自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 435話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールとカルレインの価値観の違い

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435話 ドミスの夢を見ているのに、実際に声を出すことができたので、ラティルは驚きました。

ランスター伯爵との会話◇

ラティルは驚いて起き上がると、

「動ける!」と再び叫びました。 

今まで、ラティルは

ドミスの夢を見ていた時、

彼女と一体になっていたものの

話すことも動くこともできず、

ただ、彼女の目を通して

眺めていただけでした。

それなのに、痛みだけは

一緒に感じていたので、

本当に辛い思いをしました。

ところが、今は

話せたり、動けるなんて、

こんなことがありえるのかと

訝しみました。

 

もしかしてゲスターが教えてくれた

魂を召喚する方法が、このような

怪しい効果をもたらしたのか。

それとも、以前、先代の狐の仮面に

ドミスの中に

自分がいることがばれた時に、

変化が生じたのか。

いずれにしても、

不思議なことだけれど、

これは果たして良い変化なのだろうか。


ラティルは、 

指を一本一本動かして、

ランスター伯爵をちらりと見ました。

ランスター伯爵は

再びコーヒーを飲みながら

ラティルの行動を観察していました。

 

そうしているうちに、

彼と目が合うと、彼は笑いながら

ラティルの方が

自分以上に不思議がっているので、

相対的に考えれば、自分の方が

落ち着いているようだと言いました。

ラティルは、

ドミスが急に変なことをすれば、

彼が驚くのも当然だと

返事をしました。


ラティルは唇を噛み、

自分を指差しながら、

自分は、今ドミスなのかと

ランスター伯爵に確認しました。

彼はコーヒーを

もう一口飲みながら頷きました。

そして、にやりと笑うと、

ラティルはロードなのに

ロードではない。

しかし、確かにロードではあると

呟きました。

 

ラティルは、

彼が何を言っているのか

わかりませんでしたが、

とにかく、ランスター伯爵は

ラティルを、

非常に異質な存在としては

受け入れていないようでした。

 

ラティルは

何を言えばいいのか分からず、

手を組むと床を蹴りました。

突然、起こった出来事に、

頭がうまく働きませんでした。

 

するとランスター伯爵は

上半身を起こして、ラティルの、

正確にはドミスの頭の横に

鼻を当ててにおいを嗅ぎました。

驚いたラティルは、

何をしているのかと尋ねると、

ランスター伯爵は

再び元の場所に戻り

匂いを嗅いだと答えました。

 

ラティルは、

それは自分も分かっていると

言い返すと、ランスター伯爵は、

ラティルから、

ドミスによく似たいい匂いがすると

告げました。

ラティルは目を大きく見開き、

同じ身体なのに、

匂いが違うのかと尋ねました。

 

ランスター伯爵は、

ドミスが森のような匂いがするとしたら

ラティルは、夜明けの雨のような

匂いがすると答えました。

 

ラティルは、

どちらの匂いが好きなのかと

尋ねました。

すると、ランスター伯爵は

微笑みながら、

自分の好みを聞いているのかと

聞き返しました。

その微笑みは、見ている人が

自然に真似をして

つい微笑んでしまうような

魅力がありました。

 

ラティルは、彼の仮面を

剥がしたくなりました。

同じ狐の仮面をかぶっているのに

ランスター伯爵とゲスターの印象は

全く違いました。

もちろん、ゲスターが

狐の仮面をかぶっている時、

らまにランスター伯爵のような

印象を受けることがありました。

 

ラティルは、

鏡を見せて欲しいと頼むと

ランスター伯爵は鐘を振りました。

扉が開くと、

下女長の服装をした人が

入ってきました。

初めて見る人でした。

ランスター伯爵は彼女に

手鏡を、持って来るよう指示しました。

 

下女長が出て行くや否や、ラティルは、

元々、下女長は

別の人だったのではないかと

低い声で尋ねました。

 

その質問に

ランスター伯爵は驚き、

ラティルは、

そんなことも知っているのか。

随分前から、

ドミスの中にいたようだと

指摘しました。

ラティルは、

稀にいたと答えました。

 

しばらくして、下女が

丸い手鏡を持って来て

また、出て行きました。

ラティルは鏡に顔を映すと、

完全にドミスの顔でした 。

あちこち、

顔の筋肉を動かしてみると、

表情も変わりました。

ラティルは鏡を下ろすと、

本当に自分はドミスだと呟き

苦笑いしました。

 

ラティルは、

ドミスの顔をあちこち触りながら

一体、どういうことなのか。

こうなった前後の状況を

教えてくれないかと頼みました。

 

ランスター伯爵は、自分もラティルに

聞きたいことがたくさんあるけれど、

ラティルも聞きたいことが多そうだと

逆に尋ねました。

 

その問いかけに、ラティルは、

ランスター伯爵は賢いので

先に話して欲しいと促しました。

彼は眉をつり上げながら笑うと、

褒められたからには、

先に話してあげなければいけないと

言いました。


まず、ランスター伯爵は

ロードに

もう自分の使用人たちを

追い出すのをやめてほしいと

言った。

少しでも役に立ちそうになると、

全員追い出してしまうので

不便だったからだと話しました。

 

ラティルは、

ランスター伯爵に対する

ドミスの恨みが、

積もり積もっていたせいではないかと

考えましたが、知らないふりをして

頷きました。

 

続けて、ランスター伯爵は、

ドミスと話していた時に、

突然ラティルが、あの向こうから、

煙が立ち上るように現れたと

話しました。

 

ラティルは、

そんな話を聞いても、

なぜ自分が、突然ドミスの身体で

話すことと、

動くことが可能になったのか

理解できなかったので、

ランスター伯爵の言葉は、

全く役に立たないと思い、

額を押さえました。

カルレインからも、

こんな話を聞いたことは

ありませんでした。

 

次にランスター伯爵は、

今度は自分が聞く番だと言って

ラティルの正体について尋ねました。

ラティルは、何と答えたらいいのか

分かりませんでした。

未来から来たロードだと

答えてもいいのだろうか。

ランスター伯爵はロードの味方だから

自分が未来のロードだと言っても、

別に排斥しそうにないけれど、

少し危険ではないか。

未来から過去に入りこんだことで

過去が変わる。

過去が変われば未来も変わる。

もし、その変わった未来が

自分にとって良くないことであれば

どうしようと思い、

すぐには答えられませんでした。

 

ランスター伯爵は、

残念そうに腕を組むと、

自分は、正体不明の者に、

全て話したのに、彼女が

話してくれないのはひどいと

非難しました。

しかし、ラティルは、

ランスター伯爵が、

「話をしていた」という話しか

してくれなかったと言い返しました。

 

ランスター伯爵は、

それを認めましたが、

それでもなお、ラティルが

躊躇してすぐに話さないと、

ランスター伯爵は

組んでいた腕を緩めながら、

ラティルが自分に

情報を一つだけくれれば、

彼女に20回質問をして、

自分で当てると言いました。

 

情報一つくらいなら

あげても問題ないと思った

ラティルは、躊躇いながらも頷くと

自分はランスター伯爵の子孫の妻だと

言いました。

 

ラティルは、

狐の仮面の子孫であるゲスターが

自分の側室なので、

それは間違っていないと思いましたが

ランスター伯爵は、

ラティルの質問に目を輝かせながら

自分は結婚するのか、

相手は誰なのかと、

笑いながら尋ねました。

 

ランスター伯爵は、

ラティルの予想より

大きな関心を示しているようで

彼はラティルを指差しながら、

彼女が未来の人であることを

指摘しました。

 

ラティルは、

一番知られたくない部分を

真っ先に知られてしまったと

心の中で悪態をつきました。

これ以上、話せば、

さらに自分の情報を

与えることになりそうだと

心配したラティルは、

今度は、ランスター伯爵が

答える番だと言って、

ドミスについて話して欲しいと

要求しました。

 

ランスター伯爵は、

ドミスの何が知りたいのかと

尋ねたので、ラティルは、

最近、彼女は、

何をしているのかと尋ねました。

ランスター伯爵は、

他の覚醒したロードたちと同様、

とても恐ろしい性格に変わったと

答えました。

 

ラティルは、

ロードが覚醒すると性格が変わることを

ランスター伯爵に確認した後、

なぜ、そうなるのかと尋ねました。


彼は、

覚醒して性格が変わるのか、

それとも、

性格が変わる事件を経験して

覚醒するのか分からないけれど、

全員、変わった。

覚醒する前後の様子を、

全て見ているわけではないので

一概にそうだとは言えないと

答えました。

 

ラティルは、

狐の仮面の記憶で

継承されていないものが

あるということなのかと

考えましたが、

それにしても彼は、

自分が直接見たような

言い方をしているのが不思議でした。

 

ランスター伯爵に

どうしたのかと聞かれたラティルは

ドミスの復讐は終わったのかと

尋ねました。

前にラティルがドミスの夢を見た時、

彼女は、まだ復讐していたので、

それを知れば、

どのくらいの時間が経ったのか

大体分かると思ったからでした。

 

ランスター伯爵は、

空のコーヒーカップ

ぼんやりと見つめながら、

自分の領地でできる復讐は、

すべて済ませたようだと呟きました。

 

ラティルは、

「全部?」と聞き返すと、

今は新しい復讐リストを作っている。

彼女が幼い頃に

ハエ叩きで殴った商人と

自分を騙して逃げた

同年代の詐欺師と、

自分の足を折った人について

書かれていたけれど、

彼らの名前が分からなくて

悩んでいるようだったと

答えました。

 

そうしているうちに、ラティルは

突然ドミスの身体から抜け出し、

目を覚ますと、

自分のベッドにいました。

彼女の横に、空の枕が見えました。

◇過去にはなかったこと◇

翌朝、ラティルはゲスターを呼ぶと、

彼が受け継いだ

先代の狐の仮面の記憶の中に

ランスター伯爵の子孫の妻だと主張する

夜明けの雨に似た匂いを漂わせる人と

対話したというものがあるかと

尋ねました。

 

ゲスターは、どれだけ驚いたのか、

ポカンとした表情をし、

「はい?」と聞き返しただけでした。


ラティルは、

夜明けの雨の部分は

抜かせば良かったと思い、

顔を赤くして、手を振りながら

何でもないと、

自分の言葉を取り消しました。

 

狐の仮面の過去に

そんなことはなかったようだ。

ということは、

自分は過去に言ったのではなく、

夢を見ていた時に、

そこに出て来た人が

自分に反応したのだろうかと

ラティルは考えました。

◇拒絶◇

その頃、

カルレインはタッシールを訪ね

少し話がしたいと申し出ました。

 

タッシールは、

机の前に座っていましたが、

ペンを下ろして、怯えた振りをし、

自分が緊張するような

状況になるかどうかを確認しました。

するとカルレインは

タッシールに謝りに来たと

返事をしたので、

タッシールは立ち上がり、

カルレインに座るよう勧めました。

 

しかし、カルレインは座る代わりに

サーナット卿がタッシールを

手荒に扱ったことを謝りたいと

申し出ました。


予想外の謝罪に、

タッシールは眉をひそめ、

カルレインはサーナット卿の

保護者なのかと尋ねました。

その言葉に、

カルレインが黙っていると

タッシールは、

ギルゴールは違うけれど、

思っていたよりも、

騎士同士の絆があることに驚いていると

笑いながら言いました。

 

その言葉にも、

カルレインは無言でした。

タッシールは一人で頷きながら

気まずい空気を楽しみ、

突然、手を叩くと、

サーナット卿の保護者は

ただ謝るためだけに、

来る人ではないので、彼も、

先帝暗殺調査の件で来たようだと

笑いながら指摘しました。


普段のカルレインなら、

タッシールの

耳ざわりな戯言を聞くや否や

反応していただろうけれど、

今日は他に大事な用事があるので

サーナット卿の保護者と

からかわれても聞き流しました。

そして、タッシールが、

先帝暗殺事件の調査をしていると

聞いたけれど、もしかして、

サーナット卿を疑っているのかと

尋ねました。

 

タッシールは、カルレインが

直接、聞いて来たことに驚き、

年配の彼に

冗談を言える雰囲気ではないと

考えました。

彼は、手を擦り合わせながら

サーナット卿にも話した通り

確実な答えが出るまでは、

話すことができないと答えました。


タッシールは、

いきなりカルレインも

手首を掴んだらどうしようと

心配しましたが、

彼は、そうする代わりに

タッシールは誰かのために

真実を覆い隠す配慮が必要だと思うかと

意味深長なことを尋ねました。

ラティルのためなら

調査をこの辺で止めるか、

あるいは調査結果が出ても

ラティルに

率直に話すなという意味でした。

 

こんなことを言えば

カルレインまで

捜査線上に上がってくるはずなのに。

それとも、このまま捜査を続ければ、

カルレインまで

巻き添えになるということを

すでに察して来たのか。

確かに、来た途端、

サーナット卿の話を切り出したのは

自分が調査をしているうちに、

カルレインの名前も上がって来ることを

彼は確信しているからだと

タッシールは考えました。

 

彼は、自分が嫌なものは

他人にとっても嫌なもの。

自分の考える配慮は

辛い思いをしても真実を知ること。

自分はそれを望んでいると

にっこりと笑いながら答えました。

 

カルレインは、皆の考えが

タッシールと同じではないと

反論しましたが、

タッシールはそれを認めた上で、

自分も

カルレインと同じ考えではないと

言い返しました。

 

カルレインは、

タッシールのせいで、

ご主人様が病気になっても、

真実を暴きたいのかと非難すると、

タッシールは、

相手が真実を望んでいるのに

それを覆い隠すのは

配慮ではなく欺瞞ではないかと

言い返しました。

◇価値観の違い◇

サーナット卿は交代時間を利用して

カルレインの部屋で待っていました。

そして、彼が

タッシールとの会話を終えて

帰って来た途端、

話はどうなったのかと尋ねました。

 

カルレインは陰鬱な顔で首を横に振り、

タッシールは

自分たちと価値観が全く違う。

ご主人様が傷ついたとしても

真実を知らせなければならないと

考える人だと答えました。


サーナット卿は、

両手で髪をかきむしりました。

彼とカルレインが

ラティルを守るために、

あれだけ埋もれさせようと

努力したことを、

一歩遅れて仲間になった人間一人が

全て掘り起こすと言って、

歩き回っていることを考えると

腹が立ちました。

 

サーナット卿は、

最初から価値観が違う彼を

どうすればいいかと

尋ねました。

カルレインはすぐに答えませんでした。

サーナット卿は手を下ろし、

カルレインを見つめていました。

 

やがて、カルレインは

決断しければならないと

無愛想に言いました。

サーナット卿は目を大きく見開き、

タッシールの命を奪うのかと

尋ねました。

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以前のお話でゲスターが、

カルレインは

ドミスを待っていたけれど、

自分は、ずっとラティルを

待っていたと

言っていたことがありましたが

この言葉はゲスターではなく

ランスター伯爵が

発していたのかもしれません。

現時点で、ランスター伯爵は

まだ、ラティルのことを

好きになっていないと思いますが

今後、同じようなことが

何度かあった後に、

ランスター伯爵は

ラティルのことが好きになり、

死んだ後も、

彼の魂はこの世に留まり

ラティルが生まれるのを待って、

ゲスターの中に

入り込んだのではないかと

思いました。

 

カルレインとサーナット卿が

先帝暗殺の真実と

それをラティルに隠している

理由を話せば、

少なくともタッシールは

これ以上、

調査を続けることはないので

ラティルに怪しまれずに

済むのではないかと思います。

真実を知ったタッシールが

どう出るかは分かりませんが

むやみに調査をするなと

止めるくらいなら、

素直に真実を話した方が

これ以上、事が拗れることが

内容に思います。

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