横に振り、

自分の友達はランブリーだと

答えました。

 

ラティルは、

ゲスターが洗面器の泡風呂に

グリフィンを入れていたのを

思い出しながら、

それにしては、ゲスターは

グリフィンとも一緒に

よく遊んでいると思いました。

 

ラティルはチラッと横を見ると、

ラナムンは深刻な表情で

麺料理を見下ろしていました。

ラナムンは偏食がひどいようで

お腹が空いているはずなのに、

一口も食べていませんでした。

 

ラティルは、

一応、三日ほど席を外すと

言っておいたので、

もっと頑張って回らなければと

言うと、欠伸をして、

ラナムンをチラッとと見ました。

ラナムンは、徹夜をして

食事まで拒否したけれど、

疲れた様子は全くありませんでした。

 

ラティルは、

何か急用ができたら

グリフィンを送ってくれることに

なっているので、

宮殿の中は大丈夫だろう。

自分たちは、少し休んでから

また最初の位置に戻ってみようと

言っている一方で、

今まで通ってきた道の下に

まさか、百花とアニャが

埋まっているのではないかと、

ひどい考えも出て来たので、

ラティルは素早く首を横に振りました。

 

さて、食事を終えた一行が

村の外に出ようとした時、

順調に移動していたゲスターが

ビクッと首を傾げると、

突然消えてしまいました。

 

ゲスター?

 

ラティルは、驚いて彼を呼びましたが

どこに行ったのか

彼は見えませんでした。

 

何かを感じたようだと

ラナムンは言うと、

剣の柄に手を置きながら

周囲を見回しました。

ラティルも一緒に

周りを見回したその瞬間、

何かが地下に来たという

感じを受けました。

その瞬間、ラティルは

全身でラナムンを押しました。

ラティルは彼を抱き抱えたまま

地面をゴロゴロ転がって横を見ると

床に大きな穴ができていました。

 

あれだ!

 

ラティルは大声で叫びながら

立ち上がりましたが、その瞬間、

すでに地面は元に戻っていました。

 

お母さん! 地面が消えた!

 

通りかかった子供も、それを見たのか

目を見開いて叫びました。

しかし、子供の母親は

子供が戯言を言っていると思い、

 

そうなの?不思議だね。

大きなモグラ

通り過ぎたようだね。

 

と、笑いながら

冗談を言うだけでした。

 

ラティルは辺りを見回しました。

グリフィンが言ったように、

本当に、一瞬にして起きて

消えた現象なのか、他の人々は、

自分たちがやっていたことをしたり

通り過ぎるだけでした。

それを見たのは、

ラティルとその子供だけのようでした。

 

しかし、ラナムンは

ラティルのそばに来ると、

あの下の方に尋常でない

異常な感じが通り過ぎたと

小さな声で呟きました。

その言葉にラティルは驚き、

 

あなたも感じたの?

 

と尋ねましたが、

ラナムンが対抗者だということを

思い出して納得しました。

 

ラティルは、

それにしても、おかしいと

言いました。

ラナムンは、

どういうことなのかと尋ねると

百花とアニャは

あれを感じなかったのか。

それとも感じたのに

避けられなかったのか。

避けられないほど

広い穴ではなかったのにと

言いました。

 

ラナムンは、

その時は、穴の範囲が

もっと大きかったのではないか、

それに、足元が消えることを

百花とアニャは知らなかったと

返事をしました。

 

ラティルは、体を曲げて

地面を掻きました。

その間、ラナムンは

ゲスターを探すために

再び周囲を見回しました。

 

ラティルは、

ゲスターは黒魔術を身につけたので、

尋常でない気を、

自分たちよりも早く

感じたのかもしれないと言いました。

 

ラナムンは、

そちらに移動したのだろうかと

尋ねました。

ラティルは、

そうかもしれないと呟いているうちに

突然、狐の穴の中を移動するような

感じがしました。

しかし、それよりも、

もっとザラザラして、

ごつい感じでした。

 

そうするうちにラティルは

全身が大きな岩に衝突する感じがして

呻き声を上げました。

 

これは何?

足元がもう一度消えたの?

 

ラティルは

体を丸めて地面を転がりましたが

「陛下」という声を聞いて

素早く立ち上がりました。

 

ラナムンは

ラティルを起こそうとしたのか

手を伸ばした姿勢で

そばにいました。

 

彼が恥ずかしがると思い、

ラティルは彼の手を握ると、

 

ここはどこ? あなたは大丈夫?

 

と尋ねました。

 

ラナムンは、

自分は砂の上に落ちて、

皇帝は岩の上に落ちたようだと

答えました、

 

ラティルは、良かったと言うと

ズキズキする腕を押さえながら

辺りを見回しました。

地面は一面に砂があり、

途中に大きな岩がありましたが、

天井は洞窟のように全て岩石でした。

 

避けても避けても、

結局落ちたようだ。内部は

完全に土ではないようだと言うと

ラティルはラナムンに

手をつかまれました。

 

彼は、ラティルが

ずっとこすっていた方の袖を

まくり上げると表情が固まりました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

カルレインが嫌だと言っても

それを非難するのではなく、

自分の頼みを断ったら、どうなるか

未来を予測させて、彼を不安にさせ

最終的にカルレインに承諾させた

タッシール。

これって、普通のビジネスでも

使えるのではないかと思いました。

 

岩の上に全身をぶつけただなんて

考えただけでも

体が痛くなりそうです。

ラティルだったから

起き上がることができたけれど

もし、これがラナムンだったらと

思うとゾッとします。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain