自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 437話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ カルレインへの先皇后の提案

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

437話 年末祭が近づいて来ました。

◇年末祭前◇

年末祭を1週間後に控え、

宮殿全体がとても忙しくなりました。

宮廷人たちは、歩く時間を惜しんで

走り回り、

ラティルの元へ入ってくる書類も

ほぼ3倍に増えましたが、

一国の未来がかかった

緊急な問題ではなかったため、

それほど頭を痛めたわけでは

ありませんでした。

 

時間が足りない中、ふとラティルは

ゲスターが祭りの準備を

滞りなく行っているかが気になり、

書類をめくりながら、侍従長に、

ゲスターの様子を尋ねました。

 

前に確認した時は、

きちんと準備しているようでしたが、

ゲスターは気が弱くて小心者だし、

クラインとメラディムに

悩まされていた彼を

ラティルが助けたりもしたので、

また、誰かに

妨害されているのではないかと

心配になりました。

ラティルの質問に侍従長

きちんと行っている。

思ったより上手だと思ったと

曖昧な表情で答えました。

 

褒め言葉には違いないけれど、

なぜか、少し変なニュアンスでした。

侍従長の表情を見て

不安になったラティルは、立ち上がり

一度見て来ると言いました。

◇意見を曲げないゲスター◇

大庭園の一番西の柱の近くに

ゲスターがいると聞いたラティルは

後から付いて来るサーナット卿を

意識しすぎないように努めながら

西の柱に向かって歩いて行くと、

遠くない所に、

ゲスターの姿が見えました。

彼は、何人かの宮殿建築専門家に

取り囲まれていました。

 

ゲスターは、

背が高くて肩幅も広いけれど、

恥ずかしがっているような

表情をしているので、

壮健な建築専門家の間で

訳もなく萎縮して見えました。

 

ゲスターが、

きちんと自分の意見を言えるのか

心配になったラティルは、

大きな柱の後ろに身を隠しながら、

会話が聞こえる距離まで

こっそり移動しました。

やはり、ゲスターは

少し萎縮していて、

ゲスターを取り囲んでいる

専門家の一人に押されていました。

 

あれは、自分が望んだ構図ではないと

抗議するゲスター。


ゲスターは何も知らない。

ゲスターの言う構図は不可能だと

反論する建築家。

 

あれと同じ構図を

他の場所で確かに見たことがあると

主張するゲスター。


それは見間違いに違いない。

ゲスターが、きちんと調べて来て

説明する必要がある。

ゲスターが、

そんなでたらめな要求をするから、

自分たちは、最大限可能な範囲で

このように作ったと

主張する建築家。

 

どうやらゲスターが、ある構図で、

装飾の設置を頼んだようだけれど

専門家はゲスターの言うことを聞かずに

勝手に処理したようでした。

 

やはり、ゲスターに任せるには

早過ぎたのか。

ラティルは、

彼らに太刀打ちできなさそうな

ゲスターを見て心配しました。


しかし、もしもゲスターが、

本当に皇配になるなら、

このようなことは、

1人でうまく解決しなければ

なりませんでした。

今、自分が前に出て

助けることは問題ないけれど、

彼が皇配の席を狙うなら、

このように、縮こまっていては

いけませんでした。

 

しかし、失望したラティルが

背を向けようとした瞬間、

ゲスターは、

きちんと説明できなかったことを

謝った上で、

あれは全て取り除いて欲しいと

要求しました。

ゲスターの気弱な声とは

全く違う内容に、

ラティルは「あれ?」と思い、

再び柱にくっ付きました。

 

建築家は、

ゲスターが要求したその構図は

実現不可能だし、

何日もかけて設置した、あの造形物を

全て取り除けと言うのか。

あれを壊して、

新しい物を設置するのに

4日はかかると抗議しました。

 

しかし、ゲスターは、

年末祭まで、あと一週間あるので

時間は十分ある。

だから、壊して欲しい。

きちんと説明できなくて申し訳ない。

全て自分のせいだと謝りました。

 

それを聞いていたラティルは

眉を上げました。

 

ゲスターの言葉に建築家は、

自分の言うことを

きちんと聞いていたと思うけれど、

ゲスター望む構図は不可能だと

再び、主張しました。

 

しかし、ゲスターは、

それに似せるまでやって欲しい。

とりあえず、あれは取り除いて欲しいと

訴えました。


ラティルは思わず「わぁ」と

感嘆の声を漏らしました。


その後もゲスターは、

しきりに謝罪しながらも、

言いたいことは全て言い、

自分の意見が反映されていない造形物を

すべて取り除かせ、

一新させるようにしました。

自分の意見を言いながら、

ちょこちょこ謝りはするものの、

爪の垢ほども、

彼は退きませんでした。

 

だから、シャレー侯爵の表情が

変だったのかと、

ラティルは納得しました。


あれを、仕事上手と言うべきか

下手と言うべきかは分からないけれど

とても小心者のゲスターは、

自分を目立たさせなければならない

皇配の席に、

似合わないと思っていましたが、

今の彼の様子を見ると

意外とそうでもなさそうでした。

 

おとなしくても

困難に耐える力があって良かった。

サーナット卿も、そう思わないかと、

ラティルは笑顔で同意を求めましたが

彼の表情を見ると気まずくなり、

もう一度笑うと、執務室に戻りました。

 

彼女は、

まだサーナット卿を怒っていて

今、彼を疑っているところでしたが

いつもサーナット卿とセットで

行動するのに慣れているので

何度も何気なく話しかけてしまうことに

戸惑いました。

◇先皇后の助言◇

その時刻、

突然、先皇后に呼ばれたカルレインは

彼女と一緒に

コーヒーを飲んでいました。

なぜ、自分が呼ばれたのか、

カルレインは知りませんでしたが

コーヒー1杯を飲み終えた後、

先皇后が、

カルレインがラティルを助けてくれれば

自分が彼を

皇配に押すという約束について

口にしたので、カルレインは

自分が彼女に呼ばれた理由が

分かりました。

 

先皇后は、

カルレインが何もしないでいれば、

彼を後押ししたくても

後押しする名目がないと言いました。

 

カルレインは、

ラティルと驚くほど似ている

先皇后を見つめながら、

自分がどうすべきなのか、

アドバイスして欲しいと

本気で頼みました。

 

以前サーナット卿に話したように

カルレインは

ドミスに冷遇されたものの、

彼女に他の恋人はいませんでした。

カルレインは、当時、ギルゴールを

恋敵とは感じていませんでした。

しかし、今のロードには

恋敵が多すぎました。

運命に結びつけられた騎士の地位は

他の男に奪われました。

それぞれ、優れた魅力を持つ側室が

1人2人ではなく、

500年前、ドミスは彼を愛したけれど、

ラティルは、その感情ではなく

彼女の記憶だけを

部分的に持っているだけなので、

これも利点とは言えませんでした。

さらに、

ドミスの身体を盗んだ者が現れ、

ラティルはカルレインを

「以前、あなたは、

他の女と付き合ったでしょう?」

と言いたげな視線で、

時々、見つめたりもしました。

そんな中、先皇后が

カルレインのことを

じれったがっている様子なので

彼女の助言が気になりました。

 

先皇后はため息をつくと、

年末祭の初日に、

ラティルが着る服の色を教えるので、

それに合わせて服を着るように。

そして、初日に、ラティルが

外国使節を歓迎する挨拶をする時に、

その両側に側室が並ぶ。

ラティルに一番近い場所に

カルレインを立たせるので

それを利用するよう助言しました。

カルレインは、先皇后に

お礼を言いました。

◇夫婦のような2人◇

年末祭当日、ラティルは、

母親が年末祭に着なさいと言って

3日前に送ってきた服を着ました。

 

ラティルは母親に

年末祭に参加しないかと

勧めてみましたが、彼女は、

前の事件こともあるので、

まだそうしたくないと

きっぱり断りました。

 

そして、先皇后は、

この服は、

自分が義理の息子と思っている側室と

ペアになっていると言いました。

ラティルは、見るまでもなく

母親が婿だと考えているのは

カルレインだと思いました。

 

しかし、

ラティルは服が気に入っていたし、

母親の心を傷つけたくないし、

彼女に叱咤激励されたカルレインに

寂しい思いをさせたくなかったので、

ラティルは、

その服を着ることにしました。

 

その後、

外国使節団を迎えるために

宴会場へ行ってみると、

やはりカルレインは

ラティルが着ている服と

合わせたかのように

着飾っていました。

 

さらに、カルレインは、

ラティルが立つべき

すぐ隣の席に立っていたので、

事情をよく知らない人が見れば

カルレインと皇帝が夫婦で、

残りは側室に見えるほどでした

 

側室たちは、

気分が悪そうに眉をひそめましたが

ラティルは、500歳の吸血鬼が

若々しい側室の間で

競争するのが可愛くて、

顎に力を入れて笑いを堪えました。

◇逃げるタッシール◇

しかし、カルレインの衣装を見て

喜ぶラティルとは異なり、カルレインは

純粋に楽しむことができませんでした。 

 

夫婦のように、ラティルと

ペアの服を着られたのは良かったし

隣に立てたのも良かったけれど、

一番端の暗い席に

黒い服を着て立っていたタッシールが、

ラティルが歓迎演説を終えるや否や、

拍手をしながら、すっと後ろに

消えてしまったからでした。

ラティルの隣のカルレインには

絶対に不可能なことでした。

 

カルレインは、

困ったと思いながら、

タッシールが難なく

宴会場の外に出るのを見て

眉をひそめました。

 

彼が年末祭の途中で

去るという情報は入手したものの、

正確にいつ出発するかは

分かりませんでした。

 

黒死神団の傭兵たちが

待機して、カルレインに

合図を送ってくれることに

なっていましたが、

まさか演説が終わるや否や

行ってしまうとは

思ってもいませんでした。

 

もちろん城門ごとに

他の傭兵たちを送っておいたので、

彼らも追いかけることが

可能でしたが、

それでも最初から逃してしまったので

不安でした。

 

先皇后が、

気を遣ってくれたけれど、

よりによって席の位置が

良くありませんでした。

◇シェイトの心配◇

本当にパーティーに行かなくても

大丈夫なのかと侍女が尋ねると、

シェイトは頷き、

肘掛椅子にもたれかかりました。

そして、自分が行ったところで

皆、自分のことを

ひそひそ話すだけだと言いました。

 

前のパーティーでは

大丈夫だったのではないかと

侍女は指摘しましたが、シェイトは、

前は、これほど大規模な

パーティーではなかったし、

今日は外国使節団も

たくさん来ているので、

何年かは静かに過ごした方が

いいと思うと答えました。

 

何年も神殿生活を送ったシェイトは

パーティーの雰囲気を

遠くから感じるだけで十分でした。

 

シェイトは、窓の外で

花火を打ち上げようとしている

人たちを見下ろしながら、

幼いラティルとレアンが

シェイトのスカートの裾に

ぶら下がって耳を塞ぎ、

花火を待っていたことを

思い出しました。

 

侍女は、シェイトが本当に

パーティーに出席しないと分かると、

扇子を下ろして、

彼女の向い側に座り

ため息をつきました。

それを見たシェイトは、侍女に、

パーティーに行くよう勧めました。

しかし、侍女は、

パーティーは何日も続くので、

今日、必ず出る必要はないと

返事をしました。

 

けれども、シェイトは、

せっかく、侍女が

パーティーに出る準備をしたのにと

残念がっていると、侍女は、

後で1時間ほど

顔を見せると言いました。

 

シェイトは、

侍女の思いやりに感謝して

笑っていると、侍女は、

再び扇子を持ち上げながら、

先皇后はカルレインを

一番気に入っているけれど、

今回のことで、自分は

タッシールを応援したくなった。

カルレインのために

色々と気を遣う彼は優しい。

側室たちは仲が良くても

皆、互いにライバルなのに、

カルレインを年末祭の初日に

皇帝の隣の席に立たせてほしいと頼み

カルレインの負担にならないよう、

それを秘密にして欲しいと

頼んでくるなんて、

本当に心優しいと感嘆しました。

 

シェイトは侍女の言葉に頷きました。

そして、タッシールが突然訪ねて来て、

そんな頼みをするのは

不思議だったけれど、

見た目の印象とは違って

優しい青年だったと思いました。

しかし、

そのように譲歩ばかりしていたら

彼は、自分の食事のための食器すら

見つけられないのではないかと

心配しました。

◇笑うタッシール◇

サーナット卿は、

このような日ほど忙しいので、

元々動けない。

カルレインも皇帝のそばに

きちんと縛っておいた。

 

シェイトがタッシールのことを

心配している時、彼は、

あらかじめ準備した黒馬に乗って

街中を、他の人とは反対方向に走って

笑っていました。

あとは、カルレインが

城門に待機させている

吸血鬼たちを取り除くだけでした。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

先皇后の推しが

カルレインだということ、

そして、カルレイン自身が

それを知らなければ、

タッシールは、

この作戦を実行することが

できなかったと思います。

タッシールの情報力はすごい!

 

大神官に協力を頼むというのは

誰でも考えそうなこと。

その期待通り、タッシールは

大神官の所へ行きながら、

影ではこっそり、

先皇后にカルレインのことを

頼んでいたなんて、

カルレインは全く想像も

していなかったと思います。

しかも、カルレインは

先皇后の提案について

疑問も抱きませんでした。

この勝負、

見事にタッシールの勝ち!

 

ところで、タッシールが

見た目の印象とは違って

優しい青年だと言った先皇后。

彼女のタッシールに対する印象は

書かれていませんでしたが、

おそらく、先皇后の目には、

タッシールは

麻薬商に映ったのではないかと

思います。

 

f:id:myuieri:20210206060839j:plain