自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 419話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ギルゴールは知っているけれど教えたくないこと

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419話 アニャドミスは、ハーレムにドミスの転生がいるのではないかと疑いました。

◇注視◇

もしもハーレムに

ドミスの転生がいたら、

カルレインが、

あそこにいるのもあり得る。

彼の気が変わったというのは嘘。

ドミスの身体を持った自分を

見ながらも、

ドミスではないと否定するのも

理解できる。

 

しかし、アニャドミスは、

そのように考えながらも、

確固たる結論を

下すことはできませんでした。

 

アニャドミスは棺桶の上に座り、

ハーレムで見たものを

思い浮かべました。

美しい花園。

その花園のあちこちに見える男たち。

そして聖騎士たち。

 

本当にあそこにロードがいるなら、

対抗者の味方だった聖騎士たちが

あんなにいるはずが

ありませんでした。

しかも彼らは、

誰かを監視するためではなく、

ただ、あそこで

うまくやっているように見えました。

 

やはりロードは、

あそこにいないだろうけれど、

それでも注視しなければならない。

あそこが、ロードを攻撃するために

作った所でも、

ロードを護るために作った所でも、

絶対に油断してはならない。

いずれにしても、

盾のような筋肉と銀髪は危険だし、

ハーレムを作った皇帝も

注視しなければならないと

思いました。

 

そして、何よりも気絶するのを

治さなければならないけれど、

どうすればいいのか。

これは医者に行っても

黒魔術師を探しても

治るものではないと

悩んでいたアニャドミスの目に

アニャが置いていった

瓶が見えました。

 

直接、血を飲めないのなら、

そこに入れたのを

飲んでみるようにと

置いて行った瓶でした。

必要ないと言って割ったけれど、

どこからか

もう一つ持ってきたので

面倒くさくて

壁際に立てておいた瓶を見て

アニャドミスは眉をひそめました。

 

もしかしたら、

血を飲んでいないせいなのか。

これはロードの身体で

血を飲んで生きていた。

考えてみれば、

500年間飢えたまま過ごしていた。

 

そう考えたアニャドミスは、

ゆっくり歩いて

瓶を手にしました。

◇会議の後◇

国のことに関する会議を

終えたラティルは、ハーレムへ行き

2つ目の会議を始めるため、

無理やり明るく笑いました。

 

すでに、カルレインの部屋には

ラティルがロードであることを知り

現在、進行している状況を

リアルタイムで知っている人たちが

集まっていました。

 

ラティルは明るい声で、

「楽しい会議の時間です」と

宣言しましたが、皆、

曖昧な表情をしていました。

 

ラティルは、彼らの表情が

楽しくなさそうに見えたので、

すぐに、

アニャドミスが、引き続き、

ハーレムに忍び込んでいることを

話しました。

 

アニャドミスの名前が出てくると、

カルレインはビクッとし、

まだ、彼女を

まともに見たことのない

タッシールは

好奇心で目を輝かせ、

ゲスターは無反応だけれど、

訳もなく恥ずかしがっていて、

メラディムは、自分の指輪だけを

見下ろしていました。

ギルゴールは、

彼を注意深く眺めていましたが、

どう見ても、

彼をからかうために、

待ち構えている様子でした。

 

カルレインとタッシールを除けば、

一番熱心に話を聞いているのは

サーナット卿でした。

 

ラティルは、

誰も驚かなくて良かったと

言った後、

アニャドミスが姿を消していても

クラインは見ることができると

話しました。

 

そしてラティルがタッシールを呼ぶと

彼は、脇に挟んでいた書類を

素早くテーブルの上に置きながら

クラインが、

「純粋な魂」探しのテストの

1番目の問題に合格したと

話しました。

 

それを聞いた

サーナット卿とカルレインは

眉をひそめて「彼は純粋か?」

と呟き、

なぜかゲスターは口元を手で隠して

クスクス笑っていました。

 

メラディムは

依然として指輪だけを見ていて、

ギルゴールも依然として

メラディムばかり見ていました。

 

タッシールは、にっこり笑いながら

ラティルの指示通り、

百花にはこの話を伝えていない。

だから、クラインが

100%純粋な魂だと

確定することはできない。

残り49個のテストに

合格する必要があると話しました。

 

ラティルは、

その通りだけれど、

クラインは、

グリフィンが姿を隠している時も

時々、見つけていたし、

アニャドミスが姿を隠していても

見ることができたので、

クラインが純粋な魂である確率が

高いと思うと言いました。

 

しかし、カルレインは

いくら考えても

クラインが純粋な魂だとは

信じがたいので、

残りの49個のテストも

受けた方がいいのではないかと

提案しました。

 

サーナット卿も

同じ意見のようでしたが、

ラティルが、

純粋と言えば、

普通、ゲスターのような人を

思い浮かべると言うと、

サーナット卿とカルレインは

それを聞くや否や、真顔で、

考えてみれば、クラインが純粋だ。

彼の心は正しくないけれど

真っ直ぐだ。

それを純粋と言うなら、

彼は純粋な魂だと意見を変えました。

 

ラティルは、

スッキリしない気分で

カルレインとサーナット卿を

交互に見つめた後、

ゲスターを見ました。

彼は傷ついたのか、不機嫌そうに

肩を落としていました。

 

ラティルはため息をつくと、

ゲスターをいじめるなと

カルレインとサーナット卿を

叱りました。

 

そして、ラティルは、

クラインのように気性が荒くて

すぐに怒り、よく泣く

トラブルメーカーが、

なぜ、純粋な魂なのか

突き止めることは

重要ではないと言いました。

 

するとメラディムが、

ラティルは、一番長く

あの皇子を叱っていると

指摘したので、彼女は

メラディムに

指輪を見るよう指示しました。

 

メラディムは、

話を聞いていないようで

聞いていたので、

彼の指摘に、ラティルの顔は

熱くなりましたが、

知らないふりをしました。

そして、自分たちが

アニャドミスを相手にするにあたり、

大神官とクラインの力も必要だと

真剣に話し、

彼らに、どこからどこまで話をして

協力してもらうかについて

話し合うと告げました。

 

まず、最初にラティルは、

側室たちとサーナット卿を

交互に見てから、

大神官には、ラナムン同様、

度々ハーレムに出入りする

赤毛の吸血鬼の女性はロードだと話し

百花にも、その程度は

言っておいた方が良いと思うと

意見を述べました。

 

皆、目を丸くしながらも

何の返事もしないのを見ると

反対する理由が

見つからないようでした。

 

すると、ギルゴールは、

子馬はどうするのかと尋ねました。

ラティルは、

子馬とはクラインのことかと

聞き返すと、ギルゴールは

不良なおもちゃと呼んでもいいと

言いました。

ラティルは、子馬の方がいいと

返事をしました。

 

そして、

ラティルは、しばらく悩んだ末に、

クラインには、

自分がロードであるという話まで

してあげようかどうか悩んでいる。

彼は、タッシールのように

自分たちの話を

よく受け入れてくれるかどうか

分からないと言うと、

タッシールは、くすくす笑いながら

自分たちの純粋な皇子様は

何も考えずに話を聞くと思うと

答えました。

 

ラティルは、

それならば、

話してみようかと言うと、

タッシールは、

皇子は悪気はないけれど、

口が軽いと指摘すると、

ラティルは再び悩み始めました。

 

すると、カルレインは、

まずアニャドミスの話をして、

その後のことは

もう少し考えてみたらどうかと

提案しました。

ラティルは頷き、

そうするしかないと言いました。

 

会議が終わり、皆が立ち上がると、

ラティルは

ゲスターとギルゴールを

交互に見ました。

2人に聞きたいことがあるけれど、

どちらから先に聞こうか悩みました。

彼らもラティルの視線を感じたのか

同時にラティルを見つめました。

 

重要度で言えば、

先にゲスターと話すべきでしたが、

ラティルはギルゴールに

話があると声をかけました。

 

ラティルが、2人のどちらかに、

声をかけようとしていたのを

ギルゴールが見ていた状況で、

先にゲスターを呼んだら、

ギルゴールが、それを恨んで

ゲスターをいじめるのではないかと

心配になったからでした。

 

ゲスターは 寂しそうに

肩を落として、

部屋を出て行きました。

ラティルは、それを見て

申し訳なく思いました。

 

ギルゴールは、

ラティルが自分を選ばなかったら

寂しかったと言いました。

そして、ラティルと腕を組みながら

誰かを選ぶ時は

いつも自分を選ぶようにと

言いました。

ラティルは、ギルゴールを

欲張りだと指摘しましたが、

彼はラティルに

「愛している」と告げました。

 

急に愛の告白をされたラティルは

驚いて横を見ましたが、

ギルゴールと目が合うと、

顔を見合わせて笑い、

また正面を見ました。

 

ラティルは、

ギルゴールはいつも

話だけは上手だと指摘すると、

彼は、

上手なのは話だけかと尋ね、

ラティルと組んでいた腕を

彼女の腰に巻きつけ、

自分の方に引き寄せました。

 

ラティルはギルゴールに

完全に抱かれた状態になると

反射的に彼の唇に

キスをするところでしたが、

唇が触れる前に、

こんなことをしている場合では

ないと思い、彼の懐から

素早く抜け出しました。

 

ギルゴールは笑いながら、

 

お嬢さんはちょっとあれみたい。

 

と言ったので、ラティルは、

タッシールが自分のことを

カレイに例えて、からかうように

ギルゴールもラティルを

変なものに

例えるのではないかと思い

心の中で唸りながら、

あれとは何かと尋ねると、

意外にもギルゴールは

人魚のようだと答えました。

 

ラティルは、

メラディムのような

人魚のことかと尋ねると、

ギルゴールは、

本物の人魚だと答えました。

 

ラティルはにっこり笑い、

自分が人魚のように

美しいという意味かと

尋ねました。

ギルゴールは、

彼らの半分は魚だと答えました。

ラティルは真顔でギルゴールを睨み

どういう意味で言ったのかと

尋ねました。

 

ギルゴールは明るく笑いながら、

彼らは騙されやすいと

答えました。

 

ラティルは訳もなく

さらに彼を睨みつけましたが、

温室に到着して初めて

今は、感情に流される時ではないと

考え直しました。

 

ラティルはギルゴールに

彼が初代のロードの騎士なら、

ロードが悪で

対抗者が善になった理由を

もしかして知っているのではないかと

尋ねました。

ギルゴールは、

知っているけれど教えたくないと

答えました。

 

普通は、知らないと言って

断るのに、

とても率直に返事をすると

ラティルは思いました。

 

ラティルは、

その理由を尋ねました。

彼は教えたくないからだと

答えました。

 

ラティルはさらに当惑して

ギルゴールを見ました。

彼が答えるのを避けたり

分からないという可能性は

考えてみたけれど、

「教えたくない」という返事は

予想していませんでした。

 

もしかしたら、

ロードと対抗者の話は、

神話や童話のような

背景があるのではなく、

彼の私的な話と関連があるので

話したくないのかと思いました。

 

そうするうちにラティルは、

以前、ギルゴールが、

自分に子供がいると話していたことを

思い出しました。

 

ラティルは、

ロードと対抗者に関する話ではなく、

ギルゴールに対する純粋な好奇心から、

彼の子供はどうなったのかと

尋ねました。

ギルゴールは、

皆、死んだと答えました。

 

ラティルは、

皆ということは、

子供が何人かいたと

いうことではないかと

尋ねようとしましたが、

以前、ギルゴールが話してくれた時は

子供が1人だと言っていたので

ラティルは慌てました。

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なぜ、ロードが悪で

対抗者が善なのか。

この質問は、

ギルゴールにとって

パンドラの箱だったのではないかと

思います。

何千年にも渡る

ロードと対抗者の戦いに

ギルゴールは関係しているし、

なぜ、そうなったか

彼は知っているけれど、

それを話せば、ギルゴールは

自分の傷を

掘り返すことになって、

精神状態が危うくなる。

彼がラティルの質問に

答えなかったり、

分からないと言わなかったのは

ギルゴールにとってこの質問は、

誤魔化すことで済ませたくない

真剣なことなのかもしれません。

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