自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 759話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アリタルとは少し違うラティル

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759話 ラティルは、ギルゴールが自分を怖がっているのではないかと言いました。

◇成功◇

ギルゴールは、

ゆっくりと息を吸い込みました。

炎が燃え上がるように

彼の瞳が揺れました。

 

私の言う通りでしょう?

 

ラティルは心の中で

自分は彼を刺激していると

考えながら囁きました。

彼が勝手に去ろうとした時に

できる方法は、

指折り数えられるぐらいしか

ありませんでした。

 

ラティルは、

それで何度も逃げるのではないかと

尋ねました。

ギルゴールはラティルの顎を離し、

自分の顎を上げて、再び下ろすと

探るようにラティルを見つめました。

 

ラティルは水の中に一度入って、

頭まで濡らすと、

また水の中から飛び出しました。

その間に、ギルゴールが

去ってしまったかもしれないと

心配しましたが、

彼は元の場所にいました。

 

ラティルが水の外に出ると、

ギルゴールが手を差し出しました。

ラティルが

水の中に長くいたにもかかわらず、

ギルゴールはラティルよりも

低い体温でした。

 

ギルゴールはラティルの手を握って

彼女の体を起こしました。

辺りは、

ラティルの服から水が滴る音しか

聞こえませんでした。

ラティルが裾を絞ると

水が滴る音が

もう少し大きくなってから

静まりました。

 

ギルゴールは、

 

知っている?

 

と尋ねました。ラティルは

 

何を?

 

と聞き返すと、ギルゴールは、

自分は逃げないと答えました。

 

ラティルは建物の前まで行くと

玄関の横に置かれた

たくさんの荷物を見ました。

ラティルは、

 

そうなんだ。

 

と返事をしました。

ギルゴールは恥ずかしくないのか

蛇の如く滑るように近づいて来ると

手すりにもたれかかりながら

 

コーヒーを飲む?

 

と尋ねました。

ギルゴールが

コーヒーを淹れている間、

ラティルは台所の椅子に座って

その後ろ姿を眺めました。

服からは、依然として

水が滴り落ちていましたが、

ギルゴールは

床が濡れようが濡れまいが

気にしませんでした。

 

ラティルは膝を抱えて、

よくやったと自分を褒めました。

今回も彼を引き止めるのに

成功したけれど、

このようなやり方は

いつまで通用するのだろうか。

もし、キルゴール自身も

認知できない彼の一部が

こちらの敵であることが

確実だったら、

どうしようかと悩みました。

◇彼女とは少し違う◇

温室の屋根の上から眺めると、

月の光は滝のようでした。

ギルゴールは

ガラスの屋根の上に座り、

自分の手を見下ろしました。

10個の指輪が足枷のように

彼を掴んでいました。

 

指輪の一つが、

あの子は彼女に似ていると

囁きました。

もう一つの指輪が

でも少し違うと囁きました。

 

ギルゴールは口元を上げると、

2番目の指輪にキスをしました。

◇不安◇

クラインは悩んだ末、

カリセンに行って来ると

言いました。

バニルはほっとして、

ふ〜っと

大きく息を吐きました。

アクシアンも、

それが正しいかのように頷くと、

よく決心した。

皇子は、

タリウム皇帝と結婚したのであって

カリセンを捨てたのではないからと

言いました。

 

クラインは頭の中で

カリセンまで行って

再びディジェットへ戻ってくる日数を

計算しました。

それから、彼は、

永遠に地下に閉じ込められる

可能性を知ったので、

どうせここに残っても、

以前のように

無謀に地下に入ることはできない。

だから、

代わりに探検家たちにお金を払い

そこから出てきた宝物は

必要ないけれど、

情報を探してくれと言うと、

話しました。

 

情報と聞いて、

アクシアンはチラッと

クラインを見ました。

宝物を探しに来たと

言っていたのに、

情報を求めに来たのだろうか。

それならば、何の情報をと

考えたアクシアンの視線が

ひとりでに

ポケットに向けられました。

 

もしかして柱から

書き写して来た、この変な文字が

クラインが探している情報なのか。

それならば、なぜ、

ラトラシル皇帝とアイニ元皇后も

アドマルに来たのか。

彼らの行動と、この情報も

関連があるのかと考えていると、

クラインに呼ばれたので、

アクシアンは

さっと目を上げました。

 

クラインは、

あの探検家をもう一度探し、

見つけた情報は自分の名前宛で

国境の領主に送るよう伝えろと

指示し、その後も、

いくつかの指示を出した後、

眉をしかめました。

 

クラインは、

これが正しい選択かどうか不安で

心がそわそわしました。

こんな時、陛下2があれば、

はるかに安心できるはずなのにと

思いながら、

彼は空っぽの手を見下ろしました。

クラインはぬいぐるみの代わりに

枕を抱きしめました。

◇聖騎士会議への招待◇

ギルゴールを再び捕らえることに

成功したラティルは、

ロードの仲間たちを集めて

自分の勢力を確認してみました。

しかし、空席が3つもあったため、

全く満足できませんでした。

 

ラティルは集まった者たちを

一度、引き締めた後、

今度は百花の所へ行き、

対怪物小隊の訓練が

うまくいっているか尋ねました。

 

百花は、それに関して

いくつかの話をしてくれました。

ラティルは、今後もよろしくと

百花に頼むと、

腹の中の不信感を抑えながら、

明後日、それとなく自分も

一度様子を見に行くと告げて

席を立ち、出て行こうとしました。

ところが、百花は

 

その日はちょっと・・・

 

と後ろで呟きました。

ラティルが振り向くと、

百花は机の上に置かれた

カレンダーを見ながら、

タンベク卿が兄龍卿の団長職を

剥奪して欲しいという案件を

出したので、

その問題を話し合うために

聖騎士会議に出席するかもしれないと

言いました。

 

百花は、聖騎士たちの会議に

行かないと思っていたのにと

ラティルが尋ねると、百花は、

今回は必ず来て欲しいと

せがむ人が多いと答えました。

 

ラティルは、

小隊の視察は今度にすると言って

頷くと、

聖騎士会議に行った時に

怪物とロードが

関係ないかもしれないという話を

一度流してみてくれないかと

頼みました。

しかし、百花は眉をつり上げ、

まだ確かではない情報だからと

断りました。

ラティルは、

確かな情報だと反論しましたが

百花は、さらに眉を吊り上げ、

確かな証拠がないと主張しました。

 

ラティルは俯くようにして

向き直ると、

ダメなら仕方がないと言いました。

もし聖騎士たちが先頭に立って

そのような雰囲気を

察してくれれば、

後で人々を説得するのが

より良くなると思っただけでした。

 

ところが、扉を開けて

出て行こうとするラティルに

百花が近づき、

こうするのはどうかと

そっと尋ねました。

ラティルはすぐに振り向き、

 

何を?

 

と尋ねました。

百花は、

皇帝を会議に招待するので、

直接、話したらどうかと

提案しました。

ラティルは目を見開いて、

招待してもいいのかと

尋ねました。

百花は、

滅多にないことだけれど、

部外者の招待が

できないわけではないと答えました。

 

ラティルは、

「わあ、それいいね」という

気持ちと、恐怖心が

同時にこみ上げて来ました。

ロードである自分が

聖騎士だけが集まった所へ行き、

自分の口から

自分が危険ではないと言えと

いうことだからでした。

もちろん、自分がロードであることを、

明らかにしなくても

良いだろうけれど、

敵陣の真ん中に招待されたのと

同じなので、恐ろしい話でした。

 

ラティルが深刻に悩んでいる間、

百花はコーヒーカップ

水を注いで飲みました。

それでもラティルが依然として

悩みに耽っていると、

百花が笑いました。

ラティルはその声を聞いて

正気に戻り、

なぜ笑うのかと尋ねました。

百花は、

皇帝が直接行かなければ、

今回、きちんと兄龍を

処断できないのに、

躊躇っているのが不思議だと

答えました。

 

ラティルは、

自分の目標は復讐ではない

兄龍が自分に

手を出すことができなくなれば

いいだろうけれど、

自分は誰かを倒すために

行動しないと説明しました。

 

その言葉に百花は

少し感嘆した表情をしましたが、

ラティルは悩んでいて

気づきませんでした。

 

ラティルは、

しばらく考えてから、

翌日まで待って欲しいと

返事を保留しました。 

◇5枚の報告書◇

聖騎士たちが集まった所へ行き、

いきなりロードと怪物が

関係がないという話を

持ち出すには、何が必要だろうか。

ラティルは

「情報」「証拠」と呟きながら

執務室へ戻ると、

タッシールとカルレインを

呼び寄せました。

 

2人の男が入って来るや否や、

ラティルは秘書と侍従の両方を

退室させ、2人に、

前に調べて欲しいと頼んだ

ロードと怪物が

関係ないことを証明する情報を

どれくらい調べてみたかと

急いで尋ねました。

 

彼らが差し出した情報を集めて

整理してみると、

標準的な報告書の用紙で

5枚になりました。

ラティルは5枚の紙を

ペラペラめくりながら、

百花が自分を、聖騎士会議に

招待してくれたという話を聞かせ、

そこで、すぐに正体を

明かさないけれど、

それでもある程度、

自分に有利な話をして来たいと、

話しました。

 

それから、ラティルは

10回は読んだ5枚の紙を

机の上に置きながら、

これで効果があるだろうかと

尋ねました。

 

タッシールは、

にっこり笑いながら

もちろんですと答えると、

トロールを飼い慣らせば

子犬のように飼えるという報告書が

5枚もあるそうだと言いました。

ラティルの口の両端が

ぐっと垂れ下がりました。

 

5枚ではどうしようもないと

カルレインはタッシールを

睨みつけましたが、

ラティルの言葉には

賛成しませんでした。

彼が見ても、

5枚で聖騎士たちを説得するのは

無理がありました。

◇自分は行けないから◇

説得は難しいと思いながらも、

ラティルは聖騎士会議に

出席することにしました。

とりあえず雰囲気だけでも

見ておくといいと思ったからでした。

 

クラインに会いに

ディジェットへ行くため、

取っておいた日があるので、

しばらくは日程に

余裕がありました。

百花の話から、会議場所が

ここから遠い所ではなさそうなので

行ってきても良さそうでした。

 

ラティルは決定を下すや否や、

5枚だけの証拠を

できるだけ頭の中に入れ、

いつでも話せるように

準備しました。

それだけではなく、ラティルは

聖騎士会議に参加するという事実を

堂々とあちこちに広めました。

 

レアンはその話を聞くと、

ラティルは、

一生懸命、頭を使っていると言って

笑いました。

しかし、小心の腹心は、

そんなに笑うことではない。

聖騎士会議に参加しても

無事に出られたこと自体が、

後に、皇帝の盾に

なるかもしれない。

正体について問い詰められた時、

このことを必ず持ち出すだろうと

怖がりました。

しかし、直ちにこの問題を

処理する方法はありませんでした。

 

レアンは、

どうしようもない。

ラティルが会議に出席するのを

止めることはできないし、

自分がそこに

一緒に参加することもできないと

返事をしました。

◇ザイシンへの要請◇

そして数日後、

ラティルは大神官と百花と共に

会議が開かれる場所に

馬車に乗って出発しました。

 

本当は、

大勢連れて行きたかったけれども

大部分は人でないため、

連れて行くことが

できませんでした。

ゲスターとは喧嘩しているので

頼むのが曖昧だし、

タッシールは、アイニを

アドマルに引き入れる方法まで

任せたので多忙でした。

 

ラナムンは、

最後まで連れて行くかどうか

悩みましたが、

皇女の世話をする大神官と

ラナムンの両方を連れて行くのが

不安でした。

保護者がいない間に、

皇女が自分の能力を

とんでもないところで見せたら

大変なことになるからでした。

 

しかし、馬車の中で

3人一緒に座っていると、

ラティルは、無理をしてでも

タッシールとラナムンを

連れてくるべきだったと

後悔しました。

吸血鬼なので、念のため、

サーナット卿も

連れて来なかったので、

このように3人でいると

落ち着きませんでした。

 

夜になって、

馬車が旅館に立ち寄った時、

ラティルは我慢できなくなり、

ザイシンを呼ぶと、

百花は、完全に

自分たちの味方ではないことを

知っているよねと尋ねました。

ザイシンは、

知っているけれど、

自分は皇帝の味方だと主張しました。

 

ラティルは、

それならば、聖騎士たちや百花が

自分を攻撃したりして来たら、

ザイシンが前に出て

自分を庇わなければならないと

強く要請しました。

ザイシンは、

すぐに意欲に満ちた目で頷き、

もちろんですと答えました。

ラティルは、

安心して眠りにつきました。

 

その後、百花がザイシンを訪ね、

これはチャンスだ。

自分は空気を読んで席を外すので、

皇帝と2人きりの時は

必ず彼女の心を

つかまなければならないと

強く要請したことを、

ラティルは目的地に到達する時まで

知りませんでした。

◇いよいよ会場へ◇

ついに聖騎士会議が開かれる

小高い丘の上にある邸宅に

到着しました。

 

馬車が広い庭に止まると、

連れてきた近衛兵が扉を

開けてくれました。

ラティルは、近衛兵の手を取って

馬車から降りました。

ラティルが馬車から降りるや否や

風が吹き、華やかなマントが

旗のように、はためきました。

 

似たり寄ったりの端正な制服姿で

会議場に集まった聖騎士団長たちは

華麗な馬車を見て

しばらく立ち止まりました。

そして、見慣れない女性が

羽のたっぷりついた

黄金色のマントをなびかせながら

降りて来ると、完全に立ち止まり

口をポカンと開けて、

あれは誰だと呟きました。

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ギルゴールは、もちろん

アリタルのことを愛しているけれど

ラティルはラティルとして、

愛し始めているように思います。

彼女のことを、「ラトラシル」と

名前で呼ぶこともありますし、

彼が側室になったのは、

ラティルと一緒に

いたかったからではないかと

思います。

 

ギルゴールがアイニを助けた時、

ラティルは彼に

裏切られたと思ったけれど

ギルゴールは、

ラティルに疑われた時、

彼女以上に傷つき、

今回は大丈夫だという

希望を失ってしまい

出て行こうとしたのではないかと

思います。

ラティルは少し打算的な手を

使いましたが、

ギルゴールを

引き留めることができて

良かったと思います。

 

ラティルに似せて作らせた 

「陛下2」は

クラインの心の支えなのですね。

 

華やかなマントで

会議場に登場したラティル。

皆の注意を惹きつけたのは

成功だったと思います。

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