自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 514話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 消えたギルゴールと後継者の必要性

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514話 怪物を退治したラティルは、宮殿に戻りました。

◇衝撃◇

ラティルは、

すぐにゲスターを呼ぶと、

ネズミの穴くらいの

小さな入り口を利用して、

前にタナサンの国境の村でやったように

そこにつながっている地下通路を

すべて塞ぐことができるかと

尋ねました。

 

ゲスターは、

それをするためには

中に入らなければならないと

答えましたが、

その元気のなさそうな声に、

ラティルが抱いた一縷の期待さえ

打ち砕かれました。

 

ラティルはカルレインに

大変だと思うけれど、

今度は人が入れる大きさの出入り口を

もう一度探して欲しいと頼みました。


その後、ラティルは

避難所の建設を担当する大臣を呼び、

避難所の周りに

硬い石のような物を敷きつめたいけれど

大丈夫かと尋ねました。

大臣は、

もっと時間がかかると答えました。


ラティルは、

敵が地下から現れることもある。

どんな手を使うのかは

分からないけれど、

普通の土をすっと突き抜けて

上がって来たりもすると言うと、

大臣は大きく目を見開きました。

しかし、彼は、

時間がもう少しかかるけれど、

それ自体は不可能ではないと

答えました。

 

ラティルは、

そうするように命じると、

次に大神官を呼び、

彼に申し訳ないと詫びながら、

地面に埋めるお守りも

いくつか追加で書いて欲しいと

頼みました。

 

大神官は

もちろんだと答えると、

何枚追加すれば良いかと尋ねました。

ラティルは、躊躇いながら

千・・600枚?と答えると

大神官は、

大きな衝撃を受けた表情でしたが、

結局、承諾しました。

 

ラティルは、

ザイシンの手を包み込みながら、

彼に謝り、ザイシンには、

いつも苦労をかけていると

力なく呟きました。

彼を守るために側室にしたのに、

彼をこき使っていることに

罪悪感がありました。

 

ともかくも、急ぎの指示を終えると

いつのまにか夕食の時間だったので、

ラティルはタッシールを訪ねました。

彼女は、今回の事件について、

彼に相談するつもりでした。

 

エイレナが指輪を外しても、

何事もなかったけれど、

やはりエイレナは怪しい。

姿を変える指輪と

そっくりな指輪を持った人が、

あえて、その事件現場に現れるなんて

あまりにも偶然ではないか。

それに、

怪物が次々と出てきたネズミの穴は、

エイレナがやって来ると、

徐々に吐き出す怪物の数を

減らして行きました。

むしろ、エイレナが来た途端、

怪物が出て来なくなれば、

あからさまに怪しいので、

逆に、あまり怪しむことが

なかったけれども、怪物の数が

徐々に減っていったということは、

エイレナが疑われないように、

誰かが気を遣ったのではないかと

思いました。

 

ラティルはタッシールと食事をしながら

このような話をした後、

アニャドミスが、いつ襲撃するか

分からないので、

色々警戒して悪いことはないと

イライラしながら言うと、

タッシールは同意しました。


ラティルは、グリフィンに姿を隠して

エイレナを監視させるつもりだけれど

タッシールはどう思うかと尋ねました。

実は、ラティルはタッシールに

質問するように話しながら、

頭の中で自分の考えを

整理していました。


ところが、意外にもタッシールは

グリフィンはクライン皇子の方へ

送ってみたらどうかと提案しました。

 

カリセンに行っているクラインに

グリフィンを付けるという

突拍子もない答えに、

エビを食べていたラティルは

目を丸くすると、タッシールは、

エイレナは人間であることが

確実になったので、

他の人に監視させてもいい。

だめなら、自分の部下が

監視してもいいと話しました。

 

ラティルは、

クラインにグリフィンを付けると

突然、タッシールが言い出した

理由を尋ねると、

ラティルと似たような疑いを

抱いていることに加えて、

アニャドミスと

勘違いさせるような人、

しかし、そうでないことが

すぐに分かる相手を送り、

ラティルにエイレナの方を

注視させたことが、

気になると言いました。

 

ラティルは目をパチパチさせると、

自分が、

エイレナを怪しむところまで、

アニャドミスが計算して

行動したということなのかと

聞きました。

タッシールは、

もしかしたらそうかもしれないと

答えました。

 

しかし、ラティルは

自分がその指輪について

知っていることを

アニャドミスは知らないはず。

もしも、

タッシールの言うことが正しければ、

アニャドミスは、

自分がその指輪について

知っていると考えなければならないと

言いました。

その言葉にタッシールは、

推測することはできる。

そのような手がかりは

色々あるからと返事をしました。


ラティルは眉をひそめました。

彼の言う様々な手がかりについて、

一つも見当がつきませんでした。

 

ラティルの表情を見たタッシールは

微笑みながら、

たとえ知らなくても構わないだろう。

いろいろなやり方で

陛下の視線をずっとそこに 

留めておくことができるからと

言いました。


ラティルは

タッシールが言おうとしている要点を

すべて把握することが

できませんでした。

しかし、

タシールが何を心配しているかは

分かりました。

 

ラティルは、

タッシールが言ったように、

グリフィンをクラインに送り、

黒林の暗殺者に、エイレナを

監視するよう指示しました。

 

ところが、

グリフィンが去ってから1時間後。

ラティルが自分の寝室に戻って

お風呂に入ろうとすると、

慌ててカルレインがやって来ました。 


自分に会いたくて来たというには

雰囲気が尋常ではなかったので、

どうしたのかと、

ラティルは急いで尋ねると、

カルレインは沈んだ声で

たった今、クライン皇子に付けた

傭兵2人が急いで帰って来て、

彼らから、

皇子が姿の見えない敵に

拉致されたことを聞いたと

話しました。

ラティルは衝撃を受けました。 

◇話し合い◇

知らせを聞いて、

急いで駆けつけたタッシールは、

ラティルの手を握りながら、

あまり心配しないように。

おそらくアニャドミスは

クラインの命を奪うつもりはない。 

おそらく面倒だから

閉じ込めようとしていると思う。

それにアニャドミスは

ラティルが覚醒することを

望んでいないと言っていたと

慰めました。


一度アニャドミスに

拉致されたことのある

タッシールの慰めは、

ラティルの役に立ちました。

ラティルはタッシールの手の甲に

額を当てて、小さく頷きましたが

それでも心配は

完全には収まりませんでした。

 

ラティルは、

命を奪わなくても、

怪我をさせることはできると言うと、

カルレインは、

大神官が治療してくれると

助言しました。

 

後で治療を

受けることができても、

怪我をすれば痛いのに、

なぜ、そんなことを言うのかと

ラティルはカルレインを

当惑しながら見つめましたが、

彼の瞳が揺れると、

すぐに口をつぐみました。

それは、吸血鬼なりの

慰めだったからでした。

 

ラティルは、

再びタッシールの手の甲に額を当てて

ため息をつくと、

アイニのことも心配しました。

カルレインは、

クラインが拉致された直後に

アイニは現場に来たようだと伝えると

サーナット卿の顔色が暗くなり、

敵がその近くにいるはずなので、

本当に危ないのはそちらだと

心配しました。

その言葉に、

アニャドミスはアイニ皇后を

死なせたがっているという意見が

出ると、

ズキズキするこめかみを押していた

ラティルは、ゲスターの方を向き、

彼を呼びました。


レッサーパンダを撫でていた

ゲスターは、ぼんやりとした表情で

ラティルを見ると、

彼女の顔色を窺いながら、

自分が、

そこへ行くことを提案しました。

 

ラティルは頷くと、

今回もゲスターと一緒に

そちらへ行くことを

考えてみましたが、

今回はそうしない方がいいと

判断しました。

アニャドミスは、ラティルの覚醒を

防ぎたがっているので、

ラティルの周りの人の命を

奪わなくても、

ラティルの息の根を

止めるかもしれませんでした。

それに、今は、

アニャドミスと戦うのではなく、

彼女の痕跡を探すだけなので、

自分より役に立つ人たちが

行った方がいいと思いました。

 

ラティルは、

ゲスターとカルレインとガーゴイル

現場に行くよう指示しました。

ただし、無理をしたり

正面から攻めたりしないで、

ただ追跡だけするように。

見つけられなかったら、

すぐに戻って来なければならない。

それと、ギルゴールも

連れて行くようにと言いました。

 

ロードの仲間たちが集まったこの場に

唯一いないのがギルゴールでした。

カルレインが彼を迎えに

温室に行きましたが、彼は不在でした。

 

レッサーパンダ

行きたくなさそうな顔を

していましたが、

渋々頷きました。

カルレインとゲスターは

素直にそうすると返事をしました。

 

ラティルは額に手を当てて

重いため息をつきました。 

2人とも無事でいて欲しいと

願いました。

◇制御できないギルゴール◇

ところが、

ラティルは温室へ行ってみたところ、

ギルゴールは何日も

温室に帰って来ていないと、

ザイオールから告げられました。

 

ラティルは怒りを抑えながら、

なぜ言わなかったのかと尋ねると

ザイオールはブルブル震えながら、

消入りそうな声で、ギルゴールは

何日か留守をすることがあるので

今回もそうだと思ったと答えました。

 

ラティルは、

ギルゴールがいつ戻るのか

知っているかと尋ねました。

ザイオールは、

ギルゴールは行き先を明かさず、

何も言わずに出かけたので

自分は知らないと答えました。

 

ラティルの頭の片側が

片頭痛のように疼きました。

ラティルはこめかみを

ギュッと押さえながら

こみ上げる怒りを落ち着かせました。

 

ラティルは、以前から

ギルゴールは本当に制御できないと

思っていました。

彼を信頼できると

油断させておきながら、

変な所へ行ってしまうことが

問題でした。

 

哀れなザイオールが

自分とギルゴールの板挟みになり

困っているのを見て、ラティルは、

ギルゴールを抜かして

カルレインとゲスターと

レッサーパンダの3人に

行ってもらうことにしました。

 

カルレインはラティルに、

心配しないように。

ギルゴールが一緒に行って、

突発的な行動をしたせいで、

後始末をするくらいなら、

いっそのこと、

最初から置いて行った方がましだと

言いました。

カルレインの言葉に、

ラティルはほんの少しだけ

不安が和らぎました。

◇後継者◇

その夜、

ラティルは焦燥感が消えなかったので

扉の外にいるサーナット卿を呼び、

ベッドの枕元に座らせると

膝枕をしていてもいいかと聞きました。

サーナット卿は

「いいです」と答えると、

自分の太ももを軽く叩きました。


ラティルはすぐに足を組んで

横になると、

彼の匂いを吸い込みながら

目を閉じました。

サーナット卿は、

ラティルの乱れた髪を

注意深く後ろに流しながら、

楽士を呼んで、

静かな音楽を演奏させようか。

そうすれば、よく眠れると

提案しました。


ラティルは首を横に振り、

サーナット卿の足を

ギュッと抱きしめました。

そして、昔、自分がこうやって

横になっていたのを

覚えているかと尋ねました。

サーナット卿は、

外で遊んで眠くなったら、

ラティルは自分を

枕として使ったと答えました。

 

ラティルは力なく笑うと、

サーナット卿の足を揉みました。

しかし、憂いは消えませんでした。

サーナット卿は、

ラティルを心配しました。

 

ラティルは、

覚醒せずに皆を守りたい。

けれども、覚醒しない自分は

アニャドミスの相手にならない。

それが心配だと呟きました。

 

サーナット卿は、

今でも十分強いと慰めましたが

ラティルは、

十分強い程度ではダメだ。

自分が意地を張っているうちに、

自分の大切な人たちが

怪我をするのではないかと心配だと

言うと、サーナット卿は、

その大切な人が怪我をしてこそ

実現するのが覚醒だと指摘しました。

 

ラティルは空気が漏れるように笑うと

サーナット卿の言葉に納得し、

彼の足を掻くように触りながら、

自分が覚醒した時のことを

考えてみました。

 

覚醒すると性格が変わり、

暴悪になると聞いたけれど、

ドミスが覚醒したばかりの頃は、

あのアニャでさえ、

困惑するほどでした。

そのような性格で、果たして皇帝として

業務を遂行できるのだろうか、

気に入らないことを言われたら、

我慢できずに、

すぐに命を奪ってしまうような

暴君に変わるのだろうか。

ラティルは、ふと浮かんだ考えに

眉をひそめました。

 

ラティルは、

覚醒したロードは

子供を産むことができるかと

尋ねました。

ラティルの頭を撫でていた

サーナット卿の手が

ぎこちなくなりました。

 

横向きになっていたラティルは、

正面を向き、

サーナット卿の顎を見つめました 。

彼は、よくわからないと

言葉に詰まりながら答えました。

しかし、ラティルの頭の中では、

一度、湧き出た考えが

続いていました。

 

ロードになったら

後継者を産めないのではないか。

それならば、万が一でも

自分がロードになる時に備えて、

早く後継者を

作らなければならないのではないか。

いや、それ以前、

自分が戦って大怪我をした時や

席を外す時に備え、

後継者は必要ではないかと考えました。

 

ラティルはサーナット卿を呼ぶと、

彼に子供を持つことができるかと

尋ねました。

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タッシールはアニャドミスに

拉致された時に、

彼女が、かなり賢いことに

気づいたので、

こんなことはあり得ないと

思えることでも、

彼女ならやりかねないと

思っているのかもしれません。

タッシールがアニャドミスについて

詳細を知っていれば、

彼女の行動について、

さらに推測しやすくなると思います。

 

サーナット卿に

膝枕をしてもらいながら、

子供を持てるかなんて聞いたら、

サーナット卿は、

もしかしてラティルは・・と

期待してしまうと思います。

けれども、ラティルは

サーナット卿と子供を

持ちたいと思っているわけではなく

ロードが子供を持てるかという

疑問の延長で、

聞いただけだと思います。

意図したわけではないけれど、

サーナット卿に淡い期待を抱かせた

ラティルは、罪な女だと思います。

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