自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 555話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ランスター伯爵と旅することになったラティル

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555話 ランスター伯爵は、現在を変えずに未来に勝つためには、地下牢とガーゴイルが必要だと話しました。

◇頼れるのは彼だけ◇

全部、出た!

 

ラティルは心の中で悲鳴を上げました。

1年間、ギルゴールとカルレインを

遠ざけていた時の

ドミスの行跡だけではなく、

その間に作ったという地下牢と、

出会ったというガーゴイルまで

全てのキーワードが出ました。

ドミスの1年間の空白が、

この時期であることは明らかでした。

 

記憶を受け継ぐというゲスターが

ランスター伯爵が提案したこのことを

知らなかったのは不思議でしたが

そもそもゲスターは、

500年前にランスター伯爵と

ラティルが出会ったことを

知らなかったのではないか。

記憶を100%受け継いでいなければ、

ゲスターがこの時代について

知らなかったことも

十分納得できました。

 

ラティルは、

未来でガーゴイルクリーミー

会ったことと、

地下牢に行ったことを

ランスター伯爵に知らせずに、

ガーゴイルと地下牢が必要な理由を

尋ねました。

 

ランスター伯爵は、

脇に抱えてきた分厚い本を

机の上に置いて広げました。

それは、人体を抽象画のように描いた

医学書でした。

ラティルは、

本をパラパラとめくりながら

なぜ、これを持って来たのかと

尋ねました。

ランスター伯爵が

何を言おうとしているのか

全く見当がつきませんでした。

 

ラティルは、

まさか自分にも黒魔術を習えとは

言わないですよね?と

聞きました。

そして、少し訝し気な目で

ランスター伯爵を見つめると、

彼は「365」と呟きながら

365ページを開きました。

そこには、古代語で書かれた

くねくねとした文字が

たくさんありました

 

ラティルは、

これは何かと渋々尋ねると、

ランスター伯爵は、

そのページのある個所を指して笑うと

「ここを見て」と言いました。

ラティルは、

古代語はよくわからないと

抗議すると、ランスター伯爵は

「絵を見て」と言って、

人の身体を色とりどりに塗った絵を

指差しました。

そして、彼が正確に指差したのは、

頭でした。

 

ラティルは、

それは何なのかと尋ねました。

ランスター伯爵は、

将来、対抗者が

ロードの身体を占めると聞いたので

その身体に

弱点を作っておこうと思うと

答えました。


驚いたラティルは、

目をパチパチさせながら、 

そんなことをすれば、

ドミスが危険ではないかと

尋ねました。

 

ラティルはドミスに、

彼女が将来する取引が

無駄だということを

知らせる気はなかったけれど

「あなたは、どうせ負けるから

簡単に負けるようにしてやる」

と言って、より簡単に敗北する道を

作るのは嫌でした。

 

しかし、

ランスター伯爵は首を横に振ると、

ドミスを

弱くしようというものではない。

ラティルの未来が

これから流れていく未来と

同じかどうかは確信できないし

パラレルワールドかもしれない。

だから現在の人である自分が

未来のために、

そのような手を打つことはできないと

説明しました。

 

ラティルは、

それでは、どうするのかと尋ねました。

ランスター伯爵は、

黒魔術の中に

相手の記憶を操作するものがあると

答えました。


アニャドミスが

ドミスの記憶を受け継いだことを

思い出したラティルは、

もしかして、そのような種類の

黒魔術かと思い、

記憶を伝えるのかと尋ねました。

 

ランスター伯爵は、

そう言う人もいると思うけれど、

自分が言っているのは

意識を封印しておくことだと

答えました。

 

ラティルは、

よく理解できないと抗議すると、

ランスター伯爵は、

文字通り、ドミスの頭に、

意識を封印できる魔術を

かけようということだ。

ラティルが未来に戻ったら、

この方法で、

その「アニャドミス」という者の

意識を封印すれば、

彼女は死ななくても

敵にはならないと答えました。

 

ラティルは目を丸くしました。

ようやく、ランスター伯爵が

言おうとしていることが

理解できました。

ラティルは、

ランスター伯爵の言うことも

一理ある。

そうすれば、アニャドミスも知らない

ドミスの弱点を作ることができると

ぼんやりと呟きましたが、

なぜ、地下牢とガーゴイル

必要なのか、

ランスター伯爵も黒魔術師なら、

そんなことくらい、

今すぐできるのではないかと

眉を顰めながら尋ねました。

 

ランスター伯爵は

妙な笑みを浮かべながら、

自分を信じることができるかと

義務的に尋ねました。

 

ラティルは目を丸くして

ランスター伯爵を見つめながら

自分が彼を信じていないと

思っているのかと

聞き返しました。

ラティルは狐の仮面が

自分の味方だという確信があるので

彼が自分をからかっているのだと

思いました。

 

その言葉にランスター伯爵は、

一瞬、眉を顰めましたが

満足そうな笑みを浮かべながら、

 

そうですね。

未来で私たちは夫婦だから。

 

と答えました。

 

なぜ、ランスター伯爵は

あんなに笑うのかと

不思議に思いながらも、

この過去で信頼できるのは

彼だけなので、

気にしないことにしました。

そして、再びランスター伯爵に

彼自身で

黒魔術をかけてくれないのかと

尋ねましたが、

彼はダメだと答えました。

ラティルがその理由を尋ねると、

ロードに黒魔術をかけるのは

そんなに簡単ではないので、

色々と準備が必要だ。

それでガーゴイルの助けが必要になる。

ガーゴイル種族は

結界を張ることにかけては最高だ。

ガーゴイルが助けてくれれば

ロードに気づかれずに、

自分がそっと黒魔術を

かけておくことができると

答えました。

 

そして、ランスター伯爵は

自分の頭を2回ほど軽く叩くと、

ラティルに挨拶をして、

部屋を出て行こうとしたので、

ラティルは、

ガーゴイルを探しに行くのかと

尋ねました。

ランスター伯爵は、それを否定し、

自分と知り合いのガーゴイルがいると

答えました。

 

ラティルは、彼が、

どのガーゴイルのことを言っているのか

分かったので、すぐに手を振り、

あの子はいい加減なのでダメだと

反対しました。

 

実はクリーミー

いい加減に見えるけれど、

レッサーパンダ

堂々とラティルの後頭部を

叩いたことがあるので

信頼できませんでした。

 

ラティルの言葉に

ランスター伯爵は眉を顰めながら

ガーゴイルを知っているのかと

尋ねました。

ラティルは、

可愛いレッサーパンダだと答えて

頷くと、

ランスター伯爵は爆笑しましたが

他のガーゴイルは、

簡単に助けようとしないはずだと

反対しました。

 

ラティルは、

それでも探して欲しい。

どうせ地下牢も1つ

探す必要があるのだからと

頼みました。

 

ラティルは、未来で見た

あの地下牢が、

ここではどの辺にあるのか

考えているうちに

途方に暮れてしまいました。

当時、あの地下牢へも

ゲスターに助けてもらって移動したので

ラティルは、全くその場所が

分かりませんでした。

そこが、どんな形なのかは

知っているけれど、

その程度の情報だけで、

簡単に位置を見つけることは

できないだろうと思いました。

 

ランスター伯爵は、思い出したように

カルレインやギルゴールが

地理に詳しいと呟きましたが、

ラティルは、ダメだと

大声で叫びました。

ランスター伯爵は驚いた表情で

なぜ、ダメなのかと尋ねました。

 

ラティルは、

彼らと一緒に行けば、

自分がドミスではないことに

気付くだろうから1人で行くと

きっぱり言うと、ランスター伯爵は

500年前と500年後では

だいぶ違うと思うけれど、

大丈夫なのかと尋ねました。

 

ラティルは、大丈夫だと答えると

自分の勇猛さをアピールするために

顎を持ち上げ、椅子を手に取ると

剣を振り回すように振り、

自分は強いと主張しました。

そして、誇らしげに

ランスター伯爵を見ると、

彼の表情は、さらに不信感に

満ちていました。

 

ラティルは、

ドミスは自分のように

剣術が上手ではないけれど、

自分はとても幼い頃から

剣を握っていたからと

抗議したかったものの、

覚醒したドミスが、

正確にどの程度強いのか、

目で見たことがないので、

言えませんでした。

自慢しておきながら、

ドミスがこの数ヵ月間、

異常なほど実力を伸ばしていたら、

自分が訳もなく

虚勢を張ったことになると

思ったからでした。

 

ラティルが突然落ち込むと、

ランスター伯爵は軽く笑いながら、

それならば自分と一緒に行けばいいと

提案しました。

ラティルは賛成し、ニヤリと笑うと、

ランスター伯爵も微笑みました。

 

彼は、

ランブリーに

同族がどこにいるのか聞いても

教えてくれない。

そうでないふりをしているけれど

実は嫉妬心が強い。

けれども、彼が通りすがりに

別のガーゴイルの位置を

うっかり漏らしたのを聞いたので、

そこへ行ってみようと提案しました。

 

しかし、ラティルは戸惑いながら

ランブリーとは誰なのかと

尋ねました。

ランスター伯爵も、

やはり戸惑いながら、

ランブリーを知っているはずだと

答えました。

ラティルは、自分がいつ、

ランブリーと知り合ったのかと

尋ねると、彼が、

レッサーパンダの姿をしていることを

知っていたではないかと答えました。

 

ラティルは、

ランスター伯爵をチラッと見ると

レッサーパンダの名前が

ランブリーだったのかと

驚いて聞き返しました。

ランスター伯爵は眉を顰めながら

知らなかったのかと尋ねました。

ラティルは、

いつもタヌキと呼んでいたと

答えました。

 

確かに、

名前がタヌキのはずがない。

彼はタヌキと呼ぶたびに

気分を害していたと、

ラティルは遅まきながら

納得して頷いていると、

ランスター伯爵が

突然ラティルの両頬をつかんで

小麦粉をこねるように触りました。

 

痛くはないけれど、

あまりにも親しそうにする行動に

ラティルは眉をひそめて、

何をしているのかと尋ねると、

ランスター伯爵は手を下ろしながら

 

可愛いからです。

 

と答えて笑いました。

 

一国の皇帝に可愛いと言うなんて!

 

威厳ある皇帝が

聞いたりしないような褒め言葉に

ラティルは

飛び上がりそうになりましたが、

考えてみれば、 ランスター伯爵は

ラティルが皇帝だということも

知らなかった上に、

未来からやって来た、

彼の子孫の花嫁だと

自己紹介したためか、

以前からラティルのことを

全く気にしていない様子でした。


少し小言を言おうかと

ラティルは悩みましたが、

今後、過去で頼れる人は

彼だけだと思い

ある程度は可愛いと思う。

たまには可愛いと言ってもいいと

返事をすると、ランスター伯爵は

再び大声で笑いました。

 

ゲスターなら口元を隠して

静かに微笑むはずなのに、

彼が子孫なのか弟子なのかは

分からないけれど、

ゲスターとは性格が全く違う。

性格がこれほど違うのを見ると

子孫ではなく弟子の方なのかと

考えました。

◇ギルゴールが望むもの◇

ラティルが

1年間すべきことについて

見当をつけていた頃、タッシールは

タリウムへ向かう馬車の中にいました。

馬車は、

意識のない皇帝を快適に運ぶために

特別に作られたもので、

他の一般的な馬車の大きさよりも

はるかに大きく、

人が立つこともできるほどでした。

 

タッシールは、

そこにふかふかの布団を敷いて

寝かせている皇帝を

そばでじっと眺めていました。

いたずらっぽく笑いながら

あれこれ話をしていた皇帝の唇が、

今日はほんの少しだけ開いたまま

全く動かない姿を変に思いました。

 

とめどなく、

その姿を眺めていたタッシールは、

こっそりと自分の親指を噛み、

血を出した後、

皇帝の口の中へ入れてみました。

血を飲んだ吸血鬼の皇帝が

奇跡のように目覚めるのではないかと

考えた行動でしたが、

皇帝は起きませんでした。

やはり無駄だったかと、

タッシールはハンカチで指を巻くと

短くため息をつきました。

 

他の人々の前では、

顔に出したりしませんでしたが、

このすべての計画を立てて

陣頭指揮したのは自分なので、

彼の心は、

非常に重苦しさを感じていました。

議長という不確定要素が

想定外で登場したせいだと

頭ではわかってはいるし、

他の側室たちも、

自分のせいにしていないことも

分かっていましたが、

それでも重い責任感から

逃れられませんでした。

 

それに、

最も重要な戦力であるギルゴールが

状況を見守った後、

どこかへ行ってしまったと

聞いたけれど、

一体、どこへ行ったのか

見当もつきませんでした。

 

タッシールは、皇帝の横にある

剣を見つめました。

ラナムンが持ってきたものでした。

 

当時、現場にいた彼らの目撃談によれば

アニャドミスがこの剣で

ギルゴールと戦っていた。

彼はよく戦っていたが、

ある瞬間、突然すべての攻撃を止め、

魂が抜けたように

立っていた時があった。

その時、手で

この剣を防いだとのことでした。


タッシールは手を伸ばして

剣身に触れながら

眉をひそめました。

この剣は一体何なのか。

なぜ、ギルゴールを

そのようにさせたのか。

この剣は対抗者の剣とも

互角に戦えたそうだけれど、

どうしてそれができたのかと

考えていると、

隣の席に風のような気配を感じたので、

さっと、そちらを向きました。

思いがけずに消えたという

ギルゴールがそこに立っていました。


彼を見て驚いたタッシールは

ギルゴールに

話しかけようとしましたが、

彼は返事の代わりに手を伸ばしながら

自分が持って行くと言いました。


ギルゴールの指先が向いている所には

剣と皇帝の両方がいたので、

タッシールは、

彼が何を持って行きたいのか、

すぐに理解できませんでした。

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原作105話、マンガ110話に

ゲスターの心の声が、

ラティルの指が可愛い、

眼球まで可愛いと言うのを聞いて

ラティルが驚愕するシーンが

出て来ますが、今回のお話から

この時の心の声は

ランスター伯爵が

言ったものではないかと思いました。

 

myuieri.net

そして、何話だったか覚えていませんが

カルレインが500年間待っていたのは

ドミスの魂だけれど、自分が

500年間待っていたのは

ラティル自身だと、ゲスターが

呟くシーンがありましたが、

これも、ランスター伯爵の

言葉だったのではないかと思います。

 

一方、ゲスターは538話で

ラティルに

過去へ行く能力があるのではないかと

疑っていたことから、

彼はランスター伯爵の記憶を

共有していなくて、

ランスター伯爵が表に出ている時は

ゲスターは意識を失っているか

眠っている状態なのではないかと

思いました。

 

ラティルがドミスの身体に

入り込んでいる時も同様で

ドミスの記憶を受け継いだ

アニャドミスが、

地下牢の存在は知っていたけれど、

中のことまで

詳しく知らなかったのは、

ランスター伯爵がドミスに

地下牢の存在と入り方だけ

教えたからではないかと思いました。

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