自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 470話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 開けてはいけない偽の棺

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470話 使節団と共に、ミロから棺が到着しましたが・・・

◇棺の中身◇

使節団は、

宮殿を建てる時に発見した棺は

しばらく神殿に預け、

その後、地下墓地に戻した。

その棺がこれだと説明しました。


ラティルは安堵して

棺を覗き込みました。

口元が自然に上がりました。

これは棺ではなく希望だ。

これさえあれば、

アニャドミスを

完璧で強い肉体から

引き抜くことができ、

こちらが勝利することができると

思いました。

 

その時、護衛として付いて行った

傭兵たちの1人がラティルに近づき、

胸からメモを取り出して差し出すと

途中で使節団から抜けた人に、

これを渡すように言われたと

告げました。

ラティルはメモを広げてみました。

 

ミロにあった骸骨が多すぎる。

一応全部くれと言って

近くの倉庫に運んだけれど、

絶対に一人で

タリウムまで運ぶことはできない。

ミロの首都の

並木通りの3区にあるので

こちらへ来い。

 

追伸:

ミロの皇帝が送った

棺の中に入った死体は

地下にあった死体ではないそうだ。

何をしようとしているのか

知らないけれど、それはダメだ。

約束を守れ。

 

骸骨が多いと聞いて、

ラティルは舌打ちしました。

食餌鬼になったトゥーラなら、

普通の人よりはるかに力も強く

走る速度も速いはずなのに、

そのトゥーラが運べないほど

骸骨が多いなんて、

その中から、どうやって

アニャドミスの死体を

見つけたらいいのか、

ラティルは困りました。

 

ゲスターが見つけられれば

幸いだけれど、

ゲスターができなければ、

その死体の一つ一つに

魂を呼び寄せなければならないのか。

もしも、

その死体の持ち主が生まれ変わり

元気に暮らしているとしたら、

それも困ると思いました。

 

ラティルがぼんやりと立っていると

傭兵が不思議そうに

ラティルを呼びました。

 

ラティルは何でもないと言って

首を横に振ると、

偽の死体が入った棺の前に

歩いて行きました。

これを、どうしたらいいのか。

骸骨をすべて運ぶまでは、

トゥーラが自分と仲間だということが

ばれてはいけないので、この死体を

返すこともできませんでした。

 

ラティルは、面倒になったと

愚痴をこぼすのを我慢して、

一緒に来たミロの使節団に

とても嬉しそうな顔で挨拶をすると

ミロの王様に

本当に感謝していると伝えて欲しい。

ミロの王様のおかげで

ロードを捕まえることができる。

自分は、この功績を

人々に知らせると話しました。

 

ミロの使節団は、

功績だなんてとんでもない。

当然のことだと謙遜しました。

 

ラティルはミロの使節の肩を叩くと

神殿に棺を移せと叫びました。

その時、突然、ミロの使節

少し待って欲しいと

ラティルを呼びました。

 

ラティルが振り向くと、

先程より、少し慌てた様子で

使節が笑っていました。

ラティルはどうしたのかと思い

きょとんとして使節を見ると、彼は

すぐに棺を持ってきたので、

中身がどんなものか分からない。

それを、すぐに神殿に送るなんて

問題でも起きたらどうするのか。

まずはしっかり準備をして、

中身を確認すべきではないかと

勧めました。

 

その話を聞いて、

ラティルは変な気がしました。

もしかして、

偽の死体だけ入れたのではなく、

他のものも入れたのではないかと

疑ったラティルは、瞬きもせず、

訝し気に使節をじっと見つめました。

 

最初、ぎこちなく笑っていた使節

表情が暗くなり、ラティルに

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

そんなことを言うのは変だ。

自分は、当然ミロで

中身を確認してから

送って来たと思った。

自分なら確認して送っていると

答えました。

 

その言葉に、ミロの使節

答えられないでいると、

ラティルは、

確認せずに送って来たのかと

尋ねました。

 

使節は、

自分は運搬を担当しただけなので

よく分からない。

だから、念のために

確認を勧めたと答えました。

 

それを聞いたラティルは、

確認しているだろうから

神殿に送る。

ミロ王が送ったと伝えると

きっぱり言うと、

使節は困惑しました。

この中に何が入っているのか

知っているのは明らかな顔でした。

 

このような雰囲気になると、

次第に周りの人たちも

静かになりました。

皆、黙って、

使節と皇帝の微妙な雰囲気を

見守りました。

 

ラティルは笑いながら

棺を指差し、

そんなに心配なら、

直接開けてみないかと

使節に提案しました。

使節の目はすぐに震えました。

 

ラティルは笑みを浮かべたまま、

再び棺を指差すと、

ここで確認して

神殿に送ればいい。

使節が開けたらどうかと

再び提案しました。

 

ミロから来た他の使節たちは

彼ら同士で視線を交わしました。

彼ら全員が、

棺の秘密を知っているわけでは

なさそうでしたが、

状況が悪いことに

気づいたようでした。

 

何かあると確信した

ラティルは使節を捕まえて

直接、棺の前へ連れて行き

腕を放すと、

棺を開けろと命じました。

使節は、

何度も陛下と呟きながら

跪きました。


ここまですれば、

死んでも開けるはずなのに、

こんなにひどい扱いを受けても、

開けずに耐えているということは、

中に暗殺者でも隠しているのか

それとも毒か、

普通の人の死体なのか。

何を入れてあるから、

棺を開けられないのか

不思議に思いました。

 

使節は何も知らないと

訴えました。

ラティルは、知らないのに

どうしてそんなに堪えているのかと

尋ねました。

使節は、王に絶対に開けるなと

言われたからと答えました。

 

ラティルは、もう一度、

棺を開けろと命じました。

騎士たちが近づいてきて

使節の腕をつかむと、

棺の方へ引っ張って行きました。

 

ラティルは、

棺の中に何かがあると思うので

騎士たちには下がるよう命じました。

そしてラティルが

手で合図をすると、

騎士たちは、使節

棺の前に置き去りにしました。

使節は、もう足まで

ブルブル震えていました。

彼の目に、恐怖が浮かんでいました。

彼は、中に何があるのか

はっきり知っていました。

 

トゥーラから、

棺が偽物であることを

聞いていたラティルは、

さらに使節を追い詰める代わりに

手を振ると、

騎士たちが再び駆けつけて来て

使節を棺から遠ざけました。

その使節は頭を下げたまま、

上げることができませんでした。

 

ラティルは他のミロの使節たちを

振り返ると、

この使節はここに残す。

棺の中に、

どのような危害を加えたのか

言わなければ、

この残った使節が直接棺を開けて

確認することになると、

ミロの王に伝えろと命令しました。

◇できないことはない◇

タッシールの部屋の中に

入ったラティルは

沈んだ声で彼を呼ぶと、

机の前に座っていたタッシールは

立ち上がり、

すぐにラティルに近づきました。

タッシールは、なぜ、ラティルが

いつもより沈んでいるのか。

何があったのかと尋ねました。

 

ラティルは、

アニャドミスの遺体を

ミロから持ってこようとして

使節団の中に

トゥーラを入れたけれど、

たった今、使節団が到着したと

答えると、タッシールは、

棺を運んで来た使節の一人を

ラティルが客用宮殿に

閉じ込めたところまでは

知っていると言いました。

 

ラティルは、

トゥーラが送って来た手紙に、

その棺は偽物だと書かれていた。

偽物の棺の中には、

偽物の死体だけでなく、

他のものも入れていたようで、

おそらく毒ではないかと思う。

神殿で棺を開けると言うと、

使節が驚いていたと話しました。

 

タッシールは、

ザリポルシ姫のことで、

復讐しようとしたのだろうかと

尋ねました。

 

ラティルは、

そうだと思う。

ザリポルシ姫が両親の前に現れたからと

答え、肩をすくめました。

 

そして、ラティルは、

それは重要ではない。

本当の死体は、

今、トゥーラが預かっている。

ただ、あまりにも量が多くて、

運ぶことができないと言っている。

そのために、

タッシールの助けが必要だ。

自分たちとは関係のない

平凡な使節に偽装して

そこから骸骨を

持ってこなければならないと

話しました。

 

タッシールは、

簡単だと言いましたが、

ラティルは、

簡単ではない。

今は時期的に良くない。

そのような膨大な量の骸骨を運び、

他国の国境で検問でも受けたら、

かえって誤解を招く恐れがあると

説明しました。

 

タッシールは眉をつり上げて

頷きましたが、

すぐに、にっこりと笑って

両腕を広げると、

それでも大丈夫。

その程度なら、そんなに難しくない。

自分ができないことは

世界にたった一つだけだと言うと、

ラティルは、

それは何かと尋ねました。

 

タッシールは、

 

皇帝のようなカレイの目・・

 

と答えようとしましたが、

ラティルが

タッシールのつま先を蹴ると、彼は、

冗談だ。

弱点は公表するものではないので

秘密だと答えました。

 

ラティルは、話題を変え、

もうすぐ、

タッシールの誕生日だけれど

何が欲しいかと尋ねました。

彼は、何か言おうとしたその時、

バタンという音とともに

扉がぱっと開き、

 

タッシール!お前、また!


と叫ぶ声が聞こえました。

 

ラティルが扉を見ると、

クラインが扉の前に立ち止まり、

ラティルを見て驚き、

すぐに口を閉じました。

 

何事かと思い、眉をひそめると、

クラインは入ってくるべきか

出て行くべきか躊躇った後、

また出て行くのが見えました。

 

しかし、後ろからラティルが

クラインを呼ぶと、

彼は、もじもじしながら

戻って来ました 。

しかし、彼の顔からは

不満と怒りとイライラが

にじみ出ていて、

パッと見ただけでも、

タッシールに何かを抗議しに来たのは

明らかでした。

一方、タッシールは

ニコニコ笑ってばかりいました。

 

ラティルは、

どうしたのか、

「お前、また」とはどういう意味かと

クラインに尋ねました。

ラティルの質問に、

クラインの顔は強張りました。

◇髪の白い青年◇

その時刻、議長は神殿で、

1人の青年と一緒にいました。

青年は白い神官服を着た上に

頭まで白いので、

世間の垢が少しも付いていない

敬虔な人のように見えました。

 

議長は出発前に、

本当に一緒に行かないのかと

青年に尋ねました。

普段から議長は、

優しい声で人々に接していましたが

この青年に対しては、

とりわけ温かい声でした。

 

青年は躊躇いながら

「まだです」と答えて頷きました。

議長は、それでも大丈夫だと答えて

青年に背を向けました。

そして何歩か歩いて行くと、

青年が議長を呼びました。

議長が振り向くと、

青年は何か言いたそうでしたが

すぐに口をつぐみました。

議長は彼に背を向けました。

 

その後、議長は

百花が教えてくれた

アニャドミスの洞窟へ

歩いて向かいました。

何日かかったか分かりませんでしたが

ついに議長は、

封印から目覚めたドミスが

過ごしているという洞窟の前に

到着しました。

洞窟の入り口から感じられる

暗い気配に、

議長はしばらく手をこすりながら

眉をひそめました。

しかし、確認しなければならないので

議長は洞窟の中に足を踏み出しました。

彼は軽やかに歩くので、

移動する間、洞窟の中では

足音さえ響きませんでした。

 

しばらくして、ついに議長は

広々とした円形の空間に

到着しました。

話に聞いていた通り、

そこには棺が1つ置かれていて、

その上に日光が降り注いでいました。

 

議長は、棺の上に

楽な姿勢で座っている女性を見つけて

「本当に目覚めたんだ」と呟きました。

アニャドミスは、

議長がこの中に入って来たことに

気づかなかったのか、

目を大きく見開いて

彼を見つめました。

 

「お前は誰だ?」の

アニャドミスの質問に、

議長は返事の代わりに

短刀を投げました。

短刀は、

一気に彼女の心臓に刺さりました。

アニャドミスは、

心臓に刺さった短刀の柄を握ったまま

口を開けて議長を見つめながら

よろめきました。

しかし、すぐに彼女は短刀を抜き、

議長に向かって突進しました。

 

普通の人なら、アニャドミスが、

何度、短刀を振り回したかさえ

分からないほど速いスピードで

議長に攻撃を浴びせましたが、

彼はその攻撃を1つ1つ避けて、

アニャドミスの手から短刀を奪い、

彼女との距離を広げました。

 

なるほど、

身体は本当にロードなのかと

議長が呟くと、

アニャドミスは、

険悪な表情を浮かべながら

身体を低くして攻撃姿勢を取りました、

 

しかし、中身は対抗者で

身体はロードと、

議長が付け加えた言葉に、

アニャドミスは攻撃姿勢を緩め、

お前は誰なのかと尋ねました。

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トゥーラのおかげで

偽の棺を開けずに済んだラティル。

きちんと、

彼は任務を果たしたので

ラティルは約束を果たして

欲しいです。

 

大量の骸骨問題。

やはり、頼れるのは

タッシールなのですね。

天井の高さまで積み上げられた

骸骨を、どうやって運ぶのか

タッシールの腕の見せどころです。

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