自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 471話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 嵐の前の静けさ

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471話 議長に正体を見破られ、アニャドミスは驚きました。

◇理解できない話◇

アニャドミスは目を細め、

ハニーブロンドの男性を

注意深く観察しました。

 

彼女の正体について知っている人は

ごく少数で、

アニャもアニャドミスが

本物なのか偽物なのか

疑っていましたが、

ドミスの身体の中に

対抗者がいるとは

思ってもいなかったようでした。

それなのに、

生まれて初めて見るあの男が

どうやって自分の正体に気づいたのか。

まともに話も交わしたことがないのに、

彼は、一体誰なのかと

訝しみました。

 

その反応を見守っていた議長は

口元を上げ、

そんなに緊張することはない。

自分は、百花に盟約のことを

教えた人に過ぎないと告げました。

 

議長は後ろで手を組み、

ドミスの周りを円を描きながら

ゆっくりと歩き始めました。

 

アニャドミスは、議長に

例の議長なのかと尋ねました。

議長は認めました。

 

アニャドミスは、

まだ生きていたのか。

人間ではないのか。

その足音は人間のようではないと

指摘しました。

 

アニャドミスは  

議長の足を見ました。

普通に歩いているのに、彼は

全然足音を立てていませんでした。

 

百花は盟約を結んだ時に

立ち会ったのに、

自分が誰なのか分からなかった。

それなのに、

盟約について教えただけの議長は、

なぜ、自分のことを知っているのかと

尋ねました。

 

議長は、自分も今、分かった。

封印したロードが

目覚めたという話を聞いた時は、

何か問題があったのだろうと思った。

ところが、今見たら

とても興味深い状態になっていたと

答えました。

 

アニャドミスは、

言っていることが理解できないと

文句を言いました。

 

議長は、

ロードはすでに転生したので

身体の中は空っぽ。

その身体の中に入れるのは、

ロードの次に

その身体にふさわしい人、

つまりロードの記憶を

受け取った人ではないだろうか。

しかし、対抗者が

他に2人もいるので

魂が完全な状態ではないと言いました。

 

アニャドミスは、

それでも議長を警戒し続け、

彼に背を見せませんでした。

 

彼女は、議長が歩く方向に

一緒に動きながら、

なぜ、魂が完全な状態でないのか、

ロードの魂が

分かれたのかもしれないと

反論すると、議長は、

違うと思う。盟約で、

ロードが差し出したのは身体で

対抗者が差し出したのは

魂だったからと、説明しました。

 

アニャドミスは、

アイニという皇后が

自分の魂の半分を持っているので

彼女の命を

奪わなければならないということは

本能的に分かっていました。

しかし、その理由については、

アニャドミスも知りませんでしたが

初めて会った議長という人が、

もっともらしく

現在の状態を説明すると、

アニャドミスは、

さらに議長の正体が気になりました。

500年前の聖騎士団たちの議長が

今まで生きているのも

訝しく思いました。

 

そして、なぜ、議長が、

あらゆることを知っているのかと

怪訝に思ったアニャドミスは、

議長に、

議長という肩書ではなく、

本当の正体を訪ねました。

 

議長は、元々、

アニャドミスの命を奪いに来た、

しかし、

本物のロードの身体を持っているなら

自分は命を奪うことができないと

答えました。

 

議長はアニャドミスの正体を

見抜いているような態度を

取りつつも、彼女には

自分についての追加情報を

何も与えませんでした。


そして、議長は、

どうせ、こちらの可能性もあるから

命を奪えたとしても、

奪ってはいけないのだと

話しました。

 

アニャドミスは、

何の可能性なのかと尋ねると、

議長は、

500年周期で戻ってくる悪縁を

断ち切る可能性のことだと

答えました。

 

アニャドミスは、

すでに失敗した

ドミスの盟約のことかと

尋ねると、議長は、

可能性は大きいほどいいので、

アニャドミスのことも助けると

答えました。

 

先程から、議長が

何を言っているのか理解できない

アニャドミスの顔が歪みました。


しかし、議長は

温かい笑みを浮かべながら

今すぐ必要なものは何かと

尋ねました。

アニャドミスは、

黒魔術師の部下がいると

便利だと思うと答えました。

 

しばらく考えていた議長は

胸からペンを取り出し、

アニャドミスに近づくと

彼女の手のひらを広げ、

その上に、

どこかの住所を書きました。

 

その後、議長は帰りましたが、

アニャドミスは、

しばらく洞窟の入口に立ったまま

中に入ることができませんでした。

彼を信じていいのか。

彼は何を企んでいるのか。

嫌な感じがしました。

◇破られた結界◇

ここ数日間、ラティルは

ハーレムを訪ねたものの、

側室たちに会わずに

帰って来ることを繰り返していました。

 

サーナット卿は、いつも後ろで、

それを見守っていましたが、

5日目も、ラティルが

誰にも会わずに帰ってくると

我慢できなくなり、

ミロの使節のせいで、

側室たちの誰にも会わずに

帰ってくるのかと尋ねました。

自分は、その方が好きだけれどと

付け加えるのも忘れませんでした。

 

ラティルは、

大したことではないと答えると、

数日前に、タッシールの部屋に

クラインが飛び込んできたことを

思い出しながら、

ハーレムの臨時責任者を

クラインに任せたけれど

働く機会がなさそうだと話しました。

 

サーナット卿は、

ラティルが何を言っているのか

分からないというような顔で

ラティルを見ると、

彼女は、こめかみを押さえながら

ハーレムの宮廷人たちは、

責任者はクラインなのに、

何か重要なことを決めると、

全てタッシールに報告すると

説明し、眉を顰めました。

サーナット卿はため息をつきました。

 

ラティルは、

宮廷人は、

クラインが信じられないようだ。

彼らの気持ちも理解できるけれど

それでも、クラインの所へ

行かなければならないのではないか。

そのことでクラインが怒って

タッシールに抗議し、彼は、

自分が呼んでいるのではないと言って

困っている。

本当に、そうなのか確認するために

数日間、ハーレムへ行って

こっそり、調べてみた。

確かに宮廷人たちは、

あちらの方へ、よく行くと言って、

ラティルはタッシールの部屋の方を

指差しました。

 

サーナット卿は、

ラティルが不満でいっぱいで

膨れっ面をしているのを

じっと見つめながら、

宮廷人を呼んで警告するつもりなのかと

尋ねました。

 

ラティルは首を横に振り、

それで悩んでいる。

自分がクラインに

仕事を任せたことを知りながらも、

皆、タッシールを訪ねるということは

クラインが

信頼されていないということ。

結局、これが皇配としての

才能の差ではないか。

自分がここで口を出した方がいいのか

出さない方がいいのか、

それで悩んでいると答え、

ため息をつきました。

そして、ラティルは、

すぐに何かをするつもりはないのか、

再び、回廊を歩いて行きました。

 

ラティルは、サーナット卿に

自分がクラインを助けた方がいいと

思うかと尋ねました。

サーナット卿は、

タッシールもクラインも嫌いなので

どちらの味方になればいいのか

自分も悩むと答えました。


ラティルは苦笑いし、

サーナット卿が、

その2人を嫌いな理由を尋ねました。

サーナット卿は、

彼らはハーレムの男たちだから。

皇帝の男たちは皆嫌いだと答えました。

 

ラティルは、カルレインについて

尋ねると、サーナット卿は、

愛憎だと答えたので、

カルレインのことは

完全に嫌いではないようだと

思いました。

 

ラティルはサーナット卿の言葉に

笑いましたが、

夕日を見て足を止めました。 

綿のような雲が、赤い空の下に

ふわふわ浮かんでいました。

ラティルは、その様子を

じっと見つめました。

 

皇帝は、朝焼けより

夕日が好きなのかと

サーナット卿が尋ねると、

ラティルは、

どちらも好きだし、ある瞬間、

このように、

急に良い時があると言って

ぼんやりと空を見上げ、

サーナット卿の腕をつかみました。

平和な瞬間と同時に、

不安な気持ち湧いてくるのは

どうしてなのかと思いました。

 

サーナット卿がラティルを呼ぶと、

彼女は、

クラインとタッシールが

ギクシャクしていて、

サーナット卿がその2人について

ブツブツ言う瞬間が

ずっと続いて欲しい。

一番気になることが、

この程度のことであればいいと

話しました。

 

そして、ラティルは、

サーナット卿の固い腕をぎゅっと握り

重いため息をつくと、

今とても平和なのに、時々不安になる。

そろそろアニャドミスが

行動する時だと思うけれど、

まだ、静かだと呟きました。

 

サーナット卿はラティルの手を握り、

何か言おうとしましたが、

その瞬間、ハーレムのどこかから

鋭い叫び声が聞こえて来ました。

 

ラティルは、

反射的にサーナット卿を見つめ、

慌ててそちらへ走って行くと、

レッサーパンダを抱いた

ゲスターが走ってくるのが見えました。

 

ラティルは、どうしたのかと、

急いでゲスターに尋ねましたが、

走り回っているのは、

自分とサーナット卿と

ゲスターだけだということに

気づきました。

ハーレムの宮廷人たちは

忙しく歩き回っていましたが、

皆、いつもと同じ態度で

悲鳴を聞いた人たちのようでは

ありませんでした。

 

ゲスターは

周りを見回していましたが。

ラティルに、付いて来てと

目で合図をしました。

 

人気のない空き部屋に入ると、

ゲスターは口を開こうとしましたが、

それより先に、ガーゴイル

大変だ。

誰かが自分の結界の中に入って来たと

叫びました。

どうやら、

他の人たちに聞こえなかった悲鳴は

ガーゴイルが上げた悲鳴のようでした。

 

驚いたラティルは、

誰が入って来たのか尋ねました。

ガーゴイルは、

それは自分も分からない。

けれども、人間は自由に

出入りできるようにしておいたので

人間では無いと答えました。

人間ではない者が出入りするためには

ガーゴイルが与えた特殊な液体を

定期的に体に塗る必要がありました。

 

ラティルは、

アニャドミスだろうかと呟きました。

ガーゴイルは短い腕で

ラティルの腕を激しく叩き、

早く行って、

その怖い女性と戦えと訴えました。

 

ゲスターは、

レッサーパンダの口を押えました。

ラティルは焦りながら、

ゲスターとサーナット卿を

交互に見ていましたが、

アニャドミスが入ってきたとしたら

どうやって結界を破ったのか、

ガーゴイルたちの結界は

最強だと言っていなかったか。

ギルゴールも破れなくて、

城壁を壊してしまったのではないかと

尋ねました。

 

ガーゴイルは、

自分たち一族の結界は最高だと

答えました。

ラティルは、もう一度、

どうやって結界を破ったのかと

尋ねました。


ガーゴイルは、

結界を破ったのではなく、

結界を騙して入って来た。

いくつかの方法があるけれど、

例えば、この狐は、

結界の内側に入り込んでしまうから

結界があっても無駄だ。

そういうのが騙されるということだと

答えました。


ラティルは、アニャドミスが

ゲスターのような

能力を持っているのかと驚きましたが

ゲスターは、

狐の巣窟は自分だけの能力だと

反論しました。

ラティルは、せめてもの救いだと

思いました。

 

そこへ、サーナット卿が

話は後でするように。

まず侵入者を

見つけなければならないと

急いで言いました。

 

その時になってようやくラティルは

敵がどのように結界を破ったかを

判断する時ではないことに気がつき、

その通りだと答えました。

 

ラティルは、

客用宮殿とカルレインの部屋を

交互に見つめながら、

アニャドミスが来たら、

アイニとカルレインを狙うと

言いました。

 

彼女が自分を狙う可能性もありましたが

自分が生きていようが死んでいようが、

アニャドミスにとっては大差がないので

おそらく、自分は

最優先事項ではないと思いました。

今のアニャドミスは、

ロードと呼ぶにも、対抗者と呼ぶにも

曖昧な存在でした。

 

ラティルは、ゲスターとサーナット卿に

カルレインの所へ行けと指示しました。

サーナット卿は、

自分とゲスターは、それぞれ、

カルレインとアイニの所へ行くと

訴えましたが、ラティルは、

アイニの所へは自分が行く。

彼女の前で、黒魔術を使ったり、

吸血鬼の姿を見せることは

できないからと返事をしました。

 

しかし、サーナット卿は、

ラティルが1人で行くのは危険だと

訴えました。

その言葉にラティルは、

自分はラナムンとギルゴールを

連れて行けばいい。

ロードの身体を相手にできるのは

対抗者だけだし、

現在、アニャドミスと実力で競えるのは

ギルゴールだけだし、

彼はアイニの前で、

自分の能力を全て見せているので、

この2人がいればいいと答えました。

 

そして、ゲスターには、

皆が危険だと思ったら、

全員を連れて狐の穴に逃げるように。

レッサーパンダには、

危ないと思ったら、

結界で防御に専念しろと指示しました。

 

ガーゴイルは、

レッサーパンダと呼ばれたことに

抗議しましたが、

ラティルは、お疲れ様と言って

サーナット卿とゲスターを押すと

急いでラナムンの部屋へ

走って行きました。

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アニャドミス同様、

私も議長の言っていることが

よく分かりません(^^;)

ただ、彼の目的は

500年周期で繰り返される悪縁を

止めることらしいので、

そのためなら、

ロードの味方をしようが

対抗者の味方をしようが

どちらでも構わないということは

分かりました。

 

メラディムも、その時代により、

どちらの味方をするか

変えていましたが、一つの時代では

一貫して、同じ側に

付いていたと思います。

しかし、気分次第で

どちらの味方に付くか変える議長は、

ラティルにとっても、

アニャドミスにとっても

厄介な存在だと思います。

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