自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 885話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 禁断の誘惑

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885話 ラティルは平和な宮殿生活を送っていますが・・・

 

タッシールが忙しく働いていた

ある日の午後、秘書が近づいて来て

大神官が来たことを

教えてくれました。

タッシールは時間を確認してから

入ってもいいと承諾しました。

 

メラディムは

特に用事がなくても

よく、おしゃべりに来るし、

ゲスターやクラインは

喧嘩をしに時々来ました。

しかし大神官は、用事がなければ、

タッシールの執務室に

あまり来ませんでした。

 

扉が開くと、ザイシンが

グズグズしながら入って来ました。

その態度も、

またいつもと違っていました。

 

我が大神官は

今日は何かあったようですね?

 

タッシールはペンを置いて

立ち上がると、

ザイシンを抱きしめて

背中を軽く叩きました。

大きな意味のある

行動ではありませんでした。

ところが、ザイシンを離してみると

彼の瞳が、うるうるしていました。

 

こんなに感動してくれるなんて。

 

タッシールは、

自分も感激したふりをしながら

秘書たちに、出て行くようにと

手で合図を送りました。

ヘイレンは様子を窺いながら

出て行かずに耐えました。

 

タッシールは

ザイシンをソファーに座らせると

本当に何かあったのかと

親切そうな声で尋ねました。

 

それが・・・

 

ザイシンは

両手をぎゅっと合わせ、

苛立たしげに

足をバタバタさせていました。

タッシールは急き立てることなく

ザイシンが口を開くのを

待っていました。

 

しばらくして、ザイシンは

皇帝が自分を、

あまりにも神聖視しているので

悩んでいると

苦しそうに打ち明けました。

 

うん?

 

タッシールは、

ザイシンが自分を訪ねてきた

理由について

10種類ほど推測してみましたが

それが、全て違っていたので

眉を不自然に吊り上げました。

ザイシンの広い肩が

しょんぼりと下がりました。

 

彼は、

あまり神聖視されない方法が

ないだろうか。

皇配は、この方面の

第一人者に違いないので、

助言をお願いしたくて来たと

訴えました。

 

ああ、私が第一人者ですか。

 

タッシールは低い声で笑いました。

ザイシンは顔が赤くなりましが、

それでも逃げませんでした。

 

タッシールは、手で髪を

クルクルと捩じりながら、

ソファーの肘掛に

体を斜めにもたせかけました。

 

これを、どうしたらいいのか。

 

タッシールは

ザイシンが好きでした。彼は、

世俗的で計算的で頭を使う

自分とは全く正反対の人でした。

でも、友達としてザイシンの悩みを

解決してあげたい気持ちよりは、

恋敵として、この魅力的な男を

止めたい気持ちの方が上でした。

 

タッシールは、

皇配になると、

こういうのが少し疲れる。

我が大神官が皇帝に愛されることを

助けたくないけれど、

助けなければならないようだと

冗談を言うように吐き出すと、

ザイシンは、

より憂鬱そうな姿になって、

立ち上がりました。

 

自分が

余計なお願いをしてしまった。

困らせてしまったと言うと、

ザイシンは力なく

執務室の外に出ました。

タッシールは

気分が穏やかではなくて

苦笑いをしました。

 

その光景を

すべて見守っていたヘイレンは、

すぐにタッシールに近づくと、

大神官が良い人であることは

自分も知っているけれど、

絶対に何かを教えたりするのは

止めて欲しいと訴えました。

 

タッシールは、

分かっているから、そのまま帰した。

でも、本当にすっきりしない。

我が大神官が

おとなしいからだろうかと言うと

ヘイレンは、

それでもダメだ。そうでなくても

競争相手が溢れているのに。

ここに、あの筋肉大神官まで

加わってはダメだと主張すると

タッシールは、

 

分かった、分かった。

教えなかっただろう?

 

と言うと、ソファーから立ち上がり

ヘイレンの髪を

鳥の巣のように搔き乱しました。 

◇自分だけが味方◇

ザイシンは力なく、長い廊下を

とぼとぼ歩いて行きました。 

最後に期待した皇配タッシールまで

何の助言もしてくれないことに

ショックを受けました。

これで、側室たち全員が、

「皇帝との愛」について

彼に助言することを

拒否したことになりました。

どんなに親しくしていた人たちでも

全員、役に立ちませんでした。

 

失望したザイシンは

演武場に駆けつけると、

服を破り捨て、苦しい気持ちを

上半身の運動をすることで

和らげることにしました。

 

ところが、服を脱いで

ダンベルを手に取ると、

頭の上から舌打ちする音が

聞こえて来ました。

 

一体、何をしているのですか

大神官様?

 

完全だった彼の自尊心を

会う度に、少しずつスプーンで

すくって捨てている百花でした。

ザイシンがダンベルを下ろすと、

百花は首を軽く振りながら

手すりから降り、

彼と向かい合いました。

 

百花は、

タッシールの所へ行って来ても

仕方がない。

何度も言ったけれど、

自分の言うことが正しい。

他の人たちは皆、大神官の恋敵で

自分だけ大神官の味方だ。

それなのに、どうして

自分の言うことを聞かないのか。

他の人たちは、

助言をしてくれたとしても問題だと

小言を言うと、

ザイシンの横顔をじっと見つめながら

ダンベルを蹴りました。

転がすつもりでしたが、ダンベルは

微動だにしませんでした。

 

百花は、ズキズキする足首の痛みを

我慢しながら、

それでも3時間前より、自分の言葉に

耳を傾ける準備ができたような

大神官に、

他のものは全部必要ない。

大神官は・・・と話し始めました。

◇禁断の誘惑◇

今日も仕事が多過ぎた。

 

明け方から、

休まず仕事をしたラティルは

欠伸をしながら、

ザイシンの部屋の中に入ると、

立ち止まりました。

 

普段なら、

部屋の中央にぽつんと立ち、

ラティルに会えた嬉しさで

体をコントロールできないザイシンが

今日は、とても忙しそうに

見えました。

彼は低い壇の上に跪いた姿勢で

上体を起こし、

目を閉じていました。

一見すると、

まるで祈っているようでした。

 

ラティルは

何をしているのか。

祈っているのかと聞きながら

そっと近づくと、

ザイシンが瞼を半分ほど開き

瞳を回して、

 

はい、陛下。

祈っているところです。

 

と答えました。

普段は、なかなか見ることができない

神官らしい姿に、

ラティルは好奇心が湧き起こりました。

 

ラティルが、

 

うん、続けて。

 

と言うと、ザイシンは、

 

大丈夫ですか?

 

と尋ねました。

ラティルは、

ここでザイシンを見物、

いや、見ていると答えると、

近くの一人用の椅子に座りました。

ザイシンの瞼が、再び下がりました。

 

ラティルは腰を屈めて、

膝に顎を乗せて、

ザイシンの横顔と端正な姿を

取り憑かれたように見つめました。

あのようにしていると、

彼が聖職者であることが

いつにも増して

はっきりと感じられました。

 

今着ているのが大神官の

服なのだろうか。 よく似合う。

 

とラティルは思いました。

 

どれだけそうしていたのか。

しばらく祈っていたザイシンが

瞼を再び半分ほど開けると

ラティルの方を、

素早くチラッと見ながら、

もしかして、自分に

話したいことがあるのだろうか。

ずっと見つめているようだからと

聞きました。

 

話したいこと?

ラティルは

何も考えていませんでしたが

ザイシンの質問を聞くと

意欲が湧いて来たので

体を起こしました。

 

ラティルは、

自分も一緒に祈ると提案しました。

ラティルは誠実な信者では

ありませんでしたが、

それでも信仰心が足りない

信者程度のレベルにはなりました。

ラティルは

ザイシンの隣に並んで座ると

両手を合わせて目を閉じました。

 

何を祈ろうかな?

ギルゴールが、

早く帰って来るように祈ろうか。

ところで、

ギルゴールについて祈ったら、

神様が喜んでくれるだろうか?

神様は、ギルゴールが

好きではないみたいだけれど。

 

ところが、

しばらくあれこれ考えていると、

横からすすり泣く声が

聞こえて来ました。

 

どうしたのだろうと思ったラティルは

目を開けて横を見ました。

熱心に祈っていると思っていた

ザイシンが泣いていました。

驚いたラティルは、祈るのを止めて

ザイシンの背中を叩きました。

 

ザイシン、どこか具合悪いの?

どうしたの?

 

大きな筋肉に何度も触ると、

ザイシンは跪いてた壇の上に

腰かけながら、

他の側室たちの真似をするよりは、

むしろ、禁断の誘惑のような

感じを与えろ。

そうすれば皇帝が喜ぶだろうと

百花に言われたと打ち明けました。

 

呆れたラティルは

 

何だって?

 

と聞き返しましたが、

ザイシンの震える睫毛を見ると、

彼が祈る姿が良かった。

本当にきれいに見えた。

崇高に見えたし。 神聖に見えたと

話しました。

しかし、ザイシンは、

それが問題だ。

自分があまりにも

聖職者のイメージが強いので

皇帝が自分を

抱いてくれないのではないか。

皇帝が自分を見ても興味がないのは

自分が毎日運動すると言って

上着を脱いで歩き回っているからだ。

だから、しっかり服を着て

大神官の役割をすれば、

皇帝は自分を見るや否や、

獲物を狙う鷲のように

即座に狩られると百花に言われた。

でも、何の役にも立たないと言うと

ため息をつきました。

 

ラティルは呆れて

言葉が出ませんでした。

百花は、自分を

どんな変態だと思っているのか。

しかし、百花への不満を

露わにする一方で、

ザイシンが神官の服装で

涙をぽたぽた垂らす姿が

少し素敵に見えました。

 

ラティルは、

百花の思い通りになりたくない気持ちと

ザイシンの神官服姿が

本当に素敵だと思う気持ちの狭間で

揺れていました。

 

しばらくして、ラティルは

ザイシンの目元に溜まった涙を

手で拭ってやりながら

ないわけではないと囁きました。

涙を拭った場所が

そのまま赤く染まっていく様子に

ふとラティルは、訳もなく

苛立たしさを感じました。

 

体の雰囲気によく合う服を着たり

半分くらい裸で、顔を赤らめる彼も

それなりの魅力がありましたが、

神官の服を着て恥ずかしがる姿は

確かに、百花の主張通り、

禁断の誘惑のような感じがしました。

 

ラティルは

ザイシンの顔を撫で回し、

泣いて、少し浮腫んだような唇を

擦りながら、

アリタルの時から神にひどく憎まれ

長い間苦労したけれど、

今、神が一番愛する大神官に触れて

再び憎まれたらどうしようと

心配しました。

 

陛下・・・?

 

顔を触っていたラティルの手が

止まると、

ザイシンは我慢できないように

ラティルの手をそっと舐めました。

彼女が目を丸くすると、

ザイシンは目をギュッと閉じて

手を何度も舐めた後、

薄っすらと目を開けました。

ラティルの

丸くなった目と向き合うと、

少し湧いて来た勇気が

また、しぼんでしまったのか、

ザイシンは、再び目を閉じて

壇上に伏せてしまいました。

彼は、申し訳ないと

ラティルに謝りました。

 

ザイシンがうつ伏せになると

ぴったりとした服が

少し後ろに引っぱられて、

神官服から、彼の首筋が

露わにになりました。

ラティルは我慢ができなくなり

彼の首筋を噛み締めました。

首に触れる温もりに、ザイシンは、

一気に首をすくめました。

 

うっ、陛下・・・・

 

ラティルは口で

彼の首のあちこちに触れながら、

ここは他の所ほど筋肉が多くないことに

気づきました。

ラティルを呼ぶザイシンの顔が

もう少し赤くなりました。

 

彼は耐え切れず

ラティルの肩をつかみました。

彼女は、他の所は

筋肉が多いのだろうかと考えました。

 

最後まで、

したことはなかったけれど、

ザイシンが、あまりにも

よく脱いで走り回っていたので、

ラティルはすでに、彼の裸体を

見たことがありました。

しかし、

見たことのないふりをしながら、

ラティルは彼の神官の服のボタンを

一つ一つ外して、

服を横に下ろしました。

整然と几帳面に

彼の体を包んでいた神官服を

腕まで下ろすと、筋肉に囲まれた

美しい上体が現れました。

 

ザイシンは、我慢できないように

ラティルを呼びながら

唇を噛みました。

そして、皇帝が、

自分の努力の成果を

そのように見下ろしていると、

恥ずかしくも、

体の片隅から変な反応が来ると

呟きながら体をよじると、

ラティルは

どこから反応が来ているのか

はっきりと分かりました。

 

愛しい私の筋肉

 

いつもより熱気が高まったせいか、

ザイシンが呻きながら体を捩ると、

ラティルは、

その愛らしさに耐えられず

腰を下げました。

彼が念入りに鍛えた筋肉に

唇を重ねると、

ザイシンが小さく呻きました。

ラティルは、すぐに

残りの服を脱がせました。

 

ザイシンが一日も欠かさず

鍛えてきた堅固な体が、

神官服を下に敷き、

光の下に美しい姿を現すと、

ラティルは自然に嘆声が漏れました。

 

すぐに、ザイシンは

ラティルを抱きしめるように

手を差し出しました。

彼女は彼の手を取り、

その甲にキスをしました。

下に敷かれている神官服のせいか、

興奮すると同時に、

若干の躊躇いを感じました。

 

ラティルは、

自分のシャツのボタンを

もう一方の手で外しながら、

 

神よ・・・私があなたの人を

奪ってもいいでしょうか?

 

と神に許可を求めました。

「駄目だ」という返事がないので、

大丈夫なようでした。

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ザイシンは、百花に

プレッシャーをかけ続けられて

大変だったけれど、

彼のアイデアのおかげで、

ラティルと一緒に寝ることができて

良かったと思います。

 

ギルゴールは、自分の意思で

吸血鬼になったのではなく、

彼はアリタルが呪いを受けたことの

巻き添えになっただけなので

神に、彼のことを

嫌いでいて欲しくないと思います。

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