自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 564話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルの精神力に驚くロードの仲間たち

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564話 ラティルは意識を取り戻しました。

◇帰って来た◇

ゲスター?

 

ラティルは、

信じられないといった声で

呟きました。

先ほどまでランスター伯爵と

一緒にいたのに、なぜ急に

ゲスターが目の前にいるのか、

洞窟ではなく、寝室が見えるのか

理解できませんでした。

 

ゲスターは、

 

はい。 ここにいます。


と返事をして、

ラティルの手を握りました。

ラティルは瞬きしながら

ゲスターを見つめていると、

その後ろに立っている

ラナムンと大神官を見つけました。

2人とも嬉しさと複雑さが

入り混じった表情をしていました。

 

ぼんやりと彼らを見ていると、

乳母がスープの香りがする

銀の器を運んで来ました。

彼女は、ラティルが目覚めてから

ゲスターだけを探していると

からかいました。


ラティルは、

ランスター伯爵にゲスターの

名前を教えた時に、

現実でも、それを言ったことが

分かりました。

けれども、皆、自分のことを

変な風に見ていないのを見ると

その前の、

ランスター伯爵との会話は

口にしていないようでした。

 

ゲスターは、

自分の名前が2度呼ばれたからか、

すすり泣きながら

ラティルを抱きしめました。

ラティルは、

そんなゲスターの背中を軽く叩いて、

自分の手を見ました。

 

細長い指と腕、

肩付近に垂れ下がった

黒い髪を見ると、

元の身体に戻って来たということが

確実に感じられました。

ラティルは手を下ろすと、

ゲスターのお腹に頭を当てました。

 

ラティルが、

「帰って来た」と呟くと、

大神官は、

あの世から戻って来たようだと

恐ろしい冗談を言ったので、

部屋の中にいる人たちは、

同時に息を吸い込みました。

 

ラティルは、

大神官の当惑した表情を見て

笑い出しました。

◇母親と乳母の嘆き◇

先皇后と乳母は、

ラティルを囲んで介護しながら

本当に良かったと言って

すすり泣きました。

 

先皇后がスープを

スプーン一杯すくって

ラティルの口に入れると、

乳母は温かくて柔らかいパンを

ラティルの口に入れました。

先皇后が再びスープを

スプーン一杯すくって

ラティルの口に入れると、

また乳母がパンを口に入れました。

 

このようなことを

数十回繰り返しながら

ラティルは、鳥のように

口をパクパクしていましたが、

とうとう我慢できなくなり、

後ろに逃げてしまいました。

 

ラティルは母親に、

自分の手は大丈夫だと訴え、

乳母には、

自分はもう治ったと主張しました。

しかし、2人は

全く安心している様子では

ありませんでした。

 

先皇后は

ラティルがお腹をたたいて見せると、

渋々スープの器を

隣にいる侍女に渡しながら、

側室たちはラティルが

無事だと言っていたけれど、

自分は傷を

直接確認したわけではないので

安心できなかった。

傷を確認してみたかったけれど、

その度に、

なぜかアナッチャがやって来て

一緒に傷を確認しようとしたので、

傷をまともに見ることも

できなかったと言いました。

 

乳母も悔しそうな顔で頷きながら

側室たちは

ラティルを看護していたけれど、

自分がやるように、

患部の周辺を清潔に保ったり、

床ずれを起こさないように

寝る向きを変えたり、

手足をマッサージしたり

したのだろうか。

側室たちは、

ひたすら皇帝のそばから

離れようとしなかった。

自分たちがやるからいいと言って

近くにも来させなかったと

付け加えました。


ラティルはぎこちなく笑いました。  

まだ側室たちと、

まともに話していませんでしたが、

おそらく彼らは、

ラティルの怪我がひどすぎたので

そうしたのだと思いました。

 

直接、傷を見たわけではないけれど、

自分が500年前の過去に戻って、

数日間、

過ごしてくるほどのケガなので、

半分、死んだも

同然だったのではないかと

思いました。

おそらく、アナッチャが

イムリーに訪れ続けたのも、 

側室たちが彼女を呼んだ確率が

高いと思いました。

 

皮肉なことに、

ラティルを大切にしている

母親や乳母よりも

敵だった女性の方が、

今のラティルについて

多くのことを知るようになりました。

 

しかし、母と乳母には

このような話ができないので、

ただ、彼女たちを

慰めるしかありませんでした。

ラティルは、

自分の側室たちは、

直接、自分を看護しないと

気が済まなかったのだろう。

あまり寂しがらないで欲しいと

頼みました。

 

乳母は「寂しい」と返事をすると

涙と鼻水が一緒に出たのか、

鼻詰まりを起こしながら笑いました。

 

乳母は、

2人を除いた側室たちは、

よくラティルを看護していたので、

本当にすごいと思ったと、

感心しました。

 

ラティルは、

その2人とは誰なのかと尋ねると

乳母は、

クライン皇子とギルゴールだと

答えました。

 

 

彼女は、

クライン皇子は、

ラティルのことを伝えるために

最初からカリセンへ行って、

ここにずっといなかったので

仕方がなかったけれど、

ギルゴールは、ここにいながらも、

たまに来て

ラティルの顔を見て行くだけで、

そばで看護もしなかったと

声を荒げました。

 

ラティルもギルゴールが

看護してくれなかったことを

意外だと思いましたが、

彼女の最後の記憶の中の

ギルゴールは正気を失い、

 「セル」や「私たちの子」などの

単語を聞くと、

正気に戻ったような気がしましたが、

その後、

ラティルは気絶してしまったので 

彼がどうなったのか

知りませんでした。

 

もしかして、ギルゴールは

正気に戻った後、また正気を

失ったのだろうか。

 

ラティルは、

そう考えているうちに、

自分が席を外した間のことが気になり、

乳母と先皇后に、

側室たちに会いたいので、

彼らを呼んで欲しいと頼みました。

◇1カ月◇

側室たちを呼んだ後、

ラティルは遅ればせながら

自分の髪の毛が、

ひどくベタベタしていることに

気がついたので、

乳母に髪を洗ってほしいと頼みました。

 

乳母は、

側室たちが皇帝を愛しているなら

彼女が1年間髪を洗わなくても

いい香りがすると言わなければ

ならないと、きっぱり言いましたが、

ラティルの頭頂部に鼻を当てると、

すぐにお湯をもらってきて

髪を洗ってやりました。

髪を洗った後は、

お湯で濡らしたタオルで顔を拭いたり、

首を拭いたり、 

手と足も拭いてやりました。

その後、良い香りのする

クリームまで顔に塗ると、

ようやく乳母は安堵して

ため息をつきました。

 

ラティルが、

そのような乳母をじっと見つめると

乳母は恥ずかしそうに目を背けて

さすがに1年は

長すぎると呟きました。

 

側室たちは、

すでに到着していましたが、

ラティルが身体を洗っていたので

応接間で、

待機せざるを得ませんでした。

そうしているうちに、

ついに乳母が扉を開けて

外に出て来ると、

側室たちは、列をなして、

寝室の中へ入って来ました。

 

乳母は出て行く途中、

ゲスターとカルレインが、

それぞれ胸に抱いている

レッサーパンダを見て驚き、

2人を止めたため、

2匹のガーゴイルは、

ラティルに会えないという危機に

直面しましたが、幸いラティルが

レッサーパンダたちに会いたいと

せがむと、乳母は、

仕方なくそのまま出て行きました。

 

扉が閉まると、

おとなしく

レッサーパンダのふりをしていた

2匹のガーゴイルは、

すぐにゲスターとカルレインを蹴って

ラティルの元へ駆けつけ、

 

ロード!

 

大丈夫ですか?

 

と、叫びました。

 

一方、姿を消して、

大神官の頭の上にいたグリフィンは

優雅に姿を現すと、

ぴょこんとラティルの足の上に座り、

このように無事な姿に会えて、

ようやく安心した。

お腹に穴が開いていて、

どうしたらいいのか心配していたと

言いました。

ラティルは自分の傷について

まともに知らなかったので、

お腹に穴が開いたという話を聞いて

目を大きく見開きました。

 

大神官はため息をつき、

布団に隠れている

ラティルのお腹の上を見ながら、

彼女が大きな怪我をして、

普通の人なら、

自分の治療を受ける前に

即死していたはずだけれど、

彼女は死ななかった。

しかし、神聖力をいくら浴びせても

治療ができなかったと説明しました。

 

ラティルは、

治療ができなかったと聞いて

驚いて目を丸くし、

その理由を尋ねました。

 

カルレインは、

以前、ラティルが

覚醒したのではないかと

悩んでいたことがあったけれど、

今のラティルは、

致命傷を負っても、

自ら快癒するようになると共に、

神聖力が通じない身体になったと

答えました。

ラティルは、ぼーっとして

目をパチパチさせました。

 

カルレインは眉をひそめながら、

このことについて、

ギルゴールと短い時間、

話したことを思い出しました。

 

カルレインが看護する順番の時、

突然、ギルゴールが窓を開けて

現れたことがありましたが、

ベッドのそばに、ぽかんと立って、

ラティルの姿を

注意深く眺めていただけでした。

 

その時、カルレインはギルゴールに

何か知っていることはないかと

息詰まる思いで尋ねました。

自分よりもギルゴールの方が

長生きしているし、

見たことも多いだろうから、

念のために聞いてみました。

 

ギルゴールは、

ラティルの治りかけの傷を

確認すると、

以前、お弟子さんは、

自分の国民を救おうとした時に、

中途半端に覚醒し、

そこで止まった。

少なくとも止まったと思っていた。

しかし、今から思えば、

もしかしたら、これがお弟子さんの

速度なのかもしれないと

半分、魂が消えたような表情で

答えました。

 

カルレインは

「速度?」と聞き返すと、

ギルゴールは、

他のロードは一気に覚醒して

周りに大きな被害を与える。

しかし、お弟子さんは

周りの人たちを守りたがっている。

もしかしたら、

そのような気持ちのせいで、

静かにゆっくり

覚醒するのかもしれないと

答えました。

 

カルレインは、その言葉を

ラティルに聞かせました。

彼女は、

腕に抱いたクリーミーを撫でながら

自分が倒れてから

どのくらい経ったのかと尋ねました。

ドミスの身体で、

1年は過ごさなければならないと

思っていましたが、

思ったより早く帰って来られました。

しかし、ここと、

あそこでの時間の流れは

違うようなので、

自分が、どのくらいで

戻って来られたのか

見当がつきませんでした。

しかし、乳母や先皇后の

髪の長さなどを見ると、

あまり長い時間が

経っていないようでした。

 

カルレインは、

もうすぐ1カ月だと答えました。

自分は1カ月も

こんなことをしていたのかと

ラティルは驚き、

今が何月なのかと聞こうとすると、

すぐにタッシールが、

5月の末だと答えました。

 

ラティルは両手で顔を覆いました。

過去には1ヶ月も

滞在していなかったけれど、

すでに1ヶ月が経っていたことに

驚きました。

それでも、

こちらでは数ヵ月経ったのに、

あちらでは、たった15分しか

過ぎていなかった時よりは

差が小さかったので、

ラティルは幸いだと思い、

安堵のため息をつきましたが、

急に怖くなり、

アニャドミスは

どうなったのかと尋ねました。

 

ラティルは順番に

ロードの仲間たちを見つめました。

クリーミーは両手で自分の目を覆い、

レッサーパンダ

クリーミーの尻尾で自分の顔を覆い、

グリフィンは、

すぐに背を向けました。

その他の人たちも、

曖昧な表情をしました。

どうやら、アニャドミスは

死んでいないようでした。

 

ラティルは、

対抗者の剣で刺しても

死ななかったということは、

やはり魂が対抗者だからなのかと

尋ねました。

カルレインは複雑な表情で、

そのようだと答えました。

 

しかし、ラティルは

すぐに元気を取り戻しました。

たとえ最初の試みは失敗しても、

500年前の過去に行って、

ドミスの身体に弱点を作りました。

対抗者の剣が通じなければ

その弱点を利用すれば良いだけ。

もちろん、地下牢の中に入って

杖を抜いた後、アニャドミスを

攻撃しなければならないけれど、

ゲスターがいるので

十分に戦えると思いました。

 

今回は、

予期せぬ出来事が起こったけれど、

改めて勇気が沸いて来ました。

それでも、

準備ができていない状態で

皆、よく事を運んでくれました。

最も心配していたラナムンも、

最後の攻撃を完璧にしてくれました。

議長とあの青年がいなかったら、

計画は成功していたはずでした。

 

ラティルは、

大丈夫。

もう一度うまくやればいいと

皆を励ましました。

彼らは、目を覚ました途端、

すぐにやる気を取り戻した

ラティルの精神力に

驚きを隠せませんでした。

 

それから、ラティルは、

クラインはカリセンにいると

聞いたけれど、 

ギルゴールはどこへ行ったのか。

姿が見えないと言いました。 

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ラティルが現実の世界に戻った後、

いきなりランスター伯爵と

地下牢にいることに気づいた

ドミスが、ランスター伯爵に

どのような態度を取ったのかが

気になります。

ランスター伯爵は

ドミスに問い詰められても

彼女に本当のことを

言えるわけがないので、

地下牢を、ドミスの

秘密基地にしたらどうかと思って

連れて来たなどど、

適当に言い繕ったのではないかと

思います。

地下牢とクリーミー

気に入ったドミスは

ラティルが現実の世界で見たような

地下牢を1年かけて、

作り上げたのではないかと

思いました。

 

絶対に成功すると思われた

タッシールの計画は

失敗してしまったけれど、

それにもめげずに、

すぐに、アニャドミスに

立ち向おうとするラティルの精神力は

凄いと思います、

正義感に燃えている時のラティルは、

凛々しくて、本当にカッコいいです。

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